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岡寺
岡寺

基本情報
1 山名 東光山(とうこうさん)
寺名 龍蓋寺(りゅうがいじ)
通称 岡寺(おかでら)
都道府県 奈良県
位置 N34.28.18/ E135.49.42
地図 昭文社 山と高原地図0「」
2万5千分の1地図「畝傍山」
20万分の1地勢図「京都および大阪」
7 住所 奈良県高市郡明日香村岡806
8 区分 西国三十三箇所(弟7番札所)
参拝記録
山歩No 8070-10020
参拝日 2010年8月14日(日)
歩程 45分<石舞台こみ>
天候 晴れ
形態 日帰り
アプローチ 南阪奈道路 橿原ICより
パーティー 2人

 2010年8月、大阪に帰省したついでに西国三十三箇所の札所をまわることにした。
午前中に葛井寺をまわり、その足で車を飛ばして岡寺までやってきた。電車の場合近鉄橿原神宮駅からバスで岡寺前、または、桜井駅からバス石舞台行きの乗車する。  (石舞台には25年ほど前に自転車で来たがもう記憶が定かではない。)

仁王門

岡寺は、山沿いにある静かな寺であった。 駐車場は広く、バスも停められるほど大きかったが、お盆れというタイミングもあって、がらがらで、余裕で停められた。料金は500円。 そこから、神社の社に上がる坂道を上がると寺に通じている道があった。 ちょっとした上り坂を上がると仁王門。門の左手前に拝観受付がある。 仁王門は天平甍でしつらえてある。 6段の石段を上がると、庭園がきれいな寺の様子を見て取ることができた。

園内

本堂の前に「龍蓋池」という池がある。 これがこの地を荒らし農民を苦しめていた龍を義淵僧正がその法力をもって封じ込めたことからその名が付いたといわれている名所だ。 龍が入れるほど大きくないが。 本堂は完成まで 三十年以上かかったらしい。 このお寺のすばらしいところはそのホームページだ。 春の様子ではすばらしいしゃくなげの写真を公開している。プロのカメラマンが撮っているとは思うが見事につきる。

三重宝塔

小高いところに三重宝塔がある。文明4年(1427年)の大風で倒れた後、なかなか再建されず、昭和59年の弘法大師千百五十年御遠忌を契機に復興に着手、昭和61年に実に514年ぶりに再建。そして平成6年より三重宝塔の荘厳として扉絵・壁画・琴などの作成に着手し、平成13年に完成という。息の長いいとなみである。。 

本堂をながめる。

ここからの景色は見事である。 ちょうど夏の盛りだったが、小高くなっている分涼しい風がふいていた。 書院も国指定の重要文化財であるが。普段は非公開とのこと。。 


石舞台へ

参拝をしたあと、歩いて石舞台へ行く。寺からまっすぐ坂をおりて、県道15号につきあたるので、それを少し南にいったらすぐに飛鳥歴史公園が見える。 石舞台はその中央にあるので遠くからでもすぐに発見できる。岡寺の駐車場に車を停めて15分ほどで歩いていける。
 こちらも、ずいぶんとたくさんの観光客でにぎわっていた。
拝観料を500円払って中へ入る。 古墳をバックに写真を撮り、石室の中にも入って見る。 30数個の岩の総重量は約2300トン、特に天井石は約77トンとかなりの重量で、造られた当時の優れた土木・運搬技術の高さがうかがわれる。
 

岡寺から石舞台のある飛鳥歴史公園は、ハイキングコースとして紹介されている。 亀石や天武・持統天皇稜をコースに組み込んだものもある。 真夏ではない時期に訪れてみたいものである。 
(2010年9月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。