日本山歩日記 本文へジャンプ
大札山・蕎麦粒山
大札山・蕎麦粒山

基本情報
1 山名 大札山・蕎麦粒山(おおふだやま・そばつぶやま)
標高 1627m 蕎麦粒山 (三等三角点) 
山域 赤石山脈
都道府県 静岡県
位置 N35.07.33/ E138.02.07
地図 2万5千分の1地図「家山」
20万分の1地勢図「静岡」
7 山岳区分 静岡百山
登山記録
山歩No SZ56-25050
登山日 2025年11月2日(日)
歩程 6時間15分
天候 晴れ
形態 小屋泊1泊2日
アプローチ 新東名高速道路島田金谷ICから国道473号線を北へ約90分
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/-X9YANLYF2o

 2025年10月に日本三百名山の山を登るべくターゲットにしていたのは、宮城県の泉ヶ岳と船形山であった。 小屋泊1泊でこの2座に登る計画をしていたが、残念ながら、宮城県全域にクマ出没警報が発令されてしまった。天気が良くなかったこともあり、登山を中止せざるを得なかった。 このまま、冬を迎えるのもつらかったので、11月上旬に静岡県で最後に残った三百名山の高塚山(1621m)に登ることにした。 11月初旬の連休は、山犬段に入る乗り合いタクシーは運行しない日程だったので、蕎麦粒山経由小屋泊で行くことにした。

新東名静岡SA

 2025年11月2日朝、6:40AMに自宅を出発する。東名高速道路はさほど混んでいなかった。 静岡までは御殿場インターから新東名に乗り、途中静岡サービスエリアで休憩をして、島田金谷インターで高速を降りる。ここから先はナビが示す通りに国道473号線を大井川に沿うようにして北に上がっていくが、川根本町までの国道はところどころ細いところもあった。国道362号線へと入り、川根本町に市街地から民家の中を抜けるようにして、南赤石林道へと入って行く。 

ウッドハウスおろくぼ

 樹林の中をしばらく登って標高を稼ぐと目的地である「ウッドハウスおろくぼ」に到着した。 ウッドハウスおろくぼのすぐ隣に三ツ星天文台があるが、現在天文台としては営業していないようである。 三ツ星天文台駐車場(大札山臨時駐車場)は20台ほどのスペースがあり登山者と思われる車も数台停まっていた。天文台の前からは尾根をはさんで小芋山(889m)や三ツ星山(1169m)の姿が見えた。 手前にはソーラーパネルも見えている。 ペットボトルから水をハイドレーション移して10時いざ出発である。

南赤石林道ゲート

 最初は車道に沿って山犬段方面へと歩を進める。 すぐにゲートがあって、そこから車が侵入できないようになっている。 表示だけ見ると、歩行者も歩けないように書いてあるが、ゲートの横から徒歩や自転車であれば通って行けるだけのスペースはあった。 おそらく川根本町の乗り合いタクシーを運行している関係で、歩行者がいると危ないと言うことではないかと思われる。 この11月の文化の日の三連休には残念ながら乗り合い送迎タクシーは運行しないので心配なく歩いて行くことにする。

樅の木平登山口

10:49樅の木平登山口に到着した。ここから登山道となる。 11時15分池久保と呼ばれる休憩適地で少し休む。ここから次第に標高を上げていく。樹林の中で気温は高くも低くもなく、ゆっくりとしたペースのぼっていく。 途中で三ツ星山の展望がある場所でウレタンマットを拾った。 誰か幕営装備の登山者がここで落としていたのかもしれないのでリュックにくくりつけて持って上がることにした。



大札山山頂

 樹林の中は道ははっきりしており歩きやすい。 途中で古いクマかもしれない動物の糞を見かけた。 やはりこの地域にも出没するのだろうか? 傾斜は次第に急になってくる。 樹林を登り詰めて伐採された展望のよい地点から、大井川と川根本町の景色が見えた。 大札山の山頂直下には鉄橋子を渡したようなところもあった。 川根トレイルということで川根本町が整備している場所である。 13:12大札山到着。 山頂は比較的平らになっており、北東側に展望台があった。ここでベンチに腰掛けて、朝コンビニで買ったおにぎりと豆乳で昼食とする。 ここまでほとんど登山者とそれ違わなかった。 展望台からは前黒法師岳が見えた。 その左手に大無限岳もあった。 13:34、 山頂を出発する。
 

蕎麦粒山南尾根登山口

すぐに東登山口との分岐があった。そこをまっすぐ進んで稜線沿いに北登山口へと向かう。木の根の間を踏み分けながら急な下りを下ってゆく。やがて林道と合流した。 林道を少し歩いて「林道蕎麦粒線」の標識の向こう側が14時20分北登山口である。 1台マイカーが停まっていたが、いったいどこから入ってきたのだろうか。


険しい登山道

14:35、林道から離れて蕎麦粒山への登山口を上がっていく。ジグザグを切りながら急な道をあがりやがて稜線に辿り着いた。ここから70分という標識があるが、自分の足では稜線からは結構傾斜が急である。ロープを頼りに登るところもあり次第に標高を上げていく。だんだん標高をあげていくと風が強くなるのを感じた。 1400mくらいを過ぎてからは紅葉も少し終わりかけのように思えた。


蕎麦粒山山頂
 
16:29、ようやっと蕎麦粒山の山頂に到着したここに三等三角点がある。東側に展望が開けておりベンチがあったので少し休憩して行動食を摂る。天気が良ければこの東の方向に富士山が見えるはずであるが残念ながら午後の時間だということもあり雲がかかっていた。今回の登山の行程で、この蕎麦粒山が最も標高の高い地点となる。 静岡百山にも認定されている山である。 さあここから残りは30分程で山犬段の避難小屋である。

山犬段

山犬段までの下りは決して急なところはなかった。 落ち葉でわかりにくくなっているところもあるので踏み跡をたどりながら慎重に降りていった。 途中風が強くなり突風に帽子を飛ばされそうになる場面もあった。 少し暗くなりかけた17時に、林道と合流した。ここから林道伝いに進みようやく山犬段に到着した。 避難小屋の中に入るとすでに9人の先客がいた。自分は10人目で今日最後の到着者である。 荷物を下ろし靴を脱いで土間に上がる。 何しろ50人も宿泊できる小屋であるので狭いという感じは全くない。 EPIに火をつけて湯沸かし、まずは持ってきた缶ビールで本日のお疲れ様乾杯を一人でする。
 

山犬段休憩舎

他の登山者に話を聞くと、500mほど林道を下ったところに水場があるという。 自分はそれを知らなかったので二リッターのペットボトルの水をまるまる担ぎ上げてきたが正直ちょっと重くて疲れたと言う事である。 持参した水が充分にあるのでウイスキーはたっぷり飲んで20時に就寝した。

今回登る前に川根トレイルでトレランをされている方の動画を見てきた。 整備された道で気持ちのよいハイキングが楽しめそうである。 避難小屋も外にトイレがあり、小屋の中には小さなちゃぶ台や非常時のマットなども用意されていて快適だったのでゆっくり休むことができた。 蕎麦粒山は360度の展望のある山ではないが、確かに登りごたえのある大きな山であるという印象を持った。

(2025年12月記)

 日本山歩日記WEBトップ
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています