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基本情報
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山名 |
日向山・順礼峠(ひなたやま・じゅんれいとうげ) |
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標高 |
404m (三等三角点) |
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山域 |
丹沢山地 |
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都道府県 |
神奈川 |
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位置 |
N35.26.23/ E139.16.31 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図28「丹沢」
2万5千分の1地図「大山」
20万分の1地勢図「秦野」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいの道 神奈川県 11「順礼峠のみち」 |
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登山記録
山歩No |
7K11-13043
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登山日 |
2013年10月13 日(日) |
歩程 |
4時間05分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
小田急線伊勢原から神奈川中央バス日向薬師下車 |
パーティー |
2人 |
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体育の日の三連休、9月の三連休の時のように少し遠くまで足を伸ばそうかとも思ったが、翌日の火曜日に健康診断を控え、肝臓の 数値や筋肉痛を気にして渋滞によるストレスと激しい登山とは回避。 電車で行ける近くのハイキングコースを選ぶことにした。 天気は快晴。 気温も27度と絶好の行楽日和である。 今回、選んだのは地元神奈川県にある関東ふれあいの道「巡礼峠の道」である。 |
伊勢原駅北口バス停
10月13日(日)近場だということでとりわけ早起きをする必要もなく、前日も普段通りの時間に寝て、朝普段通り6時半に起きる。 地下鉄とJRを乗り継いで町田まででて、そこから小田急線に乗り換えて伊勢原へ。 伊勢原駅からコース起点の日向薬師までは神奈川中央バスで23分、日曜日でも1時間に3本あることを確認しているので安心である。
伊勢原の駅で下車し改札を出て驚いた。 なんと、バスを待つハイカーの行列がバスの待合所から、駅の階段まで延び、改札口近くまで続いている。 その長さ200m以上、軽く1000人は並んでいるのではないだろうか? 皆、大山ケーブルに行くバスに乗るようだ。 いったいどれだけの数の人が今日この丹沢の大山に登るのだろうか? |
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日向薬師バス停
幸い、大山ケーブル行きと日向薬師行きはバスの乗り場が別だったので、この長い列の後ろにつく必要はなかった。 バスに乗っている人は8人。 半分ほどがハイカーであった。 終点までついて、関東ふれあいの道の看板の前で写真を一枚撮影。 このバス停は、関東ふれあいの道の3コースの起点終点となっている場所である。 「10:太田道灌・日向薬師のみち」の終点であり、「11:順礼峠のみち」の起点であることは知っていたが、「16:大山参り蓑毛のみち」の終点でもある。 コースが並行しているところはあるので、その点でこのような3コース起・終点ができるのであろう。 GPSの電源を入れて9:40出発。 |
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日向薬師
エアリアマップによれば、日向薬師までは参道もあるようだったが、以前、自家用車で桜の花の見物に来た時の車道を歩いて日向薬師に向かう。 前を黄色の毛並の動物が横切る。 一瞬、キツネかと思ったがこんなところにキツネがいるはずもない。 よくよく見ると野犬だった。 首輪をしていない。 いまどき、野犬などいるのだ。 10:00に日向薬師に到着。 駐車道から右手に下り、境内へ入る。 重要文化財の本堂は現在平成の大改修の最中だった。 この寺は高野山真言宗・日向山宝城坊・日向薬師という。2週間ほど前には、彼岸花が咲き乱れていたようだ。 今は境内もひっそりとしている。 駐車場の裏手から、日向山を目指す。 |
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日向山登山路
あとからよく関東ふれあいの道のガイドマップを見ると、日向山のピークは経由せず、日向薬師駐車場の東側の細い車道を通って七沢集落に降りていく道が、正規のルートだったようだが、てっきり標高404mの日向山を越えるものだと思って登山ルートに入ってしまった。 まあ、今日のコースは、9月に登った祝瓶山と比べると標高差が4分の1程度なので、気にせず足腰の鍛錬だと思って進むことにした。 樹林の中の道はよく踏まれており、低山の中のハイキングコースという感じである。 最初、真北多に山肌を進が七沢弁天の森キャンプ場へ下る道を分けると東西に延びる尾根伝いに階段を上がっていく。 |
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日向山山頂
10:47日向山の山頂に到着。 同じバスに乗っていた3人組も休憩して果物を食べていた。 山頂にある石祠の説明に
「ここは日向山という標高404mの山の頂上で、伊勢原市と厚木市の境界になっています。この山頂にある石祠には、天明11年(1788年)と刻まれており、弁天さまが祀られていました。」とあるので結構歴史は古いのだろう。 ナイスの森山頂という看板があり、企業が宣伝をしていた。山頂は決して360度の展望ではないが、木々の間から厚木・小田原の景色が見える。 お茶を飲んでお菓子を食べて先を急ぐ。 10:55出発。
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七沢神社
日向山からの下りは少し急傾斜。鞍部までおよそ10分。 下りきると、広沢寺温泉へ下る道と七沢温泉へ下る道との分岐に出た。 直進方向にも踏み跡があり、無名峰があるようだった。 鞍部からの下りは鬱蒼とした道。 途中、ルートの上に野生のサルがいた。 もごもごと動いているので一瞬、クマかと間違えたが、サルが数匹たむろしているようであった。 結構人里が近いのに野生動物がいるのである。 20分ほど下ると車道に合流した。 「クマにご注意ください」と書かれた立札がある。 このあたりにも出没するのであろうか。周りに何もない車道を歩いて途中、また別の野犬にあった。 どう見ても飼い犬だったものが飼い主が山中に遺棄したものであろう。
七沢の日向川に面した七沢神社までやってきた。神奈川県の関東ふれあいの道のパンフレットには、大クスと書いてあったが、実際は大ケヤキだった。 日向川まで出るとそこは煤ヶ谷・宮ケ瀬湖と厚木を結ぶ幹線道路でずいぶんと車が走っていた。
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順礼峠
10分ほど歩くと、順礼峠への分岐の表示があった。 すでにペットボトルのお茶を飲みきってしまったので、酒屋の前の自販機でジュースを買って、峠に向かう道へと入っていく。最初は竹藪の中へ続く細い歩道のようであったが、竹藪の終点には、動物の侵入除けの柵がありそこから先は七沢森林公園の敷地になっていた。 15分ほどゆるい坂を上りきると、そこが順礼峠であった。 お地蔵さんがありこれが今回の写真ポイントである。 ここは七沢城跡の史跡でもある。 12:30湯を沸かしてラーメンを食べる。 湯が沸くまでナゲットをつまみにビールでのどを潤す。 至福の時間である。
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物見峠
13:20に順礼峠を出発する。 ここから少し登り坂。 上がりきったところにベンチがある。 道は次第に尾根伝いの縦走路のようなよく踏まれた山道。 13:30にピークに到着した。 三角点がある。 道を進むと再び動物除けのような金網と扉がある。 ニホンジカやイノシシが自然公園に入り込むのを防ぐためにつけている柵だそうだ。 14:50小さな祠のある井出山という標識のついた分岐を超えると、14:10に物見峠に到着。 ここからは至極、東側の景色がよい。南東の方向には厚木の町が見えるが、東北東には横浜のランドマークタワーが見えている。 さらに北東には新宿の副都心と思われるビル群が見えた。 |
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むじな坂峠
14:19長い階段を上りきってむじな坂峠に到着。 このむじな坂は先ほどの物見峠に比べると展望は少ないがそれでも東側はよく晴れて素晴らしい眺めが広がっている。名前の由来は「「むじなとは獣のむじなのことではなく、この付近の六つの地名、つまりムツナがムジナになったと言われ、この峠の前後にある 白山橋、長坂、花立峠、及び月待場、京塚、細入江のことを言う。」との記載があった。 しかし、ここに出ている地名、いったい今はどこのことなのだろう。
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白山
14:25に最後に御門橋バス停へ降りる道を右手に見て、まだまっすぐ北へ進む。 ここまで来たら、どうしても白山の山頂を踏んでおきたい。 15:10のバスの時刻まであと45分しかないのでぎりぎりであるが、(この時間、バスは1時間に1本しかない。)白山の山頂に到着。白山の山頂は、今回のこのコースで日向山を除いてもっとも標高の高いところである。283.9mで三角点もある。 山頂の展望塔に上がると西側に、大山の勇壮な姿が見えた。
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御門橋バス停
14:44、分岐を西に御門橋バス停を目指して下る。最初ジグザグの急な斜面であったが、意外と人が入っていないのか、今日一番、踏みあとが少ない道であった。 白山を目指す人はさらに北の桜山を経由して尼寺に下りたり、男坂・女坂を通って飯山観音に下山したりする人の数のほうが多いのであろう。 確かに、御門橋バス停へ降りる道は、ゴルフ場の横を通るコースになるので、さほど、いいルートとも思えない。 関東ふれあいの道の続くコース「12: 丹沢山塊東辺のみち」および「17:北条武田決戦場のみち」の起点が坂尻バス停なので、そこまでの行程を考えて稜線の西側である御門橋バス停がルートとなったのであろう。 バス便が1時間に1本と本数が少ないが、バス停の前には中華料理の店があって、ビールでも飲みながら休めるようになっているようだ。 以前はこれがコンビニだったらしい。 その時代にもテーブルとイスがあって下山者はバス待ちの時間に飲みながらくつろいでいたらしい。我々は幸い、バスの時刻まであと7分というときに降りてきたので、自販機でコーラだけ買って15:10のバスに乗り込む。 小田急線の本厚木の駅まで約40分。 そこからJRに乗り換えて帰った。
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秋の快晴の一日ハイキングが終わった。 たまに電車でのんびり近場に出かけるというのもいいものである。 子連れのハイカーも多かったが人がごった返して大渋滞になった大山と比べると静かな森林浴が楽しめたと思う。 さて、今後は神奈川県の関東ふれあいのみちは、仏果山超えのルートなど難関が残ることになった。 どの季節に歩くか、ぼちぼち計画を立てるとしよう。
(2013年10月 記) |
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