日本山歩日記 本文へジャンプ
立山
立山

基本情報
1 山名 立山(たてやま)
標高 3,015m (一等三角点補点)
山域 飛騨山脈立山連峰
都道府県 富山
位置 N36.34.33/ E137.37.10 
地図 昭文社 山と高原地図36「剣・立山」
2万5千分の1地図「立山」
20万分の1地勢図「高山」
7 山岳区分 日本百名山・花の百名山・一等三角点百名山
登山記録
山歩No 1490-08027
登山日 2008年9月13 日(土)
歩程 5時間00分
天候 雨時々曇り
形態 前夜発テント2泊
アプローチ 富山地方鉄道立山駅ー富山地鉄バス室堂
パーティー 1人

 立山は2回登ったことのある百名山である。 一度目は1988年の夏。 この時は立山あら五色平を越えて薬師岳まで縦走した。 後半はあいにくの天気だったが、立山山頂では好転に恵まれた。 2度目は今回の剣岳とのセットアタックである。 9月の連休を活用して室堂からのテント泊周遊コースを計画した。 

大江戸線勝どき駅

 9月12日(金)朝7:00起床。 サブザックや食料などをまとめてもひとつのかばんに入りきれなかったので、2つに分けて8:00に家を出る。 いつものように会社に行って、いつものように仕事をする。 部下との打ち合わせが長引きそうだったが18時にあわてて会社を出て大江戸線で勝どきまで行く。 居酒屋でに昔の会社の同期で一人地方勤務になる友人の送別会をする。2時間の飲み放題はあっという間にたってしまい、二次会のお誘いも丁重に断って、勝どきから新宿までまた大江戸線で帰ってくる。 

夜行バス 新宿発

 22時前、コンビニで酒とつまみ(梅のドライフルーツ、きびなご)を買って、それから事務所で着替えをして、23時20分集合だったのでザックをかついで工学院大学の横で待つ。 酒を飲んで、バスに乗り込み、一番後ろの席でちびちびやる。 最初の休憩は、関越の上里SAでとったのであろうか? トイレを済ませ。 あとは、富山の近くまで酔いどれ状態となって眠りの中であった。
 。

立山ケーブル美女平駅

  9月13日(土)朝6:20起床。 バスの中で富山駅前のアナウンスにあわてて荷物を片づけて降車する。 カップで買った日本酒は最後1/4くらいがあまっていてもったいなかったが、荷物を増やしたくないので、電鉄富山の駅の待合に捨てた。富山地鉄に乗って終点の立山駅へ。 7:45発の室堂行きのバスを待つ。 7時に窓口があいて、バスの切符を買う。 室堂まではやはり夜行バスのせいで寝不足なのであろう。 結構ぐっすりと寝ていった。
。 

室堂ターミナル

 アルペンロードの路線バスとはいえ、雲海の上の高地を走るバスなので随所で見どころのアナウンスをしてくれていたのだが、半分眠ったような状態で聞いており、目を開くのも、 天狗平あたりからは目を覚まして景色を見ていたがあいにくの雨。 室堂についたら驚いた。 さすがに三連休だということもあり、恐ろしい数の観光客が室堂の駅に集結していた。 黒部川からトロリーバスで上がってきた人も多いのだろうし、また路線バス以外にもチャーターバスなででも立山から上がってきているのだろう。観光客がのすごい人の群れに圧倒されつつ、雨具をつけて水を汲んで、10:50出発。室堂の標識の前で写真を撮るが、何しろ天気が悪いので、山の方角も視界がうっすらとしていてテンションが上がらない。さりながら、ルートは散策コースとなっているので歩くのに支障はない。荷物が重く気も重いがじっとしていても仕方がない。 荷物が重いので一の越まではゆっくり歩く。  

一の越への遊歩道

 11:28いったん途中のベンチで休憩。息をついているが、そのすぐ横を雨具を付けた家族連れが追い越していく。 32分出発。 同じように雨具をつけて一の越方面に歩いていくパーティーが何組かいる。この人たちは荷物の大きさからして目的地は立山までだろうか。 最初の登りだしはゆるやかだが、一の越の手前では上り坂が急になっていく。 そういえば1988年にこの坂を登ったときは暑さでぶっ倒れてしまったところだ。 荷物が大きかったせいもあるだろうが何しろきつい坂である。

