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基本情報
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山名 |
仏果山(ぶっかさん) |
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標高 |
747m |
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山域 |
丹沢山地 |
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都道府県 |
神奈川 |
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位置 |
N35.31.02/ E139.15.41 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図28「丹沢」
2万5千分の1地図「大山」
20万分の1地勢図「東京」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいの道 神奈川県コース12「丹沢山塊東辺のみち」 |
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登山記録
山歩No |
7K12-14040
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登山日 |
2014年12月31 日(水) |
歩程 |
3時間45分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
小田急電鉄小田原線本厚木駅より神奈川中央バス「坂尻」下車 |
パーティー |
2人 |
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2014年の年末はいろいろなことがあった。 身内の病気があり精神的にもつらい時期であったので、名前のよい山で締めくくりたいと思っていた。 仏果山という山は、神奈川の名山である。丹沢山地の東部に位置する標高747mの山で神奈川県愛甲郡愛川町と愛甲郡清川村の境界線上にあり、清川村側は神奈川県立丹沢大山自然公園に指定されている。郷土富士のひとつで、半原富士(はんばらふじ)ともいう神仏が果報をもたらせてくれるというごろもよい。 宮ケ瀬湖を見下ろすように立ち、関東ふれあいの道が南北に通じている。 部屋の掃除も終えたので、元旦にかけて天気が崩れる前にひと歩きすることにした。 |
本厚木から神奈川中央バス宮ケ瀬湖行き乗車
12月31日(水)朝6:30起床。 ほぼいつも通りの起床時刻である。JR横浜線で町田乗り換え、小田急線に乗り換えて本厚木駅を目指す。 大晦日だということで電車も比較的すいている。町田駅から本厚木駅までは快速急行でおよそ16分である。 本厚木駅で下車すると前回は東口で降りたが、今回は東口のバス停の方へ向かう。 コンビニで昼食のおにぎりを買って8:40にバスに乗車。 登山客とおぼしき格好をしている乗客は他に3人ほどである。バスは途中から自由乗降区間になる。 坂尻のバス停で下車。 |
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法輪堂林道
坂尻のバス停からは川沿いの近道を通って関東ふれあいの道の起点である法輪堂林道の入り口に得着。リッチランドという名の日帰り入浴施設のところで林道は大きく湾曲し、民宿の前を通って高度を上げていく。 途中、4匹のドーベルマンを養成しているセンターの横を通過するときには思い切り吠えられてひやっとする。道なりに進むと、やがて標高は500mを越え、左手南西方向に丹沢山や蛭ヶ岳が見えるようになってきた。 最高部には雪が付着しているようにも見える。 |
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半原越
11:00に半原越に到着する。 ここは南の煤ヶ谷と北の半原を分ける峠である。 標高は488mである。 標高差で300mほど上がってきたことになる。 峠にはベンチがあり
愛川町のイラストマップも掲載されていた。煤ヶ谷が昭和初期まで養蚕の産地で糸の町として栄えていた半原に繭を運んでいたことが伝えられていた。 1台の車が駐車してあったが、これは仏果山ピストンの登山者の物であろうか。 経ヶ岳を越えてきたのであろうか、一組の男女が休憩していた。 この方たちも、我々と同じ仏果山の方面に進んでいった。 半原越からは、登山道である。落ち葉を踏み分けながら木組みの階段を登っていく。 15分ほど急坂を登ると稜線に出た。 |
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稜線上の気持ちの良い登山道
稜線からはかれた木々の間から丹沢山が眺められる気持ちの良い尾根歩きとなった。 ほどなくリッチランドからの直登コースとの分岐をわけ進む方向に目指す仏果山の全貌が見えるようになってきた。 11:36、土山峠との分岐に到着。 木々の間であるが、ここにはベンチが置かれていて休むには手頃な場所であった。水を飲んで休憩をする。 仏果山まではあと1.6㎞との表記がある。
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革篭石山を越えて
ここからは木の階段を伝って急な登りが続いた。 登り切ると、「革篭石山(640m)」という立札が立っていた。 遠くからはここが仏果山の山頂のように見えていたのだろうか? 山頂を過ぎるとこれまで隠れていた東側の展望も開けるようになってきた。 左手に鉄柵がある階段を登っていく。 鹿から植物を守るためであろうか?階段の途中で後ろからきた単独の方に抜かれる。 登り切ったところは台地上になっていた。 ベンチが2つほどあったが、残念ながらここはまだ山頂ではなかった。 標識によれば山頂まではまだ600mあるようだ。ベンチからは東側の厚木市内の景色も見えていた。 風が強いときなどはこのベンチで休むのもよいかもしれない。
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山頂まであと一息の岩場
展望ベンチを過ぎると道は急に険しくなってきた。 鎖場が現れて、下りの人とすれ違うときに気を使った。 鎖場の距離自体は大した距離ではなかったがハイキングコースにこの難所があるというのは意外だった。 たどり着いた小高い部分には「丹沢山塊東辺の道」という看板があり、このあたりも700年ごろには山岳修験者の霊場だったという記録が残っていることを伝えていた。 進む先にはいよいよ、山頂の階段式の展望台が見えてきた。
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仏果山山頂
12:49に山頂到着。 登山者の数は少なく、3名ほどの方が休憩しているだけだった。 おかげでベンチもすいていたので、早速一つに陣取ってEPIに火をつけて湯を沸かし始めた。 気温は高くはないが(10度に届いていないであろう。)、 風がさほどきつくないので、決して寒いというほどではなかった。 以前、この季節に浅間嶺に行ったときに、湯がわかずに、カップラーメンを食べ損ねたことがあったので、今回は、テルモスに湯を入れてきたので難を逃れることができた。
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展望台からの丹沢の山
食事が終わり展望台に上がってみることにした。 これは回廊式の展望台で8段の鉄製階段が6周りくらいあったので高さ15mくらいある立派な展望台ではないだろうか? ヘリコプターで運んだのであろう。 上がると木々の高さをはるかにぬきんでているので、360度の展望を楽しむことができた。 北東方面には新宿副都心と思われるビル群が見えた。 すぐ山の下には橋本の町が見えた。 八王子の市役所が入るサザンスカイタワーはビルが目立つのですぐにわかった。 西に目を転じると、眼下に宮ケ瀬湖がきれいに見えた。 湖からそびえたつ蛭ヶ岳の姿も勇壮であった。 丹沢の全山が一望、その北には大菩薩嶺や雲取山が見えた。 |
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半原へと下山
名残のつきない眺めだったが、 13:50に下山を開始する。 半原バス停まで3.9㎞との表示がある。 午後から天気が下り坂と聞いていたので、山頂での展望を心配していたが、素晴らしい天気で眺望を楽しむことができた。 ここから半原の集落までは1時間半のハイキングコースである。 道は比較的整備されているので迷う心配はなく、ひたすら道標に従って下りて行った。 途中、一人の登山者・下山者ともすれ違うことがなかった。 振り返ると仏果山の山頂の向こうに太陽が翳り行こうとしていた。 冬至を過ぎたところなのでやはりに日が短い。
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半原から神奈川中央バス
15:00少し前に国道514号線の効果をくぐるところに出てきた。 ここからまっすぐ降りると撚糸組合前のバス停にたどり着く。 15:20のバスに間に合うかどうか迷ったが、まあ、慌てる旅でもないので、そのまま始発駅の半原バス停まで歩く。バス停では20分ほど時間があったので、自販機で買ったペプシコーラを飲む。 日没まであと40分といったところであろうか。 大晦日であるが神奈川中央バスは休日ダイヤできっちり運行してくれている。 自分たち以外に登山者がいないのが残念であるが。 バスは計途中から乗った3人の客を乗せて16:30に本厚木の駅に到着した。
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関東ふれあいの道「丹沢山塊東辺の道」は合計11.3㎞で3時間45分のコースである。 最初と最後が車道歩きであったものの、途中は尾根伝いの眺めの良いハイキングコースを歩くことができた。 歩いている途中まで仏果山が関東百名山だと思い込んでいたが実際には違った。 それでも、横浜市内から見えるこの山は神奈川を代表する山だと呼んでも過言ではないであろう。。
(2015年1月 記) |
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