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岩木山
岩木山

基本情報
1 山名 岩木山(いわきさん)
標高 1625m
山域 独立火山
都道府県 青森県
位置 N49.39.21/ E140.18.10
地図 昭文社 山と高原地図4「八甲田・岩木山」
2万5千分の1地図「岩木山」
20万分の1地勢図「弘前」
7 山岳区分 日本百名山・東北百名山
登山記録
山歩No 1100-09007
登山日 2009年4月12日(日)
歩程 3時間35分
天候 晴れ
形態 前夜発夜行日帰り
アプローチ 東北新幹線弘前駅より弘南バス獄温泉経由八合目
パーティー 1人

 2009年4月 岩木山に登った。 登ったといっても8合目までバスなのであまり自慢できたものではないが、今回は日本百名山の積み残し達成もあるものの、ひとつの大きな目的は山スキーだといえる。 以前、会社のグループ6人で八甲田山に登ったときに、そこから岩木山がよく見えた。山スキーの好きなE.Iさんが、岩木山の山頂から一気にすべり降りたらとても爽快だったと話してくれた。そのときから、岩木山に登るときは、山スキーを兼ねてと考えていたところがあった。 日本百名山もカウントダウンとなってきて、そろそろ、その目標を実現するときとなった。

出発 8合目駐車場

4/11(土)昼間はいろいろと用事を済ませて、夜風呂に入って、おにぎりをもって21時15分に家を出発。 2日前に予約を入れたキラキラ号横浜発青森行きに乗るべく横浜駅まで電車に折る。 焼酎をのみつつスター銀行のある天理ビルの前で待っていたら22時15分にバス会社の係員の方から携帯に電話がかかかってきた。 横浜からの乗車は2人だけだった。23時半に東京駅に到着。そこで数名の旅客が乗ってきたがいずれにせよ満席にはならず、結構余裕で座っていった。 
04/12(日)朝8:00にバスのアナウンスで最後の休憩の花輪PAに止まるという。 20分ほどあったので下車して朝の新鮮な空気を吸って、おにぎりを食べる。 バスは15分送れて弘前駅に到着。 

リフト下から鳥海山経由

9:25に獄温泉・岩木山行きの弘南バスが出発なので結構きわどいタイミングだった。 荷物を抱えてバスに乗り込む。 外人の2人組が乗っていたがあとは客は2-3人だった。 市役所の前で弘前城の堀が見えたが、桜はまだまだつぼみだった。 10時10分に嶽温泉について、そこでバスを乗り換える。 バスは除雪が完了したばかりの岩木山スカイラインをのぼっていった。 バスの中で、ペットボトルにお茶を詰め替える作業と日焼け止めを顔に塗る作業とを完了する。実に天気がいい。 かなり日焼けしそうである。 10:55に、八合目駐車場に到着。
8合目の小屋は営業をしていた。 ズボンを履き替えてパッキングをして、軽アイゼンをつけてリフトの最下部から11:20上がり始める。

岩木山山頂

 リフトが運休していたのは誤算だった。12:009合目である鳥海山の鞍部についたときは荷物の重さでけっこうへろへろだった。 百沢コースはここがドロップポイントになるので、山頂まではあとは空身で行くことができる。 潅木で滑り落ちないところに荷物をデポして雪と岩の道を山頂を目指す。南西斜面にあたるこの道は結構融雪しており、夏道の登山道もところどころでている。 なまじアイゼンをつけていると歩きにくいくらいである。 呼吸を整えながら急な道を登っていく。気持ちいいくらいに空が青い。12:36山頂到着。 

弥生方向 東稜線

山頂には男性ばかり8人くらい。 全員それえぞれにスキー板がスノーボードをもっていた。 山頂の祠は、半分くらい雪に埋まっていた。 ビールを飲んで、おにぎりを食べて写真をとって休憩。その間にも山頂にいた人たちの中でかなりの人数の人が東稜からたとい方面に向かって滑っていく。 なるほど、弥生に降りた場合の問題はバスの便が少ないことだが、そこにマイカーをおいておいた場合、路線バスで獄温泉経由で8合目から上がっていけるのかもしれない。東京の人には週末登山ではアプローチが苦しいが、東北在住のスキーファンにはいいだろう。 ひとしきり展望を堪能して写真を撮って 13時に出発する。

百沢方向 南東稜線

慎重にくだり13:26鳥海山の荷物のデポにところへ。 方角的には南東にすべることになる。 そこからピークをひとつ超えてから板をはく。 
後ろから来た60歳すぎの人が同じように短い板をはいてすべっていた。 百沢のスキー場の方にはすべりおりずに、夏山登山道にそってすべる。 南東稜線ではあるものの思ったよりも雪がある。 標高1502mの鳥海山を出発して、標高1000mあたりに焼止ヒュッテがあるはずなのだが、まったく見えなかった。 もしかしたら完全に雪ノ下なのかもしれない。 。 

シュプールいっぱいメジャーなルート

南東稜線なのでやはり午後になって気温が上がってきており、雪の状態もやや柔らかくなっている。 おかげでスピードがつきすぎるということもない。もう4月だから仕方ないだろうが、ターンのあとエッジからだれるというほどではない。傾斜もMAX20度くらいか、急でこわいと思うところもほとんどない。太ももが疲れたので15:09に休憩。缶チューハイを飲む。 大黒沢ではやがて雪が消えて板をはいて歩くにはつらい部分もあらわれた 沢に前で板をはずして登山靴にはきかえて歩く。 バス停についたら7分差でバスがいってしまったところだった。さきほどの60過ぎの男性はおそらく間に合ったのだろう。  仕方なくそのまま歩いて岩木山神社まで行く。 

岩木山神社

 時間が十分あったので着替えて、カロリーメイトを食べて神社に参拝する。 境内入口が広く、駐車場になってるいるが、あまり大型のバスはいなかった。岩木山は津軽地方の何処からでも見ることができる孤立山で津軽一帯の信仰の対象。毎年七月には、「お山参詣」といわれる例大祭が行われ、多くの人々が、深夜に山頂登拝し、御来光を拝む、とのことだ。真っ赤な楼門をすぎて入ると正面に拝殿が見えた。 下山の無事を報告してこれからも安全に登山ができるようにと祈る。杉並木の参堂をぬけて再びもとのバス停へ。16:45のバスに乗る。

弘前発盛岡駅行きヨーデル号

17:22にJR弘前の駅について、新幹線の変更をしたが、八戸までいく最終の快速はもうでてしまったとのこと。 親切な駅員さんは、ヨーデル号に振り替えてくれた。 駅のコンビニでビールとおみやげを買ってヨーデル号に乗る。 途中、花輪のPAでトイレ休憩をとって、あとは、盛岡まで寝ていった。 20:05盛岡到着。 スタンドでジャージャー麺440円を立ち食いして、WBCの雑誌とFridayを買って20:35に新幹線に乗り込む。 座席はAだったが、結局23:02に上野で降りるまで誰も乗ってこなかった。 山手線から渋谷へいって23:45に各駅に乗り、24:30に家に到着。 思ったよりも遅くなってしまったが、新幹線の中で寝ていたのであまり疲労感はなかった。 

交通の便を考えて、百沢に下りるコースとたどった。 結果として予定のバスに乗ることができなくて危うく日曜日の晩までに東京に戻れないのではないかというヒヤヒヤ体験だったが、これも自分の歩くスピードの遅さのせいである。ちなみに山スキーのガイドブックを見ると、自分が下った百沢から登って弥生へ降りるコースが紹介されており日帰りとなっている。
 とても体力のない自分にはできそうもないが、機会があれば弥生へ降りるコースはいつかチャレンジしてみたい。

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。