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基本情報
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山名 |
音羽山(おとわさん) |
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寺名 |
清水寺(きよみずでら) |
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通称 |
清水寺 |
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都道府県 |
京都府 |
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位置 |
N34.59.41/ E135.47.06 |
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住所 |
京都市東山区清水1-294 |
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区分 |
西国三十三箇所(弟16番札所) |
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参拝記録
山歩No |
8180-11012 |
登山日 |
2011年6月5 日(日) |
歩程 |
0時間45分 |
天候 |
曇り |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
JR東海道線京都駅北口より京都市バス206系統「清水道」下車 |
パーティー |
1人 |
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2011年6月5日(日) 京都の清水寺を訪問した。 あえて、この寺を目的にきたわけ ではなく、前日の日本百名山最後の登頂となった「大台ケ原山」の帰路、京都で途中下車したというものである。 実際、この寺に来るのは3度目である。1977年に修学旅行で、それから大阪に住んでいた1988年に1度、20年以上経て今回の訪問である。 |
五条坂でバスを降り、茶碗坂を上がる
6月の第一日曜日。 やはり、京都は人気の観光名所だ。 京都駅はびっくりするような人の混雑である。 さすがに日曜日だということで、修学旅行のような団体は見当たらないが、バス停で待っている人が、必ずしも関西方面のイントネーションで話していなかったりする。 前にいるカップルは完全に標準語の会話だった。バスの1日乗り降り自由の回数券を買って清水道まで行く。 五条坂でバスを下車してからは、「三年坂」(通称茶碗坂)を上がる。 こちらの方が、バス停からは近い。 本参道の「清水道」は通らなかったが、こちらも古い趣のある景観を楽しむことができる。
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清水寺山門
坂を10分ほど上ると清水寺に到着である。山門はいわゆる「仁王門」があってこちらは重要文化財に指定されている。 茶碗坂を上がってくるとこの仁王門よりも南に出てしまうので、本当に参拝順路を守るならば、いったん少し戻らねばならない。
門を入ると「東北地方太平洋沖地震により、ご逝去されました多くの方々のご冥福を謹んでお祈りいたします。 また、被災されたすべての方に、心からお見舞い申し上げます。」という大きな看板があった。 3ヶ月前の大震災は日本中を揺るがす未曾有の惨事だったことを改めて思い知らされた。拝観料300円を払って西門から入場。 三重塔や鐘楼を見ながら進む。
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本堂遠景
本堂に上がって参拝をする。 順路に従って進むがとにかく観光客が多くて身動きが取りづらい。 本堂は国宝に指定されているが、寺自体は8世紀の開祖といわれ、初代征夷大将軍の坂上田村麻呂の本願までさかのぼるが、現在の清水の舞台」とも呼ばれる本堂は後世のもので、徳川家光の寄進により寛永10年(1633年)に再建されたものらしい。「舞台」と呼ばれるせり出し部分を支えている(釘は使われていない)構造を「懸造(かけづくり)」と呼ぶらしい。 思い切って物事を決断することを「清水の舞台から飛び降りるつもりで」と言うが、清水寺の古文書調査によれば、実際に飛び降りた人が1694年から1864年の間に234件[2]に上り、生存率は85.4パーセントであった。明治5年(1872年)に政府が飛び降り禁止令を出し、柵を張るなど対策を施したことで、下火になったという。 |
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音羽の滝
本堂を見学してご朱印をいただいたあと、奥の院でおまいりをする。 それから坂を下って舞台の下にでた。 ここにあるのが「音羽の滝」で清水寺の寺号の由来である霊水で、3本の筧(かけい)から水が流れ落ちている。この水を飲むと幸せになれるという逸話を、1975年に初めて修学旅行でここに訪れたときに、バスガイドが説明してくれた。 そのときは、200人を越える団体行動だったので、とても並んで飲むことはできなかったが、1988年の冬に来たときは、参拝客も少ない平日だったこともあり、少し並んで実際に水をひしゃくで掬って飲んでみた。 あれから23年、自分は果たして幸せになれただろうか?? 今回は、あまりの観光客の行列にあきれて並ばずに、スキップする。
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周回コース
本当は時間があれば、裏の清水山まで歩いてみるといいハイキングになるのであろうが時間の関係でこれは断念する。アテルイ・モレの碑の前を通って、再び山門の前に出る。 帰りはここから清水坂を下っていく。 こちらが参道としては表どおりとなる。 漬物やお菓子、装身具、西陣織など、京都の名産を販売している土産物ショップが軒を連ねている。 あとでわかったことだが、たくさんのお店が「清水門前会」を組織して、WEBの上でもイラストマップを掲載しているので、観光にでかける人は持ってゆくとよいかもしれない。 坂道は途中から清水道と五条坂に分かれるが、今回、徒歩で次の目的地である「六波羅蜜寺」に行くので、清水道に入る。 狭い坂を、観光客をすり抜けるように、自家用車が通っていく。 みるとナンバープレートは「山口」だったり「品川」だったりとほぼすべて遠方の他都道府県。
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毎年12月に発表される「今年の漢字」。この行事は、財団法人日本漢字能力検定協会の主催により1995年から清水寺で行われている。2011年12月12日午後2時「今年の漢字」が発表された。それは「絆」。震災という思わぬことがあった年にふさわしい文字であろう。 23年ぶりにこの清水寺を訪れたが、本当にいいお寺だと改めて感じた。 そして相当に賑わっている。 西国三十三箇所めぐりを始めてこれだけの賑わいの場所に来たのははじめてである。 。
(2012年1月 記) |
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