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祖母山
祖母山

基本情報
1 山名 祖母山
標高 1,756 m
山域 傾山地
都道府県 大分県・宮崎県
位置 N32.49.41/ E131.20.49
地図 昭文社 山と高原地図57「祖母・傾」
2万5千分の1地図「祖母山」
20万分の1地勢図「大分」
7 山岳区分 日本百名山、九州百名山
登山記録
山歩No 1900-11032
登山日 2010年11月23日(火)
歩程 第一日30分(1合目の滝ー五合目小屋)
第二日5時間25分(五合目小屋ー神原)
天候 雨のち曇り
形態 小屋泊1泊
アプローチ 国道325号高森より宇目小国林道
パーティー 1人

九州の祖母山は、日本百名山を登頂するにあたって。98座目の山となった。 2010年に夏に、日本アルプスで唯一残っていた光岳に単独で登った。96座目の百名山である。 これを達成したことで2011年前半での日本百名山登頂がかなり近い目標として視野に入ったきた。  そのためにも、九州で残った2つに2010年中に登る必要があった。 積雪の少ない地域とはいえ、できれば12月のあわただしい時期に休暇をとるのは避けたい。 11月の3連休に休暇を1日足して、阿蘇・大崩山・傾山、そして祖母山と熊本・宮崎・大分県境の名山を回ることにした。 11/19(土)に、熊本空港に降り立って、レンタカーを借りて阿蘇に登った。 そのあとひたすら東に向かい、宮崎の鹿川渓谷でキャンプ、よく20日に大崩山に登った後、九折までのぼり、翌日21日に、雨の中を傾山登山。下山後、日没までの時間と戦いながら、神末からまでやってくる。 

11/22(月)日之影から神末へ

11/22(月)九折越峠から傾山を登頂した後。 小屋の中でパッキングをして10:33出発。くだりの途中で、青いミミズをみつけた。11:15に登山口到着。11:25には落ち葉を払い落として車を出発させる。 そこから、黒仁田林道と奥村林道とを走るのに意外に時間がかかった。 林の中で、一匹の犬をみつけた。 きっと飼い主に捨てられたのだろう。 12:36上見立ての駐車場でトイレをすませて、パンをかじる。 そこから、県道8号が結構長い道のり。 13:20に日の影にでてきて、216号で高千穂町まで行く。 高千穂の湯に立ち寄り、400円の入浴料とタオル代200円を払って、久しぶりに体をあらう。 露天風呂もあったが、雨が降っているのでそうそうにきりあげて、14:23出発。 それでも、神原まで1時間かかるとナビにでているので高千穂峡に寄るのは断念した。崩野峠から、五ヶ所を越えて神原を目指す。 紅葉がとてもきれい。 Yshopは途中にないので断念して津留の酒屋で、ビール2本と焼酎のカップ2本を買う。 宇目小国林道(舗装されたきれいな一般道)を通って神原に入り、キャンプ場を通り過ぎて交流センターの裏に駐車して、水道を借りてポリタンと500CCのペットボトルに水をいっぱいにする。 15:49交流センター発。 宇目小国林道からすぐに左にまがる舗装された林道をあがっていく。 やがて、1合目の滝の道標がでるが、無視して進む。 やがて大きな駐車場にでる。 トイレも、登山届けの提出BOXも整備されている。 下山者の便をはかってだろう、登山靴をあらう水道もあるが、飲料水ではありませんと注記されている。 荷物のパッキングをして16:35、駐車場から歩き出す。

5合目避難小屋

やがて舗装道路から外れてよく整備された自然歩道をあがって行く。 もう日没で暗くなってきが、道はいいので、歩くのに支障はない。 沢沿いに進んで17:10に五合目の滝が見えた。 そこから2度ほど折り返すと、大きな五合目の小屋が、暗がりの中から姿を現した。17:15小屋に到着。 小屋は入り口を入ってすぐ、自炊と荷物を置くとだなのある小さな部屋。
 さらに入ると、左右に分かれた大きな土間のある寝場所になっていた。 そこをつっきって小屋を出ると、トイレがある。 他に登山客がいないので、さびしいが、快適な小屋だといえる。外では、鹿が鳴いている。 結局一日雨はやまなかった。雨具を脱いで、着替えて、早速18:00から飯の用意。 途中で食料の買出しはできなかったので、いわしの缶詰と、携行食料のリゾットとなった。 ビールを2本飲んで、焼酎も全部あける。 さきいかを魚にちびちびやる。 ニュースと天気予報を聞いて19:30に就寝。


11/23 出発

11/23(火)いよいよ最終日。 4:30起床。 著食にマルタイラーメンをつくってお茶を飲む。 昼食用に、五目おこわもつくっておいた。 パッキングをした上で、祖母山ピストン用のサブザックをつくって、6:10出発。 外はまだ真っ暗。 ヘッドライトをつけて歩くが道はいいので問題はない。 ラジオを聴きながら涸れた沢を渡ったところで、ヘッドランプを消す。 6:55(1195m)地点で休憩。 7:00出発。

国見峠

国観峠までもう少しという札が出たところの尾根で7:44休憩。 7:49出発。 そこから少し登ると8:01国観峠に到着。 右から北谷のルートが合流してきている。 ガスがでているので展望はない。 そこからさきは、ぬかるんだ上り坂。 8:20に9合目の分岐があり、右に行けば直接山頂だが、左に行くと小屋を経由するとなっている。 小屋にも寄ってみたかったので、左に道をとるが、これが結構Up-Downのある回り道だった。途中、小屋に泊まっていたかのような3人ずれの人とすれちがった。。



祖母山九合目避難小屋

8:40に小屋到着。 100円のカ
ンパを払ってトイレを使う。 小屋の中を見たが、こたつや本棚も完備された明るくてきれいな小屋だった。 太陽光発電の設備などをみていると、五箇所村から上がってきたという登山者の人がきたので写真を撮ってもらう。 ここから山頂までは、10分から25分と出ている。 えらくおおざっぱだ。。 

祖母山山頂

9:03山山頂到着。 さきほどの登山者の人もすぐにあがってきた。 気温はかなり低い。 晴れているが残念ながら雲の中で展望はない。 やがて、北谷からの人1人、神原からの人2人が上がってきた。 皆で、山頂で写真を交替で撮る
。 東面は風が強いのか、霧氷ができていた。 ビスケットを食べて9:22山頂発。 すべらないように気をつけて下る。 登山者が3人ほど上がってきた。 女性の単独行の人もいた。 10:00国観峠、北谷に降りる登山者の人にあいさつをして、くだりにかかる。 10:34大石で休憩。 あめをかじって10:39出発。


下山

11:08に五合目の小屋に到着。朝は気がつかなかったが、小屋を設立した村の趣意書があった。トイレをすませてパッキング。 最後に道標の上にカメラをおいて記念撮影。 11:21出発。11:48駐車場到着。どろだらけになった登山靴をあらったあと、 EPIをつけてお湯を沸かし、お茶を飲みつつ五目御飯を食べる。飛行機にすぐ乗れるように、ごみなどを車の荷台でまとめて12:30出発。。


高森温泉

宇目小国林道から紅葉のきれいな道を走る。 道標に従い、高森町にはいったあと、13:36高森温泉館に立ち寄る。 400円の料金を払った入ると、内湯は、3つほどの浴槽に別れており、露天風呂も、根子岳の眺めがきれいに見える。 となりには歩行用の露天風呂もある。 一周だけトライしてみた。 結構気温が低いので寒い。14:12、タオルなどをリュックにしまって、高森温泉館を出発。 あとはナビのとおりに国道を進む。 渋滞のサインがでたのできになったが、ナビも12号の県道を指してくれたのでそのとおりにいくと、ほとんど影響はなし。 最後、空港の2km手前の出光でガソリンを満タンにして、ちょっと混雑した空港のターミナルの中を通り、レンタカーの返却場所へ。空港へ行って16:45離陸。あっというまに寝てしまう。18:15に着陸。荷物もすぐでてきたので、19時半には家にかえりついた。

祖母山は九州を代表する名山である。 どうしても本州から来る人は、私のようなピストンや北谷登山口からの周遊ルートになってしまいがちだが、多くの方が縦走の記録をWEBに掲載しておられるが、とても興味深い。 いつか機会があれば傾山地縦走でもう一度訪れたい山である。(2011年8月記)  

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。