 |
 |
基本情報
1 |
山名 |
伊吹山(いぶきやま) |
2 |
標高 |
1,377m (一等三角点本点) |
3 |
山域 |
伊吹山地 |
4 |
都道府県 |
滋賀 |
5 |
位置 |
N36.25.04/ E136.24.22 |
6 |
地図 |
昭文社 山と高原地図44「御在所・霊前・伊吹」
2万5千分の1地図「関ヶ原」
20万分の1地勢図「岐阜」 |
7 |
山岳区分 |
日本百名山・新・花の百名山・関西百名山・一等三角点百名山 |
|
|
登山記録
山歩No |
1890-15023
|
登山日 |
2015年10月3 日(土) |
歩程 |
4時間30分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
JR東海道線関ヶ原ー伊吹山ドライブウエイ |
パーティー |
12人 |
|
 |
|
 |
|
|
伊吹山はこれまでに登ったことのある百名山のひとつである。 1986年の7月だったのではないかと思う。 同じ寮に住んでいた山岳部の先輩の誘いで梅雨明け前ながらもかんかん照りの中を登った。この時は近江長岡駅からバスに乗り、伊吹山スキー場から登るという、オーソドックスな登山をした。 標高差1000m強の登りは答えたが、頂を仰ぎながらぐんぐん高度を稼ぐのぼりは圧巻だった。 日本百名山として東日本の数ある山に対抗できる山容の美しさを持つ西日本の山であろう。
|
関ヶ原駅
2015年10月3日(土)朝5:00起床。 空は明るくなっていたが幸いよい天気だ。 登山の盟友のH.H氏の日本百名山完全登頂を祝うのにふさわしい天気である。 6:05に最寄り駅から電車に乗り、 6:41のひかりで名古屋へ。 JRの在来線の駅のホームでたぬききしめんを朝食として食べて、8:03に東海道線の特別快速に乗車して関ヶ原を目指す。関ヶ原駅ではすでに、関東方面から来ていたM.A氏とT.Nさんが到着していた。 9:00過ぎに今回のリーダーのA.D氏夫妻も到着。 主賓のH.H氏も家族を乗せて車でやってきた。 車で奥伊吹スカイラインを標高1137mの駐車場まで移動。 10:25車を停めてそこから歩き出し、いきなり、くだりだ。 尾根伝いの開けたルートをたどる。 |
 |
駐車場から出発
10:41、まずは1169mの小さなピークを越える。登山者2人とすれ違う。 小ピークを越えるとルート上にごつごつした岩が現れるくだり道となった。 先頭を行くY.Iさんは相変わらず自分のペースですたすたと歩いていく。 後に続くメンバーはついていけないのでおのずとパーティーが2つに分かれる形になった。 登山道のかたわらにはイブキトリカブトが見事な紫色の花をつけている。 |
 |
稜線を進む
やがて、稜線のもっとも高度の低いところに到着した。 ここの標高が924m。 歩きだしの駐車場が標高1137mであるからほぼ200m下ったことになる。 11:49うっそうとした林の中であるが、ここで少し休憩をとる。 H.H氏の小学生のお嬢さんも今回は一緒に歩いており、あめをもらってご機嫌である。12:00出発。 ここから最後の稜線の登りである。 前にいるはずのパーティーのメンバーに声をかけてみたが返事がなかった。 ゆっくりと樹林の中を登っていく。 木陰になるのでさほど暑くない。
|
 |
御座峰(1070m)
12:33、開けた岩場に出ると、先についていた3人が待っていた。 なんとわれわれよりも40分も早く到着していたようだ。 山頂まであと5分だよといわれて荷物を置いて山頂を目指す。 御座峰(標高1070m)に到着。 ここが今日の北の終点である。 山頂には三等三角点がある。 まわりはそんなに展望があるわけではないのだが、それでも稜線上の開けたところなので、伊吹山の山頂は見事に見えている。 もといた3人が待っていた地点まで戻る。 ここで昼食にする。 いつものようにカップうどんである。EPIに火をつけてお湯をわかす。今回のリーダーのA.D氏の奥さんが手作りのパンを差し入れてくれた。
|
 |
下山(?)開始--帰りが登り
13:20出発。 ここから下りであるが、最低鞍部まで行ってあとはそこからはひたすら登りとなる。 13:57に最低鞍部に到着。 ここからはひたすら我慢の登りとなる。 少し傾斜が急な所もあるので注意しながら進む。 子供づれメンバーは少し遅れて歩いている。 13:37に1143mのピークに到着。 ここから振り返ると歩いてきた道がよく見える。一番高いところが国見岳である。正面はこれから行く伊吹山である。
|
 |
伊吹山9合目駐車場
下山して、駐車場に戻ってきたのが15:00になってしまった。 最後尾が到着するのを待って、車で山頂の駐車場まで移動する。 ここからの遊歩道ルートは懐かしい道である。 伊吹山の山頂もこのスカイラインができて、ずいぶんと手軽に登れる山になった。「日本で食べられるのはここだけ」と書いた「薬草ソフトクリーム」が売り出している。 ここまで来ると完全に観光地である。登山靴をはいていない人も山頂までの遊歩道を歩いている。
|
 |
西ルートで山頂へ
遊歩道は西ルートをたどることにする。 駐車場の西端にある恋慕観音像の横から登り始める。 山頂まで40分の標識があるが、これは高山植物の観察などをしてゆっくり登ったときの時間であろう。 実際には30分もかからない。 8月の下旬にはサラシナショウマの白い花が見事だと、ホームページの疑似登山の画像で見た。
|
 |
伊吹山山頂(1377m)
山頂の直下伊吹山寺覚心堂の脇に野生のニホンキツネがいた。 16:20に伊吹山の山頂に到着。 標高1377m。先頭のY.Iさんはまたさっさと山頂に到着して、売店でそばを買って食べていた。 ヤマトタケルのみことの像の横の山頂記念碑で全体写真を撮影。 今回はH.H氏の日本百名山完全登頂のお祝いなので、横断幕が出現した。琵琶湖が夕日に映えて、素晴らしい雲の景色をつくりだしていた。 残照を受けた奥美濃の山山も美しく輝いている。
|
 |
中央登山道から下山
名残は尽きないのだが、中央登山道を通って下山することにする。 17:00に到着。 和歌山に帰るY.Iさんと大阪に行くT.Nさんはここでお別れである。 残りのメンバーは、このあと車で今夜の宿である木之本の民宿の草野旅館へ向かう。 予定通り、途中のスーパーAEONビッグでしっかりと酒とつまみの買い出しをする。 歩いている途中で「焼き鳥が食べたい」とつぶやいていたR.M氏の意見を採用してひとり1本の焼き鳥もつまみに入れる。
|
 |
木之本の草野旅館で宴会
草野旅館に行く前に温泉に立ち寄るという案もあったが時間が遅くなってしまったので温泉は断念して旅館で風呂に入り、 20時から夕食。 ビールをがんがん飲んで、H.H氏のこれまでの登山の偉業をたたえる宴会。 22時に部屋に帰って深夜まで飲み続けた。
|
 |
伊吹山は幼いころに初めて見た高い山だった。 北陸本線で父親の実家のある金沢に行くときに雪をかぶった高い山を見た。それが伊吹山だった。 その後、TVで放送していた「仮面の忍者赤影」が戦う相手のまんじ党が根城にしていたのが伊吹山だった。「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に『金目教』という怪しい宗教が流行っていた…」このナレーションで始まる高度成長時代に放送された横山光輝の忍者漫画のイメージがなぜか伊吹山を歩いている間中、自分から離れなかった。H.H氏さん、完全登頂おめでとう。
(2015年10月 記) |
|