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鐘撞堂山
鐘撞堂山

基本情報
1 山名 鐘撞堂山(かねつきどうやま)
標高 330m (三等三角点) 
山域 奥武蔵
都道府県 埼玉
位置 N36.08.04/ E139.10.50
地図 昭文社 山と高原地図22「奥武蔵・秩父・武甲山」
2万5千分の1地図「寄居」
20万分の1地勢図「東京」
7 山岳区分 関東百名山
登山記録
山歩No 4590-24002
登山日 2024年1月14日(日)
歩程 6時間50分(八幡山ー鐘撞堂山ー円良田ー陣見山ー樋口)
天候 快晴
形態 日帰り
アプローチ JR八高線・秩父鉄道・東武線寄居駅
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/Qoten6xHgjE

 新しい年2024年がやってきた。 とはいえ、冬場は標高が高く気温が低い山へ行くのはおっくうである。 そこで、自宅からさほど遠くない低山で足慣らしを考えた。 関東百名山の中では比較的標高の低い埼玉県の鐘撞堂山は未踏である。 鐘撞堂山は展望がよいことで寄居の市民から親しまれている山である。 せっかくなのでトレイルランニングのトレーニングも兼ねて、そこから隣の陣見山まで登って電車で帰ってくるコースを考えた。

東武東上線小川町駅

 2024年1月14日日曜日、今日の天気予報は最高気温が14度ぐらいになる見込みである。 昨晩は雷の音とともにみぞれが降ったりして悪天であったが今日は天気が良さそうだ。前々から関東百名山の鐘撞堂山に行こうと思っていた標高が低い山ゆえに冬場でも行けるというふうに考えてこれまで行ってこなかった経緯がある12月に金時山を登って標高1000mを越える山としてはこの冬はもう終わりだろうと思っていたので関東ふれあいの道を走るか関東百名山の低い山に行くか迷っていたが、からせっかくの機会なので電車に乗って鐘撞堂山に行こうかという気になった。朝6時10分に家を出る。日曜日の朝ということもあり都心に行く電車は比較的空いていた。副都心線から東武東上線にそのまま乗り入れる電車だったので、電車の中で単行本を読んだりする。

JR寄居駅スタート

8時41分東武東上線の小川町駅到着。トイレを済ませてそこから寄居まで東武東上線のワンマンカーに乗車して行く。 9時1分に寄居駅に到着。寄居駅は八高線の駅でもあり、秩父鉄道の停車駅でもある。 今回の登山はこの寄居駅からスタートである。 最初駅の南側ロータリーのほうへ降りて地域振興の設備の建物の屋上にある展望台で動画のオープニングを自撮り撮影する。 それから自由通路を通って駅の北側に行く。 駅前には売店などは見当たらなかった。 9時20分駅の北口から走り始める。 


桜沢八幡神社

最初は国道140号線にぶつかるまで進んで、そこから東の方向に進む。桜沢神社の駐車場のところで標識に従い桜沢八幡神社の境内へ入って行く。神社で安全登山をお祈りする。この神社は由緒正しい神社なのであろう。 能楽の舞台などもある。能楽堂の横から登山道がつながっていたのでお詣りが澄んだあとはその道に入っていく。 登山道はいきなり急な登りになる。神社裏手から比較的急登を歩いて登って行く。近所の人と思われるたくさんの登山者がいる。皆さんマイカーで来てるので、ピストンで帰るのだと思うが、午前中のちょっとした腹ごなしにちょうどいいのだろう。

鐘撞堂山から筑波山遠望

途中ピークと思われるところに八幡③などと書いた現在地を示す標識がある。 万一自分が動けなくなったりしたら自分の位置をこの標識に基づいて救助隊に連絡するということになろう。ルートは八幡山をすぎて少し稜線が南に行き、そして西に行きという形で入り組んでいる。 登山者の方とすれ違う頻度も高い。 10時54分、鐘撞堂山の山頂に到着。さっそく見晴台に上がってみる。 都心の方までよく見えた。さらに北側には赤城山の景色が綺麗に見えた。それから東に筑波山がきれいに見える。 360度動画を撮影し東屋の向こうにある三角点に行ってみる。 三角点で実際に鐘があるのでそこで鐘を突いてみたりする。

円良田

11時ちょうどに鐘撞堂山頂から下山開始。最初円良田湖の方面への道だということで降りたが、実はそれは西の縦走路にある円良田特産センター方面ではなく、もう少し南の湖東岸へ降りるルートだったので、途中でこれは違うと気づき、山頂を出てから7分ほど進んだところで道を戻ることにする。 稜線を縦走するようにして進んでいく方が正しいコースである。11時17分、炭焼き小屋の横を通り林道と合流してそこを上がっていくと円良田の農産物センターの前に出た。ここは県道が通じているところである。 県道を横切ってさらに西に進む。途中登山道の脇にクマの目撃情報の標識があった。 今年の4月にこれから登る陣見山の付近で熊の目撃情報があったようである。 まあそう言っても仕方がないので道標に従い、西へ進んでいく。

 

虎ヶ岡城跡

 12時0分、虎が城跡に到着した。 親子登山者の先客が東屋で昼食をとっていた。 自分も朝コンビニで買ったパンをこの東屋のベンチに座って食べることにする。持ってきた牛乳も一緒に飲んだ。12時26分、榎峠に向けて下山開始。最初道標が岩田湖と書いていたのでそれに従うつもりで歩いているが、実際にはこのルートではなく別ルートで入って行くようである。そこで自分もルートを稜線の北側にとった。山頂からは赤城山それから日光白根山が真っ白な雪をかぶってそびえ立っているのが見えた。 昼食を終えて12時10分に陣見山に向かって出発する。大槻峠まではゆるやかな登り下りを繰り返す。 峠を過ぎてから、陣見山までが険しい登りとなってきた。 標高500m地点で交差する車道には北面には残雪があった。


陣見山山頂

 12時16分、長い登りをへて陣見山の山頂に到着した。寄居町のハイキングコースの立て札がある。陣見山の山頂はパラボラアンテナがあって決して360度の展望というわけにはいかない。 それでも北東の方だけは少し山が見える。 三脚をリュックに立てかけていつものように万歳三唱動画を撮影する。万歳三唱動画が終わって、14時20分下山に向けてスタート。 ここからは足元に注意しながら進んでいく。急峻な場所もあるので気をつけなければならない。 途中で工事現場になっていて通れないところがあった。 ルート上は一旦峠のところに出て本当の榎峠はここからもう一度稜線を登り返すのであるが、自分は3時過ぎの電車に乗りたかったので無理に榎峠まで稜線ルートを取らずに車道を進んで行くことにする。

下山 農家の横を進んでいく

10程で下り道と車道は合流。 結局この車道をしばらくくだらなければならない。本当は登山道があるのだが登山道は途中で土砂崩れにより通行止めになっているらしく、もう一度少し遠回りであるが車道を走らなければならない。 通行止め区間を過ぎると一般登山道に入ることができた。 ただ実際この登山ルートを歩いている人は決して多いようには感じない道であった。 道標に従いながら降りて行くと再び車道に合流した。ここから見る釜伏山の眺めはみごとであった。 気持ちよくゆっくりとした下り坂を走って下りていく。 

秩父鉄道樋口駅

携帯で電車の時刻を確かめると樋口駅発羽生行きの14時17分の電車があることがわかったので最後はその電車に間に合わせるためにあと5分とか考えながら結構真面目に走った。 電車に間に合い14時17分に乗車、寄居で下車する。 寄居駅で15分程時間があったので駅の北口に行って動画のエンディングを撮影する。 14時49分寄居駅からワンマンの東武東上線に乗って森林公園へと進んでいく。タイミングが良ければ和光市からFライナーがあるのであるがこの時間はなかったので森林公園から池袋に行く急行に乗車して行く朝早かったので途中うとうとして16時20分池袋に到着する

冬はどうしても体力が衰えておりそれにあった歩き方をしなければならない。 合わせて積雪や強風に対する対策も必要なのでおのずと行き先が低山とならざるをえない。 冬の低山歩きを楽しむためにトレーニングを兼ねてでかける山のストックをレギュラーシーズンの間にファイルを作っておくのがよいかもしれない。 今回、鐘撞堂山から陣見山までコースを伸ばしたことでコースの景観も少し変わり新鮮に感じた。
(2024年1月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています