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基本情報
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山名 |
北横岳(きたよこだけ) |
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標高 |
2480m (三等三角点) |
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山域 |
北八ヶ岳 |
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都道府県 |
長野 |
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位置 |
N36.05.14/ E138.19.13 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図33「八ヶ岳・蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」
2万5千分の1地図「蓼科山」
20万分の1地勢図「長野」 |
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山岳区分 |
甲信越百名山・信州百名山 |
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登山記録
山歩No |
6230-18008
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登山日 |
2018年3月3日(土)-3月4日(日) |
歩程 |
第一日 2時間20分
第二日 3時間40分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
山麓旅館宿泊1泊ピストン |
アプローチ |
JR茅野駅からアルピコ交通バス北八ヶ岳ロープウエイ |
パーティー |
5人 |
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久しぶりの雪山へ行く計画である。 11月に納山会に行ったときにR.M氏とA.K氏がぜひ雪山へ行きたいと言っていた。 そこで12月に一緒に、神保町の登山ショップに行って道具を一部そろえた。 その後、3人で忘年会をやって、いざ決行の日は3月3日と定めた。 計画は山のキャリアが3人の中で一番長い自分が作ることになった。 どこがよいか迷ったが、3月でも荒天のリスクが少なく、ルート上に退避の山小屋があり、初心者向けということで八ヶ岳を選ぶことにした。今回は3人の参加者かなと思いながら山岳部の行事で募集をしたところ、関西地区からA.D氏とR.U氏の参加もあり、総勢5人とにぎやかなツアーとなることになった。
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新宿発あずさに乗車し茅野へ行く
2018年3月3日(土)新宿発の関東組は事前に特急あずさの回数券6枚つづりを購入しておいたので、ひとりあたりの片道交通費は4300円と少しお得になった。 行きの電車は始発の新宿駅だから十分座れるだろうと思いながら、朝7:10に新宿駅の西口改札に集合。 R.M氏とA.K氏に飲み物を買ってもらいに行っている間に自分は、特急あずさの自由席のラインに並ぶ。 さすがに長野県へ行く入口の新宿駅である。 スノーシューやピッケルを持ったリュックを抱えた登山客のグループが目立つ。7:30あずさ3号南小谷行きが入線。新宿駅に着いた時点で自由席の2割ほどの席が埋まっていたので、東京駅始発だったようである。
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車窓から見る八ヶ岳
新宿駅を出て一路西へ進む。 自分はもともと中央線沿線に住んでいたので懐かしい景色を眺めながら電車は立川・八王子に停車。 その先は大月まで行く。幸い今日は天気は安定しているようである。 甲府に近づくと甲斐駒の白い峰が見えてきておのずとテンションも上がる。 おにぎりの朝食を食べた後は早速、ビールで乾杯をする。 電車が出て1時間で缶チューハイを1本、さらに到着30分前にまた1本ともう朝の電車の中で出来上がってしまう。
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茅野からバスでロープウエイ山麓駅へ
茅野の駅に9:51到着。 駅で、関西から先に来ていたA.D氏とR.U氏と合流。 すでに10:20発の北八ヶ岳ロープウエイ行きのバスには15人ほどの行列ができている。人数分の切符を買って乗り込む。 50分ほどのバスの旅である。 ほとんどの人が着席していたので10時すぎに到着する1本あとのスーパーあずさ号の人たちは2号車のバスに乗ったのであろう。 定刻の10:55に北八ヶ岳ロープウエイの山麓駅に到着。A.K氏は一升瓶を持ってきていたので、コインロッカーに保管してロープウエイに乗車。 わすか10分で標高2200の坪庭に運んでくれた。
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坪庭
坪庭では圧倒的にスキーを楽しむ人の集団でいっぱいであるがやはり、雪山ハイキングへ行くと思われる人たちの姿もちらほら見ることができる。 スパッツとアイゼンをつけて出発。 坪庭では平らな火山地形の台地を進む。 やがて樹林の中に入り、登山道はゆるやかに登っていく。 途中少し吹きさらすところもあるが、ロープが張って有道を間違える心配はない。 12:30に北横岳ヒュッテに到着する。
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北横岳ヒュッテ
北横岳ヒュッテで昼食タイムとする。 小屋の前の平坦な場所にリュックを下してEPIガスをつけて湯をわかす。 カップラーメンを持っている人は湯で温めて食べる。 今回、後輩たちに譲るつもりで持ってきていた五徳をR.M氏に、EPIをA.K氏にあげる。A.D氏がウイスキーを持ってきていたのでそれをもらうとまた宴会モードになってつい長居をしてしまったが、14時に出発。
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北横岳山頂
北横岳ヒュッテからは樹林を歩いて10分ほどで北横岳の南峰に到着した。 2472.5mの三角点がある山頂はこちらである。 北峰のほうが少し標高が高く2480mある。 山頂は少し風があるが決して寒くていられないということはない。 360度の展望動画を撮影したり、 R.M氏は大学の応援歌を歌ったりして登頂を喜ぶ。 北には蓼科山がきれいに見えている。 南の展望は北八ヶ岳が見えてなかなか八ヶ岳が荘厳のいただきを持つことをよく現している。 さすがにまだこの時期にアイゼンとピッケルで南八ヶ岳に行く勇気はないというのが本音である。
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下山開始
山頂を15時に出発。 ここから、ロープウエイの山頂駅までコースタイムは1時間である。 16時がロープウエイの最終となっているので遅刻しないようにいく。 南峰を越えていくときにエビの尻尾を観察する。 風の影響を受けて氷ついた眺めは見事であった。 眼下に茅野方面の別荘地の景観が広がる。 さらに進むと正面に縞枯山荘が見える。 北八ヶ岳の縦走ルートがしっかり見えるが、大昔、夏沢峠から縦走して縞枯山を越えてこの山頂駅に降りてきたことを思い出す。 でもあの時もロープウエイでは下山しなかったはずだが、もはや高齢者なのでしっかり往復券を買ったロープウエイを利用させてもらった。
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渋湯御殿宿泊
R.M氏がロープウエイの山頂駅からタクシーを手配してくれたおかげであまり待ち時間もなく5人1台でコラムシフトのタクシーに乗車をすることができた。 7000円くらいかかると思ったが近道をしてもらい奥蓼科温泉郷(通称、渋の湯温泉)の渋湯御殿に17時前に到着した。 男性3人、女性2人に部屋を分かれて、夕食の18時より前に早速風呂に入る。 標高1880mの場所にある武田信玄の秘湯は噂に違わぬ名湯という趣である。 建物の作りが素晴らしい。 ゆっくり湯につかったあとは夕食である。山菜と川魚(鯉のあらいとイワナの塩焼き)に舌鼓を打つ。 19時すぎに引き上げて部屋で宴会。 A.K氏の持ってきた一升瓶の吟醸酒は口当たりもよくついつい話もはずむ。
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賽の河原をを登る
3月4日(日)朝6:30起床。 7時から朝食であるが、二日酔いのR.M氏は食堂に姿を見せなかった。 女性2名はそのまま今日は山に登らずに帰阪・帰京するという。男性3名はとにかく高見石までは行って14:50のバスで帰ろうということになる。 8:20にパーティーは二つに分かれて男性3名で宿を出発。 渋湯御殿から沢を登っていくところに補導所の小屋があり、ここで登山届を提出する。 そこから渋川の源流に向かってのゆるやかな登りである。 R.M氏が気分が悪いというので45分のど歩いて休憩。 そこから次第に後ろに見晴らしが開けていく。 ちょうど、木曽駒や空木岳といった中央アルプスの峰々が真っ白な姿を見せている。 10時に地蔵仏のある賽の河原に到着。
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高見石展望台
ここからは見晴らしのいい中を進み、沢を詰めたところからハイマツの中を北東に進路を変える。 そのあとは傾斜が比較的ゆったりとなり静かな雪山歩きとなる。 スノーシューの練習をする人もいるとても素敵な樹林の中の歩行である。 10:50に丸山・麦草ヒュッテへの分岐を分けて、高見石小屋に到着した。 小屋のすぐ裏手は高見石(標高2249m)の展望台となっている。 山頂からは、真っ白な白駒池を見ることができた。 北アルプスを見ることはできなかったが、浅間山や上越国境の真っ白な山を見ることができた。
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高見石小屋から下山
高見石小屋の横のテント地でラーメンの昼食を食べて、ビンで持って上がった焼酎で乾杯する。下りは、賽の河原の見通しのよい斜面でしばしピッケルを使った滑落訓練をやり雪山を多いに楽しむ。 14時に渋御殿湯の前に下山。 すでに20名ほどバスを待つ人で並んでいたが、風呂には入らず缶ビールで乾杯。 茅野までのバスの中では爆睡していった。 16:08に塩尻方面に行く列車で大阪に帰るA.D氏と別れて、R.M氏と一緒に指定席をとって16:20のあずさ26号で新宿へと帰る。
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絶好の雪山ハイキングの天候に恵まれた今回の山行であった。 最初は横岳ヒュッテに宿泊する案も考えたが結果的に渋湯御殿に泊まったことで宿の部屋で宴会ができたりして旧交を温めることができた。 東京で仕事をする3人と大阪で仕事をする2人と普段なかなか顔を合わせることもかなわないが 久しぶりにこうして山で会うことができた。 八ヶ岳は晴天率も高いこともあり東京方面からたくさんの登山客が来る良いところである。 ぜひ、また来年もこのような企画をしてみたいものである。
(2018年3月 記) |
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