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八幡平
八幡平

基本情報
1 山名 八幡平(はちまんたい
標高 1,614 m
山域 吾妻連峰
都道府県 岩手県・秋田県
位置 N39.57.28/ E140.51.15
地図 昭文社 山と高原地図5「岩手山・八幡平・秋田駒」
2万5千分の1地図「八幡平」
20万分の1地勢図「秋田」
7 山岳区分 日本百名山、東北百名山・花の百名山
登山記録
山歩No 1120-10012
登山日 2010年4月24日(土)
歩程 5時間10分
天候 曇り時々晴れ一時小雪
形態 夜行発1泊
アプローチ JR盛岡駅から岩手県北バス茶臼岳登山口
パーティー 1人

GWを目前に控えた土日を使って八幡平の山スキーを計画した。 八幡平アスピーテラインの除雪が完了してバスが茶臼岳まで入るようになるのはこの週からである。 バスが盛岡を出る時間が10時と比較的遅いため、どうしても半日行程となるが、がんばってガイドブックにある岩手側から秋田側への縦走をしようと荷物を担いでの山スキー登山となった。 

岩手公園

04/24(土)前夜、新宿駅西口から夜行バスに乗る。 バスの出発後、結構ぐっすり眠ってしまい、6:30に一関でアナウンスで起こされるまで寝ていた。 花巻PAでトイレによって、7:15に盛岡に到着。 盛岡で西口の観光センターを見たあと、駅の1Fの立ち食いうどんのスタンドに寄ってみた。名物のじゃじゃめんがあったので440円払って食べる。 荷物をかついだまま東口から開運橋を渉って岩手公園へ散歩に行く。 城跡にあがってみるが、まったく桜はさいていなかった。 石割桜を見に行こうかどうしようかとおもったが、少し遠そうだったのでやめて、大通りを通って駅に戻ることにする。。

盛岡よりバス乗車

コンビニでおにぎりを買って、9:30に東口の岩手県北バスの乗り場に並ぶ。 9:47に乗車するが、運転手が、山頂まで行くのかと聞く。 茶臼口だと答えると、昨夜の雪のため除雪中で11時に再開見込みだという話。これではますます行動計画が後ろずれしてしまう。 とにかくバスに乗って寝ていく。 アスピーテラインに入ってから、高度600m以上になるとかなり雪が残っている。山スキーのガイドブックに記載されていたコースの起点である御在所はスキー宿は営業を休止している。ドアがこわれて寂れている。  

茶臼岳登り

 茶臼口には11:27に到着。 駐車場でパッキングしたが、ストックを準備したり粉雪をさけて衣類をビニールにつつんだりしていたら意外に時間がかかってしまい、12:15に出発となった。 思ったよりバスが止まったところは下だったので、茶臼山までは200m以上の標高をあがることになる。登りはシールを効かせてジグザグに上って行くが、最後は急傾斜になっている。。 

茶臼岳山頂

 13:35に茶臼の山頂到着。 上にひとり登山客がいた。南東には岩手山が雄大な姿を示していた。 少し休んで写真をとったあとは、シールをはずして茶臼岳山荘に向けてシュプールにそってあるく。 一人、テレマークの山スキーの人とすれちがう。 そこから黒谷地まではゆるやかなくだり、一番底の部分(指導票188番)で、荷物を置いて、おにぎりを食べる。  

源太森山頂

14:45そこからはシールをつけて茶臼岳をバックにしながら50分の登り、大きくまわりこんで、源太ヶ森の山頂到着。山頂からは周りの山が良く見えたが、 山名盤を見る余裕もなく、先を急ぐ。 ほぼ平坦なルートを指導票に従って、陵雲荘へ。このあたりは、クロスカントリースキーの魅力を存分に楽しむことのできる場所である。 視界がきくので方向を間違える心配はない。 小屋の中も覗いてみたいところだったが、断念してそのままゆるやかな傾斜を山頂を目指す。 10人くらいの中高年の山グループが下ってくるのとすれちがった。 彼らは、今日、陵雲荘に宿泊するのだろう。 

八幡平山頂

山頂到着16:18.もはや山頂には 誰もいなかった。 山頂を示す標識は八幡のところしか字がでていなかった。それより下は雪にうもれているということだから、積雪はまだ2m以上か。  スキーツアーの旗竿の番号300番はずいぶんと高いところに掲げられていたので、見失うことはないだろう。 見返り峠へいく方向にも、ふけの湯におりる方向にもしっかりした竹ざおがさしてあるので心配はなかった。 16:43に山頂を出発。 

スキーツアーふけの湯へ向けて樹林を進む

 山頂から続くシュプールに沿って歩いていたが、途中から、旗ざおを離れて、西南西に行くルートとなってしまい、アスピーテラインにでる勢いだ。あきらかに違うと考えて、西北西に進んで、まるでシュプールのない雪原を旗ざおを探して樹林をすべる。 やがて旗ざおをみつけることができた。 およそ20mおきくらいに旗さおがあるので迷うことなく、また傾斜も緩やかなので、安心して進路を取る。 最後のふけの湯の休憩所におりるところが急坂だったが、ガードレールを乗り越えて車道に下りる。降りたところがふけの湯。 人影もなく、風呂も営業していないようだ。

ブナ森で日没 秋田八幡平スキー場を下る。

17:50そろそろ日没が気になる。休憩所の自販機でコーラを買ってがぶ飲みしてしまう。ふけの湯におりる車道が間違っていることに気づいたので引き返して、途中から雪の壁をあがって、ワカンのふみ跡に従い、ブナ森を登る。 ブナ森の山頂についたあたりで日没となった。 最後はルートを南西にとりながら、GPSで確認しつつ、秋田八幡平スキー場のゲレンデをすべりおりる。 雪上車が、地ならしをしていたが、こちらがすべっているのを見て、びっくりしていた様子。  

下山-後生掛温泉へ

 駐車場まですべりきって、そこから200m車道を歩いて、後生掛温泉へたどり着く。 まっくらになってちょうど19時に受付。 荷物をフロントの横につけたまますぐ、大広間の夕食場に案内された。 アサヒのスーパードライを一本飲みつつ夕食をいただく。 19:20に片付けて、部屋に案内してもらう。 ふとんを借りることにして、やっと床に腰掛けてくつろぐ。 20:20に風呂に行く。 貴重品入れの鍵の構造が判り難くて困ったが、ロッカーにしまうことができたので、1時間ほどかけて露天風呂や火山風呂、サウナなどにゆっくりつかる。 名物の函蒸風呂にもつかってみた。 21時40分にあがって、ビールを買ってリビングで野球中継と、そのあと、NHKのドラマを見る。 ちーずかまぼことあたりめで焼酎とウイスキーをやる。 23時就寝。 

田沢湖スキー場

 翌日の4/25(日)は田沢湖まで出てスキー場から秋田駒ケ岳を目指すつもりだったが、バスが田沢湖についてからはあいにくの雨となった。 10:50にスキー場に着いたが、残念ながら山を目指すにはガスが濃すぎて危険だと判断。 秋田駒ケ岳の登頂は見送りとなった。 その日は田沢湖スキー場のシーズン最終営業日であったため、リフトの料金が半額だった。 スキー場自体が3時にしまるため、5時間券で十分、 リフト券はなんと900円だった。 ひとりだという気楽さもあって思う存分スキーを楽しんだ。 田沢湖を見下ろしながらの春ゲレンデは圧巻だった。 

 八幡平の魅力はいろいろ語られるが山スキーを豪快に楽しむことができるのもこの山の魅力ではないだろうか? 残念ながら山麓の八幡平スキー場は営業をもう休止しているようだ。どうしても出発がバスの時間の制約を受けるが、それでも半日+のスキーツアーを楽しむことはできる。 今回、ピストンではなく縦走という選択をしたこと、東北の名湯のひとつである後生掛温泉に寄る事ができたのも楽しい経験となった。 
<2012年7月記>                                         ⇒山歩写真館「2010-04-24八幡平」

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています