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えぼし岩
えぼし岩

基本情報
1 山名 えぼし岩(えぼしいわ)
標高 14m(姥嶋)
山域 相模湾
都道府県 神奈川
位置 N35.18.08/ E139.24.54 
地図 2万5千分の1地図「鎌倉」「江の島」「平塚」
20万分の1地勢図「横須賀」
7 山岳区分 関東ふれあいのみち 神奈川県コース6「湘南海岸・砂浜のみち」
登山記録
山歩No 7K06-21009
登山日 2021年5月23日(日)
歩程 4時間45分
天候 快晴
形態 日帰り
アプローチ JR横須賀線鎌倉駅
パーティー 1人


 5月28日(土)に豊洲ハーフマラソンに応募していたがコロナ感染症拡大の懸念から参加を辞退することにした。 不要不急の県外への移動の自粛が呼びかけられてるので、多くの人が集まるマラソンに参加するのもどうかと思い、 一緒に参加することにしていた友人には申し訳なかったのだが直前で不参加表明をした。 そこで、5月に21㎞以上走るハーフマラソンの記録が途絶えてしまうのもしゃくだったので県内の旅ランとして「関東ふれあいのみち」の5「稲村ケ崎・磯伝いのみち(6.3㎞)」と6「湘南海岸・砂浜のみち(10㎞)」を通しでランニングすることにした。 起点を鎌倉駅とし、終点を平塚駅とすれば片道22㎞以上のコースができあがる。 海を見ながら走る気持ちの良いコースなのでひとりで旅ランを楽しもうとこころに決めた。 スピードにこだわらず楽しめればそれでよいと考えた。 

鎌倉駅から出発

5月23日(日)朝7:00起床。 8:43に綱島から電車に乗る。 横浜まで行きJRに乗り換えて横須賀線で鎌倉まで行く。 スマートフォンのアプリをTATTAとSTRAVAと立ち上げて鎌倉駅を出発。 七里が浜へ向かって若宮大路を南に走る。 今日は梅雨の合間の快晴のような天気である。一の鳥居を過ぎてすぐに滑川橋まで到着である。 交差点を渡って由比ガ浜海水浴場の横の歩道を走る。 2021年も昨年に続いて由比ガ浜は海開きをしないことが決まった。国道134号線沿いにおしゃれなレストランやカフェがあるが海水浴場がオープンしなければ商売も大変だろう。 
 

稲村ケ崎

鎌倉海浜公園の駐車場を過ぎて道が少しのぼり坂になってくる。 正面に見えるのが稲村ケ崎である。 稲村ヶ崎(いなむらがさき)は、神奈川県鎌倉市南西部にある岬で、由比ヶ浜と七里ヶ浜の間にあたる。富士山の景色が見えるかながわの景勝50選にも選ばれている。1333年(元弘3年5月)の新田義貞の鎌倉幕府攻めの際、通行困難だったが義貞徒渉の際には干潟となって容易に進軍できたという伝説より、「稲村ヶ崎(新田義貞徒渉伝説地)」として、 1934年3月に国の史跡に指定された。

江の島電鉄の駅

稲村ケ崎を出て今度は七里ヶ浜を走る。 ここは海沿いの歩道が高波で崩れているようで道路の山側を走らないといけなかった。 自分と同様にランニングをしている人がたくさんいた。 隣を江の島電鉄が走っており鎌倉高校前の駅を懐かしく見る。 高校時代にはこの江ノ電の駅を部隊にクラスの仲間と映画を撮影したことを思い出した。 


腰越海岸

さらに西に走ると腰越の漁港が見えてきた。以前来た時は小動神社に寄ったものの今回はパスした。 腰越の漁港を過ぎると腰越海岸である。 腰越海水浴場から西に片瀬東浜海水浴場が広がる。 鎌倉は今年は海水浴場を開かないのだが隣の藤沢市は7月から海水浴場をオープンするので同じ湘南の海岸でも明暗を分けたという感じである。 


江の島

片瀬東浜を過ぎるといよいよ前方に江の島が迫った来る。 江の島海岸のバス停を過ぎて一回西側に渡らなければ江の島側には行けないことに途中で気が付いた。 仕方がないので戻って遊覧船べんてん丸の乗り場のほうから江の島弁天橋を渡ることにする。この橋は長さ389メートル。夕日と富士山のきれいなコントラストが見えるという景色のいい橋として有名である。 残念ながら雲で富士山は隠れてしまっていた。 江の島まで歩く道は緊急事態宣言だということもあり5月の晴天の割には人数も少なめであるといえる。 
 

江島神社

江の島に入って弁財天仲見世通りを歩くが、やはり人は少ない。 店ではビールを置いているところは、お土産用にしか販売しません、と書いてある。 蔓延防止等重点措置があるので、酒類の提供ができないので料理は提供してもビールを出すことはできないようである。 とはいうものの、ある店では缶ビールをお土産用に売っていて、店の外にはベンチを置いていた。 これではあまり意味がない。 もっとも、コロナ感染症があるのでほぼ家族づれかカップルであまり友人同士大ぜいで来ているという感じの観光客はいなかった。

岩屋見物

定番の江島神社辺津宮でお参りをしたあと、岩屋に入ってみることにした。 入口で並んでいたが、決して行列ができているわけではなくて入場券を買うところが密にならないように制限をしているだけであった。 岩屋に入ると観光客の数はさほど多くなく洞窟の中で人とすれ違うということもあまりない。長い歳月を経て波の浸食で出来た岩屋は、第一岩屋と第二岩屋から成り、洞内は神秘的な照明で演出されていてなかなかのスケールであった。 長年神奈川に住んでいるが初めての洞窟入りであった。   

稚児ヶ淵

島の西南端周辺に広がる、隆起現象によってできた雄大な海食台地である稚児が淵にも寄ってみる。。断崖の真下で打ち寄せては砕ける波が何とも言えぬ風情を出しおりここも「かながわの景勝50選」にも選出されているので今日は「かながわの景勝50選」のはしごをしたことになる。元来たみちを引き返して江の島を後にする。 江の島水族館の前を走り、県立湘南海岸公園に入る。 

湘南海岸公園聶耳記念広場

湘南海岸公園では海を見下ろしながら砂のかぶった歩道を走る。 散歩している人も多いので邪魔にならないように走る。 ビーチバレーコートを見下ろしながら西の端から聶耳(ニエ・アル)記念広場におりる。 ここが、今回関東ふれあいのみちの6コース「湘南海岸・砂浜のみち」の撮影ポイントである。 広場では楽器の練習をしている少年が一人だけいただ、記念碑の前にはだれもいなかったので、セルフタイマーで自分の姿を撮影する。
 

辻堂海水浴場

引地川にかかる鵠沼橋を渡って、ここから西が辻堂海水浴場である。 ここまで一気に走ってきたがさすがに腹が減ってきたので西友辻堂店によってサンドイッチを買う。 誘惑にも負けて、金麦と書かれた500㏄の缶入り飲料も買ってしまった。 12時すぎ、五郎丸と書かれた舟の小屋の腰かけを借りてしばしの昼食休憩をとる。鎌倉からずっと西に目印にして走ってきた江の島も今は東に見えている。 もう距離にして半分以上きたことになる。

えぼし岩

汐見台を過ぎてひたすら西へ走ると茅ヶ崎のシンボル「えぼし岩」が見えてきた。 正式名称は「姥島(うばじま)」といい茅ヶ崎海岸の沖合約1.4kmにあり、高さは約14.6mだそうだ。昔のえぼし岩は現在のものより先端部分がより烏帽子らしく西へ長く尾を引いていたが戦後に米軍の射撃訓練の標的となり、先端部分は消失したそうだ。茅ヶ崎パークヘッドランドまであがってみた。 ここからはえぼし岩が手に取るように見える。


茅ヶ崎サザンビーチ

14:40 サザンビーチちがさき海水浴場はサーフィンを楽しむ人であふれていた。 今回の長距離ランニングは平塚駅がゴールである関東ふれあいのみちはその手前 柳島海岸がゴールである。 柳島海岸にあたる場所は護岸工事で迂回となっていたので関東ふれあいのみちのゴール標識は確認できなかったが湘南大橋を渡り、水上バイクでさっそうと相模川を飛ばす人たちを見ながら、平塚駅までのウイニングランを楽しんだ。平塚駅から15:49発の上野東京ラインに乗り込んだ。 隣の茅ヶ崎駅で電車の発車ベル「希望の轍」を初めて聞いて旅のしめくくりとした。

今回、関東ふれあいのみちを2コース続けて歩きではなく初めて走りでトライした。 前半部分の関東ふれあいのみち5「稲村ケ崎・磯伝いのみち(6.3㎞)」は2012年の3月に歩いたコースであった。 もう9年もたっているのだと月日の速さに驚いた。後半は同じ神奈川県出身のサザンオールスターズの歌を口ずさんで楽しむという思いっきり海の新鮮な空気を吸い込む楽しいコースだった。 最近、ランニングという新しいアウトドアの楽しみ方がまたひとつ自分の山歩日記の幅を広げてくれるのに役立てばと思う。

(2021年5月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています