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基本情報
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山名 |
西表島(いりおもてじま) |
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標高 |
63m (カンビレーの滝) |
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山域 |
南西諸島 |
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都道府県 |
沖縄 |
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位置 |
N24.21.19/ E128.48.23 |
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地図 |
2万5千分の1地図「ウビラ石」
20万分の1地勢図「石垣島」 |
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山岳区分 |
ハイキング百選 |
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登山記録
山歩No |
9730-16018
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登山日 |
2016年9月19 日(月) |
歩程 |
2時間15分 |
天候 |
晴のち曇り |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
安永観光上原港から車で15分 |
パーティー |
2人 |
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2014年に初めて沖縄県に入った。 この年まで行ったことのなかった初めての沖縄だったが、それに味をしめて、今年の家族旅行は石垣島までわたることにした。石垣島とはどんなところなのだろうか。
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石垣島へ
9月18日(日)前日は、台風16号の影響で、石垣空港を発着するすべての航空便は欠航となった。 夜の情報で翌日は台風が東北地方まで行ってしまうので、沖縄方面の飛行機は飛ぶのではないかと考え予定通り出発。 羽田空港までタクシーに乗り、飛行機で那覇空港まで。 そこでJTAに乗り換えて11:50石垣空港に向けて飛び立つ。石垣空港に到着して、レンタカーを借り出す。 ニッポンレンタカーの営業所は空港から比較的近かった。 今回借りる車はカローラアクシオ。 安全性能が優れている車だ。途中、大きなAeonで食材の買い出しをして今夜の宿泊先であるフサキリゾートにチェックイン。 浜辺まで出てみたが、台風による風と高波の影響で海水浴場は遊泳禁止となっていた。晩飯は、市内の居酒屋ひとし石敢富店。 マグロや海ぶどうをいただく。
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大原港より県道をドライブ
翌日9月20日(月)西表島へ渡る日である。 当初、石垣島港から上原にわたる船ででかける予定をしていたのだが、 上原行きの高速船は欠航との情報を得て、大原へ行く船に乗る。8:00乗船。 およそ45分の航海で大原港に到着。 やまねこレンタカーに電話をして港に迎えに来てもらう。 Marchを借り出して大原港から上原までドライブである。 西表島はたったひとつの県道215号しか道がない。 イリオモテヤマネコの交通事故による被害を避けるために島内の道路の制限速度は40kmである。 ゆっくりと車を走らせる。 とはいうものの浦内川を出る10:30の船に乗りたいのですこし気持ちはあせる。 |
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浦内川観光下流乗船所
10:12に浦内川の河口に到着。 車が数台駐車してあるので、船はこの先から出発するので間違いないであろう。 自転車で来た観光客と思われるレンタサイクルも駐輪されている。 林道を100mほど進むと船の乗り場があった。 浦内川観光の事務所の前を通り船着き場へ。 ジャングルクルーズの乗船料は大人1800円。 係の女性から船を降りてからトレッキングをするなら、長靴を貸しますから履き替えたほうがいいですよといわれた。 前日までの雨で登山道は水浸しだそうだ。 おおせの通りに長靴をお借りして、船に乗り込む。 乗船客はおよそ12人ほど子供づれの外人のお客さんもいる。10:30いざ出発。
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浦内川ジャングルクルーズ
沖縄県最長である浦内川。亜熱帯ジャングルの中を進む遊覧船、カヌー、トレッキングは日本とは思えないほどの圧倒的な大自然を体験できるという。 もっと狭い川幅を想像していたが河口に近いこともあり、 400mくらいはあるだろうか。 船はその中をゆっくりと進んでいく。 船長が時折停船してオヒルギやメヒルギなど7種の木からなるマングローブ林の解説をしてくれる。 流域の大半が西表石垣国立公園に含まれ、昭和初期に中流東岸に熊本営林局の事業所が設けられて、材木の伐採や植林などを行い小集落が形成されていたが、太平洋戦争が始まると事業は中止され、1944年の洪水で集落も廃された。
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浦内川上流下船(軍艦岩)
船は30分ほどで上流終点の軍艦岩に到着した。 トレッキングに行く乗船客はここで下船である。 少し足場の悪い岩の横にうまく船をつけてほぼ8割くらいの客が降りた。 往復するだけの人はここでおりずに同じ船に乗ったまま、さきほどの遊覧船乗り場に帰ることになる。 足腰に自信のない人には難しいかもしれないが、折角ここまで来た人にはぜひトレッキングをお勧めしたい。 今日の天気は曇り。 気温は28度。 トレッキングにはもってこいである。
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トレッキング開始
カンビレーの滝までのトレッキングコースは浦内川河口から観光船で軍艦岩までさかのぼり、そこから続く遊歩道の終点にある。船長の説明だと、足の速い人で45分。 ゆっくり歩いて1時間だそうである。 遊サキシマハブは出没するらしいので長靴をはいてきて正解である。トレッキングを楽しんでいる人は若者が多いが、単独行の女性もいる。歩きだしてすぐに足の速いグループとゆっくりグループに2集団に分かれた。われわれは当然ながら後者である。 あとには子供連れの外国人がいるばかりである。歩いて5分ほどでトイレのあるあずま屋に到着。 ここにトイレがあるのは助かる。
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マリユドゥの滝展望台
道はゆるやかなのぼりである。 2の沢を渡るところで岩場を流れる水を見るとやはり本州とは植生が違うせいだろうか。 原始の森に入り込んだ気がした。 三の沢を渡るところではかなり水がルート上に出ておりぬかるんでいた。 四の沢を渡り五の沢を越えると最後の登りで展望台の下に到着した。 木でできた急な階段をあがるとそこが展望台。 マリユドゥの滝を遠望することができた。20mの2段の滝で、滝壺は130mあるという。 まわりを亜熱帯特有の木生シダが覆っている。 西表島の民俗によるとマリユドゥのマリはまわることという語源で、ユデゥがよどみだという。
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禁漁区・琉球政府
展望台を出て、そこからカンビレーの滝までは15分の道筋。 途中、北にマリユドゥの滝へ降りる道があったが立ち入り禁止の札がかかっていた。道を進んでい行く途中、カンビレーの滝までたどりついたは同じ船に乗っていた客が引き返してくるのとすれちがった。 滝の手前には木の杭が打ちつけられていたが、そこに書かれていた文字を見て驚いた。 「禁漁区 琉球政府」 と。 琉球政府とは、1952年(昭和27年)から1972年(昭和47年)まで、沖縄本島を中心に存在した統治機構の名称である。 自分が小学生だったときに、沖縄の本土復帰を祝う式典が行われたのはもう今から44年も前なのである。
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カンビレーの滝
あずま屋を過ぎてイリオモテヤマネコやセマルハコガメといった西表島特有の動物を示す看板を抜けると、あと0.2kmの標識があった。草を分けて展望の広がる台地に出た。 ここが、カンビレーの滝のある右岸の展望台だった。 川面までは7-8mあるので降りる気ははしないが、上流を眺めていると、水量の多さに驚く迫力である。 単独の女性だけ先客にいたが、すぐに戻っていった。 我々も写真を撮ったりして景色を楽しんだ。
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西表島横断コース標識
ここから先も登山道は続いていた。 その先には古見や大原に抜ける横断コースがあるが、難度は遙かに高くなる。許可申請と届け出が必要なため、基本的にはこの滝で引き返すのが一般的なトレッキングのルートとなっている。イタジキ川まではガイドありのツアーが結構入っているので比較的分かりやすいようだがそこからは道も厳しくなるらしい。いつか、横断コースを歩くことを思い描きながら、われわれも12時4分、引き返しを始めた。 戻る途中、子連れの外国人旅行客にすれ違った。 彼らが同じ船で最後尾のトレッカーのようだ。
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軍艦岩
帰りはそこそこわかっているコース。 船の時間まで55分あるのでおそらく大丈夫だとは思うが、万いち船に乗り遅れるとやっかいなので、できるだけ早足であるくことにする。 トイレまで順調に40分で下った。最後は軍艦岩のはしけでゆっくりと過ごし、船の到着をのんびりVTRに納めた。 帰りの船は特に観光説明はなく直帰である。 乗船したのは自分たち2人だけであった。13:25到着。 長靴を返して帰途につく。
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星の砂海岸
西表島の西端にある集落祖内と白浜には「東経123度45分6.789秒」の子午線が通っており、ふれあい館やモニュメントがつくられた。さらに、西表島の観光名所は星砂の浜という 西北部にある浜が有名である。 海岸線まで降りてみると、静かな湾となっており、 海水浴に訪れた観光客が思い思いにビーチで遊んでいた。台風の余波か、まだ少し波が高く、また太陽が降り注ぐ天候でもなかったので海岸の美しさはさほどでもなかったが、海に面したペンションで昼食をとった。
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由布島
帰りに由布島に寄ってみる。 時間がなかったので、牛車に乗って島に渡ってみることはできなかった。 島民たちは、自分たちが持っている対岸の西表島の水田まで行き帰りして生活をしていたが、1969年(昭和44年)の台風により島は壊滅的なダメージを受けてしまい、ほとんどの島民は亡くなってしまったか、これをきっかけに西表島などに移り住んでいってしまったが島の人々が消えていく中で、西表正治おじい夫婦は島に残り、再び島に人々が戻ってくることを信じてたくさんのやしの木や花を植え続けていった。そうして現在では、沖縄本島では見ることが出来ない熱帯性の植物がたくさん生い茂り、数々の動物たちが生息しているという。
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高速船で石垣島へ
レンタカーにガソリンを入れて(おそらく島の中にガソリンスタンドはここ一件しかないのであろう)返して、17:00の船に乗って、石垣島へ帰る。 大原港を出る高速船は意外に混雑しており20人くらいの人が乗っていた。 観光客もいるが、観光業に従事して石垣島から西表島に働きに来ている人もいるのであろう。石垣島では鍾乳洞を見てからホテルに帰った。 夕食は少し強い風の中、ビーチの脇のテントに入ってバーベキューを食べた。
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西表島は日本第12位、沖縄県内では沖縄本島に次いで面積第2位の島である。 西表島の名前の由来は西の表で、表は石垣島の於茂登岳を指し、於茂登岳の西にある山の意とも言われる。古くは古見島も使われたとも言われる。 小学生時代に社会の勉強で日本で最も西ノ島として習ったが、その島に自分が来る日が来たのは感慨深かった。
(2016年10月 記) |
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