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荒沢岳
荒沢岳

基本情報
1 山名 荒沢岳(あらさわだけ)
標高 1,969m (二等三角点) 
山域 越後山脈
都道府県 新潟県
位置 N36.06.01/ E139.08.54
地図 2万5千分の1地図「奥只見湖」
20万分の1地勢図「日光」
7 山岳区分 日本二百名山、越後百山
登山記録
山歩No 2270-25039
登山日 2025年8月16(土)~17日(日)
歩程 8時間30分
天候
形態 日帰り
アプローチ JR浦佐駅より南越後観光バスで銀山平船着場
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/_LRbZgFw-o8
https://youtu.be/dxUCkZw6KL0

新潟県魚沼市にある標高1,969mの日本二百名山の一つである。豪快で迫力のある山容を持ち、「越後の穂高」とも呼ばれいて、登山道には鎖場やハシゴが連続する険しい岩場があり、積雪も多いことから「難易度が高い上級者向け」の山として知られている。
夏の日の長い時期にこの日本二百名山には含まれているが日本三百名山に含まれていないこの荒沢岳に登る計画を立てた。

新幹線東京駅

2005年7月越後駒ケ岳に登った時に下山後に泊まったキャンプ場が銀山平キャンプ場であった。 樹林の中のとても気持ちの良いキャンプ場だった。この時は奥只見シルバーラインを進んでこの登山口に行ったので奥只見湖やこの銀山平は秘境というイメージであった。 日本二百名山には含まれているが日本三百名山に含まれていないこの荒沢岳に登る計画を立てたとき、何しろコースタイムが長いので銀山平キャンプ場で一泊する事を考えた。当初は、車で出かけることを考えたが、よく調べてみると上越新幹線の浦佐の駅から一日二本この銀山平キャンプ場にバスが出ていることがわかった。 そこで公共交通機関を使った往復をすることに切り替える。 8月17日荒沢岳に登る計画で8月16日の11時の新幹線に乗ることにした。


浦佐駅 バス停

2025年8月16日土曜日、朝9時半に家を出て東京駅へと向かう。 何しろ1日二本しかないバス(しかも午後は1本)に合わせるのでそこから逆算した出発時刻となる。 東京駅の八重洲口にある店で朝食兼昼食を食べる。 11時40分東京駅から上越新幹線とき319号に乗車する。ここから目的地である浦佐駅までは約1時間半である。指定席はかなり空いていたのでゆったりとくつろいでいく。 13時9分浦佐駅に到着。 駅前でスーパーに立ち寄り、夕方キャンプ場で飲むチューハイを購入した。 13時40分駅前から南越後交通の奥只見湖行バスに乗車、実質的に昼間にキャンプ場に行くバスはこれ一本である。 バスは他にも登山客と思われる人が数名乗車していた。


銀山平キャンプ場

14:38、銀山平に到着バスを降りて少し船着き場の展示を見学する。渡船は1日3本運行しているようである。 バス停から銀山平キャンプ場へは道路を渡ってすぐであった。キャンプ場で受付をし、歩いてテントを張るフリーサイトへ行く。 手前のオートスペースは20年前に越後駒ヶ岳に登った時に宿泊した場所だったので懐かしかった。 テント場にはすでに8張りほどのテントがあったが、広いキャンプ場なので全く問題ない。 傾斜を確認し、比較的奥のほうにテントを設営した。炊事場に貼ってあった看板にクマ出没注意と記載があったのがちょっと気になった。


万年雪遊歩道

15:36、サブザックだけを持って、万年雪遊歩道めがけて出発する。万年雪遊歩道はこの銀山平キャンプ場が管理をしているハイキングルートである。夏でも雪が残る、この中荒沢の名所は登山口から約40分ほどである。 魚沼市観光協会サイトでは「日本一容易に行ける万年雪として人気である。雪解けが進む8月後半頃には、幻の滝と呼ばれている本城の滝が見られることもあるという。」と記載がある。 時期的に本城の滝が見えるのではないかと考えて、荒沢岳に登る前にここへ行くことにした。午後の時間でこのハイキングコースを通っている人は誰もいないので、終始、単独での登山となった。林道の終点に駐車場が10台ほどありそこからは登山用の靴が必要となる。一般の方はキャンプ場で入山料200円を支払って入山することになっている。


かもしかの湯

最初から少し急登でひとつ小さな沢を超える。 そこからもいわゆる登山道を進んでいく。 歩くこと30分、果たして、遊歩道の終点から本城の滝を眺めることができた。 滝は見事に轟々と音を立てて流れており雄大な景色であった。 下りもロープにつかまりながら降りるところを慎重に進み、17時に遊歩道の出口まで到着した。 てくてくと歩いてキャンプ場に帰り、管理棟に連なるかもしかの湯に入り、缶ビールを買ってフリーサイトの自分のテントに戻った。 21時就寝。

 

キャンプ場出発

2025年8月17日(日) 3:30起床。 まだ暗い中、湯をわかしてうどんの朝食をとる。 さらに昼食用のアルファ米にも湯を注いでおき、テントを撤収して明るくなった5時にキャンプ場を出発する。最初は樹海ロードを西へ進む。正面に駒ケ岳が綺麗に見えている。」中荒沢にかかる橋を渡るときには荒沢岳の山頂と見受けられる稜線が見えた。



荒沢岳登山口
15分ほどで荒沢岳の登山口に到着したここには公衆トイレがある。 1台車が停まっていたので他に登山者はいるようである。登山届を出す場所には荒沢岳は上級者コースであり、最低限しか鎖を付けていないと記載があった。死亡事故も発生しているということでちょっと緊張する。
5:20荒沢岳登山口出発。すぐに水場があった。 本日はハイドレーションに2L持参しているので素通りする。ここからいきなり樹林の中の急登となる。 

前山

6:23前山に到着。ここまで結構険しい登りであった。ここで標高が980mである。1という標識があったので、全ルートの中の一合目ということであるらしい。 稜線の向こう側にこれから目指す荒沢岳が見えた。 まだまだ距離がありそうである。7:30、目指す正面に1206のピークが見えた。まるで直登のように見える。結構険しそうである。鞍部には高山植物が咲いて癒される。珍しいカラスアゲハが飛んでいるのに出会うことができた。

前嵓の登り

8:33、鎖場が現れた鎖場を過ぎるとすぐにはしごが現れた。 短い鎖をに三本すぎて、さらに急な斜面を登って行く。斜面を乗り越えて大き下って前嵓下に到着。 ここから見上げる前嵓は岩峰鋭くまるでロッククライミングの岩のように見えた。実際には稜線伝いではなく、少し南側を巻いて行くルートのようである。 しかしながらそこそこ標高差があるので気を付けていかなければいけない。折から太陽が上がってかなり暑くなり少し熱中症でバテ気味となる。。

 

稜線のみち

9:00前嵓。山頂で少し休む。標識で6いう表示があったので、ここが六合目ということだろうか。 稜線を進むときは風が吹きわたって意外と涼しいところもあり熱中症気味だったのが少し癒される。10:00七合目通過、ここまでずっと晴れていて越後駒ケ岳も見えていたのだが徐々にガスが上がり越後駒ケ岳の姿も見えなくなってしまった。 後ろを振り返ると未丈ヶ岳(1553m)はまだきれいに姿を見せていた。 急な斜面をストックを使いながら登って行く。

最後の急登

10:30、道が大きく右に切れたところで九合目の標識があった。 そこから少し進んだところで今日初めてソロの登山者の方とすれ違った。 駐車場に車を停めていた方であろう。誰も山頂にないので写真が撮れなかったと言ってたので、ルートの途中であったが、写真を一枚撮影する。 聞くとここから山頂まではまだ一箇所鎖場があるようである。 お互いの安全登山安全登山を声を掛け合って登山者の方と別れて進む。残り標高差130mほどである。

荒沢岳山頂

11時、果たして最後の楔が現れた。難易度は決して高くないが慎重に登っていく。 登り切ったところから少し急なのぼりを進むと山頂標識が現れた。ついに山頂である。 11:05荒沢岳山頂到着。 山頂には二等三角点があった。持ってきたアルファ米の昼食を食べる。 360度動画を撮影したかったが、すでにガスが上がってきており、あまり景色の撮影はできなかった。 唯一ここから中ノ岳までの稜線はまだ確認ができた。万歳三唱を一人で撮影してしばし休憩を取る


眼下に奥只見湖

11:35荒沢岳山頂出発。 下りも険しい道が続く。七合目の手前で下を見ると昨日ハイキングをした万年雪が残る中荒沢がきれいに見えた。歩き出して1時間ほど七合目の辺りで少しだけ休憩を取る。13:02前嵓。この前嵓の山頂でも少し休憩を取る。持ってきた行動食を補給して先n備える。 前嵓から先の鎖場が核心部である。ロープを使いながら登るようなところもあり慎重に進んでいく。14:19前嵓下に到着。一番の危険個所は何とか無事に通過することができた。
。ここからも稜線上の道は長い。前山のピークが見えているが結構距離があったこ。 のぐらいの標高までくると雲の下に入ったようで、眼下に奥只見湖が見えた。 湖面を渡し船が進んでいるのが見えた。長いアップダウンを繰り返して、15:06前山 最後の休憩をとる。15:12出発。 ここからは通常のジグザグのルートを下りていく。 最後は傾斜が緩やかになり登山口が近いことを感じた。

下山・銀山平船着場バス停

5:45荒沢岳登山口到着。 トイレを使って 再び車道を歩く。
16:04、銀山平キャンプ場到着。事務所に声をかけて管理棟の裏に置かせてもらっていた荷物のパッキングをする。 バスの出発まで1時間ほど時間があるので昨日同様にかもしかの湯にゆっくり入ることができた。 日曜日の午後だということでお客も少なくゆっくりとつかることができた。 風呂から上がって売店でビールを買い、自分へのご褒美とする。 17時10分バス停へと移動する。土曜日に浦佐の駅からバスに乗った4人組の女性も山荘の送迎車でバス停に到着した。 彼らも平ヶ岳か越後ご駒ヶ岳に登っていたのであろうか。 17:28の最終バスで浦佐駅へと向かう。 バスの中では緊張から解放されずっと途中寝ていた。 18時20分浦佐駅に到着。 コンビニに寄って夕食を買う。18時40分の新幹線で東京へと戻った。


想像はしていたが、やはり荒沢岳はタフなコースであった。 キャンプ場の方も、上級者コースだということもあり登る方は少ないのです、と説明してくれた。 近くに越後駒が岳など日本百名山があることも意外にこの山がマイナーな山になってしまっている理由かもしれない。 往復11時間の山であったが登り応えがあった。 展望がないのが残念だったがそれでもこの難易度の高い二百名山を登ることができたのは有意義であった。 公共交通機関での登山に切り替えたことでマイカーとは違う山の楽しみ方ができた。
(2025年9月記)

 

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています