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大桁山
大桁山

基本情報
1 山名 大桁山(おおげたやま)
標高 836m (三等三角点)
山域 妙義・荒船山塊
都道府県 群馬
位置 N36.14.42/ E138.46.21 
地図 昭文社 山と高原地図21「西上州」
2万5千分の1地図「下仁田」
20万分の1地勢図「長野」
7 山岳区分 関東ふれあいの道 群馬県コース9
「大桁山登山コース」、 ぐんま百名山
登山記録
山歩No 7G09-14027
登山日 2013年7月6日(日)
歩程 4時間00分
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ 上信電鉄下仁田駅ーしもにたバス虻田
パーティー 2人

 梅雨の時期は日照時間は長いものの雨天でなかなか思うように山に行けないのが現状である。当初、片品方面へのキャンプ登山を考えていたが、土曜日に一向に雨がやむ気配がないので断念した。そこで、天気の回復が予定される日曜日に日帰りで出かけることにする。日帰りなのでさほど標高の高い山を狙うのはやめて久しぶりに関東ふれあいの道を歩くことにした。群馬県の大桁山を選定。 マイカーと電車・バスの組み合わせでガイドブックにある通りのコースを歩く。 

上信電鉄下仁田駅

 7月6日(日)朝5:45起床。6:20出発。ETCカードを忘れたことに気づいて取りに帰って時間をロスする。ナビは最初は目的地である道の駅下仁田の到着予定時刻を8:56と示していたので、9:07の電車に絶対に間に合わないとあきらめていたが、実際には渋滞していなかったので下仁田ICを降りてからセブンイレブンに寄って昼食の弁当を買ったにもかかわらず、8:23に道の駅下仁田に到着した。靴を履いて8:50出発。表示板じょ不通渓谷を目指して進む。不通橋は下部崩落の危険で車両通行止になっていたが、徒歩では渡ることができた。千平駅に行って、ワンマンカーの先頭車両から乗り込む。7分で下仁田駅終点に到着した。

登山口

 駅で下車し改札で料金210円を支払って、駅前のバス乗り場から中の岳登山線のバスに乗車する。 時刻表では四ッ谷行きとなっていたが、実際には中之岳登山口行きだった。バスの乗客は自分たちだけだった。 10分ほどの乗車で虻田のバス停に到着。 日焼け止めを塗って歩きだし。 登山口は北側に100mほど歩いたところだった。 有恒鉱業という看板がかかっている横を車道伝いに入っていく。 途中フェンスの横から荒れた林道に入る。 コースはあまり整備されておらず、舗装道路が途切れたあとは落石が道の真ん中にあったり、林道自体が草に覆われたりしている状況だった。

林道を進む

 10:30に最初の休憩。 水を飲んで思いだしたのは朝食をとっていなかったことである。 コンビニで買ったおにぎりを少しかじる。 10:38歩きだし。 しばらく行くと不思議なことに、森林組合のマイクロバスが放置してあった。 おそらく、ここでエンコしてそれっきりになったのであろう。 じぐざぐとした緩やかな林道を登っていくと、ふいにエンジン音がしてオフロードのバイクが下山してきた。 今日初めてすれ違う人間である。 
 

林道終点---尾根筋を進む

 11:15に林道の終点に到着。 終点といいながらもまだ先に続いているようだったが、いずれにしても関東ふれあいの道の大桁山へのコースは道標が示す方向では尾根道の登山道を上がっていくことになる。 そこで、木材を組んだ階段をのぼり、山頂への緩やかな道を登っていく。 一度鞍部に降りて再び階段を登っていく。 最後に平らになったところが見えた。そこが大桁山の山頂だった。 11:38山頂到着。気がつくと足にヒルがくっついていた。 
 

大桁山山頂

 山頂には登山客は誰もいなかった。展望は東側に高崎方面の景色が開けていたが、全体的に上空は雲に覆われており回りの上州の山山もあまりよい視界で見えているというわけではなかった。 地図の上では北側のそびえるはずの妙義山も、麓の妙義神社のあたりはよく見えていたが、肝心の相馬岳のピークあたりは見ることができなかった。山頂には三角点があり、その解説の看板があった。 5つほどあるベンチのひとつに腰をかけて、EPIに火をつけて湯をわかし、カップラーメンを作る。 持ってきたノンアルコールビールもごくごく飲みほした。 ビールではないのだが、山頂で飲むと少し雰囲気はでる。 周りの視界はあまり効かないが、取りあえず恒例の360度パノラマ動画を撮影して12:30に出発。

変則三叉路

 今度は山頂から東側に降りる。少し急な階段で前日の雨のせいで滑りやすくなっている。慎重に下っていると、前からご夫婦のハイカーが登ってきた。 今日、オフロードのバイク野郎に続いて会う人である。 彼らは途中で、このあたりの森林の地主さんとあったらしい。地主さんはこの山にはヒルはいないといっていたらしい。 唯一の登山者と別れてさらに樹林の中を下っていく。 関東ふれあいの道の道標はところどころ出ているのだが、何しろ支線のような林道がいたるところにあり、一か所変則三叉路では間違えて学習林の中に入りこんでしまった。 

川後石峠

 やがて、13:10に川後石峠と鍬柄山の分岐の道標が現れた。 鍬柄山から直接大桁山へ至る登山道があると他人の記録であったので、この道がそれをさすのであろう。 しかしながら踏みあとが明瞭な様子ではなかったので、この時期に入る人は少ないのかもしれない。木の階段を降りてしばらくするとコンクリートで舗装した道路になった。 車道というほどではないが林道の作業道なのであろう。 杉の植林が美しく屹立している。 コンクリート道を下りきるとゲートのチェーンがあって川後石峠だった。 遠くでバイクの音がしていたが、ここに至る南側からのアプローチは途中で路肩が崩れているようで車の通行はなかった。 

剣ヶ峰を見ながら

 あとはゆっくり車道に沿って下っていく。 左手に剣ヶ峰がきれいに見えている。 アジサイがきれいに咲いていた。 いったん車道から離れた近道を通るとそこが大桁やすらぎの森だった。 駐車場があって公衆トイレもある。 バードウォッチングのメッカだろうか。 さらに下るとフィッシングパークに出た。 ここから東に南蛇井に続く関東ふれあいの道の次のコースがつながっている。 今回は千平駅が終点なので、さらに南に下っていく。

鍬柄山遠望

 鍬柄山の登山口には2-3台車を停めるスペースがあった。 岩峰の険しい鍬柄山を目指している人もいるのだろうか1台だけ車が停まっていた。鍬柄山の姿はなかなか雄々しく、急登ではあるもののぜひ登ってみたいと思わしめるような岩峰だった。さらに傾斜を下っていく正面に赤久縄山が見えた。 頂上部分は雲に覆われているが、上州の盟主の姿を見ることができたのでよかった。やがて左手に天満宮の社が見えてきた。 ここまで来ると民家も多くなる。 振り返って見ると鍬柄山も見えた。 
 

千平駅のアジサイ

 千平の駅まで降りると、道祖神の横にきれいなアジサイが咲いていた。 鏑川を渡って、不通渓谷の水がさらに増えたことを確認して車を停めていた道の駅しもにたまで帰る。 この道の駅も荒船風穴が世界遺産に認定されたことでずいぶんと栄えているようである。 今日は決して観光客が多いわけではないが、観光バスが何台も駐車できるように拡張されているようだ。 お土産に下仁田ねぎを買って、15:30に出発。 帰りの関越は日曜日の午後にしてはひどい渋滞ではなかった。 18時に家に帰りついた。



 今回は梅雨の晴れ間を縫ってのハイキングのはずだったが、思ったほど天気は好転せず終日曇り空だった。 おかげでさほど日焼けをせず、汗だくになって歩くこともなかったが、展望に恵まれなかったのは残念だった。 冬場などはこの山はとても展望がよいようだ。陽だまりハイキングは気持ちがいいかもしれない。 次回はピストンでもいいから鍬柄山とセットで登ってみたいものである。 コースの整備状態があまりよくなかったのは少し不安である。やはり東京や埼玉の関東ふれあいの道のコースに比べて訪れる人が少ないのか。 自分のホームページを見て歩いてみようと思う方が増えることを期待する。
(2014年7月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています