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基本情報
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山名 |
大磯鷹取山(おおいそたかとりやま) |
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標高 |
218m |
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山域 |
相模丘陵 |
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都道府県 |
神奈川 |
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位置 |
N35.19.45/ E139.16.35 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図58「丹沢」
2万5千分の1地図「平塚」
20万分の1地勢図「横須賀」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいのみち 神奈川県8 「鷹取山・里のみち」 |
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登山記録
山歩No |
7K08-21005
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登山日 |
2021年2月21日(日) |
歩程 |
4時間30分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
小田急小田原線秦野駅 |
パーティー |
1人 |
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1月7日夕方、菅総理は緊急記者会見を行い、埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県に2度目の緊急事態宣言を発出、 期間は1月8日より2月7日まで、これは翌週の13日に大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、栃木県および福岡県に拡大された。 2月2日、政府は緊急事態宣言の期限を前に、感染状況が落ち着いた栃木県は予定期限の2月7日で解除とし、残りの10都府県は3月7日まで期限を延長することを決定した。 1月9日には新規感染者数999人と報道され、あわや4桁に届く勢いとなった。 2月になっても感染者数は高止まりをし、再び不要不急の外出は自粛することになった。県外から出られないということとそろそろ気温が上がって花粉が舞い始めたことを考えると丹沢の山に登るわけにもいかず、関東ふれあいのみちの県内コースで海沿いということになった。 おりしもランニングの練習のためにスマートフォンに入れたSTRAVAというアプリの今月の目標の中に、1ヶ月に2000の獲得標高というのと、21.3㎞のハーフマラソンを1回実施というのがあったので、両方をクリアするために(2000mの標高の方はすでにこの前日まで1500mほど累計がたまっていた)、関東ふれあいのみち 神奈川県コース8「鷹取山・里のみち」を走ってみることにした。
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秦野駅から水無川沿い遊歩道へ
このコース8.9㎞で所要2時間45分のコースだが、スタートとゴールのアプローチにバス乗車せず、思い切って駅間の移動にすると13㎞ほどになることがわかった。東海道線の大磯駅スタートで小田急線の秦野駅をゴールにする南から北へ進むのが多くの人の歩くコースのようでガイドブックも北行きの記載となっていたが、あえて、秦野駅スタートで大磯駅ゴールにすることした。 これであれば朝の早い時間に丹沢のふもとを歩き、午後気温が高くなる時間に海沿いを走るのでその方が花粉の被ばく量が少ないように考えた。 うまくすれば、朝の時間に権現山からまたきれいな富士山を眺めることができるかもしれない。朝7:30に家を出てまたいつものように駅前のコンビニで朝食を買って、アルファ米に湯を入れて出発である。秦野駅到着10:00。 天気予報では気温が22度まで上がるということなので春の陽気になりそうである。
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遊歩道の河津桜
秦野駅から北口に出て水無川の遊歩道に降りる。 前回、関東ふれあいのみち 神奈川県コース15「弘法大師と丹沢のみち」で高取山から浅間山・権現山を回ったのが6月上旬だったから半年強ぶりということになる。 新緑の景色とは異なるが春のおだやかな空気に包まれた水無川では河津桜が満開を迎えていた。遠足と思われる子供会の集団も歩いている。 コロナで外出自粛になって遠くに行けなくなったこどもたちもかわいそうである。 県道62号線で川を離れて北上する。 河原町の交差点を渡りもうひとつの川である金目川を渡る。 権現山への登りはこの脇の用水路からである。弘法山公園を示す標識に従って坂を登っていく。
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浅間山
天気が良いので地元のハイカーのような人たちが何人も山に登る姿が見える。広いところでお先にといいながら追い越していく。 普段、登山をしていると追い越されていくほうが圧倒的に多いので何か不思議な気分である。 ちなみにこの日はトレイルランニングのシューズは履いてこなかった。 普通のジョギング用である。 権現山の登りと大磯鷹取山の登りはあるがそれ以外はほぼロードなのでそのの方がよいだろうという判断である。 10:36浅間山に到着。 振り返って富士山を見る。 はやり横浜市内から見るよりもずいぶんと大きく見える。
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権現山展望台からの富士山
富士山の景色を楽しんだ後はいつものように権現山の展望台にあがる。前に来た時と違ってやはり春霞がかかっているのかスギ花粉が飛んでいるのか残念ながら視界はあまり効かなかった。箱根の山の方面が少し曇っている感じだった。 権現山を出て元来た道を車道まで引き換えす。 ここから南平橋までは今まで通っていない道である。 ところどころある関東ふれあいのみちの標識に従いながら坂を下っていく。 目指す南平橋は一番低いところなので眼下に方向はよく見える。
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南平橋
南平橋到着11:15。 本当はここからが関東ふれあいのみち神奈川県コース8「鷹取山・里のみち」のスタートである。 まあおよろ1時間助走をしていたということであろう。 平塚ゆきのバスがバス停を離れていくところだった。川を渡って高台に上がっていったところに目指す熊野神社まで細道を走ることになる。 熊野神社の前にはりっぱな門構えの家もある。 このあたりは農家が多いが寺で栄えた町だったこともわかる。
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熊野神社
熊野神社でお参りをしてそこから山道に入る。 大乗院をすぎて土屋三郎宗遠のゆかりの地、土屋一族の墓の横を通る。 土屋 宗遠(は、平安時代末期から鎌倉時代初期の相模国土屋の武将だという。 歴史好きの方には楽しい場所なのかもしれないが自分にはピンとこなかったので教育委員会の看板を読んでまたもとの道に戻って進む。
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妙円寺銭洗い弁天
大磯鷹取山へはここからゆっくり上り坂である。 神奈川大学の平塚キャンパスの横を通り11:58に妙円寺に到着する。 「土屋銭洗辯財天」としても親しまる寺だという。境内に入り本堂でお参りしたのち丘をあがって稲荷堂・弁天堂・岩屋霊穴を回ってみる。 実は岩屋霊穴は銭洗い池の横にさらに奥に続く道が50m近くあるようだがそんなことは気が付かなかったので奥まではいかなかった。 緊急事態宣言が出て三密を避けろと言われているが果たして洞窟の奥に行くことは禁止にはなっていなかったのだろうか? それすらも確かめるすべもなく外に出てしまった。
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ゴルフ場の脇を通って
妙円寺をでてから小川に沿った小道を南に進む。 登り坂を上がり霊園のところで道を大きく左にとる。 レイクウッドゴルフクラブの脇を回るようにして進む。 12:21丹沢山地を眺める休憩場所に到着。 道路の脇にベンチがあって休憩できる。 ちょうど 団体のランニング同好会のような10人組くらいの集団も休憩していた。 その団体は給水を終わると休憩地を出て行ったので、そこで昼食をとることにした。 その手前で缶ジュースくらい買えばよかったなと思ったが、ハイドレーションの水を飲みながら、朝湯とチゲスープのもとをほおりこんだα米を食べる。 いつものように一人前をペロリと平らげてしまった。
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鷹取山への登り
昼食が終わって丹沢の眺めを楽しむ。関東ふれあいのみちの看板に表丹沢を眺める景色が図示されたいたが残念ながら看板が古くて敗れて見えない場所もあった。一番右の大山は見事に見える。最高峰の蛭ヶ岳はここからでは陰になってしまうようである。 ふたたび鷹取山を目指して進む。 途中、湘南平・霧降渓流のみちとの分岐がある。ガイドブックを見ると「湘南平から、松岩寺霧降りの滝を経て鷹取山にぬけるコース。霧降りの滝は平塚市の南西部、松岩寺の西裏山にあり、重なる岩上を霧のように流れ散る高さ約12mの滝である。四季おりおりの変化にとんだコース。」との記載がある。 必ずしも関東ふれあいのみちのサブコースというわけではないようだが。
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大磯鷹取山
13:05大磯鷹取山到着。 鷹取神社の前で証拠写真を撮る。 三脚を忘れてきたのでリュックに立てかけてスマートフォンで撮影である。 うまく撮れないので何度かやりなおしをした。 大磯鷹取山の山頂一帯はタブ・スタジイなどの自然林に覆われていて鳥のすみかになっているという標識があった。 鳥はいいのだが何故か猟銃を持ったハンターの方が何人もいた。 鹿の捕獲を行っているのだろうか。鷹取山からの下りは途中までゆるやかな走りやすいルートである。
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月京バス停
鷹取山から下りきると新幹線の高架をわたる。 市街地には梅が満開に花をつけていた。 ここから月京のバス亭まで行って関東ふれあいのみちのコースとしては終了だが、記録を見るとまだ14㎞程しか走っていない。 ハーフマラソンのコースとしての要件を充足するにはあと8㎞くらいを足して走らなければいけない。 もともと最後に大磯海岸の横を走るつもりではいたが先は長いといえる。 神揃山への登る道を左にみつつさらに進むと馬場公園。 ここから月京のバス停までは西に進む。
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太平洋岸自転車道へ
月京のバス停から南に進路をとる。 そのまま県道53号を進んで国道1号線をわたると大磯プリンスホテルの前に出た。 川沿いを東に進み西湘バイパスの大磯西ICから太平洋岸自転車道に入る。 ここは自転車と歩行者だけが通行してよいところである。 ランニング禁止とは書いていないので安心して東へ進む。何人かのランナーとすれ違う。自動車専用道路の横であるので排気ガスはあるがそれでも眺めは最高である。
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西湘バイパスの横を江の島に向かって走る
大磯西ICを過ぎすぐに関東ふれあいのみち 神奈川県コース07「大磯・高麗山のみち」を歩いたときに横を通った旧吉田茂邸宅の横を通る。記録を見ると隣接するこの道を歩いたのは2011年の12月となっているのでもう9年以上が経過していることになる。 あまりそんな月日が経過しているという感覚がなくランニングをしながら「3-4年前ここを歩いたなあ」というような感じでその時は通りすぎた。 (あとで記録を見て驚愕するのだが。)ちなみに2011年の記録ではぼろぼろの写真を掲載した旧吉田邸は修復されて2017年から一般公開されているようだ。 2020年にはBS朝日でも取り上げられている。 よかった。 神奈川にある昭和の遺産をできるだけ後世に語り継ぎたいものである。
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大磯港
14:14自転車道の導線は一度大磯港まで1㎞という道標が現れてこゆるぎの浜に降りる道がある。 前回10年前はここから浜辺の降りた記憶がある。今回、浜辺の降りる精神的にも物理的な余裕もなかったのですっとばして進む。 14:34大磯港に到着。 ここではたくさんの人が車を停めて海岸での散歩を楽しんでいた。照ヶ先海岸というのがこの海水浴場の名称でああるい。 残念だがこの伝統ある大磯海水浴場は、2020年は海開きをしなかったようである。 今年は海の家の営業ができるであろうか?
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ゴール 箱根駅伝平塚中継所
ゴールは箱根駅伝の平塚中継所とした。 ここまでの走行距離は22㎞。 なんとか、NTCの距離はクリアした。 時間は相当かかったが。 大磯駅までスーパーで買った発泡酒を飲みながらゆっくり歩いて帰った。 横浜駅経由で明るいうちに家に帰りつくことができた。
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関東ふれあいのみちのこのコースの魅力は、山と海の両方が楽しめることである。 今回の花粉飛散直前の練習は大変印象に残るものだった。 また花粉の季節にランニングに来ることとしよう。大磯のきれいな海は神奈川県の宝である。 いつまでもきれいなままで後世に伝えていきたいものである。
(2021年2月 記) |
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