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御正体山
御正体山

基本情報
1 山名 御正体山(みしょうたいやま)
標高 1,681m (一等三角点補点) 
山域 道志山塊
都道府県 山梨
位置 N35.29.13/ E138.55.54
地図 2万5千分の1地図「御正体山」
20万分の1地勢図「甲府」
7 山岳区分 日本二百名山・山梨百名山
登山記録
山歩No 2470-25004
登山日 2025年2月15日(土)
歩程 5時間10分
天候
形態 日帰り
アプローチ 国道413号線御正橋
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/20zREuVuMKA

 2025年2月、学生時代の友人と道志山塊の山に登ろうと計画を立てる。 当初は車でアプローチして御正体山に登ろうという案が先行していたが、山頂からの富士山の眺望や電車でのアクセスの便を考えて、最終的に三ツ峠山に登ることに決まった。そこで仲間と登るのは三ツ峠山にして、自分としては単独でも御正体山に登ろうかという気になっていた。 友人たちとの登山の1週間前の2月15日土曜日が天気が良く暖かいと言うことが天気予報で告げられていたので、直前で決めて一人で御正体山に行くことにした。 ここはかつて天皇陛下が登った山でもあり楽しみである。

道の駅どうし

 朝5時50分に横浜を出発する。 今回高速道路を使わずに登山口まで行く。 国道16号線が混雑したが、少し抜け道を使いながら相模原市内を横断して行く。 国道413号に入ってからは信号があまりなく、またこの時期なので行楽の車なども少なく、比較的順調に道志村まで辿り着いた。 8時55分に道の駅どうしで少し休憩。ここから3キロほど西に進んだところにバス停の御正橋があり、御正体山への登山口を目指して、はここから北に細い車道を上がっていく。 9時40分、車道の終点の集落に到着した。 地元の方の車の通行に邪魔にならないように路肩に駐車をして出発。 

登山口の集落

しばらく車道をさらに奥へと進んでゆく。数件ある集落の横から未舗装の道路に入ってゆく。 ここからカーブを一度曲がったところに御正体山登山口を示す標識があった。 未舗装の林道を100mほど進んだところに不法投棄禁止と書かれている看板がある。ここからいよいよ登山道である。登山道に入り、落ち葉を踏みしめながら歩いていくと、ほどなくしてケルンがあり、その横に小さな祠があった。祠の先は沢になっており、この沢沿いにしばらくは上がってゆく。


折返し点

一度ルートが北東方向から北西方向に大きく曲がるところがある。 ここがヤマレコ地図上に記載された「折り返し点」というところであろう。ここから沢を外れて尾根へととりついてゆく。 ほどなく尾根の上に出る。尾根の上には森林保全のためであろうか杭が打ってある所があった。尾根上の道は比較的広く歩きやすい。 ゆく手には目指す稜線も見えている。


白井平分岐

トラバース気味に稜線にたどり着いて行って、登りついたところがす白井平分岐であった。 ここで道坂峠からの道と合流する。 合流点の標識の横で10分程休憩をする。ここからは山頂までおよそ一時間標高縦330メーターほどである。


残雪の稜線

 白井平分岐を出てからは西へと続く稜線上を忠実に登っていく。 標高1400mぐらいから雪が現れ始め、1500mを過ぎるとかなり一面真っ白になっていた。 ただ凍結しているということはなく、アイゼンを使わなければ登れないとということはないのでそのまま進んでいく。 11時40分、九合目の石の標識が現れた。ここに来る途中に、五合目や七合目の標識はなかったので、もしかすると道坂峠からの道についている合目表示なのかもしれない
 

御正体山山頂

 次第に傾斜が増してきて標高1600mぐらいではかなり登山らしくなってきた。光線の具合により雪が溶けているところもあるし、また登山道の雪が凍結していて少し滑る危険があるようなところもあった。 山頂から下ってきたソロの登山者の方とすれ違う。 白井平にはそれらしき車がなかったので、道坂峠から登ってきた登山者の方だろうか?  12時になり傾斜が少しずつ緩やかになってきた。 さらに5分ほど進むとようやく道の先に山頂標識が見えた。 12時6分御正体山の山頂に到着。山頂には大きな看板と小さな祠が並んでいた。そのとなりに今の天皇陛下が皇太子時代に登った記念碑もあった。 その前には休憩できるベンチもあった。 この時期だからであろう山頂に誰もほかの登山者はいなかった。


木陰から見えた南アルプス・八ヶ岳

 EPIに火をつけてお湯を沸かす。 スープパスタを作りながらおにぎりをほおばる。山頂標識の前で万歳三唱の動画を撮影した。昼食が終わり三脚で自撮りをした後、周りのどこからから景色が見えないかと思い、少し石割山の方へいってみる。 3分程歩くと祠があった。 その先の樹林の薄いところから、かすかに南アルプスの山嶺が見えた。 もう一度山頂の方に戻り今度は細野の方へ歩いてみる。 少し高台になったところから眺めていたが、こちらも決して展望があるわけではなかった。ヤマレコが計画のルートは違うと言うアラームを出したので、この辺で散策は終了して再び山頂へ戻る。 12時59分下山開始。


下山で眺めた中央線の山
 
 下りは雪のついたルートはやはり滑りそうでストックを使いながら気をつけて降りていった。 左手の北側には中央線を挟んで雁ヶ腹摺山など大菩薩連嶺の山々が綺麗に見えた。 右手の方は本来であれば富士山の景色が見えるはずであるが、残念ながらガスがかかっているようで富士山の姿を見ることができなかった。標高1500mを過ぎると一気に残雪の量が減ってきた。 13時37分白井平分岐に到着。荷物をおろすこともなくそのまま下山を開始する。 あと1時間程度であろうか。


山並みを振り返る

14:01、折り返し点で荷物を降ろして少し休憩する。 降りてきた山並みが遠くに見える。 ここからの下りで一箇所沢沿いに道が崩壊しており通過しにくいところがあった。 危険なところといえばそこだけであろうか? GoProを立てて自撮りをしてみるが低温のせいでバッテリーがうまく作動しないのか短時間しか撮影できなかった。 ゆっくりと慎重に下って行く。


 

下山ー車道歩き

14:27、林道の終点に到着。 ここでエンディングの動画を撮影する。 今日は本当に人に会わない登山であった。車道十分を10分ほど歩いて、最初に車を停めた地点まで行く。 やはり自分しかこのルートでの登山者は本日はいなかったようだ。 道の駅どうしでやはり休憩をした後、国道413号を通り相模原方面へ行く。 相模原市内に入ってからは渋滞したが、ナビが示す通り進んで横浜まで帰った。


御正体山は二百名山で首都圏に近いということもありながら、山頂の展望があまりないこと、またマイカーを使わない限りはかなりアプローチと行動時間の大変な山になること、そのような要素もあって結構玄人好みの山なのではないかと思う。 自分は白井平から比較的短いコースで上り、ルートについては安全なイメージを持った。 雪の時期というのはこのような山にひとりで行くのは結構楽しいのかもしれない。 一つ思い出に残る山になったと言える。

(2025年2月記録)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています