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阿蘇山
阿蘇山

基本情報
1 山名 阿蘇山 (あそざん)
標高 1,592 m
山域 阿蘇
都道府県 熊本県
位置 N32.53.03/ E131.06.14
地図 昭文社 山と高原地図56「阿蘇・九重」
2万5千分の1地図「阿蘇山」
20万分の1地勢図「大分」
7 山岳区分 日本百名山、九州百名山
登山記録
山歩No 1970-10027
登山日 2010年11月20日(土)
歩程 3時間25分
天候 晴れ
形態 日帰り
アプローチ 熊本空港よりレンタカー国道57号仙酔峡
パーティー 1人

仕事がら、日本の祝日というのが休みにならないことがままある。 2011年の11月も3日の文化の日は休日出勤となってしまった。 そこで、勤労感謝の日に代休を取って、懸案であった九州の山を4座狙うことにした。 日本百名山もいよいよ96まで登っていよいよ完登目前である。阿蘇と祖母をセットで登るが、せっかく九州中部に来るので、4日間の日程で、阿蘇山・大崩山・傾山・祖母山の順にひとりツアーを計画した。

出発

11/20(土)朝4:50に起床。 晴れ。 まだ真っ暗。横浜駅について、5時26分の京浜急行に乗って羽田空港まで、チェックインしてJALのカウンターで早速荷物を預ける。 保安検査のゲートに行くがとてつもない行列ができていて、なかなか進まない。 そうこうしているうちに8:00になったので、8:15の北九州行と混じって優先搭乗の検査ラインにならび、ベルトまではずして靴まで脱がされてやっと検査に合格。 11番ゲートについたときには、もう8:15になっていた。 最終搭乗案内といいながら、実際乗ったら、まだ100人近いお客様を待っていますとアナウンスされた。 20分遅れて離陸。 

熊本空港から仙酔峡へ

甲府の上空を飛んで南アルプスの山並みがよく見えた。 ジュースを飲んで少しうとうとして大山の横から大分をわたって熊本空港へ入っていった飛行機の 窓から阿蘇山の噴煙が見えたので写真を撮った。 10:30着陸。 日産レンタカーの送迎バスで事務所にいって、EXtrailを借りて出発。まずHYヒロセに寄ってコールマンのカートリッジを1個買った。先をいそぐ ので、そのまま57号に入る。 結構渋滞していて、道の駅「あそ」についたときにはもう12:10だった。 鶏弁当とお茶を買って、観光案内の係りの女性にハイキング地図をもらったら、現在、仙酔峡から高岳・中岳に登るコースは展望ルートも尾根ルートも登山禁止となっていますと伝えられる。 えー、それじゃ、登れないじゃないかと困って、鶏弁当を食べた後、遭難救助会に電話をしてみるがつながらない。 阿蘇ロープウエイに電話をしたら、仙酔峡に尾根つたいならば降りられますと教えてくれた。 じゃあということで12:30車を出 発。仙酔峡に行く。 

仙酔尾根道

仙酔峡に20台ほどハイカーの車が停まっていて、もう下山してきた人、これから登る人と2組ずつくらいいた。 ポカリスエットを買って、中岳展望ルートに上がりかけたら降りてきたひととすれ違ったので、展望コースは登山禁止じゃないんですかときいたら、実際はみんな自己責任で行ったますよと教えてくれたので、仙酔尾根から高岳にあがって、周遊することに決めた。 13:07駐車場出発。天気はばっちり。 時間が遅いのでハイカーは降りてくる人が多い。 仙酔尾根に沿った道は登路に利用する人が多いようだ。散策コースをぐるっとまくようにして尾根伝いに高度をかせいでいく。 浮石があるが決して登りにくい道だということはない。  13:48、岩に「中間点」と書かれた地点で休憩。 給水。 


高岳

13:53発。だんだんきつくなる傾斜を黄色いペンキを目印に 確実に高度をかせいでいく。 最後はロープがあらわれて、鷲ヶ峰を登攀したと思しき岩登りの格好をした若者4人とすれちがう。勇ましい若者がいるものだと感心する。 急な尾根の終点はしだいに石のごろごろしたガレバのようになってきた。 ここを超えたら山頂が見えるのだろう。 2-3分しゃがんで休憩したあと、あがりきると稜線にでた。左手の東方向には鷲ヶ峰がよく見える。 14:43高岳の山頂到着。南東方向には溶岩の平地が広がり、そのむこうに月見小屋が見えた。高岳では2人が休憩していただけ。 シャッターをおしてもらい、14:50出発。。


砂千里浜

高岳から中岳までは30分のコースである。 最初は稜線上の緩やかなくだりだった。 15:00砂千里ルートとの分 岐。そちらにむけて歩いていく2人がいた。 きっとロープウエイできたのだろう。砂千里ルートを取った場合、ロープウエイの終点か ら70分で中岳の山頂へ、そこから30分で高岳の山頂なので、仙酔尾根をあがるコースよりも手軽に、最高峰にたどり着くことができるの だろう。 30年前に高校の修学旅行で、阿蘇の火口から噴煙を上げる様子を見た記憶がある。 そのときは、道路から左手に火口を見て
いたので、きっと草千里浜を見た後、阿蘇山公園道路をバスであがってきたのであろう。 ロープウエイに乗った記憶はないので、そん なに火口には近づいていないはずだ。 


中岳

15:08中岳の山頂到着。 ここではだれもいなかったのでセルフタイマーを出して写真を撮る。
基本的に北側の展望が開けているので、九重の山並みがよく見える。 以前九重の登ったとき、牧ノ戸峠に降りる道から阿蘇のなだらか山容がよく見えたので、今度は、反対から見下ろしていることになる。 15:13出発。 ここからしばらくするとロープがはってあり立ち入り禁止となっていたが、かまわず進む。。 

火口展望所を経て下山

かなり急なくだりをおりきって再度登ると、遊歩道が敷設されており、火口展望所となっていた。とても眺めがいいところなので、ここまでは、仙酔峡から遊歩道を通ってあがってくる人も多いようだ。 仙酔峡のロープウエイが動いていれば、もっと観光の名所になるのであろうが、2010年の5月から運休していて、営業再開の予定は立っていないようだ。 
 眼下には阿蘇カルデラの北側に当たる阿蘇谷と北外輪山が一望、きくところによると春にはミヤマキリシマが咲き乱れ、多くの観光客が訪れて駐車場はいっぱいになるらしい。 しばし噴煙の景色を楽しんだ後、遊歩道をロープウエイの山頂駅まで、そこから1490mのくだりをゆっくりと降りていった。 16:00ちょうどに下山。

鹿川キャンプ場へ

Tシャツを着替えて16:15には、車で出発。 今夜宿泊する鹿川キャンプ場まで2時間半となっている。 日が沈んでしまうのはやむをえないができるだけ早くつきたい。 高森町のYshopで、 ビール2本と焼酎ひとびん買って、325号線を延岡方面へ進む。 途中、17時半に高千穂のYShopで。翌日の昼のパンと、うどん、サラダとおつまみを買って日之影で左折してからは真っ暗な山道を進む。 ただ後ろからついてくる車もあった。 鹿川キャンプ場までは完全に舗装された1.5車線の道。キャンプ場の駐車場には車が1台停まっていたが。実際はだれもいなかった。 中の偵察をひととおりしたあと、オートサイトまで車を乗り入れて、5番のテントサイトで、早速テントを設営。 宿泊客はもちろん管理人もいなくて、この奥地のキャンプ場にたったひとりである。 月明かりがきれいなので、安全上問題なし。 トイレもセンサーで電気がつくので快適。 鹿の鳴き声がまわりでする。 携帯電話についてはAUははいらないがDOCOMOは通じるようだ。 19:50ひとり宴会をして、夕食にはスパゲティーを作って焼酎を飲んだ。 21:30就寝。。



阿蘇は世界的に有名であるが、登ってみて、その名に恥じない山であることに気づいた。 仙酔峡から2時間で登れるので、ここが登山者にとっては基地になるのだろうが、どうしても営業しているロープウエイのある西側のほうが観光客が多いようだ。 ガイドマップで見ると湯之谷ルート、烏帽子岳ルートなど、ハイキングコースとしても素晴らしい環境が用意されているようだ。 晩秋のあたたかな日差しの下でいい景色を堪能した九州入りの初日だった。 
(20109年12月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。