一の越山荘

 息をきらしながらも12:03一の越山荘に到着。 ドアをしめて中に入るとたくさんの人が立ったままお弁当を食べている。 12:15出発。ここからはかなり急な登りである。 天気が良ければ眼下に先ほど立食を楽しんだ一の越山荘が見えるのであろうが、これが霧の中に埋もれている。 人の声がするので下に小屋があるというのがわかる。 13:56三の越到着。ここは少し平になっている。荷物をおろして休憩。のぼりが急なので結構こたえる。霧が立ち込めているが残雪期にはこのあたりはかなり風の通り道になり雪がつかないそうだ。13:07出発。まだまだ岩のガラガラしたのぼりが続く。 幸い天気が回復し始める。 雄山までの急なのぼりをゆっくり進む。  

雄山三角点

 13:31に2991.6mの雄山の三角点に到着。 さすがに一等三角点だけあって、りっぱなレリーフがついている。 神社のベンチに荷物を置いて、持ってきたシリアルを食べる。 周りの登山者が、山頂の奥の院まで行ってみようといっていたので、自分も話のたね奥の院まで行くことにした。せっかくここまで来たのだから、本当の最高峰までいかない手はないだろう。 思えば20年前に来た時にはこの奥ノ院にはいかずに大汝山に向かったようだ。 まあ、立山の最高峰は大汝山なので、あえて雄山の最高峰にこだわらなくてもいいのかもしれないが。500円の入場料を払って上る。  

大汝山山頂

 上では、神主さんがいて、三人をまとめてお払いをしてくれた。 最後にお神酒を20CCくらい飲ませてもらった。 黒部ダムの方面まで霧が晴れてみることができる。 3003mの石にさわったあと下山。 神社のトイレを借りた後荷物を持って14:23に雄山を出発。 14:43大汝山到着。 荷物を休憩所の横に置いて、3015mの今回の登山最高峰まで行ってみる。 あいにく、展望はなかった。大汝山の山頂には大岩があり、これが本当の最高峰なので一応恐る恐る岩の上に上がる。風があると結構怖いだろう。 岩から降りて軽食を取る。岩の間にEPIのタンクを落としてしまいそうになって慌てて拾い上げた。 頂上にいた人にカメラのシャッターを推してもらう。 

富士の折立

15時に大汝山を出発。頂上の直下に大汝の休憩所がある。 悪天の時にはここも避難所に使えるのだろう。 宿泊営業はしていないようだ。さらにガレバの稜線を進むと富士の折れ立てとの分岐がる。 富士の折れ立ては行ってみたが、どこがピークかいまひとつわかりにくかった。 15:38. 雷鳥沢への分岐。 このころから再び雨が激しくなる。真砂岳までののぼりは10分ほどで、大した距離ではないのだが、天気が悪いせいでこの連休だというのに歩いている登山者の少なさに驚くほどである。 室堂にいたあの大集団はどこへ行ったのだろう。  

剣沢キャンプ場

 16:50別山到着。 途中で巻き道もあったが、残雪期は危険と書いてあったのであえて巻き道を通ることもあるまいと思いやめる。別山の山頂も天気が良かったら眺めがいいのだろうが残念ながら今日は視界がない。 別山からの急なくだりが三田平まで行くとゆるやかになり、17:45剣沢キャンプ場到着。 なんとか日没までにテント場に着くことができた。 もう、あまりテント場にあいているところがないので、水場から比較的遠くないところに張って、野営所管理センターへ行って登山届けを書いて500円の幕営料金を払う。早速テントの中で牛丼の食事を作り、梅酒を飲んで、翌日の装備の用意をする。 20時就寝。 隣のテントのおっさんが酔っ払っていつまでも歌をうたっていて顰蹙を買っていた。



富山県の最高峰にして日本国内20位の高峰立山その大汝山を通過して予定の剣沢へやってきた。 コースタイムが5時間くらいなので決して長いルートではないのだが、悪天のせいでずいぶんと苦労をしたような感覚が残った。 さあ、明日は難所の多い剣岳である。 天気が回復してくれればよいのだがと願うしかない。
(2014年3月 記)

 日本山歩日記WEBトップ
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています