後山
基本情報
1
山名
後山(うしろやま)
2
標高
1345m
(三等三角点)
3
山域
中国山地
4
都道府県
兵庫・岡山
5
位置
N35.11.13/ E134.24.40
6
地図
昭文社 山と高原地図54「氷ノ山・鉢伏・神鍋」
2万5千分の1地図「西河内」
20万分の1地勢図「姫路」
7
山岳区分
近畿百名山中国百名山
・ハイキング百選
登山記録
山歩No
9910
-23063
登山日
2023年9月17日(日)
歩程
6時間30分
(後山キャンプ場ー後山ー駒の尾山ーあわくら温泉駅)
天候
曇りのち晴
形態
テント泊1泊2日
アプローチ
後山キャンプ場 鳥取自動車道大原インターチェンジより車で20分.
パーティー
1人
動画URL
https://youtu.be/XMhwu8ZQGms
日名倉山の登山計画がでたときに、翌日どこの山に登るかというのを考えてみた。 距離的には峰続きの後山が近い。 少し長いルートとはなるが、あわくら温泉駅方面に歩いて下山することもできそうである。 関西百名山に入っている山ではないが何と言っても岡山県の最高峰だというのが魅力である。 日名倉山のリーダーである同好会のH.Hさんにその計画を話したところ、快く日名倉山下山後、後山キャンプ場で私を車から降ろしてくれる計画としてくれた。
後山キャンプ場ソロ宿泊
2023年9月16日。日名倉山から下山して車で後山キャンプ場におろしてもらう。仲間はそこで別れ一人でテント泊をする。実際にはテントは持ってきておらずツエルトであったので、片方ロープで近くの木の枝へくくりつけて、もう片方は支柱としてストックを使い、ひもで引っ張って今夜の簡易の宿とする。一旦テントを張り終わったのだが、それから実際には夕方5時地区なって夕立が降り始めたので、一度全ての荷物を引き上げて、テント場からさほど離れていない炊事棟の屋根のある場所で雨宿りをする。まわりのテントのお客さんたちも三々五々逃げてきて、炊事棟の屋根の下に集まるような状況になった。 30分程で雨が止んでくれたので、再び元のテント場に戻りツエルトを貼り直しする。 少し出遅れてしまった18時近くなってから、そろそろ暗くなり始めた頃に夕食を作る。
早朝の後山キャンプ場
ビールを飲みながらよう私なすの味噌汁とアルファ米とそれから鯖の水煮の夕食を食べる。 鯖の水煮のスープは買ってきたキャベツのサラダにかけて食べた、ちんぴらという名前の少し辛い唐揚げがなかなかビールにあうつまみとなった。太陽が沈んで1、9時寝袋に入って就寝する。2023年9月17日日曜日、朝4時50分に一度目覚ましをかけて起きたのだが周りは真っ暗であった。 やはり兵庫県は関東と比べると日の出が遅いというのを実感した。 5時になってそろそろもう一度起きだしてみるが当然ながら周りのテントはみんなまだ寝静まったままである。 湯を沸かして朝食のうどんを食べて、さらに余った湯でアルファ米に注いで昼食を用意しておいた。
船木山登山口
6時半出発。 このころにはもう明るくなってきていた。 キャンプ場を出て坂を下ってしばらく行くと、船木山への登山口があった。登山口の入り口にはクマ出没注意という立て札があった。 しばらく樹林の中をゆっくりと上がっていく。 動画のオープニングを撮るのを忘れたので、15分ほど歩いたところで、一回リュックおいて動画を撮影する。 ちょうど自分が出発するときに軽自動車で駐車場に到着したが方がいて、ここで自分を追い抜いていった。 そこからは船木山の、船マル2のような現在地情報を書いた道標がしっかりあるので、自分が今どの位置にいるのかをはっきりと知ることができる。
中国自然歩道のルート
船04のところで水場になっていた。 さらにその先には一箇所鎖場があって、かなり急峻であったがそこから方向北東に進路を取りはじめると、徐々に尾根伝いに上がっていくことになった。さらに一度沢を渡ったところで登山道の横に大きな、穴がありここもまた宮本武蔵の修行の場かと思ったが、 よく見るとそこから反対方向に丸木の階段が続いていることがわかり、危うく道を間違えるところであった。 丸木の階段をしばらく上がるとやがて稜線に辿り着いた。
船木山
稜線に上がってからは比較的わかりやすい道であった。次第に標高を上げていくのがわかる。 再びクマ出没注意の札を右手に見て、傾斜が急となってくる坂で、樹林が低くなってきたのであろう朝日が入り込むのがわかった。 8時30分、分岐に到着。 ここで中国自然歩道のルートが分かれる。分岐から約5分東に進んだ所が船木山山頂であった。 船木山の山頂手前から南側の景色がよく見えた。 船木山の山頂で10分程休憩をする。船戸山から後山まではコースタイムで40分程である。 途中で鍋ヶ谷林道への道とのの分岐を左に分けて、む少し緩い傾斜のところで今朝初めて登山者とすれ違う。
後山山頂
稜線は比較的幅が広くわかりやすい道であった。 句点残念ながらが出ているので後山までのルートが綺麗に見えるというわけにはいかない。 笹の道を上がりきって少し平坦になってから、大馬鹿物コースという面白い名前の道への分岐を見て、み最後の急の登りを上り切ると祠が見えた。 9時02分後山頂到着。後山山頂には岡山県最高峰と書かれた柱があった。Goproをリュックにさして自撮りの動画を撮影する。 恒例の万歳三唱動画を撮影していると東側の登山道から2人の登山客が上がってきた。 シャッターを押してもらい記念撮影を撮影する。 北北東の方角に本来であれば氷ノ山がきれいに見えるはずなのであるがガスが出ているので残念ながらその姿はない。 山頂では少し行動食を摂って9時17分後山山頂出発.
駒の尾山避難小屋
9時33分船木山到着。 船木山から少し下りとなる。 9時55分に三角点法到着ここから宍粟の街が良く見える。 10時2分鍋ヶ谷山到着。途中で黒いヘビがルートを横切っていった 10時53分にダルヶ峰との分岐を経て、駒の尾山の避難小屋に到着する。 小屋の扉が開いていたので中を覗くと一人男性の登山客が休憩していた。 ここで休憩して持ってきたアルファ米を食べる。 昼食を食べ終わって、避難小屋を出発する。
駒の尾山を下る
ここからは少しの登りで駒の尾山の山頂に到着した。 駒の尾山の山頂には大きな山頂標識と、その横にストーンサークルのようなベンチがあった。このストーンサークルは人工的につくったものであるが、 東西南を示す文字が刻まれている石がある。 探してみたが、北と書いた石を見つけることができなかった。 山頂からはラジオを聴きながら下山する。 2年ほど前にクマの目撃情報があったのもここから先のルートのようなので少し注意を払う。山頂から下ってすぐに分岐があって美作市の道仙寺方面に下るルートがある。 そこと間違わないようにして駒の尾山の登山口方面のわかりやすい踏み跡をたどる
駒の尾山登山口
ここからは登山者と多くすれ違った。 階段状に整備された道があり、良いハイキングコースとなっている。 道端のきのこの傘に昨日の夕立のせいだろうか、水がたまっていた。 11時25分展望所到着。 このころには朝は濃かったガスもおおむね晴れて、周りの山々を見渡すことができた。展望所の木製の建物自体は老朽化が進んでいるためか立ち入ることができなかった。ここからも道はばが広いハイキングルートであった。 親子連れの登山者ともすれ違う。 階段状になった渡り廊下のような遊歩道を下って11時41分駒の尾山登山口到着。智頭急行大原駅から、美作市の無料シャトルバスが西粟倉村の駒の尾山登山口まで出ているらしい。 ただし、帰りのバスの時間にあうはずもなく、当初計画どおりここから歩いて降りることとする。 登山口には水洗のトイレも整備されていた。駐車場には30台くらい車が停まっていた。
野鳥園跡
ここからいったん車道であるダルヶ峰林道をを少し歩き、途中から遊歩道に降りるのであるが、この道がわかりにくかった。 ほとんど人が歩いている気配がない。 かろうじて踏み跡があり、それとところどころあるピンクテープをたよりに進んでいく。 小さな沢を渡って樹林を登るとベンチがあった。 ベンチがあるということはやはり遊歩道としてかつては人が歩いていたということだろう。 しばらく進んで林道と合流したが、この林道にも立て看板が倒れていたりして車両は入っていないようである。途中林道が崩壊しているところもありややルートファインディングに苦労した部分もあるが 12時47分野鳥園の跡地に到着。 携帯の無線基地のようなものがあるのでここからは舗装道となっている。野鳥園跡を出発しそこから歩いて15時過ぎにどこかの会社の保養所と思われる建物の裏に出てきた。
下山 あわくら温泉駅
そこからきれいな車道を下ってい。 やがて景清神社と呼ばれてる奇岩が川沿いにあり、それをすぎると智頭急行の電車(と言ってもディーゼル区間だが)の線路が見えた。 線路の下をくぐり道の駅に到着である。 道の駅でスプライトを一本買った。これを飲みながら街道沿いにあわくら温泉の方へ向かっていく。 温泉はゆーとぴあ黄金の湯というところが営業時間になっていたので、そこに入った。 15時ちょうど前に入ったのでゆっくり浸かっても16時20分の電車には乗れそうである。 近所でキャンプをしている小学生たちが集団で入ってきたので風呂は結構混雑していたが、露天風呂にもつかり、汗を流すことができた。 売店でもう一本コーラを買って歩きながらあわくら温泉の駅へと歩いて行く。 あわくら温泉駅は無人駅で鉄道ファンと思しき少年とその母親が一生懸命写真を撮っていた。 微笑ましい光景である。智頭急行の混雑した車両に乗って姫路まで行く。姫路の駅前の立ち飲み屋で餃子とハイボールでいい気分になって山陽神戸経由梅田まで特急に乗って帰った。第二ビルの寿司屋で夕食を食べて夜22時の夜行バスで横浜へと帰った。
岡山県最高峰の後山から駒の尾山にいたる稜線は、距離が3kmあまりあるが、標高差150m内に収まっていて、気持ちよいプロムナード、近年は、「美作アルプス」と呼ばれ、人気が高いようである。 地元ハイカーに愛されているこの道は確かに一人でトレイルランニングの練習をしていても楽しい道であった。今回キャンプ場で夕立にはあったものの日名倉山のあとに訪れて良かったと思った。 7月に北海道の大遠征をして、8月には久しぶりに北アルプスの一角に登ってと険しい山へ行く機会が多かっただけにきもちの良い稜線歩きは久しぶりに新鮮さを覚えた。
(2024年1月 記)
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号 平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています