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栃木高館山
栃木高館山

基本情報
1 山名 栃木高館山(とちぎたかだてやま)
標高 302m (三等三角点)
山域 関東平野
都道府県 栃木
位置 N36.27.16/ E140.07.14 
地図 2万5千分の1地図「中飯」
20万分の1地勢図「宇都宮」
7 山岳区分 栃木百名山
関東ふれあいの道 栃木県コース19「
焼物としいの木のみち」
登山記録
山歩No 7H19-18016
登山日 2018年5月4 日(金)
歩程 3時間30分
天候 晴のち曇り・にわか雨
形態 日帰り
アプローチ 国道294号
パーティー 2人

 ゴールデンウイークの真っただ中、関東ふれあいの道「焼き物としいの実のコース」に挑戦である。 今回は運転手として家族の益子焼祭りに来たのでそのついでとして関東ふれあいの道によってみる。コースとしては茨城県にも近いところであるが益子町が陶器で有名で、GWの1週間で40万人もの人出があるという。 

常磐道を北へ国道294号を筑波山を見ながら

 朝6:00に起床。 7:30に家を出る。 天気予報では晴れであるが寒気が上空から流れ込んで大気の状態が不安定となり栃木県では雷雨となるという。 山のレジャーは気を付けるようにというアナウンスがある。 とりあえず都内を抜けて茨城県を車で走行している間の天気はよい。 ただし北部にはもくもくと入道雲が沸き上がっている。

道の駅しもつま

 昼食はちょっと早いが、道の駅「しもつま」で休憩して食べる。 お食事処「しもん亭」で作った炙り豚丼の弁当を食べる。 茨城県銘柄豚霜降りハーフ豚を溶岩遠赤外線で焼き上げたものらしい。高速道路は当初都内から東北自動車道で北上しようとしていたが道路の渋滞が激しいので常磐道で谷和原ICまで来て、そこから294号線をだどってきた。 結果として快適なドライブで真岡まで入ることができた。

益子陶芸祭り会場

11:30に真岡を経て益子の手前までくると急に渋滞が始まった。 県道257号線に入り、道の駅ましこの前を通って益子焼窯元共販センターを目指す。裏道を抜けたことで渋滞に合わずに益子焼陶器市の会場近くまでたどり着くことができた。 駐車場はガソリンスタンド塚本油店の有料駐車場に停めることができた。 

城内坂で尺八の楽団

 城内坂の交差点から歩いて、東に進み、テントが並んだ市を見てあるく。 観音寺の手前では尺八による楽団のコンサートもやっていた。 たくさんの陶器のお店が並ぶ中、食べものの屋台も出ているので、焼きそばを買って、公園で食べることにする。 共販テント村を過ぎて里山通りに入ると次第に人通りも減ってきて、道祖土のあたりに来るとみな近くに駐車して歩いてくるのか、車の通りも少なくなってきた。 

フォレスト益子

 道祖土から県道230号を東へ。 古民家古木の前を通り須田ヶ池で、関東ふれあいの道の道標を発見する。池の横では優雅に昼寝をしている人もいた。池のところで関東ふれあいの道は益子の町中へ行くルートに屈曲している。 今回、益子の町から高館山方面を目指すので、ここから益子の森を目指すことになる。 車道を東に進むとフォレストインの道標が現れた。フォレスト益子は大きな公園で、宿泊施設も中にある。 犬を連れて散歩に来ている人も多いようである。 トイレを使い、関東ふれあいの道の踏破標識となる「益子の森」という大きな看板の前のベンチで買ってきたたこ焼きを食べる。

展望塔の階段

 腹ごしらえが終わったら、いよいよハイキング開始である。 ひだまり広場という8100平米の大きな芝生の横から尾根に取り付く道がついている。 階段はしっかり整備されており歩きやすい。 関東ふれあいの道のガイドも出ている。 ちいさな丘に登るようにして少しずつ登っていく。 フィールドアスレチックの遊具がある横を歩くと13:30に益子の森展望塔に到着した。 展望塔の高さは20m、ここの標高は190mということである。 展望塔には木製のしっかりした階段がついており、上まで上がってみる。


栃木の山々

 展望塔の頂上からは素晴らしい眺めが広がっていた。深田久弥著「日本百名山」には栃木県内の名山として那須岳、男体山、奥白根山及び皇海山が挙げられているが、気象条件に恵まれればこれらの4名山を益子の森展望塔から望むことができます。とガイドブックには記載されている。 その言葉どおりに 自分の登った高原山や袈裟丸山が西に見えた。 また那須の山々の姿もうかがえる。 北には八溝山の姿も見えた。横には高館山の山頂が新緑の中に光っていた。 


あじさい橋(吊り橋)

 展望塔でひとしきり景色を楽しんだあとは、南側に回って帰ることにする。 あじさい橋と言われる長さ46mのつり橋を渡るとそこは公園の南側の広場があった。 大きな日時計の横を通り、車道に沿って下っていく。茶力経ヶ坂という和食のレストランがある。このレストランは眺めがよいので有名なようだ。 山側から入る入口と道路側から入る入口は標高差で20mくらいはあるからおそらく入る階が違うのだろう。 玉乃光という日本酒の幟が出ている。京都のお酒なのだが、この店と何か縁があるのだろうか?などと考えながら、今度、益子に来ることがあれば、このレストランで食べてみるのも悪くない、などと思う。   

道祖土に戻る

益子焼の窯元のつかもとの大きな駐車場を横に見て、益子の町に入っていく。この窯元は横に長い窯を持っているようだ。 14:05、関東ふれあいの道の道標にあたる。 益子の森まで0.8kmで反対側は円通寺まで3.7kmとなっている。  ひろばつかもとではたくさんの人が陶器市で買った荷物を持って、駐車場に並んでいた。道祖土から 陶器市の会場のど真ん中の里山通りを来たときと逆に進み、駐車場へと戻る。 途中、休憩して出店でジェラートを食べる。


笠間で道草―――しもつま丼

 今日は本来これで終わりとなる予定であったがまだ15時ということもあり、もう一つの陶器市の会場である笠間のひまつりに行くことにする。 途中で大雨が降りだし、会場についたときは土砂降りとなっていた。 帰り道は常磐道で帰ったがやはりゴールデンウイークということもあり途中で渋滞しているところがあった。 家の近くまで帰ってきてから中華のファミレスに入って晩飯を食べたが、昼に食べた下妻駅弁のほうがおいしかったように感じた。

 今回は、観光が主コースだったので関東ふれあいの道の一つのコースを全部踏破することはできなかった。 それでも新緑の森に触れ、そして展望台から栃木の名山を一望したのはよいハイキングであった。 天気予報の通り不安定な天気で夕方は雷雨となったが、それでも出かけてよかったといえよう。

(2017年5月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています