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四阿山・根子岳
四阿山・根子岳

基本情報
1 山名 四阿山(あづまやさん)・根子岳(ねこだけ)
標高 2354m 
山域 四阿山周辺
都道府県 群馬・長野
位置 N36.32.30/ E138.24.47 
地図 昭文社 山と高原地図17「志賀高原」
2万5千分の1地図「四阿山」
20万分の1地勢図「長野」
7 山岳区分 日本百名山、甲信越百名山、信州百名山
登山記録
山歩No 1420-09022
登山日 2009年7月25 日(土)
歩程 5時間30分
天候 曇りのち晴れ
形態 前夜発日帰り
アプローチ 上信越自動車道菅平ICより
パーティー 2人

 四阿山はあえて百名山狙いの対象として、山岳部のH.H氏と待ち合わせしていくことにした。彼は大阪に住んでいるので、一緒に行くためには、首都圏まで出てきてもらう必要がある。 せっかく新幹線を使って来てもらうことになるので私の車を使って、百名山を2山、四阿山と草津白根山とを土日で行くことにした。菅平高原から四阿山と根子岳と登って新鹿沢温泉でゆっくり泊まって宴会。 なかなか優雅な合宿である。   

雨の横川SA

 7月24日(金)17:50 会社で仕事をしているときにH.H氏からメールが来て20時10分着の新幹線に乗るとのこと。 従い、すぐ片づけて家路に向かう。簡単に夕食を食べて、荷物を車に乗せて20:10に新横浜に迎えに行く。 天気は雨だったがすぐにH.H氏と合流できた。 その足で港北ICから第三京浜に乗る。 練馬まで1時間。 21:16関越道に乗って、上里SAでいったん休憩。 眠気覚ましのタブレットを買って、次は、横川SAまで走る。 そろそろ寝る時間である、雨の中デッキの上にテントを張って、24時半まで宴会をして就寝。寝るときにはとなりに別のご夫婦連れがやはり同じようにテントを張っていた。。

菅平牧場

 7月25日(土)朝6:00起床。 少し寝不足気味。夜中に雨が降り続いていたのでテントはびしょびしょだった。 横川SAの中のレストランでやっている朝食バイキングを食べに行く。 一人980円で、結構和洋のメニューを楽しむことができた。たらふく そばや牛丼もついていた。 歯をみがいて水を汲んで出発。途中菅平のコンビニで昼食のおにぎりと夜飲む焼酎とつまみを買う。 9:00に菅平の牧場について入場料一人あたり200円をおばさんに払って車を第一駐車場まで入れる。 牧場で登山届を書いて出発。 まず四阿山を先に目指すことにした。

中四阿

  最初は林道の中の道であったが、すぐに登山道になる。一度林道を交叉して、再び登りになる。 左手が牧場になっているが、冬場はここはスキー場なのであろう。 10:07 1810m地点で休憩。まわりは全く景色がない。 尾根伝いに上がっていくので道はわかりやすいのだが、あまり面白味のあるルートだとは言えない。 10:15出発。 11:05に中四阿で休憩。 途中、追い越したおばさんみたいなおじさんが「今から登るの?」と挑発的にけしかけてきた。 「僕らはこの霧は晴れると思いますよ」といってやった。 天気を5段階に分けるとすると今日の天気は3だなという話をする。 中四阿の山頂がはっきりとわからなかったが、ピークらしきところでみかんゼリーを食べた。 四阿山まであと1.7㎞という表示があり。ここからは標高差で300mほどの登りである。 。 

四阿山山頂

  11:23出発。 途中、石の多い道がある。 右手には、四阿山の的岩が見えるはずなのだが、確認できない。石の道から最後は木道を登り詰めて、12:15山頂に到着。 山頂の景色は残念ながらない。 写真を撮ったあと弁当を食べている人をさけて祠の裏でわれわれも昼食。 もってきたノンアルコールビールをソーセージのつまみで食べる。山頂には群馬県側に木製の大きな長い山頂標識がある。 こちらには「四阿山」と書いてある。 一方で長野県側の山頂標識は比較的新しいものであるが、「吾妻山」と記載されてあった。 嬬恋村のHPにはこの漢字を使っての山の記載があるらしい。方角として西に北アルプスがあるはずだ。  

根子岳遠望

 12:30すぎにガスが晴れ始める。下界が見え始めた。思わず雲の下に現れた景色の写真をバシバシと撮る。 いつものようにH.H氏は重たい一眼レフを持ってきているので必死である。しばらく待ってすっきり晴れるのではと期待したのだが、どうもそこまでは回復してくれないのであきらめて 12:55山頂を出発。 10分ほど歩いて根子岳の分岐につくころにはいい天気になっている。ここからは一気に高度を400mほど落としていくので急坂である。 足元に注意しなくてはならない。樹林を抜けると、鞍部が見えた。 そこまで笹薮の中を進むようなルートである。正面に根子岳がピラミダルな姿を見せてくれている。

根子岳山頂

  13:48鞍部到着。曇っていた空はすっかりとガスが抜けて 天気は最高な状態になっていた。。 14:00に出発。ここからの登りは正面に根子岳の姿が見えているので精神的には楽になった。稜線に出てからは、少し岩場の通過のようなところがあり神経をすり減らせる。 14:38に根子岳の山頂についた。山頂は広くなっており休憩するには最適。 ただ、風があるときは寒いのだろう。 石組のやぐらの上に小さな祠が一つ置いてあった。 後から来た単独行の人に写真を撮ってもらう。 

菅平牧場への下り

  根子岳と書いた看板は持ち運びが簡単な小さなものだった。山頂からの下りの道は見晴のいい尾根道である。 まったくといっていいほど樹林がないんで山スキーなどで滑りおりたら気持ちが良さそうである。遠くの空に再び雨雲が出始めたので、14:54下山開始。 菅平牧場管理事務所までゆるやかなくだり。パラパラと小粒の雨が降り出して カッパを着たり脱いだりしたが、16時に駐車場到着。 トイレの前で靴をあらって16:18に菅平牧場を出発。  牧場の入り口では駐車券を見せるだけですんだ。 

新鹿沢温泉

17:30に新鹿沢温泉に到着。 つちや旅館の前に車を停めて、旅館にあがる。 宿の従業員に部屋を案内してもらい、部屋に荷物をおいて早速風呂に行く。 先客は2-3人しかいなかった。 カランから湯が出ないので困ったが、温泉自体は悪いものではなかった。 40分ほど入ってそれから帰りに自販機でビールを買っていく。 部屋に帰ってビールを飲んで、焼酎もあけて少しのみはじめていたら18時半に食事の準備ができましたという連絡をもらう。 

宴会

 下の大広間は2つあって最初間違えて「四阿の間」というほうににいったら、合宿のような食事がならんでいた。こちらはスポーツ合宿などのコースのようで、ジャージをはいた中学生の一群がきちんと正座をして夕食を食べていた。 われわれは旅館食のはずなので、場所を間違えたことをさとり、隣の「浅間の間」へ移動する。 ここでは浴衣を着たいわゆる温泉客ばかりだった。 生ビールを飲んで、日本酒を2本で、山海の珍味が並んだ夕食をいただく。山の反省会と称しての宴会だ。 20時前にごちそう様をして部屋に帰る。 部屋では、オールスターの野球の試合を見ながら再び宴会。 23時就寝。 

 四阿山と根子岳は山スキーのメッカである。 菅平スキー場がベースになることから、漠然と板をもっていつか登るのだろうと考えていた。 その意味では季節はずれに登ったともいえるわけであるが日本百名山のカウントダウンのためにはどうしても終了しておく必要があった。 H.H氏と一緒に楽しい山行となったことに感謝したい。
(2013年3月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています