日本山歩日記 本文へジャンプ
伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳

基本情報
1 山名 伊豆ヶ岳(いずがたけ)
標高 851m 
山域 秩父山地
都道府県 埼玉
位置 N35.55.37/ E139.09.38
地図 昭文社 山と高原地図22「奥武蔵・秩父・武甲山」
2万5千分の1地図「正丸峠」
20万分の1地勢図「東京」
7 山岳区分 関東ふれあいのみち 埼玉県コース (3) 伊豆ヶ岳を越えるみち
登山記録
山歩No 7S03-22016
登山日 2022年5月22日(日)
歩程 6時間5分
天候
形態 日帰り
アプローチ 西武秩父線正丸駅
パーティー 2人
動画URL https://youtu.be/qbUsS_pAudY へのリンク

 新緑の季節になったのでちょっと近くの山へ行こうということになった。 大学時代の山のクラブの後輩のM.Mさんから季節がよくなったら一緒にトレランに行こうと誘われたいたので、ようやくその機会が訪れた。 埼玉の秩父の山であればそれぞれ同じようなアクセスだということで正丸駅集合、吾野駅までのルートで歩くことにした。 このコースは大学3年の秋に歩いているのだが、それももう40年近く前のことになってしまった。M.Mさんと大学時代に山に登ったことはなかったが精力的にランニングを頑張っているみたいなのでいろいろな話をするのも楽しみである。

西武秩父線正丸駅

 M.Mさんは着替えなど荷物を吾野駅にデポしていくということで一本早い電車で来ていた。 従い、自分の乗っている電車に吾野駅から乗車してきた落ち合って、20分ほど正丸駅までいろいろ話をしながらいく。 正丸駅では10名くらいのハイカーの方がいたであろうか、駅から階段を下りて関東ふれあいのみちの標識に沿って進んでいく。

なかまるや

 正丸駅を出てすぐに電車のガード線路をくぐる。人家の中に「なかまるや」という休憩どころがある。 昭和の時代から営業していて、おかみさんは二代目らしい。 暖かい季節の週末だけは営業しているという。まだしばらく車道を歩いて進む。 9:44 伊豆ヶ岳登山口 大蔵山登山口と呼ばれるところは名栗元気プラザ大蔵山という標識がる。 小高山を経由して伊豆ヶ岳に行くルートと正丸峠を経由して伊豆ヶ岳に行くルートとの分岐となる。我々はいったん正丸峠を経由することにしていたので、そのまま右に進路をとる。 


崩壊した鉄製の橋

 9:46 伊豆ヶ岳登山口 正丸峠コース分岐。 ここからハイキングコースは今度は車道つたいに正丸峠に行くコースと登山道で正丸峠に行くコースとに分かれている。 関東ふれあいのみちは後者なので看板に従い左手に進む。 ここから正丸峠まで10分、距離で0.7kmという標識がある。 登山道はやがて急な登りになる。 谷筋にアルミ製のはしごがあったが大水で流されたのか、曲がって傾いており、橋の役割をはたしていなかった。 やがて正面に正丸峠の茶店の建物が見えてきた。

正丸峠

10:10 正丸峠到着。 奥村茶屋のテラスからは東方面の眺めがよい。 ここから新宿・池袋の副都心方面の高層ビル群を眺めることができた。 スカイツリーもひときわ高いので遠くにその姿を見ることができる。 昭和天皇がここで景色を見たという記念碑がある。 10:33 小高山山頂」到着。 標高720m 基本は樹林の中の平坦なピークなので決して展望を見る山ではない。 写真だけ撮影して通過していく。


女坂を進む

 10:38 長岩山10:39 大蔵山を経て、ここから分岐となる。 男坂と女坂の分岐であるが男坂のほうの急登ルートには、ロープが張ってある。 落石注意とは書いてあるが通行禁止とは書かれていないので自己責任で進んでもよいのだと思う。 ただし我々は関東ふれあいのみちのガイドブックどおり、女坂を進むことにした。 女坂を通ったからといって山頂までの標高が変わるわけではないが、急な鎖場を通らないというだけである。 もっとも女坂のほうも台風で道が崩れているところががありう回路をとるところがあるので結構な急登がある。 10:44 五輪山
 

伊豆ヶ岳山頂

10:56 伊豆ヶ岳山頂到着。 標高851m。 山頂には小学生が数名、引率の先生に付き添われて虫かごとタモをもって陣取っていた。 山頂は決して展望があるわけではないが、一応尾根上の一番高いところという感じであった。 
11:16 伊豆ヶ岳山頂出発。 最初滑りやすい岩場を下っていく。 尾根が平坦になると、軽く駆けていくのにちょうどいい斜面になる。 2人組のトレランの恰好をした人たちを追い越していく。 


高畑山の鉄塔

11:20 古御岳到着。 山頂は樹林の中であるが東屋がある。距離としてはここまでで1/3程度である。 ここから高畑山まではゆるい下りである。 また送電線の鉄塔が立っているところは樹林が切り開かれて見晴がよくなっていたので、M.Mさんと交代で走る動画を撮影していみた。 11:43 高畑山。標高695m ここを過ぎてからも走りやすい樹林の中であるが、一か所道がわかりにくいところがあった。 そこでは下りで大きくしりもちをついたしまった。 12:01 中ノ沢ノ頭通過。

天目指峠

12:17 天目指峠到着。 天目指峠(あまめざすとうげ) と読むらしい。 天目指峠の由来は、天目はアマメと読みこの付近の方言で豆柿のことを言う。豆柿は山地に自生する親指大の柿で、この付近は柿の木が豊富にあったそうです。「指=さす」とは原始的農法の焼畑のことだという。峠で一回車道を横切る。 東屋があったが休憩せずにそこをさらに進む。 ここからしばらく登りとなる。 登りきったところに関東ふれあいのみちの大きな標識があり、祠と愛宕山の標識があった。 ここはすでに子の権現の寺の敷地となっているようである。 12:48 愛宕山山頂出発。 

手のひらモニュメント

 下りの途中で竹寺方面からのルートと合流する。 トレイルランニングの人たちが数名いることがわかった。 当日は「第7回トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国」が開催されていた。 そのコースのうちSouthの53kmは「ニューサンピア埼玉おごせ~桂木観音~北向地蔵~kinoca(東吾野)~天覚山~大高山~竹寺~子の権現~西吾野~高山不動~関八州見晴台~四寸道~桂木観音~大高取山~ニューサンピア埼玉おごせ」というロングコースであり、ちょうど我々が歩くところとかぶっていることを後で知った。広場から先にキャンプをしている高齢者の集団が見えた。 ここまで来るとさすがに山岳地帯という感じではなく誰でもがハイキングで来ることができる場所という気がした。 登山道のすぐ下に白い手のひらの像があったので下りて記念写真を撮る。 下りは簡単だったが登り返すのは滑りやすく苦戦した。 
 

子の権現

12:56 子の山到着。 寺の社務所を通過して裏の竹やぶを越えると境内であった。 大きなわらじの銅像が目印である。 本堂でお詣りをして、日陰で昼食休憩をとる。 持ってきたおにぎりとジェルで補給。奥の院は遠くから姿だけ見たがお詣りに立ち寄りはしなかった。13:27 子の権現出発。 山門には大きな仁王像があった。 インスタ映えするオレンジと水色の大きな銅像であったが、以前学生時代にここに来た時と同じ仁王像であるかどうかは判別ができなかった。 山門を過ぎると車道の脇には数件の茶店がならんでいた。まんじゅうの登りが魅力的であったが茶店には立ち寄らなかった。

再び登山道を下る

ここからは少し車道を下る。 13:30 阿字山から再び登山道に入る。 車道をそのまま進むと西吾野駅方面に行くことになるのだが、われわれは関東ふれあいのみちを行くので吾野駅で下山することになる。橋をわたって13:49滝不動。ここから下りは基本車道である。人家の前を通る。 御岳神社まで降りてきたのでこれでおわりかと思いきや、最後に駅に出るためにはもう一度山道を登ることになった。 駅の手前で川が細くなっているところに線路を通したらからであろう。 

吾野駅ゴール

14:20 吾野駅到着。関東ふれあいのみちの終点の標識がある。 その横には登山靴を洗う水道も備わっている。 駅の正面には御嶽山東郷公園の石碑がある。紅葉の名所のようである。  駅前の売店「奥武蔵見晴休憩所」でビールを買って乾杯。 14:27の電車に乗って帰った。
 

関東ふれあいのみちのトレイルランニングの初級編のトライだった。 前々から一緒に行こうと約束していた友人と出かけることができたのがよかった。50kmや100kmのトレランの大会などは自分には逆立ちをしても無理な世界であるが、このように近くの標高1000m以下の山で楽しく駆けまわることができるのは本当にうれしい。 また、西武線に乗って秋に行きたいものである。

(2022年8月 記)

 日本山歩日記WEBトップ
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています