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基本情報
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山名 |
礼文島(れぶんとう) |
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標高 |
250m (桃岩) |
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山域 |
単独離島 |
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都道府県 |
北海道 |
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位置 |
N45.26.00/ E141.02.00 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図1「利尻・羅臼・斜里・阿寒」
2万5千分の1地図「礼文岳」
20万分の1地勢図「稚内」 |
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山岳区分 |
ハイキング百選 |
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登山記録
山歩No |
9560-12034
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登山日 |
2012年8月20 日(月) |
歩程 |
2時間30分 |
天候 |
曇り |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
稚内空港よりバス、稚内フェリーターミナルよりハートランドフェリー香深港 |
パーティー |
3人 |
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礼文島に行くのは2回目である。前回は、利尻山登山の帰りに立ち寄り礼文岳に登った。 今回はどちらかというと観光と高山植物を見ることが目的である。前回はハード・ボイルドに久種湖の隣のテント場に2泊3日でキャンプをしたが、今回は香深港に程近い旅館に宿泊である。 前日、レンタカーで利尻島内を回り、沓形からフェリーで夕方に礼文島にやってきた。礼文島は人の住んでいる最北の離島。地名語源はアイヌ語のレプン・シリ(沖の島)。礼文水道を挟んで利尻島の北西に位置する。0メートル地帯から高山植物が咲き乱れていることから別名花の浮島と呼ばれている。 |
朝の花めぐり散策
8月20日(月)、朝5:19に目覚ましの音で起きる 夕べは相当強い雨が降っていたが、幸い今は天気は曇りで少し晴れ間も見えている。 5:55に集合だったのでロビーに早めに下りる。 定刻にマイクロバスがやってきて飯島さんという花旅クラブのガイドさん(男性)が乗り込んで今日のハイキングコースの説明をしてくれた。マイクロバスは桃岩展望台の駐車場に入り、皆でバスを降りて飯島さんのリードで準備運動。やはり中高年が多いツアーなので怪我人がでないようにすることが一番のポイントなのだろう。遊歩道の前にある看板に描かれている礼文島にある400種とも言われる高山植物の中のこの季節に咲く顕著なものについて解説がある。 |
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トウゲブキ
黄色のトウゲブキと紫色のツリガネニンジンが最も目立っている。礼文島固有のレブンソウは1年に3回開花する 5分ほど歩いて展望台に到着する。途中、サラシナショウマ・ハナイカリ・イブキジャコウソウ・ネジバナ・ウメバチソウ・チシマリンドウなどの植物の花を案内してもらった。 ツアーに参加している方々は皆、りっぱなデジカメを持っておられる。 順番に写真を撮影する。 展望台では眼下に、礼文島の西海岸まで見ることができた。 猫岩や礼文岳などを説明してくれた。 展望台で写真撮影をする。 少し知床方面の登山道に入って利尻山の雄姿も写真に撮影。 帰りは少し駐車場を下ったところまで歩く。 理由はレブンウスユキソウなどを見せるためであったようだ。 400種の高山植物と、平地草・外来種をあわせて焼く700種の花が咲くそうだ。 以前、6月に来たときとは違う花が咲いていた。 |
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島で唯一のコンビニ
マイクロバスは途中のホテルで11名を下ろして礼文ホテルに帰りつく。さっと風呂に入って、7:30から朝食を食べる。 のりがあると思ったら、こんぶのようなものだった。 荷物を片付けて、9:10に一階に下りて、鍵を預けて外出。 今日レンタカーを借りることにした礼文観光レンタカーの場所は、先ほど花ガイドツアーから帰ってきたときに確認していたので迷うことなく行くことができた。軽自動車の6時間料金9450円を支払って、なんとスズキのSWIFTを貸してもらうことができた。 9:25に出発。 一路スコトン岬を目指す。 途中、島内に1件だけあるコンビニSeicoMartによってお茶を買う。 同じホテルに宿泊している客もここで買い物をしていた。海沿いの道を北に進む。 |
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スコトン岬
途中、内路では、礼文岳登山口が懐かしかったので車を停めて写真を撮る時間を作る。 お土産の店も前回来たときと何も変わっていなかった。 10:25に江戸屋道に入る。 ここからは登りの車道だ。 レンタカー屋のご主人から言われたとおりに、北方向に走る。 沿道には高山植物が咲き乱れてはいたが、やはり前回2年前の6月に来たときに比べると数が少ないと感じられた。10:45にスコトン岬に到着。 最北端の道標の前で写真を撮る。 観光バスが停まっていてお土産物屋の「島の人」の中で買い物をしている人も多かった。 折角なので最北端の公衆トイレも使わせてもらう。 車でいったん江戸屋道まで戻り、そこから土の広場まであがって車を駐車。 ここからハイキングだ。
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ゴロタ岬ハイキング
ゴロタ岬までの約20分を歩く。 ひとり単独の女性がゴロタ岬から降りてきてしきりに靴をはたいていた。確かに登りの道は昨夜のひどい雨の影響もあって、かなりぬかるんでいるところもあった。ゴロタ岬に到着したときには汗だくになっていた。 着替えがないので山頂では汗が引くまで裸でいた。 4時間コースを縦走していると思われる人が2人、飯を食べながらこちらを不審そうに見ていた。 GPSのスイッチを入れるのを忘れていたので急遽ここからOnにして歩く。 下りはあぶに刺されたり、急な坂で転ばぬように気をつけたりとはらはらしながら下って車に到着した。 靴がどろどろになったので新聞紙を出して靴を包んで車に乗り込む。 |
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澄海岬
昼食をどこでとるか迷ったがとりあえず、この場所では風も吹きっさらしで手を洗うところもないので、澄海岬まで行くことにした。 13;30出発。 途中、アツモリソウの群生地に寄りたかったが、もう季節が終わって駐車場すら開いてていない様子だった。 そのまま西上泊に行って車を停めてトイレをつかったあと、少し急な階段を登って、澄海岬の展望台へ。 ここに礼文島西海岸の説明があった。 確かに眺めはよかった。 EPIをつけてチリトマトヌードルを作って食べる。 途中で同じクラブツーリズムのバスの団体が来たので少し恥ずかしかった。 13:30に出発。 元地を目指す。
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桃岩
帰るルートの途中で前回テントを張った久種湖に立ち寄った。 ミズバショウの群生地にはもちろん花はなかったが、代わりに、コオニユリがきれいな花をつけていた。礼文空港の横のバイパス道路を通るが、この空港は2003年に定期の航空便の就航がなくなって以来、その後は緊急輸送等でしか使われていないらしい。 途中で内路によって靴を洗っていたりしたので少し時間をとられてしまい、14:20に瑪瑙浜へ。 地蔵岩まで車を入れて見物をする。 同じホテルの団体が居た。そこから車で桃台・猫台に行って展望を見た。 最後に桃岩展望台に行って、写真を撮った。 そろそろぽつぽつ雨が降りだし、レンタカーを返す時間も気になったので引き上げることにした。 |
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ホテル礼文の夕食
15:30レンタカー返却。 インテリジェントキーをなくしたかと思ったが、ちゃんとポシェットに入っていた。 ホテルにいったん帰って荷物をおいてから、お土産の買い物に出る。 数件ある店をひやかしつつ買い、最後にホテルの売店にもどってきて、石屋製菓の北海道の新製品白いバウムクーヘンを買っていた。 部屋に帰って片付けをして16:50に風呂に行く。 今度は17:30まで入ってあがってくると自販機でビールを買おうとしたら小銭が足りなくて部屋に戻ってから再度買いに行った。 食事は今晩も魚介類を使ったやはりうにがでた。 日本酒は吟醸酒にした。 部屋に帰ったら雨もないので、窓を開けると涼しい。 最高気温は真夏は昼間でも27度までしか上がらないらしい。 ただ、窓を開けて寝ることの問題点は朝、海鳥の声がうるさいらしい。23時就寝。 |
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香深フェリーターミナルを後に
8月21日(火)6:10起床。 曇り。 いよいよ帰る日になった。早めに片付けをして朝一番のフェリーに乗らないといけないので、今日は朝食を7時からにしてもらっていた。6;30にさっと朝風呂に入る。 朝食はうに茶碗蒸しに、ほっけの開きがついていた。 デザートにはメロンもあった。 8:15にチェックアウトをする。イワタニプリムスのカートリッジは飛行機には持ちこめないので受付のお姉さんにあげる。 8:20フェリーが香深港に入港してきた。 乗船して一番前の部屋に行く。 10時半前にデッキに出て稚内港を展望する。 今回の船は後部は、座席になっているタイプだった。 10:50、フェリーは稚内のフェリーターミナルに着岸。 下船してから、バス停に行って、宗谷岬を回るハイブリッドパスに乗る。 同じような礼文島からの客が2組ほど乗っていた。
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宗谷岬
11:25、バスは空港の横を通り過ぎて海岸沿いを進む。 11:44に宗谷丘陵について、5分ほど写真を撮るためにおろしてくれた。 広大な丘陵を背景に写真を撮る。 12:00に宗谷岬公園に到着。世界平和の鐘・子育ての鐘をついて、ラーメン屋に入る。 旧海軍望楼は、崩壊の危険のため、上までは登ることができなかった。 そこから下に歩いて下りると間宮林蔵の銅像があり、日本最北端の地の碑と、音楽「宗谷岬」の碑があった。 記念写真を撮って海にたくさんの魚がいるのを見る。 神社に停まっていたバスに乗り込んで空港まで送ってもらう。 空港について荷物をチェックインしてからとても時間が長かった。買い物をしたが、待合室があいていなかったので退屈する。 帰りの飛行機ANA544便はさすがに少し空席もあった。 羽田に16:50について、自宅には18時に帰るることができた。
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礼文島の2回目訪問で、前回と同じ場所もあったが、前回よりも天気に恵まれたおかげで素晴らしい景色と高山植物を見ることができた。レブンソウやレブンウスユキソウ・レブンアツモリソウなど本当のこの島の固有種は、6月ごろに咲くものが多いということもあり、その時期が観光客のピークで、民宿やホテルの予約も早くからいっぱいになるという。面白いことに前回テントを担いでやってきたときがちょうどそのシーズンだったわけで、今回はホテル泊・レンタカー利用ではあったが、さほど早くからの予約ではなく、また、集団観光客とぶつかることもなく静かな旅を楽しむことができた。花の浮島といわれるこの宝の島の自然をいつまでも大切にしたいものである。
(2012年9月 記) |
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