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基本情報
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山名 |
油壺(あぶらつぼ) |
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標高 |
55m(三浦市合同庁舎) |
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山域 |
三浦半島 |
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都道府県 |
神奈川 |
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位置 |
N35.09.41/ E139.36.45 |
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地図 |
2万5千分の1地図「三浦三崎」
20万分の1地勢図「横須賀」 |
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山岳区分 |
関東ふれあいのみち 神奈川県コース2「油壺・入江のみち」 |
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登山記録
山歩No |
7K02-20012
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登山日 |
2020年5月3日(日) |
歩程 |
2時間10分 |
天候 |
晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
三浦縦貫道路林IC県道26号 |
パーティー |
1人 |
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油壺というのはまったく山ではない。 むしろ正真正銘の海である。 今回、油壺を取り上げたのは、関東ふれあいの道、かながわの2「油壷と入り江のみち」を歩いたからである。 このコースは3.4㎞、1時間という最も手軽なハイキングコースであったが、自分は休憩を入れて2時間かけてジョギングをした。 あとで行動中に開いておいたYAMAPアプリのログ記録を見ると10.5㎞を歩いたことになっていたので、およそ距離は3倍である。 マイカーで行って周遊にしたことがその原因である。 2020年のゴールデンうウイークというのは将来歴史の教科書はTVのドキュメンタリー令和を振り返るのような番組にとりあげられることはほぼ間違いないだろう。そう新型コロナウイルス感染症である。2020年4月30日現在、累積陽性者数が14,677人、累積死亡者492人となったこの病気である。
政府は、4月7日に7都府県に出した緊急事態宣言を4月16日全国に拡大。 5月1日には当初の5月6日までという期限を延長することを決定した。
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緊急速報
5月2日(土)午前10時にけたたましい音でIphoneに緊急速報の着信があった。 神奈川県の黒岩知事名で「GW(ゴールデンウィーク)はがまんのウィークです」と。 このメッセージ以前から、不要不急の県外への移動はだめといわれていたし、登山も自粛するように呼びかけられていたので、このゴールデンウイークは会社の休日の上では5連休であるが、山に行くのは断念していた。 それでも天気のよい日曜日の5月3日だけ半日の散歩のつもりでジョギングを兼ねて出かけることにした。
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三浦縦貫道から県道26号
朝10時に家を出る。 横横道路と三浦縦貫道路を使って林ICで降りる。 三浦縦貫道路は今時珍しいETCが使えない窓口で支払う料金所である。ここから県道26号線を南に走る。 荒崎海岸を歩いたときもこの道を走ったので、よく知った道である。ところが、道路沿いの標識に「GW期間中は市内の公営駐車場は閉鎖となります」と書いてある。 困った、ナビはふつうに油壷の市営駐車場を行先に来てここまで来たが車と停めるところがないという事態になりかねない。
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スーパーの駐車場
三浦市総合体育館を過ぎてイチゴ畑を横に見て丘陵地帯に入ると三崎口の駅を左手に見た。 前にこの駅からバスに乗った記憶があるがどこへ行ったときのことかよく覚えていない。 結局、駐車場はスーパーいなげや三浦三崎店を利用させてもらうことにした。 駐車スペースは十分にあるが、「お買い物以外でのご利用はご遠慮ください。」というのと「2時間以内のご利用をお願いします。」と書いてあるので何とかそれを守らないといけない。 買い物はジョギングから戻ってきて昼食を買うことにして、トイレだけ利用してさっそく出発である。11:04 ちなみにこのいなげやの隣は神奈川県警三崎警察署である。
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三浦漁港
交通量の多い県道を走るのは排気ガスも吸うので、裏手の狭い道を走ることした。 県道に並行して南西に走る民家の中の道である。 すぐに広いキャベツ畑の中を通っていく見晴らしの良い道になった。 原稲荷神社の脇を通り、旧市街地のような道路を南下する。 城ヶ島大橋へと続く大きな道路が右手に見える。諏訪町を南のどんづまりまで行ったところが三浦漁港だった。 漁船がたくさん停まっているのが見える。
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海の駅うらり
三浦漁港には散歩客が何人かがいるが観光施設である「みうら・みさき海の駅 うらりマルシェ」が休館となっている。 4月7日の緊急事態宣言を踏まえて翌日から営業停止、13日には神奈川県より施設の使用停止要請が出て駐車場も閉鎖してしまったとのことである。以前きたときは、駐車場が満車に近いほどで土産物コーナーも海産物商店も繁盛していたのだが、寂しいものである。 駐車場の前では、1人のご婦人が奥にレストランがあり営業していますので是非寄って行ってください、と声をかけてくれた。 普段の休日であればお客さんをさばくのに苦労しているはずなのに気の毒なことである。
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歌舞島公園
うらりの前に看板があり関東ふれあいの道はそこからスタートすることにガイドマップの上では記載されているのであるが、関東ふれあいの道の標識を発見することができない。 ガイドマップの上ではそのまま大通りを西に進めばよいように見えたので進むことにする。 西に200mも進むと歌舞島公園があるということであるが実はこの公園を見過ごしてしまった。 あとでネットで見るとベンチがあり歌の碑があるようである。
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二町谷
12:07沿道に「二町谷」と書いた看板があった。 北原白秋が晩年を三浦で過ごした際にここで歌をつくったらしい。 ここ二町谷公園から初めて今日富士山が見えた。 いつも自分の住んでいる横浜市北部では富士山が見えたとて、丹沢山地の奥に見えるのであるが、ここ三浦半島までくると、富士山は独立して海からそのまま屹立しているように見える。 そして丹沢はそれとはまった区別に富士山よりずいぶん北にあるというのがわかる。
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諸磯湾
国道沿いに諸磯湾へと進む。 ここから道が少し西へと湾曲して進む。 前を3人の家族連れが散歩をしている。 本当であればハイキングにはうってつけの季節でたくさんの家族連れがあるいているはずなのだが。12:19諸磯湾のマリーナベイに到着。 何本ものマストをつけたヨットが停泊している。ここは写真のスポットということで 毎年4月29日頃と8月14日頃に見ることができる、富士山と夕日が重なる「ダイヤモンド富士」もおすすめだと三浦市観光協会のWEBサイには記載があった。今年の5日前にはたくさんの人が来たのだろうか?
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油壺ヨットハーバー
諸磯湾からさらに進むと油壺湾に入った。 ここにある油壺湾ヨットハーバーが関東ふれあいの道踏破の証拠の撮影地点である。 ヨットハーバーの会社は閉鎖しているようで、あまり人の出入りはなかった。 油壷公園の手前にデッキがあったので、そこで三脚を出して一応、座った自分の写真を撮影してみた。本日の目的地はここなので、今日初めて休憩して水を飲む。
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油壺公園
油壷公園には「初島・利島ヨットレース遭難の碑があった。」1962年11月に慶応義塾大学の5名は昭和37年11月3日、日本オーシャンレーシングクラブ主催の初島・利島ヨットレースにおいて遭難した痛ましい歴史が刻まれている。油壺公園から上り坂である。 一気に駆け上がろうとしたら太ももが痛くなり挫折してしまった。 急な登りを上がり切ったところが油壺のバス停であった。 なにしろ油壺マリンパークが休園しているのでバスに乗る人も極めて少ないようでバス停にはさきほど到着したバスから降りたと思われる2名がいるだけであった。
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油壺マリンパーク駐車場
せっかくなので、油壺マリンパークまで行ってみることにした。 マリンパークに行く前に観潮荘というホテルがあるのだが4月27日からすべての営業を休止しているとのことで、駐車場も閉鎖されていた。 マリンパークの前まで行ってみたら、営業休止して再開の予定はまだないとのことであった。油壺マリンパークはいち早く休館しており、当初3月22日春休みに合わせて開ける予定にしていたのに開くことができなかったということで「当面の間、臨時休館を延長」と書いてあった。
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休園中の油壺マリンパーク
油壺マリンパークの裏手から浜辺に降りる道があったのでその坂を下っていく。 ちょうど、マリンパークの獣舎の裏手を通った。 飼育員だろうか、休館している中の建物を掃除していた。 休館していてもアシカやイルカは毎日餌を食べるであろうし、また再開に備えて芸も練習し続けなければいけないのであろう。本当ならゴールデンウイークにはたくさんのお客さんが来て、アシカやイルカにとってもまた飼育員にとっても大活躍の場だったはずであるので大変気の毒である。
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諸磯崎灯台
浜辺に降りて潮の満ち引きを眺めた。 いつも撮影する360度展望写真もここで撮影した。 荒井浜海水浴場には散歩に来ていると思われる家族連れが2-3組だけ見えた。 先の諸磯崎灯台だけは威風堂々とした姿を見せていた。 油壺マリンパークからは約3㎞ロードを走ってスーパーいなげやへ戻った。 買い物をしたことはいうまでもない。 13:20に車に帰り、車内で昼食を済ませて13:50出発。 14:50には家に帰り着いた。
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新型コロナウイルスは恐るべしである。 幸い、自分や身の回りの人は感染していないが、いつ自分が罹患するかわからないという恐れがある。 また、実はすでに陽性無発症者で感染を広げているかもしれないと考えることも恐ろしい。日本山歩日記も今年は更新し続けていくことができるかどうか足元でも不安な毎日である。
(2020年5月 記) |
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