湘南海岸
基本情報
1
山名
湘南海岸(しょうなんかいがん)
2
標高
9m
3
山域
相模灘
4
都道府県
神奈川
5
位置
N35.31.72/ E139.46.82
6
地図
2万5千分の1地図「江の島」「平塚」
20万分の1地勢図「横須賀」
7
山岳区分
関東ふれあいのみち
登山記録
山歩No
KG45
-22042
登山日
2022年12月3日(土)
歩程
6時間10分
(片瀬江ノ島ー大磯駅)
天候
晴
形態
日帰り
アプローチ
小田急線片瀬江ノ島駅
パーティー
3人
動画URL
https://youtu.be/67jn9yps8lc
2022年12月4日に第17回湘南国際マラソンが開催されることになった。 第15回大会、第16回大会ともにコロナで中止になっているので3年ぶりの開催である。開催の前日、湘南国際マラソン実行委員会の主催で「湘南ビーチサイドウォーク」という企画が催されることになった。これは、「湘南国際マラソンを歩いて楽しもう」というコンセプトのイベントで、2019年の14回大会から実施されている。友人と3人でこの企画に参加しようということになった。 関東ふれあいのみち 神奈川県コース 6の「湘南海岸・砂浜のみち」とも重なる。 2020年に踏破済みではあるが、再度、カメラをもって動画撮影をしながら冬の一日を楽しもう。
片瀬西浜江の島海岸
2022年12月3日(土)朝5:00の起床。 横浜駅から東海道線で藤沢まで行き、そこから小田急線に乗り換えて片瀬江ノ島駅到着8:30。 受付会場が片瀬西浜鵠沼海水浴場である。 今回、藤沢ー大磯子コース21.1kmに応募しているが、平塚や茅ヶ崎をスタート地点とするそれぞれ12.7km、7.7kmのコースもあるようである。就航場所にはテントが出ていて受付でゼッケンに名前と緊急連絡先を記載する。友人のM.MさんとY.Sさんはすでに会場に来ていた。
ニェアール記念碑
開会式があり、大会の事務局長の挨拶を聞いて柔軟体操をして8:50、片瀬西浜を出発。 最初は堤防沿いに歩いて湘南海岸公園に入る。 公園を回る形で出口から国道134号線に出る。 すぐにニェアール記念碑がある。ここが踏破証明の撮影スポットなのでここで写真を撮る。 すぐに鵠沼橋で引地川を渡る。 ここを渡ったところの鵠沼海浜公園スケートパークまえから、サイクリングロードに入る。 ここからが「湘南海岸・砂浜のみち」と呼ばれる神奈川県藤沢市と茅ヶ崎市の湘南海岸に沿う自転車歩行者専用道路である。
関東ふれあいのみちの標識
幸い天気が良く、まだ風は少し冷たく、雲も少しあるが正面に富士山が見える。 すぐ右手に公衆トイレがあり、そこから振り返ると江の島がすこしずつ遠くなっていることを感じる。 県立辻堂海浜公園の標識がある。そこを進むと右手も防砂林の手前に簡易トイレが設置してあるのが見えた。 明日の湘南国際マラソンに備えての設置であろう。防砂林の前には関東ふれあいのみちのオレンジ色の標識があった。 右手は我々の出発場所である「片瀬橋を経て江の島へ」という記載、左側は「茅ヶ崎漁港」となっている。 今日は我々は茅ヶ崎漁港も過ぎて、さらに大磯まで進む。
烏帽子岩遠望
行く手には遠くに烏帽子岩が見える。 烏帽子岩はサザンオールスターズの歌にも出てくるが、正式名称は「姥島(うばじま)」といい、茅ヶ崎海岸の沖合約1.4kmにあり、高さは約14.6mである。茅ヶ崎市役所本庁舎2階南側にある屋上庭園には、石造りのえぼし岩のモニュメントがあり砲撃を受ける前の昔の形をしているという。 従い、Google Mapで烏帽子岩を検索すると二つの異なる場所が出てくるから面白い。
ヘッドランド
烏帽子岩を望む展望スポットがヘッドランドである。 せっかくなのでヘッドランドにもあがってみようということになり、海岸の降りる。やはり砂浜は少し歩きにくいが、ヘッドランドへの入り口は岩になっているので転ばないように足元を注意して登る。 釣りを楽しんでいる人が何人かいた。 4月と9月にここからダイヤモンド富士が見えるようである。M.Mさんが湘南国際マラソン用のフラスクを見せてくれた。 湘南国際マラソンは、給水所に紙コップを置かない大会でごみを減らそうという試みを実施している。そのためランナーは400ml以上のマイボトル・マイカップを持参しなければならない。今年の大会からそれがルールに入ったという。
茅ヶ崎サザンビーチ
ヘッドランドを下りて茅ヶ崎漁港の防波堤に向かって進む。 やがてサザンビーチ茅ヶ崎の海水浴場に到着した。茅ヶ崎サザンCといわれるモニュメントがあり写真を撮影したかったが、観光バスできたと思われる集団でごったがえしていたので近づくことができなかった。 Cの開いた空間に立つと円がつながることから、縁結びスポットでもあるという。茅ヶ崎漁港には食堂もある。 そろそろ空腹を覚えてきたが、しらす丼を出しているような店はなかったので平塚まで我慢することにした。
相模川から眺める丹沢山
漁港から柳島への道は2つに分かれており、マラソン大会のスタッフがここでルートの誘導をしてくれた。 少し給水してはとさぶれーを食べて休憩する。 関東ふれあいのみちのコース⑥はこの柳島海岸で終点となり、ここから国道134号線に出てバスで茅ヶ崎駅に行くことになるのだが、我々は柳島キャンプ場の南を通り、つきあたりの相模川の出島まで行く。丹沢山地がきれいに見えた そこから方向を北に変えて相模川に沿って、湘南シーサイドゴルフから車道に出て、11:45トラスコ湘南大橋を渡る。
湘南大橋
このビーチサイドウォークは、自由に歩いてOKで、藤沢ー大磯コースで登録していても体調が悪かったり疲れたりしたら、茅ケ崎や平塚で終了して各自で帰宅してもかまわないルールである。途中で昼食にレストランに入っても構わない。 ただし、制限時間が6時間と決まっており、15時までに大磯ロングビーチのゴールにたどり着かなければ完走症はもらえない。 開会式であいさつをしていた平塚ウォーキング協会の事務局長が最後尾を歩いていて、そのグループに抜かれてしまうと15時にゴールできないという。相模川にかかる湘南大橋を渡っているときに、最後尾の事務局長グループが見えた。 どうやら我々は最後のグループのようである。
平塚漁港のしらす定食
とはいえ正午を過ぎて空腹でもあったので、湘南大橋を渡った平塚にはいったところで昼食を食べることにした。 最初に見た「平塚漁港の食堂」は人気があるようで行列ができており断念せざるを得なかった。 その南にある「東家(あずまや)」に入る。幸い、3人座れる席が空いていた。 こじんまりしたお店で店主と奥様が切り盛りされている地元に愛される店という雰囲気である。友人2人は生しらすと釜揚げしらすのハーフ&ハーフ丼を、自分はしらす定食を頼んだ。生しらすはとても美味だった。 湘南地域の生しらすの旬の時期は3月中旬~12月末までで、1月から3月は禁漁期間となるのでお店でも出ないはずである。12月に来ることができて良かった。 日本酒の熱燗もいただき大満足の昼食となった。
平塚ビーチパーク
昼食を済ませて12:50平塚海岸を西に歩く。 やがて湘南平塚ビーチパークの海水浴場展望台が現れた。 正式には「湘南ベルマーレ平塚ビーチパーク」という名前だそうだ。 ここからボードウォークが終わり海岸の砂浜を歩くことになる。気が付くと、周りには、ビーチウォークのゼッケンをつけて歩いている人が誰もいない。 藤沢コースは8:30出発と9:00出発と時刻が分かれていたが、健脚で大磯まで歩く人たちは8:30出発組が多く、我々と同じ9:00出発組は茅ヶ崎や平塚でゴールしてしまった人が多いのであろうか? 確かに鎌倉や藤沢の市民の方が午前中だけのアクティビティとして参加していたらそうなるかもしれない。
太平洋自転車歩道へ
13:10それまで雲に隠れていた富士山が山頂部の顔を出した。 もう真っ白である。 虹ケ浜の交差点がマラソン大会の10km地点折り返し場所である。ここで国道134号に出て歩道を歩く。 コンビニがあったので立ち寄る。 コンビニの前には明日の湘南国際マラソンの実況をするためのケーブルテレビ神奈川の中継車が停まっていた。 花水川橋を渡り大磯町に入る。 唐ヶ原の箱根駅伝平塚中継所にも翌日のマラソンのための仮設トイレが立てられていた。そこから大磯漁港を経て太平洋自転車歩道に入る。 大磯港ICから西湘バイパスの横を歩くが意外と距離があった。
ゴール 大磯ロングビーチ
14:46関門ぎりぎりで大磯ロングビーチのゴールに到着。 そこは湘南国際マラソンのフィニッシュゲートだった。 完走証をもらい、大磯プリンスホテルの中庭からホテル内に入る。 タクシーで大磯駅まで移動しJRで一駅乗車して平塚駅で下車。 翌日の湘南国際マラソンに出走する学生時代の同級生たちと合流して夕食をとった。 彼らは平塚のホテルでマラソン大会のために前泊。 夜8時半に分かれて自分は電車で自宅に帰った。
ハーフマラソンの距離を歩いたわけであるが、結構歩きごたえがあるコースであった。 関東ふれあいのみちの神奈川県コースでいうと ⑥「湘南海岸砂浜のみち」と⑦「大磯・高麗山のみち」の一部ということになる。2021年の2月と5月ですべて歩いた(正確には走った)ことのあるコースではあるが、景色のいいのがうれしいコースである。湘南国際マラソンに出走することはできないだろうが、湘南ビーチウォークは来年も参加したいと思った。
(2022年12月 記)
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号 平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています