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基本情報
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山名 |
浜石岳(はまいしだけ) |
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標高 |
707m (二等三角点) |
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山域 |
興津川流域 |
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都道府県 |
静岡 |
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位置 |
N35.07.12/ E138.32.00 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図30「伊豆・天城山」
2万5千分の1地図「蒲原」
20万分の1地勢図「静岡」 |
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山岳区分 |
ハイキング百選・花の百名山・静岡百山 |
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登山記録
山歩No |
9670-14005
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登山日 |
2014年2月22 日(土) |
歩程 |
6時間00分 |
天候 |
晴のち曇り |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
JR東海道線由比駅 |
パーティー |
1人 |
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2014年2月22日、本来は大阪の山岳部の企画で和歌山・大阪県境の山を歩くはずであった。 しかしながら前日の金曜日に仕事が入ってしまい前夜発で関西に移動する計画が崩れてしまったので、山岳部のリーダーには了解をもらって出席を取り消した。 とはいうものの土曜日の天気はいいようだ。 2月にはまだどこの山にも行っていないので、一人で近所の山に行くことにした。 最初、山梨方面も考えたが、先週の大雪でバスの便が間引き運転になっておりうまくアプローチできないようだ。そこで静岡市内の低山に目的地を変更した。 |
JR由比駅
2月22日(土)いつもどおりに起きて8:13に家を出る。清水でJRに乗って8:53に由比駅到着。 清水駅がホームが一つなのに、こちらの駅は3つあった。駅を出て早速西へ進む。 東海自然歩道の道標があるので浜石岳の登山口はすぐにわかった。最明寺という鎌倉時代から伝わる本尊のある由緒正しいお寺の横を通っていく。ここは庭園も立派なようでたくさんの蛙が集まるらしい。 新幹線の線路の上を渡って民家の中を抜けて舗装道路をミカン畑の中を上がっていく。ミカン畑で農作業をしている方に挨拶をして進む。バーベキューハウス石川農園の横を通って進む。 歩きだして30分。 9:45「ちょっとひとやすみ」と書いた立札があり、そこにベンチがある。 ベンチに座ってお茶を飲む。 眼下には由比の海岸が広がっている。 |
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車道を進む---チップ制トイレ
朝電車を由比駅で降りた時にはよい天気が続いているが、少し雲が出てきている。 車道を上がっていくと標高297mを示す標識がある。 10:12谷筋に雪が残っているのを確認できる。立花山460mを右手に見ると道が少し平になって、白菜農園の中を抜ける。 雪が多くついており農作物が収穫されずに傷んでいるのが見てとれた。 道が右に曲がった時に東海自然歩道の案内図があった。 そこでトイレがあったので使わせてもらう。 チップ制になっている。 しばらく進むと先行に5人組の登山客が見えた。三本松経由で浜石岳に登るルートとそのまま車道を進んで青少年野外センター経由で浜石岳に行くコースに道が分かれている。 5人組はアイゼンを着けて険しい三本松経由コースを進もうとしていた。 自分は迷わず青少年野外センター経由で行くべく車道を進む。 |
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野外活動センター展望台
途中でタクシーが追い越して行った。 青少年野外センターまでの車道歩きを省略して歩く登山者グループのようだ。青少年野外センターに到着するとキャンプ地は雪で覆われていた。 下山していく男性とすれ違う。 男性が降りてきたルートを、上がっていく。 結構雪がついている。 積雪は20㎝くらいあるはずだ。 ストックを持ってこなかったのが悔やまれた。すぐに展望台に行くふみあとがある。進んでいくと親子連れと思われる二人組が展望台にいた。 この展望台からの眺めは見事だった。 この山が本当に海の近くまでせり出していることがわかった。 |
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雪の登山道
道は山頂に向かってゆったりと登っていく。途中下りのところもあるが、山頂を巻いて南側に進んでいく。思った以上の雪だ。 途中、中高年の6人組を追い越して行く。道はずっと西に進んで稜線にたどり着く。11:30稜線の分岐に到着。どうも山頂を回り込んで南側の稜線の上に出てきてしまったようだ。その足で稜線上を辿り、北に向かって歩く。ちょっと切り立った痩せ尾根のルートの右下に舗装された登山道が見えたりした。
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浜石岳山頂
12:33に山頂到着。あいにく天気はくもりである。ラジオの天気予報によると駿河湾に前線が停滞しているという。山頂から天気がよければ富士山がきれいに見えるのだろうが、残念ながら、今日は雲に隠れている。浜石岳の山頂には二等三角点がある。三角点にタッチをして記念写真を撮影する。 北側には南アルプスが見えている。真富士山の方はもう山頂付近が白くなっていた。 さもありなん。標高わずか700m強のここ浜石岳でさえこの雪である。
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山頂出発
山頂で、湯を沸かしてラーメンを食べる。出発。 まだこの時間なので、登ってくる登山者も多いようだ。 12:30薩埵峠(薩堆峠)へ向けて歩き出す。 山頂にあるハイキングコースマップによるとここから南に進むコースは但沼コース・立花池コースと同一ルートをたどるが、双方のコースは途中から稜線を外れて西側の興津川沿いの国道脇のバス停に降りるというルートらしい。 その意味では薩埵峠まで10㎞、駅まででは14㎞の自分のコースが最も歩く距離は長そうだ。気を引き締めて雪の道を進む。
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林道
13:02但沼コースとの分岐に到着。 ここでもまだ雪が十分についている。 南斜面でもまだ樹林の中は残雪がかなりある。 それでも山頂を出て1時間、浜石岳まで3.6㎞の標識のあたりにくると登山道の雪はなくなり、歩きやすくなってきた。 ただ、問題は、残雪の影響だろう。結構大きな倒木が道をふさいでいる箇所が散見された。 下をくぐったりまたいだりして慎重に進んでいく。13:40休憩する。 林業に従事する方だろうか、切り株に愛嬌のあるポンチ絵を描いている。 癒しの林業道である。
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高圧線と清水港
14:02、道は尾根上を南側に巻いて高圧電線に並行するように進んでいく。 行く手に清水の漁港と三保の松原が見える。 清水港は神戸港・長崎港と並んで共に『日本三大美港』の一つだという。 ルートは次第に植林の林を抜けていく。 こちら側のコースを歩く人が少ないのか、ほとんど登山者とすれ違うことはない。 先ほど但沼コースの分岐手前で追い越したご夫婦連れだけが自分の少し後ろにいるようだが、この長いコースを上ってくる人はひとりもいない。 などと思っていたら単独行きの男性が登っていくのにすれ違った。薩堆峠から登るコースは峠の駐車場に車を停めてピストンができるのでやはり午後からでも登る人がいるのだろう。 |
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薩堆峠
鬱蒼とした竹藪を抜けて、森林切り出しのゴンドラがある施設の横を通ると眼下に車道が見えた。 数十メートル下を国道1号線が走っているようだ。 車道に出ると地すべり防止の工事をしている車両とすれ違う。そこから1.2㎞歩いて薩堆峠に到着した。 旧清水市と旧由比町の境界部は、山が海へと突き出す地形となっており、古くは海岸線を波にさらわれぬよう駆け抜ける必要があった東海道の難所である。 峠からの富士山と駿河湾の景色は、東海道五十三次にも残されるほどの絶景であり、駐車場に車を停めて観光している人たちも多かった。
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興津駅へのハイキングコース
峠から興津の駅まではハイキングコースをたどって進む。 梅林と水仙がきれいに咲き誇る光景は見事であった。ミカン畑が広がっており、途中の道路わきにも100円を入れて袋入りのみかんを持っていくような無人販売所がいたるところにあった。 興津駅までは、道標も整備されていて迷うことはない。 民家の横の細い道を進むことになるが、3件に1件はMさんという同じ苗字の表札が出ているのが興味深かった。小学校の脇を抜けて古い商店街を通り、興津駅に16:10到着。
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清水魚市場食堂
電車で一駅乗車して隣の清水駅まで。 時間はまだ早かったのだが、どうせどこかで夕食も済ませていきたいと思ったので清水漁港まで行って、2階の魚市場食堂で魚市場定食1650円を食べることにした。 新鮮なまぐろやづけとろ、ホタルイカ、アワビやサクラエビ、しらすなどの近海の新鮮な造りがあってカキフライもついてお買い得感抜群だった。 もちろん、地元の日本酒「臥竜梅」も合わせて堪能した。店を出るときには、本日の魚市場定食は完売しましたとメニューに紙が貼ってあった。 一日の提供数が限定されているのだろう。 日没まで、漁港の海産物屋や冷やかした後電車に乗って帰った。
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一日かけて電車で移動して20㎞以上歩いたのは久しぶりだったが、それでも気が付いてみると、静岡県静岡市清水区という行政区の中で行動半径が完結している。 由比も清水もましてや浜石岳の山頂も同じ町だというのも不思議な感じがした。富士山のきれいな写真を撮ることができなかったのは残念であったが、標高1,000m以下のところで雪山登山を体験できたのは楽しかった。 また来年の冬も登ることにしよう。。
(2014年2月 記) |
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