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基本情報
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山名 |
雨乞山(あまごいやま) |
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標高 |
429m(四等三角点) |
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山域 |
丹沢山地 |
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都道府県 |
神奈川 |
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位置 |
N35.33.23/ E139.16.27 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図28「丹沢」
2万5千分の1地図「上溝」
20万分の1地勢図「東京」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいの道 神奈川13「山里から津久井湖へのみち」 |
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登山記録
山歩No |
7K13-19004
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登山日 |
2019年2月24日(日) |
歩程 |
3時間05分 |
天候 |
晴れ |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
小田急線本厚木駅神奈川中央バス半原 |
パーティー |
2人 |
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2019年2月は上旬に山岳部の友人から、奈良県の高見山に雪見登山に行こうと誘われていた。 関西のマッターホルンと言われる高見山は霧氷の美しいところで残雪期には人気の山である。 二つ返事で参加と答えて、横浜を出る夜行バスまで予約していたのだが、残念ながら、中国出張が入ってしまった。 出張は木曜日に帰ってくるスケジュールだったので無理をすれば行けないことはなかったが、海外出張から木曜日に帰って翌日の夜行バスで残雪の山に登りに行くのは強硬スケジュールだと家族に反対されて泣く泣く断念した。 掃除や確定申告などさまざまな用事も重なりこのまま2月は山に行かずに終わるのだろうかなどと思っていた。たまたま天気予報で24日の日曜は雨というのが狂って前日の23日には日曜日は晴れて気温も上がりハイキング日和になるというのを知り、電車で行けるコースを考えることにした。 千葉の関東ふれあいの道の周遊コースも検討の俎上に載せたが、往復の時間を考え、神奈川に目的を変更。 関東ふれあいの道で未踏の「山里から津久井湖へのみち」を目指すことにした。 「関東ふれあいの道 神奈川コース13 山里から津久井湖へのみち」は「津久井の山里の風景を眺めながら、中世の山城の遺構・城山に登り、津久井湖の展望を楽しむハイキングコース、10.3キロメートル、所要3時間と冬場で体のなまったところにはよいトレーニングとなるコースである。
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小田急線本厚木駅
2月24日(日)ゆっくりと朝食を済ませて、朝9:40に家を出る。本日の起点は、小田急線本厚木の駅となる。 相鉄線で海老名まで行き、そこから小田急小田原線に乗り換えて、本厚木の駅に10:50に到着。 駅前のコンビニで今日の昼飯のおにぎりとから揚げを調達。 駅の少し北に本厚木バスセンターがある。 もう15年も前だがここから夜行バスで神戸まで乗ったことがある。 バスセンターの前にはトイレもあるのである意味YCATと並ぶ神奈川からのバス基地だといえる。 11:20にここを出発する路線バスで終点の半原まで行く。 本厚木の駅前からの乗車できるのだが、バスセンターまで歩いて始発から乗車したおかげでわれわれは並んで座ることができた。
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半原のバス停留所
12:09終点の半原の停留所に到着。 ここから、以前、仏果山を登った「関東ふれあいの道 神奈川県コース12 丹沢山塊東辺の道」を歩いた時のゴール地点である。 2014年の大晦日ハイキングだったので、もう4年以上が経っている。 もちろん、バス停はさほど変わっている様子もなくむしろ夕方たどり着いた前回よりも真昼間の今回はのどかであたたかな印象だった。
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韮尾根から登山道へ
今回の「関東ふれあいの道 神奈川コース13 山里から津久井湖へのみち」の起点のバス停は半原ではなく韮尾根なのだが、この韮尾根を通るバスは本数が少ないことから、ハイキングをした他の人の記録でも半原から20分余分に歩いているケースが多い。 われわれも、急ぐ旅でもないと気持ちを決め、愛川大橋のほうから412号線へと出る。 ここから車道を北に歩く。健康づくり日々良野散策コースの案内版が出ている。 服部牧場アイスクリーム工房の看板を 車道を少し登って最初の信号で右に折れて東に入る。 農道を北に折れて韮尾根ふれあい広場を目指して歩くと、はたして関東ふれあいの道の道標が現れた。雨乞山まで1.7㎞と表示がある。 起点の韮尾根にある「関東ふれあいの道」コース始点の看板の写真を撮ることはかなわないがまあ気にすることもあるまいと、道標に従って東に歩いていく。途中で寺を探している車の人たちに道を聞かれたが「ここから先は登山道ですよ」と伝える。
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雨乞山
12:50に分岐があり、「関東ふれあいの道 神奈川コース17 北条・武田合戦のみち」と合流する。 この合戦の道は16.2㎞で5時間半と長丁場のコースである。 車道はやがて終点となり民家の脇を巻いたあとは林道となる。 スギの栽培の林業作業の道と思われるところを歩いて少しずつ標高を上げていく。やがて道はなだらかな尾根伝いとなり13:16に雨乞山の山頂に到着。 展望はなかったが429.3mの山頂には三角点があり、一応山頂標識がある。関東ふれあいの道の例の茶色の標識と同じ作りなので首都圏自然歩道整備の一環だろう。 かわいい神社の鳥居の模型が組んであったりと遊び心もある。この山頂で少し遅い目の昼食とする。 買ってきたコンビニとおにぎりとカップラーメンそれからから揚げは電子レンジで温めることはできないが、そのままいただく。 マイカー登山ではないのでご褒美に缶チューハイ1本だけ買ったのでそれでエネルギーを補給。
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城山を目指して
13:46山頂出発。 ここから少し下る。 関東ふれあいの道の先に西明日原を指している道標のところで大きく回りルートを北西に。 14:04に桜山へ降りる道と根小屋へ続く道との分岐に到着。 ここから根小屋まであと3.7㎞である。 14:19に城山まで4.3㎞という道標が現れた。 これまで城山を示すものはまったくなかったが、ここでいよいよこのルートの最終ゴールに近い城山の名前が現れて、それでもまだ4.3㎞もあるのか、という気分になる。 今回の最終ゴールの城山高校前からは調べたところ20分に1本ほどはバス便があるのであまり焦る必要はないのだが、これが1日2-3本のバスしかないところだと焦る気持ちになるだろう。
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根古屋の久保田酒造
14:14、車道と合流。 ここまでハイカーと思われる人に3人しか遭遇していない。 しばらく車道を歩いて民家の軒先のようなところに道標を見つけ、それに従い、果樹園を横切っていく。 林道を下り廃車を集めた場所にたどり着いた。 その裏手が銘酒「相模灘」を扱う久保田酒造だった。 創業1844年の老舗の酒蔵はそれなりの雰囲気を醸し出していた。 この森の中の酒蔵というのはなんとも雰囲気の良いものである。 酒蔵の前の川が串川でこれにかかっている橋が平井橋であった。 橋をわたり、乗り合いタクシーの停留所を過ぎて、津久井広域道路の大きな橋桁の下を通っていく。
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城山公園入口
14:51、城山まであと2.0㎞の標識の標識を超えて、民家の庭先の白梅を愛でながら進むと右手に城山公園の入り口が現れた。 駐車場では係員が一生懸命、車の誘導をしている。 どうやら梅の季節だということもあり、観光客がたくさん来ているようである。 城山公園は、戦国時代につくられた津久井城跡を全体として県立公園として整備したものであり、 桜や紅葉の映える湖面の美しい景観、往時を偲ぶ数々の史跡探訪が楽しめる観光スポットである。天気の良い日には都心部まで見逃せる絶景が広がることでも有名である。公園のパークセンターに立ち寄りガイドマップをもらう。戦国時代には小田原北条氏に仕えた内藤氏が居城としたものである。 その記述の下に「冬季は日が暮れるのが早いので、午後三時以降の登山はご遠慮ください。」という文言があった。 いかん。 もう15時である。
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城山登山
15:13、梅林を少し見物したあと、その先の津久井湖の展望台に行く。 展望デッキにはよらずに残り0.9㎞という標識に従い、城山山頂を目指す。 根本登山道を焼く10分あがり、そこから男坂と女坂の分岐を迷わずに男坂を選んで進む。 少し旧坂であるが、普段の奥秩父の登山道と比較すればどうということもない。 太鼓曲輪という平たいところを超えると、今度は「堀切」「引橋」という尾根を掘り込んで敵をふせぐ遺構があったりして本当にこの公園がかつての城跡を残していることがよくわかる。
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城山山頂の古城記碑
15:36に木組み段を上がり切って、築井古城記碑のある城山山頂に到着した。 山頂の碑が今回の関東ふれあいの道の踏破写真の撮影ポイントになるので三脚を使って撮影をした。 少し津久井湖の展望を見た後下山開始。 太鼓曲輪から飯綱神社に立ち寄る。 神社でお参りをしたあと、枯れることのないという言い伝えのある宝ヶ池の脇を通って荒川登山道を下る。 鷹射場ということろが展望台になっており晴れた日には橋本駅の奥に東京スカイツリーが眺められるということであったが往復10分以上かかるので立ち寄らずに下山することにする。
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津久井湖観光センター
16:25、樹林が終わって津久井湖の観光センター前のバス停に到着。 5分ほど前にバスが行ってしまったので15分ほど待つことになった。 本当の 「関東ふれあいの道 神奈川コース13 山里から津久井湖へのみち」の終着点は「城山高校前」のバス停なのだが、そこまで行っていると16:36のバスにも乗り遅れそうだったので、断念してひとつ手前の観光センター前のバス停をもって、今回のコースの終着駅とすることにした。 神奈川中央バスに揺られて約30分。 橋本駅から快速の横浜線に乗車して家へと帰った。
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今回のコースは標高差も大したことはなく。 ちょうどよい足慣らしになった。 道も特に危険なところもないので、トレランの方でも楽しめるのではないかと思った。 思えば、最初と最後を端折っているので、スタートとゴールの「関東ふれあいの道」の看板が写真に写っていないのだが、距離としては10.3㎞以上歩いているので、これで合格と自分で及第点をつけることにした。 これで関東ふれあいの道の地元神奈川県は半分以上終わったことになる。 まだ、北部の県はたくさんコースが残っているので、こつこつとこなしてゆきたいと思う。
(2019年3月 記) |
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