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基本情報
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山名 |
美の山(みのやま) |
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標高 |
582m(二等三角点) |
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山域 |
奥武蔵山地 |
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都道府県 |
埼玉 |
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位置 |
N36.03.25/ E139.06.47 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図22「奥武蔵・秩父・武甲山岳」
2万5千分の1地図「皆野」
20万分の1地勢図「宇都宮」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいの道 埼玉県06「花の美の山公園を訪ねるみち」 |
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登山記録
山歩No |
7S06-18031
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登山日 |
2018年10月8日(月) |
歩程 |
2時間05分 |
天候 |
曇り |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
秩父鉄道和同黒谷駅・親花駅 |
パーティー |
2人 |
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季節もよいので関東ふれあいの道を歩いてみようと思う。 とはいうものの、今回は日帰りハイキングではなく秩父の観光と組み合わせた息抜きの遊びである。 ドライブで秩父を走り、民宿に泊まり翌日に少しハイキングをするものである。 コースとして「関東ふれあいの道(13)高原牧場を通るみち」と、「関東ふれあいの道(6)美の山公園を訪ねるみち」とを2日に分けて部分的に歩いたことになる。どちらかというと祝日の月曜日に歩いた美の山公園のほうが、メインの歩行になったのでそちらで記録を記載することにした。
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圏央道から嵐山へ
10/07(日)朝8:00起床。 10時に家を出て快晴の中、中央道・圏央道経由で東松山ICへ。 連休2日目であるが天気がよいせいもあり、 国立府中で乗るまでに1.5時間かかった。 東松山ICを出てから嵐山バイパスでうどんを昼食に食べる。 とある牛丼チェーンの飲食サービス上場企業が経営するこのうどんをベースとした和食レストランは、結構多くのお客さんでにぎわっていた。14時20分出発。
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堂平山
県道11号はいわゆる「秩父往還」と言われる道である。現在代表的な「秩父往還道」は国道140号線であるが、江戸時代には「秩父往還道」はいくつもあったといわれ、この県道11号もそのひとつらしい。 西へ進んで落合橋から南に秩父方面へと進む。 バス道路の終点白石車庫前には、2012年の1月2日に車を停めて、笠山・堂平山を歩いて白石峠から下山した正月ハイキングをした。 堂平山の山頂近くで小雪が舞っていたのを思い出す。 白石車庫前から定峰峠を目指す。 この定峰峠も大霧山に登ったときにやってきたところだ。2008年の1月である。 昔は1月に何度かこのあたりに来ていたということになる。まだ若くて元気だったということだろう。
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粥仁田峠
定峰峠から粥仁田峠を目指す。 粥仁田峠にはバイクが停まっていた。 ハイキングを楽しんでいる人がいるのだろう。 残念ながら車を停める十分なスぺ―スはなかったので、先を目指すことにする。 秩父高原牧場の手前にあった駐車場は満車だったが、本当の牧場の駐車場はもっと先であった。 手前の南側の30台くらいの駐車場は、売店に立ち寄る方たちのもののようである。 「関東ふれあいの道(13)高原牧場を通るみち」は本来、高原牧場入口バス停から高原牧場のある稜線部を経て秩父鉄道の長瀞駅に至る健脚向コースで17.1㎞もある。バス停からそもそも粥仁田峠まで徒歩で1.5時間あるのだ。 このように車で近道してしまうのは申し訳ない気がした。
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秩父高原牧場
15時半に彩の国ふれあい牧場に到着。天気がよいのでたくさんの家族連れやカップルが来ていた。 駐車場は牧場の奥の高い場所でこちらは70台以上余裕で駐車できるスペースがあった。 坂を下るとモーモーハウス脇に新しくできた売店があり、だんごなどを販売している。 展望広場のウサギ小屋にには数匹のウサギがいた。ヤギのふれあい広場は柵を超えて入ると放牧された丘陵地をヤギがところせましと走りまわっている。 中には少し凶暴にも見えるヤギが自分より体の小さいヤギをつついている様子が人間社会に似ており不思議な気分だった。ヤギに触ったあとは手を洗ってモーモーハウスの中へ。 世界の家畜の展示や牧畜や乳牛の出産の様子などをVTRで見る。
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二本木峠
外のテラスで牛乳を飲む。 正面には堂平山がきれいに見える。 山頂付近に展望観測所があるのでよくわかる。天気が良いので東の空には筑波山も見える。そこから北に500mほどいったところが林道和知場線と合流地点だった。 少し峰を超えたところが二本木峠。 「関東ふれあいの道(13)高原牧場を通るみち」の撮影ポイントはここになる。16:15分に出発。 1.5㎞先に皇鈴山があり、関東ふれあいの道はそこを超えて釜伏山を通り長瀞に降りていくことになる。 自分は車なの釜伏峠から県道361号の狭い道を秩父国際カントリークラブのほうへ降りていく。県道82号線に出てそこから南へ秩父を目指す。長瀞玉淀自然公園線という道である。
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武甲温泉旅籠「美あさ」
県道11号の脇のコンビニで酒を買って17:15に民宿「美あさ」へ到着。武甲温泉郷の中の「当館は施設が老朽化していますがお宿泊に支障は有りません」と書いてあるが、きっちり掃除の行き届いたお部屋だった。1984年創業の老舗である。 2Fのトイレの横の8畳の和室に入る。 17:45に風呂に入る。 小さいながらも露天風呂がついており気持ちが良い。空気も澄んでいてゆっくり温まる。19時から部屋で夕食。 シカゴマラソンを見て23時半就寝。
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和同遺跡
10/08(月)朝6:30起床。朝食は納豆とたまご、塩サバもついておりうれしい。 9:15に民宿を出て美の山公園へ。国道140号を通っているときに道の駅秩父の横を通る。 以前ここは、家族で羊山公園芝桜の丘に行ったときに休憩したところである。大野原・和同黒谷を過ぎて、聖神社の横を通る。 この神社は金運の神様のようで「○○万円当たりました!」「億万長者になりました!」など、本当に?と疑心暗鬼になってしまうほど、御礼の札が並んでいるらしい。残念ながら車を停めるスペースもなかったのでお参りはせずにさらに車を細い車道に沿って進めたところが和同採掘露天遺跡である。聖神社の駐車場には、せまいので車はご遠慮くださいと書いてあったが、実際には、遺跡の少し先に2-3台駐車できるスペースがあった。 200mほど階段を下ってゆくと川沿いに遊歩道があり、大きな和同開珎の像がある。この和同開珎、高さが5mもあるという。大きな円は「天」をあらわし、四角が「地」をあらわしている。
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美の山公園
お作法としては脇の川で持っている小銭を洗うらしいが、足元も悪いので川まで降りるのはやめておいた。駐車場まで戻って、その細い車道を少し進むと美の山へ行く2車線の道路に合流した。10:20に第二駐車場に車を停めて、そこから山頂を目指す。「国民休養地 美の山」という大きな看板がある。美の山公園は、秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの「蓑山(みのやま)」山頂 を整備した、広さ41haの県立自然公園である。
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インフォメーションセンター前
階段を上がると関東ふれあいの道の看板が出てきた。二十三夜寺と親鼻駅の分岐が出ている。 10:29にお決まりの撮影スポットである。美の山公園インフォメーションセンター前で記念撮影。 そのあと山頂の展望台に行ってみる。 山座同程の銅板パネルがあるのだが、あいにく悪天で景色は見えない。天気予報では、全国的には天気がよいはずであるが、関東地方だけ雲がかかっていて小雨が降っているという何とも不運である。美の山公園は5月はつつじが、6月下旬はアジサイがきれいだとある。 今度、花のきれいな時にも来てみようと思った。榛名神社の横のパノラマデッキまで少し散歩。 片道20分ほどである。
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美の山山頂
注意しなければいけないのは、「マムシ」出没の札が立っていることである。 帰りに展望台の裏手にある山頂標識にタッチしに行く。 美の山は秩父には珍しい独立峰のため、秩父市街地や奥秩父の山々など360℃のパノラマを楽しむことができる。日本夜景100選にも選ばれており、雲海スポットやジオパークツアーの出発点としても注目されているらしく、インフォメーションセンターの中にはこの景色を撮影した見事な写真が数々展示されていた。 11:30出発。 帰りは飯能を経由し、しばらくさぽっていたご先祖様の墓参り。 13:40にファミレスで昼を食べて、17時に家に帰る。 圏央道はすいていて、中央道に入ってからが国立府中のところで少し渋滞した。
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旅というものは面白いものである。 帰ってきて記録を書いているときに、他の人が訪れた記録を見てそんな由来があったんだ、そんな場所があったんだと気づかせられることがある。だから同じところにもう一度行きたいと思うのであろう。 自分も今回訪れた高原牧場も美の山も、必ずもう一度行ってやろうと思わせるような場所だった。 今から40年以上も前に和同開珎という日本で初めて作られた貨幣のことを知ったときに、いつか、その貨幣を自分の目で見たいと思った。 もちろん本物ではないのであるがその歴史の発祥地に自分が訪れて学生のときに学びがよみがえるというのも旅の面白さである。 日本山歩日記は自然と道を語るとともに日本の歴史も語ることができたらそれは素晴らしいことであろう。
(2018年10月 記) |
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