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御坂黒岳
御坂黒岳

基本情報
1 山名 御坂黒岳(みさかくろだけ)
標高 1793m (一等三角点) 
山域 御坂山地
都道府県 山梨
位置 N35.33.08/ E138.44.58 
地図 昭文社 山と高原地図34「富士山・御坂山地・愛鷹山」
2万5千分の1地図「河口湖西部」
20万分の1地勢図「甲府」
7 山岳区分 日本三百名山・山梨百名山
登山記録
山歩No 3290-24004
登山日 2024年2月18日(日)
歩程 4時間10分(三つ峠入り口ー御坂峠ー黒岳ー新道峠ー大石)
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ 富士急行河口湖駅より富士急バス三つ峠入り口
パーティー 1人
動画URL https://youtu.be/7_3MQH4CV5w

 御坂黒岳は御坂山地の最高峰である。河口湖の北にそびえる富士山を展望する山である漠然とであるが富士山を見るために冬に行きたいと思っていた山であった。以前静岡に住んでいた時に静岡発河口湖行きの高速バスに乗ってリコーと計画を立てたことがあったが、残念ながらそのバス冬は変更していなかった。 2016年はいきそびれた山に七年経って訪れるチャンスがやってきたコルタナ大量最初は2月23日の富士山の日に行こうと思っていたしかしながらどうもその週は週間予報天気が思わしくないまた気温も下がるという予報であるそこで急遽比較的気温が高かった2月の18日に思い立って出かけることにした横浜からは河口湖まで直通バスがあるので便利だ。

観光客でごった返す河口湖駅

 2024年2月18日日曜日、朝6時に家を出て横浜まで向かう。前日のうちにインターネットで横浜発の7時のバスを予約しておいた。最寄り駅まで行く途中ローソンの端末機でバスのチケットを発券する必要がある発車の直前までチケットの購入をしなくていいのは助かる。横浜駅で歩いて十分程で高速バスの停留所に到着した毎日同4月に富士吉田にランニングの練習に出かけた時にこのバスに乗った記憶があるので今回は2回目ということでまあ勝手がわかっている旅であった8時52分ほぼ定刻で河口湖駅前にバスが到着したここから富士急行の路線バスに乗って甲府駅行き9時8分出発である河口湖の駅前は外国人旅行者であふれかえっていた山に登る格好をしている人はほとんどいなかった甲府行きのバスは少し遅れて入線、三つ峠入り口のバス停に着いたときにはもう9時40分になっていた。

三つ峠入り口

そこから御坂トンネル方面に少し歩いて広場の駐車場で動画のオープニングの撮影をする。四台ほど軽自動車を連ねて天下茶屋方面に向かう地元の方が現れて自分が歩く登山道の入り口のところも準備をしていた。どうもこれだけ暖かいとクマも冬眠しないみたいだよと驚かされた今回はクマ鈴を2個つけて登るつもりであるが熊よけスプレーは持ってない。 クマに合わずに無事に下山できることを祈るしかない。


御坂峠

10時0分三つ峠入り口出発。 御坂道と呼ばれるこのルートは御坂峠を越えて山梨へ抜ける重要なルートであったようでところどころ宗教的な仏像があったりする。 樹林の中をジグザグを切りながら登っていく。 さほど急登ということはない、よく整備された道なので歩きやすい。
11時6分標高1300mほどの所でいったん休憩する持ってきたドライフルーツを食べる。 このあたりでだいぶ樹林が薄くなるとともに、ところどころ残雪が目立つようになってきた。 5分ほど休んで出発。 そこから先は少し傾斜が緩やかになり最後は東の方に山腹をぐっと巻くようにして登る。 11時35分御坂峠に到着した。御坂峠にはタイヤの跡があったがもう随分と長く営業していないようである建物は朽ち果てており、横の壁には穴があいていた。 茶屋の建物の少し西に地蔵堂があったのでお参りをして行く。 


稜線を登る

ここからは稜線に沿って上がっていく。 まだ標高差で300m近く上がらなければならない。 稜線の上には雪の上に足跡があるので、それをたどっていけば道に迷うことはない。 ただ足跡はそんなにたくさんないので、2月10日に雪が降ってからさほど多くの人が歩いているというわけではないようである。 軽くピークになっているところを乗り越えて、少し下って今度は岩場の急騰が現れた。 アイゼンを付けていないが雪は柔らかいので滑って落ちるということではなさそうだが、慎重に両手も使い岩場のところは通過して行く。


黒岳山頂

黒岳の山頂まではそこそこに傾斜のあるのぼりが続いた。 12時40分、日向峠との分岐を示す道標が現れた。 その先の樹林の平らになった所が御坂黒岳山頂であった。 山頂に到着し一等三角点にタッチする。 ここまですれ違った登山者はわずか2人だけである。残念ながら天気予報外れて快晴にならなかったので富士山の景色を楽しむことができないため、登山者も上がってきてないのだろう。 山頂にたどり着いても全く寒いと感じることはなく防寒具を着る必要はなかった。山頂標識の横だけ雪に漏れていないところがあった 

万歳三唱

 そこにイーピーアイセットしてお湯を沸かす。気温が低くなるのでお湯はすぐわいた。今日の昼はカップ天ぷらそばである。 山頂で休憩している間に誰か登山者が来るかなと思ったが一人も現れなかった。 山頂標識を背に万歳三唱動画をとったことは言うまでもない。13時15分、荷物を持って200m先にあるという富士山の展望台へ行ってみる。 雲の合間から河口湖はなんとか見ることができたが、残念ながら富士山の姿は全く目にすることができなかった。  

破風山

 ここまで出発は20分程スタートが遅かったが、山頂出発は15分ほど計画よりも余裕がある。 ここから新道峠の標識に向けて進んでいく。 最初黒岳からの下りは比較的傾斜の緩やかな雪の道であった。 しばらくすると少し傾斜の急なところが出てきておまけに雪が踏み固められているのでアイゼンがないと滑るところがあった。 山頂を出発するときに軽アイゼンとロングスパッツをつけてきたので、まあそれなりの装備で慎重に下って行く。 一人で退屈なのでラジオをつけて聞きながら進む。

ファーストテラス

13:40 ,すずらん峠まで下り、ここから先は八風山の登りが今日の最後の登りとなった。 破風山の山頂は目立ったピークはなく樹林の中のこんもりとした広場という感じだった。 ここから新道峠のファーストテラスに向かって降りていく。 道は人工林の中の比較的わかりやすいルートで傾斜もさほど急ではない。14時10分ファーストテラスに到着した。 その手前に河口湖を見下ろす展望台があって、そこにカメラの三脚を乗せる台があったので、河口湖バックにスマートphoneのセルフタイマーを使って自分を撮影していた。後でみたが逆光でお世辞にも良い写真とは言えなかった。14:28ファーストテラスまで到着してようやく雪も少なくなってきたようなのでここでアイゼンとスパッツを外して荷物の中にしまう。 ここからは峠から斜めに下って行く道で大石の集落まで比較的新しい樹林の中の道が続いている。 ジグザグを切りながら決して道幅広くはないがはっきりしたルートなのでストックをつきながら軽快に降りていく。

新道峠から下山

15:05 新道峠入り口に到着。 ここからは林道に合流する。アミノバイタルを出して摂取し5分ほど休憩する。林道は曲がりくねっていたがさほど荒れている様子もないが車が走ってる感じでもない。林道の終点のところに動物の骨のようなものが落ちていたのが少し気持ち悪かった。
15時20分別荘地の中を抜けていく。 ここからは車道である。 別荘地の中にはもうしばらく誰も住んでいないような家もある。


大石から河口湖駅へ

畑で作業してる人の横を通り、16時大石公園の自然村に到着した。ここには道の駅があり、たくさんの人で賑わっていた。ちょうど5分ほどの待ち時間で、河口湖周遊の巡回バスが来たのでこれに乗って駅まで帰る。 途中から外国人観光客がたくさん乗車してきてバスは満席であった。 16時35分河口湖駅に到着。バスの中で帰りの18時の日吉駅行きのバスを予約したので。ローソンに行ってチケットを買おうとしたが、ロッピーの場所がわからなかった。実はイートインコーナーも奥にあったのだがたくさん客が店の中にいるためにイートインコーナーを閉鎖していたために解らなかったのである。バスのチケットを買って念願のビールと缶チューハイを購入、駅の南側の広場へ行ってみる。 途中曇っていた空は次第に晴れ上がってきていて天気も回復した。
特急車両をバックに動画のエンディングを撮影する。 18時のバスは河口湖駅から乗車したときは空いていたが。途中富士急ハイランドから日本人のカップルがたくさん乗ってきてほぼ満席になった。こちらのバスもほぼ定刻で21時に日吉駅に到着した。 長い長い山梨への旅がこうして終わった。

富士山の眺めが素晴らしいことで有名な黒岳であったが残念なことに天気の悪い日に行ってしまった。 ただバス一本で行けるところなのでまた季節を改めて行く日が来るのだと思う。 2024年で最初の日本300名山の登頂を終えて今年の三百名山の登山計画を立てる決意を新たにした。

(2024年2月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています