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基本情報
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山名 |
能郷白山(のうごうはくさん) |
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標高 |
1617m (一等三角点) |
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山域 |
両白山地 |
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都道府県 |
岐阜県・福井県 |
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位置 |
N35.45.45/ E136.30.51 |
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地図 |
2万5千分の1地図「能郷白山」
20万分の1地勢図「岐阜」 |
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山岳区分 |
日本二百名山、一等三角点百名山、ぎふ百山 |
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登山記録
| 山歩No |
2810-25043
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| 登山日 |
2025年8月31日(日) |
| 歩程 |
3時間3分 |
| 天候 |
快晴 |
| 形態 |
日帰り |
| アプローチ |
JR越前大野駅より国道157号線で温見峠 |
| パーティー |
1人 |
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能郷白山(1617m)は、深田久弥が百名山に入れるかどうか最後まで迷った山であった。 自分はこの名山に1991年のゴールデンウイークにアタックしたが、天候が悪く、登山口にたどりつけなかったこともあり、積み残しになっていた。 北陸の日本二百名山で最後に残ったこの山に、今年、関西万博に行くために大阪へ行く途中で米原で下車しレンタカーで冠山とセットで登ろうと考えた。前夜冠山からの下山後越前大野のゲストハウスに泊った時に、宿泊客の男性がこの山に登ったということで情報を仕入れることができた。
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温見峠
2025年8月31日、日曜日。記録的な猛暑が予想される中、福井県と岐阜県の県境に位置する温見峠(ぬくみとうげ)へと向かった。 越前大野からは車で約1時間で登山口である。日の出とともに宿泊したゲストハウスを出発。 途中、麻那姫湖を通り、悲しい伝説を聞く。6:30、峠に到着。 本日の一番乗りである。 岐阜県側は通行止めになっており、車止めが置いてある。 その前にUターンして駐車する。 時刻は午前6時50分、周囲はまだ朝の清々しい空気に包まれているが、下界の名古屋では40度に達するとの予報が出ており、万全の暑さ対策をして出発することにした。 出発直後に1台、車が入ってきた。
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鉄梯子
登山開始直後から、道はいきなりの急登で始まった。歩き始めて約18分、午前7時10分頃には最初の難所である「丸1はしご」に到着した。このルートには番号が振られた梯子が設置されており、急峻な斜面を慎重に登っていく必要がある。序盤から息が上がる展開だが、見上げれば空はどこまでも青く、これからの山歩きへの期待が膨らんでいく。しばらくしてあとから来た車の持ち主の単独女性に追い抜かれた。
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稜線伝いの登り
標高を上げていくと、周囲の視界が開けてくる。午前7時35分頃、登りの中間地点にあたる休憩スポットに到着した。ここまでは厳しい登りが続いたため、かなり体力を消耗したが、ここで一息つく。周囲の緑と爽やかな風が、火照った体を少しずつ冷やしてくれた。ここから先は、いよいよ稜線歩きが始まる予感が漂っている。
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コロンブスピーク
さらに進むと、「コロンブスピーク」と呼ばれる地点に到達した。時刻は午前7時50分過ぎ。この場所を境に、それまでの急峻な登りから一転して、道は少し緩やかになる。しかし、山頂までの距離はまだ半分にも満たない。遠くにそびえる山頂を見据え、ここからが本当の自分との戦いだと気を引き締め直した。 傾斜は緩やかになったが、途中で獣道と交差するような場所もある。能郷白山はクマの目撃情報もあるので注意が必要である。
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臥竜通
標高が1,550メートルを超えると、周囲の景観がさらに変化し、稜線の美しさが際立ってくる。午前8時10分頃、「臥竜ダケカンバ」といったユニークな名前が付けられた地点を通過した。まるで龍の背中を歩いているかのような岩場や起伏が続き、自然が造り出した不思議な造形美に、思わず足を止めて見入ってしまう。ふと見ると、誰かがジェルをルート上に落としているのがわかった。 先行する女性のものだろうと考えて手渡すつもりで拾った。
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山頂への登り
山頂が近づくにつれ、展望はさらに開けていく。午前8時20分頃、ようやく全体の4分の3ほどまで到達した。前方には目指すべきピークがはっきりと姿を現しているが、意外にも距離があることを実感させられる。しかし、この素晴らしい晴天の下での稜線歩きは、登山の苦労を忘れさせてくれるほどである。 背後には荒島岳がきれいに見えた。
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山頂で万歳三唱
8時20分、下山してきたソロの男性とすれ違う。 車が峠に停まっていなかったので、どこから来たのか聞いたら能郷谷からだという。 このあと温見峠へ降りて車道を下りるという。 驚異的な脚力である。 午前8時41分、ついに能郷白山の山頂(標高1,617メートル)に登頂した。山頂に設置された看板の前で、「万歳!」三唱をした。登頂の喜びを噛み締める。開山1300年と書いてある。空は澄み渡り、遮るもののない大パノラマが広がっている。先行していた女性がいるはずだと思ったが姿がなかった。
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奥の院
山頂から少し足を延ばし、奥の院へと向かう。 途中、女性にすれ違ったので無事にジェルを渡すことができた。 午前8時50分頃に「奥の院」到着。ここからは360度の圧倒的な眺望を楽しむことができる。昨日登った冠山や、その隣の金糞岳、一際大きくそびえる伊吹山、遠くには南アルプスや雲の上に頭を出した富士山まで確認できた。さらに御嶽山や北アルプスの槍ヶ岳までも見渡せる贅沢な景色に、言葉を失った。奥の院は2018年の台風で倒壊してしまった。 そのため現在は社はなく、ステンレス製のボックスになって、レスキューボックスを兼ねていて非常用の水やレスキューシートが入ったいるようだ。 レスキューボックスに備え付けられた登山ノートに記念の記帳を行う。 お賽銭を入れて記念のお札をもらった。
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山頂から眺める白山
再び山頂の三角点へと戻り、今度は北側の景色を堪能する。そこには、正面に白山が美しく優雅な姿を現していた。北アルプスの峰々には少しずつガスが掛かり始めていたが、御嶽山の力強いシルエットは依然として健在だった。山頂付近の広々とした空間で過ごす時間は、まさに至福のひとときと言える。持ってきたパンと野菜ジュースで昼食を摂る。
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コロンブスピーク
午前10時頃、再び「コロンブスピーク」まで戻ってきた。ここからは序盤に苦労した急な下り坂が待ち構えている。膝への負担を考えながら、一歩一歩踏み締めるように降りていく。11個の鉄はしごを下りて、最後のはしごを超えるときには数名の登山者とすれちがったので、先に11個のはしごがありますよと教えておいた。 眼下にはスタート地点の温見峠が近づいてきており、無事にゴールが見えてきたことへの安堵感が広がっていった。。 |
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延命地蔵
午前10時30分、無事に温見峠の登山口へと帰還した。道路の反対側にある延命地蔵に参拝をし、その前でエンディング動画を撮影した。全行程を通して約3時間半の充実した山行だった。標高差は約600メートル弱と比較的歩きやすいコースだが、稜線からの絶景と白山の眺望は二百名山に相応しい素晴らしさだった。真夏の酷暑日ではあったが、標高の高い山の上は涼しく、最高の登山日和となったことに感謝しつつ、山を後にした。
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34年かかって能郷白山の山頂に立つことができた。 当初は残雪期に能郷谷を登ることも考えたが、結構な標高差があることと2025年の春は意外と雪が多く林道の除雪が遅れたことから見送りとなった。 温見峠からのコースは標高差がすくないが、それでも白山の展望を楽しめるよいコースだと感じた。
(2025年9月記) |
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