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岩木山
岩木山

基本情報
1 山名 岩木山(いわきさん)
標高 1625m (一等三角点) 
山域 青森独立火山
都道府県 青森県
位置 N40.39.20/ E140.18.13
地図 2万5千分の1地図「岩木山」
20万分の1地勢図「弘前」
7 山岳区分 日本百名山
登山記録
山歩No 1102-23068
登山日 2023年10月28日(土)
歩程 2時間00分(リフト9合目ー鳥海山ー岩木山町ーリフト9合目)
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ 東北道大鰐弘前ICから県道127号津軽岩木山スカイライン
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/MBikUG0I8Fs

 岩木山は2009年に一度登ったことがある。その時にはバックカントリースキーを担いで登った。夜行バスで東京から弘前までやってきた。 4月の弘前はまだ桜のつぼみさえ膨らんでいなかった。 弘前城公園を散歩したあと路線バスで八合目まで上がり、八合目から歩いて山頂まで登った。そののち山頂から岩木山神社のある百沢まで標高差1000mの大滑降を楽しんだ。あれから13年、今度は全く違う紅葉の時期に岩木山を訪れることになった。 たまたま、土曜日に白神白神岳を登るために青森までくるのだがど、うも天気予報が良くない。計画を組み替えて、車で八合目までいける岩木山を降水確率が40%と少し高めの土曜日に登って、白神岳を日曜日に登ることにした。

夜行バスでJR秋田駅へ

 2023年10月27日金曜日、22時10分バスタ新宿発の夜行バス「フローラ号秋田行き」に乗車する。三列シートなのだったので比較的ゆっくり寝ることができた。朝6時40分に秋田駅西口に到着。 駅で少し待って7時50分の秋田中央交通バスに乗り川尻大橋のまで行く。今回レンタカーを駅の近くで借りることができなかったので、駅から少し離れたニコニコレンタカー店舗まで行かざるを得なかった。従いバスで15分ほど秋田駅から移動しなければならない。川尻大橋に到着。 し交差点のガソリンスタンドがレンタカーの貸し出し場所でもあった。今回は日産のマーチを借りた。

道の駅ひろさきサンフェスタいしかわ

 8時30分秋田市内を出発だ。ナビがないのでスマホのgoogleマップの指示に従いながら岩木山を目指す。秋田北ICから秋田道に乗る。 秋田道は能代で終点。 国道7号を進んで、大館能代空港から再び高速に乗り、 奥羽本線沿いに7号線を進み、碇ヶ関ICから東北道を北へ。 大鰐弘前ICで下りて、途中道の駅ひろさきさんフェスタいしかわに立ち寄る。 ここでハイドレーションに水補給する。昼食にスパゲティパンを購入。そこから県道127号通称「アップルロード」を北西に進む。埼玉西武ライオンズ外崎修汰選手のご実家の外崎りんご園もここからさほど遠くない場所である。

津軽岩木スカイライン

20分程で津軽岩木スカイラインの入り口に到着した。有料道路の料金所でJAFまたはモンベルクラブ会員証があれば200円割引になりますよ、と言われて両方持ってるんですけど、といったところ、両方は使えません片方だけです、と言われたのでモンベル会員券を出して通行料金を割引してもらう。 スカイラインは中腹から山頂方面の眺めが見渡せた。紅葉が進んでおり綺麗である。 思わず停車して一枚写真を撮った。


リフトで九合目へ

 11:35、八合目到着。 駐車場は百台以上は駐車可能であるが半分も車はなかった。 やはり今日はあまり天気は良くないということもあるのだろう。 荷物の準備をしてレストハウスのトイレを使った後、出発する早速リフトの駅に行く。自動券売機で往復の切符を買ってリフトに乗車する。10分程で九合目の駅に到着。九合目の駅は正確には鳥海山火口という駅名らしい。この九合目から山頂を直接目指すルートもあるが。火口を回った外輪山である鳥海山に行ったことがないので、先にそちらに行ってみることにした。


鳥海山南観測点

 九合目の駅から鳥海山の山頂までは10分程で到着。ただし鳥海山の山頂にはこれといった標識が無い。 そこでそのままルートを先に進み展望台まで行ってみることにした。鳥海山では熊の目撃情報があるので注意が必要である。12:21展望台のある鳥海南観測点に到着。 展望台には気象観測の設備と小さなベンチがあった。 南西方向の眺めがよく見えた。

 

鳳鳴ヒュッテ

 鳥海山を見た後は岩木山の山頂を目指す。九合目方向に戻り登山道と合流。鳥海火口を回るようにして一度下るがすぐに岩場があり登りが始まる。途中長平道との分岐点がある。
12:41さらに進むと大館鳳鳴ヒュッテが見えた。 このヒュッテは県立鳳鳴高校の山岳メンバー3名の遭難の事故を機に同じような犠牲者が出ないようにとの願いで建てた避難小屋のようである。 13年前にここに登った時はこの小屋があることに気がつかなかった。この避難小屋から道は急速に傾斜を増す。岩に塗ったペンキに従い原則右側通行で、下りの人とぶつからないようにしながら登って行くルートとなる。 岩がゴツゴツしているので運動靴では厳しいのかもしれない。 今回自分はトレランシューズであったがやはり底の硬い登山靴に比べると岩場の登りには適しておらず思ったよりも時間がかかってしまう。 前に登山者おらず自分のペースでゆっくり登って行く

岩木山山頂

 12時56分御蔵石に通過、その先に山頂のシンボルである鐘がぶらさげてある。この鐘には見覚えがあった。前回スキーを担いで登った時もこの山頂の鐘が目印になった。 ここで山頂到着の万歳三唱動画を撮る。  2人組の登山者がドローンを飛ばしている音が聞こえた。 三角点の近くの大きな石の上に座って昼食を取る。石のすぐ下には岩木山神社奥宮の鳥居があった。昼食が済んでこの神社の祠にお参りをする。 山頂は避難小屋のスペースまで含めると結構広いので充分な人が休憩できるであろう。避難小屋の中も覗いてみた。 13時35分山頂出発。 下りも傾斜が急なので気をつけながら下山する。 途中で2組ほどの登山者とすれ違った。


下山 八合目駐車場

14時5分九合目のリフトの駅に到着した。リスト駅の横に休憩舎があったので覗いてみた。 中のの自動販売機は電源を抜いているようであった。リフトに乗って下山をする。 随分と霧が濃くなって八合目の駐車場ではもはや停めてある車がどこにあるかわからないほどの濃霧であった。 再びレストハウスでトイレを使い荷物をしまって車で津軽岩木スカイラインを下って行く。 視界が悪いので対向車と接触しないようにゆっくりと進む。中腹までくると霧がずいぶん晴れてまた美しい紅葉の樹林を見渡すことができた。 14時を30分に岩木スカイラインを下りきり、ここから鯵ヶ沢方面を目指す。今日の泊まりは明日登る白神岳の登山口になるのでここからは結構長いドライブとなる。 

千畳敷

途中深浦のマックスバリューで夕食の買物をし、ガソリンも半分ほど使っていたので給油して行く。青森は緯度が高いので日没の時間も早い。 曇り空ではあったが16時になると海に夕日が沈んでいく景観を見ることができた。深浦の中心地を出てから、千畳敷で景色の写真を撮る。日没を迎え暗くなって黄金崎不老不死温泉に到着した。 ここで日帰り入浴をする。本当は露天風呂が有名なのであるがもうこの時間はやってないので内湯だけ使う。本当に黄色く濁った温泉であった。
 

黄金崎不老不死温泉

。風呂のある本館は昔ながらの趣のある浴場建屋であったが隣に新館が建っており駐車場も広く観光客がたくさん来ている様子であった。ここから30分ほどで白神岳登山口への分岐となる。登山口の駐車場まではずっと舗装がしてあるので特に運転に気を使うことはなかった。 ただし登山口では携帯電話は圏外となる。 この日はここで車中泊。買ってきた寿司を食べて日本酒を飲みながら夜22時には就寝した。

2度目の岩木山は前回のバックカントリースキーと違って紅葉の中の登山となった。 残雪がない山頂はこのような様子だったんだなと新鮮な気持ちで社や避難小屋を眺めることができた。弘前富士とも呼ばれる山はその姿の美しさからも信仰の対象になっていることを改めて知る旅となった。


(2023年11月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています