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基本情報
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山名 |
天狗高原・四国カルスト(てんぐこうげん・しこくかるすと) |
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標高 |
1,485m (三等三角点) |
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山域 |
四国山地 |
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都道府県 |
高知県・愛媛県 |
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位置 |
N33.28.29/ E132.59.40 |
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地図 |
2万5千分の1地図「越知面」
20万分の1地勢図「松山」 |
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山岳区分 |
ハイキング百選・四国百名山 |
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登山記録
山歩No |
9370-24010
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登山日 |
2024年3月29日(金) |
歩程 |
2時間25分(天狗ノ森・五段城・源氏ヶ駄場3座合計) |
天候 |
快晴 |
形態 |
宿泊日帰り |
アプローチ |
須崎から国道197号 439号 県道48号 五段城 |
パーティー |
1人 |
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もう20年以上も前のことだったはずだが、天狗高原の写真を何かの機会に見た。 山口県の秋吉台のカルスト地形は有名だが、四国にもこんな不思議な景観の場所があるのだということが強烈に記憶に残った。 そのせいだと思うこの日本山歩日記のホームページを立ち上げたときに、天狗高原は将来行きたい場所のひとつとして「ハイキング百選」のリストの中にいれていた。 首都圏から行くには距離があるためにどうしても後回しになっていたが、今回、西日本の日本三百名山を登る旅の中で愛媛県の南の三本杭・篠山のついでに行くことを考え始めた。
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大雨の羽田空港
2024年3月29日金曜日、朝4時50分に起床し、電車で横浜駅に向かう。 京急の羽田空港行きに乗車し羽田空港空港駅に6:25に到着した。 ここまでかなり強い雨が降っていたので折り畳み傘がずぶぬれ状態であった。 日本航空の受付カウンターの方へと歩いて行く。 自動チェックイン機でスマホアプリのQRコードをかざして、7時半発691便高知空港行きチェックインを完了する。 朝食に持ってきたパンを食べる。合わせて持ってきたブルーベリージュースを飲む。 7時に手荷物検査を終了してゲートへ向かう。 |
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高知龍馬空港
7時30分定刻に飛行機が出る羽田を飛び立つときにはまだかなり悪天であったが、巡行高度になった途端、空は明るくなり高知空港に着陸する頃には非常によい天気になっていた。9:20高知空港到着。 大きくない空港なので出口を出るとすぐレンタカーの受付があった。 トヨタレンタカーの予約をしてあったのでそこから送迎車を待って受付カウンターに行く。 3人ほど前の客をさばいあたとレンタカーの共演が私の名前を呼んでくれた。今回のレンタカーはトヨタのヤリスである。
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イオンモール高知
いよいよ出発である。 空港の前の道路を右折して高知市内へ向かって進む。 ナビの指示通りに無料の高速道路に乗って高知の桂浜に向かって走って行く。高知南インターで下りてイオンモール高知に向かう。 イオンモール高知は広い駐車場があり平日のまだ朝10時過ぎだということもあって、平置きの駐車場に停めることができた。まずは朝食と昼食の間であるブランチを取ろうということで三階のフードコートにある丸亀製麺に入ってみる。丸亀製麺の店は東京にあるものとあまり変わらない感じであった。ただフードコート自体はびっくりするほど大きく、それでも土日は結構混雑するのかななどと思った。いつものようにかき揚げうどんを食べてフードコートは後にする。
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高知市内渋滞
この後はイオンで食材の買い物である。 日曜の朝食に食べるカップうどんやカロリーメイトさらに行動食用のジェルこういったものを買う。 買い物を終えてトイレを済ませ車に戻る。
10時50%イオンモール高知出発。 ナビではこのときは2時間半後に天狗高原に到着する表示が出ていたので、ほぼ計画どおりだと目論んでいたのだが、この後とんでもないことになった。
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県道315号
高知インターから四国横断自動車道に乗ろうとしたのだが西へは事故のため通行止めという表示がありインターから中に入ることもなく一般道へ降りてしまった。結局高知のはりまや橋を東リ鏡川に沿って国道56号線を西に進むことになる。ただここは最も渋滞の多い道でもあり随分と時間を要した。東証13時半ぐらいに天狗高原に着く予定であったが、ナビの表示は15時半に変わっていた。これは天狗の森の山に登ることができないかもしれない。やきもきしながらもそれでも繁華街を抜けると少し車も流れ始め、そこから土佐インターまで国道16号線を進み土佐インターから須崎東インターまでは高速を使い天狗高原を目指す。 |
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天狗ノ森登山口
県道315号と国道197号を走って、目的地へ向かって走って行く。 天気が完全に回復していて気持ち良い。柚原の町から天狗高原に向かっていよいよ標高を上げていく。途中眺めのいいところで一度景色の動画を撮った後、そのままナビの通りに進んでいくと、星ふるヴィレッジTENGUに到着した。駐車場に車を停めて、まずは建物の中に入ってみる。もともと天狗荘といわれていたこの施設は改修されてきれいなホテルに生まれ変わっている。 トイレを借りて、さあいよいよ天狗ノ森への登山に出発である。往復2時間かからずに帰ってこれるので、水と行動食と防寒着だけをリュックにしまい軽い装備で出発である。
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天狗ノ森山頂
最初キャンプ場のバンガローの間を抜けて稜線を上がっていく。 稜線に入ってからも道ははっきりしており少しずつ標高を上げていく。しばらく歩くと瀬戸見の森と書かれた展望所に到着した。 ここで木造の展望台があるので登ってみる。 そこからさらに登山を続ける。 天狗の森の山頂手前で大引割へ行く道と分岐があるが、ここで左にルートを取り天狗ノ森の山頂を目指す。 14時12分、標高1485mの天狗ノ森山頂到着。山頂には誰もいなかった。とりあえずGoProの三脚を使って自撮りする。
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カーレーンコース
北側の石鎚山方面もよく見えた。 石灰岩を削られた堂ヶ森が少し寒々しく感じたが展望はよかった。山頂にサングラスの片方だけレンズが落ちていた。行動食を少し摂った後下山を開始する。 下山は同じルートを戻っても良かったのだが、せっかくなのでカルストの岩の地形が見れるカーレンコースに入る。大引間の方に向かって少し南東に下るのでルートとしては遠回りにはなるが、まああまり気にするほどでもないだろう。
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天狗高原展望台
14時38分、分岐に到着ここからはカーレンコースから四国のみち、通称セラビーロードを西に進み天狗荘まで戻るだけである。道が平坦かと思っていたが意外に緩やかな登りであった。ハイキングの人も何人かいた。 途中で髪飾りを落としている人がいたので、これは後ほど星ふるヴィレッジのカウンターに届けた。 14:56、天狗荘に戻る。 先程出発するときはまだランチタイムの時間だったので、星ふるヴィレッジの駐車場も混雑していたが、帰ってきたときはレストランも終了していたこともあり、少し混雑が緩和されていた。ヴィレッジのすぐ西に天狗高原の展望台があった。 四国山地を一望することができた。ここから車に乗って今度は五段城を目指す。
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五段城登山口
五段城の手前で駐車場に車を停める。最初五段城はどこからあればいいかわからなかったので、間違えて牧場の方に行ってしまった。 何か牧場の柵から登山道に入れそうな気がしたのだが、実際にはそこからは入れず、よく見ると駐車場から斜めに草むらの脇を登って道が見えた。そこまで戻って登り始める。後ろを振り返ると四国カルストの全容の景色が良い。 10分程で平たい大地の上に来た。ここから山頂まではのの20-30mだった。
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五段城山頂
山頂到着16時20分、山頂(1456m)の周りはあまり展望が良いとは言えなかったが山頂標識を示すものがあったのでその前で写真を撮る。水だけ飲んでお菓子を食べて、もと来た道を引き返す。 駐車場までくると直線距離の道をオープンカーを飛ばしてる男性がいた。 同行の女性が車の動画を撮影していた。ここからすごく四国カルストで最後のピークである源氏ヶ駄場(1403m)を目指す。 地芳峠から細い道に大野ヶ原方面に進む。 あの本へ行く必要があるので少し車で距離をなかった位置が少し細が細くなってきたので本当に本当にこちらの道でよいのかとちょっと心配になるところがあったがルートはあっていた。 何しろナビが入らないから不便である。
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源氏ヶ駄場
源氏ヶ馬場は源平合戦で源氏の残党が岩陰に隠れたところやってきた平家が林立する石灰岩を白馬の大群と勘違いして逃げたという伝説が残る。源氏ヶ駄場の駐車場に16時55分到着。 途中で偶然横にクロネコがいたのでびっくりした。駐車場から日没までもうあまり時間もなさそうな中、山頂をめざして登っていく。山頂には神社の社があるので迷うことはない。 携帯基地局のようなアンテナがあったのでそこまでは車道が続いていた。 そこからは5分ほどで山頂に到着した。恒例の万歳三唱動画を撮影する。 山頂からは眺めが良かった。記念写真を撮って下山する。これで四国百名山の3つを登頂完了となる。車に戻りまた狭い車道を注意しながら降りていく。 草が見つかってはみ出しているので障害物感知の警告音が何度も鳴る。
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宝泉坊温泉
県道383号線まで出てそこから大野ヶ原まで出てそこからは今度は西に進む。県道36号野村柳谷線はグネグネと曲がった道である。 途中の韮ヶ峠は坂本龍馬脱藩の道と書かれた休憩場所があった。 車を止めてみたがトイレは閉鎖されていたので休憩もせずにそのまま今日の宿である宝泉坊温泉向けて進む。県道284号を下りきったところで桜並木がとても綺麗だった。 温泉へは右折すればよかったな少し先の日吉夢番地へ行ってみる。 そこは道の駅の休憩所で大きな鬼のキャラクターの前で写真を撮る。宝泉坊温泉に夕方6時過ぎに到着した。 そろそろ日が沈むところであった・下駄箱で靴を入れて受付を済ませ2回の205号室。 木でできた建物でなかなか雰囲気が良い。さっそく風呂へ行ってみることにする。 別棟だったが宿のスリッパのまま渡り廊下で行くことができた。 夕食はとなりのレストランで食べるチャーハンとエビチリとビールでご機嫌になる。 最後は日本酒を飲み部屋に帰ると30分で寝てしまった。
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天狗高原・四国カルストはもう20年ほど前から行ってみたい日本の景観リストに入れていた場所だった。 今回、空路で高知空港からレンタカーを借り春休みの一日についに訪問するチャンスを得た。 登山というよりは観光地訪問ではあるが四国百名山の山頂からは石鎚山をはじめ山深い四国山地の展望を楽しむことができた。
(2024年4月 記) |
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