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草津白根山
草津白根山

基本情報
1 山名 草津白根山(くさつしらねさん)
標高 2172m 
山域 白根山付近
都道府県 群馬県
位置 N36.37.22/ E138.31.55 
地図 昭文社 山と高原地図17「志賀高原」
2万5千分の1地図「草津上野」
20万分の1地勢図「長野」
7 山岳区分 日本百名山
登山記録
山歩No 1410-09025
登山日 2009年7月26 日(日)
歩程 2時間30分
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ 草津白根道路白根山レストハウス駐車場
パーティー 2人

 日本百名山もいよいよ残りが少なくなってきた。 同様に百名山を目指している古い山仲間、H.H氏が横浜まで新幹線でやってきて、車で一緒に土日に2山を目指すことにした。梅雨あけが遅れて24日金曜日は雨。 その中を車で横川SAまで走ってテントで寝た。 翌日は天候の回復する中を四阿山と根子岳に登る。 新鹿沢温泉に宿泊して宴会で楽しく過ごす。

嬬恋高原牧場

 7月26日(日)朝6:00起床。 夜寝るときにクーラーは切って窓を開けて網戸にしてねたがとても涼しく気持ちがよかった。 天気晴れ。 早速風呂に入る。 7時にあがって、部屋で片付け。 7:20に下におりていって朝食を食べる。 ごはんは1杯、キャベツは2杯おかわりした。 それから8:35にチェックアウトをして草津白根を目指す。万座温泉から上がることになるので、途中、 嬬恋高原牧場を通過。浅間山の景色を見て2005年放送のNHK朝の連続TV小説ドラマ「ファイト」のロケ地を見学。ネット情報によると本仮屋ユイカが演じる木戸優が馬に乗って歩いていたラストシーンの丘がどうもここであるようだ。実際にドラマを見ていないので、そうですかという感想しかわかないのだが。 ただ、景色がよくて朝の空気がうまいのだけは実際である。 車を出してさらに上の万座温泉を目指す。

レストハウスより出発

  万座温泉までは曲がりくねった車道である。 決して車の交通量は多くないが助かる。やがて平坦になると、白根山の領域だ。 ロープウエイの前まで車で行きたかったがここは車が入れないようになっているので、白根レストハウスの前に駐車をする。。 第三駐車場に410円を払って停めて、10:41歩き出し。 すさまじい数のハイカーが道路の上で準備をしている。である。 最初、平坦なほうのルートをたどったところ、本白根山に行って帰ってくる人の群れとのすれ違いに苦労して通行に時間がかかる。

鏡池

  11:45鏡池到着。 池のほとりまで降りて休憩する。なかなかきれいな池だが、だれかがビニール袋を池に飛ばしてしまったからだろう池の上をぷかりぷかりと風に乗って飛んでいた。 写真を撮って12:20出発。時間が時間だけあって、ここで昼食を摂っている人も多い。われわれは温泉宿でたんと朝食を摂ってきたので、もう少し先を目指すことにする。 ここからは稜線沿いにゆるやかな登りとなる。 
。 

遊歩道最高地点

  12:50本白根の展望台に着く。北東側に白砂山や佐武流山のほうの山脈が広がっていた。 火山地形にふさわしく、砂礫の上の丘陵地である。 たくさんの人が食事をしているが、とりあえず最高峰まで行くことにする。 13:10歩道の最高地点に到着。 そこから万座温泉方面に少し歩いて最高峰の三角点を探す。 結局、踏みあとらしきものを発見したものの、通り道を杭でふさいであり、硫黄ガスで立ち入り禁止だったのであきらめて、もう少し南に進んでみる。 

ベンチで昼食-後方に志賀高原

 万座方面との分岐の手前にベンチがあり展望広場となっていたので、そこで昼食休憩。 コンビニで買ったおろしうどんを食べる。ここからの眺めは素晴らしい。 ひときわ高いところが横手山である。 映画「私をスキーに連れてって」では三上寛が演じる主人公が、ヒロインである原田知世に会うために、志賀高原からスキーツアーで万座温泉まで来るというストーリーであるが、なるほど、ここは昔のツアーコースであったというだけあり、ちょうどいい程度の傾斜のコースである。 尾根筋は時期によっては雪庇があるだろうか? などと残雪期の景観に想像を膨らませてみる。

コマクサ群落

 昼食もすんで13:40に出発。 空釜の西淵を通って、ジグザグの道を登るとそこはコマクサの群落になっている。 ハイカーの中には運動靴でリフトの終点からここまで来たような人たちもたくさんいた。 樹林の中の木道を踏みしめながらロッジへ戻る。 14:00、ロープウエイの山頂駅で少し待つとロッジまで行く無料シャトルが来ると聞く。 歩いても大した距離ではないのだが話のタネにに乗ることにした。 無料シャトルの中にいた東京からきた中年の女性たちが、まわりの歩いている人を見て「こんなに暑いのにあるくなんて馬鹿みたいよねー」と発言しているのが面白かった。

湯釜

  14:30ロッジでトイレをすませ、おみやげコーナーによってからブルーベリーアイスを食べる。時間にも余裕があるので、遊歩道を歩いて湯釜にあがる。 往復25分。 無料貸し出しのステッキをついている人も多かった。昨日、四阿山を登ったわれわれにとっては、この傾斜はどうということもない登りだった。 湯釜の景色は見事で、火山の爆裂火口の大きさいにH.H氏はいたく感動していた。 15:30下山。 荷物をまとめて駐車場を出発。 ゆるやかな下り坂をエンジンブレーキを使って慎重に草津白根道路を降りる。有毒ガスが溜まっていることがあるから車を停めて一箇所にとどまらないようにという注意書きがあったのには驚いた。 もし山スキーのツアーコースとして降りてきたらどうなるのだろうか?  

志賀草津道路の虹

 途中スキー場に行く前に虹がきれいだったので撮影する。 草津の温泉街を通って県道35号から国道25号の裏道を通って高崎を目指す。そこそこの渋滞があったので、時間がかかってしまった。 18:00にすきやで腹ごしらえ。昼飯がうどんだけで相当に空腹だったので、ねぎの牛丼を掻き込むように食べる。 大阪に帰るH.H氏を19:10に高崎の駅前でで降ろした。彼はここから新幹線で東京に出てさらに東海道新幹線で帰るのだ。 どうせ東京まで行くのだから乗せていってあげたいのはやまやまだが、それでは最終の東海道新幹線に乗れなくなってしまう。帰路の無事を祈って分かれる。 そこからはICに乗って関越を帰る。 途中、花園で13Km渋滞していたが序所に解消していった。 22時に自宅到着。 風呂に入って24時就寝。


 日本百名山になっているものの、この山はどちらかというとハイキングコースと呼ぶにふさわしい。ただ、コマクサは見事である。 この時期に来て素晴らしいコマクサの群落に出会えたのは収穫であった。 望むらくは再び残雪期にスキーをはいて来てみたいという気持ちが沸いた。 前日の四阿山とセットで旅館での宴会も楽しく、遠方から来た友人と久しぶりの充実した時間を過ごすことができた。
(2013年3月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています