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秋川渓谷
秋川渓谷

基本情報
1 山名 秋川渓谷(あきがわけいこく)
標高 4651m (光明山分岐点) 
山域 奥多摩山地
都道府県 東京
位置 N35.72.68/ E139.18.98 
地図 昭文社 山と高原地図24「奥多摩・御岳山・大岳山」
2万5千分の1地図「五日市」
20万分の1地勢図「東京」
7 山岳区分 -
登山記録
山歩No TK52-22042
登山日 2022年11月26日(土)
歩程 2時間30分
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ JR五日市駅
パーティー 7人
動画URL https://youtu.be/cq7SwGlsWhg

 高校時代の仲間とアウトドア部を結成し、秋の紅葉ツアーという企画を打った。 言い出しっぺはキャプテンのA.H氏である。 最初、紅葉は埼玉の西武線沿線の案もあったが、参加者が都民と神奈川県民が中心であることから最終的に武蔵五日市から行く秋川渓谷が候補となった。 五日市駅からキャンプ場までのウォーキング、キャンプ場でのBBQ、希望者は近くのランニング、それから仕上げは瀬音の湯で日帰り入浴を楽しむというのがプログラムである。


武蔵五日市駅

 2022年11月26日(土)朝7時過ぎに家を出る。 中央線で拝島まで行き、そこから五日市線に乗り9:45に武蔵五日市駅に到着する。 10時に友人6人と待ち合わせである。 五日市の駅前では、中央大学のゼミの学生さんがルバーブサイダーという地域振興の飲料のプロモーションを行っていた。 YOUTUBEで公開することを約束した。 そうこうしている間にメンバー全員集まったので徒歩で出発。 ここからおよそ4km離れた落合キャンプ場まで移動である。

檜原街道

 県道33号、通称檜原街道を歩いて西へと進む。 あいにく天気は曇り空である。 東京の降水確率は40%なので降ってもおかしくはないであろう。 あきる野市のマンホールはかわいらしいイラストが描かれたデザインであった。10:15 途中のina21五日市店、スーパーいなげやであるがここで食材の買物をする。 ピザも買ったので、仲間の一人は横に向けないように注意深く持って歩いていた。 黒茶屋で刈寄林道と分かれ一度秋川を渡ると次第にキャンプ場などの表示が見えるようになってきた。 


落合キャンプ場

 十里木のバス停から川に向かって下っていったところに落合キャンプの標識があった。 11:29落合キャンプ場に到着。 途中で煙草を吸いに行ったキャプテンのA.H氏だけがまだ到着していなかったが練習と称してビールを開けて乾杯を始めた。 キャプテンも到着してキャンプ場の奥さんに炊事をしてよい場所を割り当てしてもらい、そこで早速火をおこす。 ちょうど真上に紅葉したカエデの大木があり川を見ながらの景観として申し分はない。


小宮小学校跡

 仲間たちは早速調理を始めたが、自分は少しトレイルランニングの練習をしたかったので、皆と分かれて、小さなリュックを担いで水と雨具をもって出発する。 県道201号、十里木御嶽停車場線を北にあがる。 この道の先は御嶽山の七代の滝へと続いているようだが歩いたことはない。 養沢川に沿って進み乙津郵便局を過ぎ、小宮ふるさと自然体験学校(9年前に閉校した小宮小学校の跡地)の横から尾根へと上がっていく。車両通行止めの標識を越えて進む。


馬頭刈山への道標

 中腹まで来ると眼下に武蔵五日市の街並みが見えた。 12:55少し歩いて民家を通って、軍道バス停と光明山・馬頭刈山との分岐の道標があった。 ここから登山道ということになる。 民家の曲がり角に「多摩の山並みの眺望」というきれいな看板があり、そこに御岳山929m、大岳山1266m、馬頭刈山884m、光明山798mという札があった。 光明山も山頂まで行くと結構な標高である。 今回はトレーニングだけなので、そこまでは行く必要もないので途中で引き返すことに決めた。 

 

高明神社

 12:58高明神社に到着。 コンクリートで補強された斜面の上に結構立派な神社の拝殿が見えたのでお詣りしていくことにした。 高明神社はもともとは光明山の山頂にあって「熊野三社権現」と呼ばれたそうである。 昭和の終わりごろに社殿の崩壊が著しくなったことから平成の終わりに今の場所に移したようである。 神社の階段を下りて小さい川の横手に馬頭刈山への登山口があった。ここから大岳山へも行けるのであるがこのルートはいまだ登ったことがない。 道幅が狭いので自転車は乗り入れないでくれと看板がある。 


トレイルランニングの練習

 杉林の植林の中を進む。13:00に一度林道とぶつかる。 林道を通っても登山道を通ってもどちらも下れば十里木・軍道、登れば光明山・馬頭刈山となるようである。 林道の途中にツキノワグマ目撃情報があったのでこんな人里でも出るのかと驚きである。 一応、今日も低山に入るだけではあるが、クマ鈴はつけている。13:24、分岐に到着。 ここから十里木に下る細い道があることはあるのだが踏み跡がはっきりしている感じではないので、あえてそこに入らずに来た道を引き返すことにする。


バーベキューに合流

 下りは林道を軽快に走っていく。登山道と分岐で合流して再び杉林の中を下っていく。 正面の山が紅葉していてきれいである。 13:32登山口に戻ってきた。 ここからは車道である。 小学校までおりる手前の石垣のベニヅタが色づいていてきれいであった。 軍道のバス停には秩父多摩国立公園の大きな地図があり、秋川渓谷の位置関係がよくわかるようになっていた。養沢川に沿って、落合まで戻る。 キャンプ場の入り口のピンク色のドアを開けてゴール。 仲間が一生懸命にバーベキューにいそしんでいるところに合流した。

石舟橋

途中の市場の横にはトラックのたい焼きやさんが来ていた。 横ではバンドの演奏もあり、しみじみとした音楽が奏でられていた。 途中で車道から石舟橋を渡る。 檜原街道の十里木バス停から 「瀬音の湯」へ渡るために作られた歩行者専用の吊橋で96mある。瀬音の湯では足湯だけつけて帰った人もいたが、4人は風呂に入っていこうということになり。入浴料を払って中へ入る。 夕方のこの時刻は風呂も混雑していたが体があったまってよかった。瀬音の湯から帰りはバスに乗って、武蔵五日市から電車に揺られて帰った。
 

11月下旬の最も紅葉のきれいな時期にハイキング+トレイルランニング+BBQで欲張りな一日を過ごすことができた。 体力的にはへとへとになったが、昔の仲間とこうしてゆっくりした時間を過ごすのはいいものである。 10年前・20年前には皆それぞれ仕事や家庭で忙しく休日に顔を合わせることも難しかったが、こういう機会を作ってくれたキャプテンに感謝である。

(2022年12月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています