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基本情報
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山名 |
古光山(こごうやま) |
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標高 |
953m (三等三角点) |
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山域 |
室生山地 |
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都道府県 |
奈良 |
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位置 |
N34.30.18/ E137.45.31 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図51「大台ケ原・高見・倶留尊」
2万5千分の1地図「倶留尊山」
20万分の1地勢図「伊勢」 |
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山岳区分 |
関西百名山 |
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登山記録
山歩No |
5610-15004
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登山日 |
2015年4月4 日(土) |
歩程 |
3時間30分 |
天候 |
曇りのち小雨 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
国道369号線曽爾高原 |
パーティー |
3人 |
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なんと、3月の春分の日から3週間続けて関西へ行くことになった。 いろいろ年度末の諸事が重なったことにもよるが、折角なので少し関西方面の山に足を伸ばしたい。 前の週には西国三十三ヵ所の花王院を訪問して、有馬富士に登るということを出張のついでにやることができたので何とか毎月登山をする面目だけは保った形になった。 今週も関西に用事があり、金曜日の午後の新幹線で大阪に入った。
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長尾峠の古光山登山口
4月4日(土)朝6:45起床。宿泊した郡山市内のビジネスホテルは、結構朝食会場も混雑していた。選抜高校野球のシーズンはいつもそうだが京阪神地区のホテルが満室になってしまう。07:25にホテルを出る。鍵は受付に置いておいただけ。7:35の関西線の電車の加茂行きに乗って45分に大和小泉の駅に到着する。8:05に友人のA.D氏が車で迎えに来てくれる。 ちょっと渋滞した道を曽爾高原まで約1時間のドライブである。 天気は思ったよりもよさそうだ。長尾峠まで車で入る。 登山口近くの路肩に駐車して、輪留めをつけて準備をして10:27歩き出し。
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カヤトの中の登山道
最初は急な階段を登る。ひとしきり上がると後古光山へと続く稜線に出る。樹林の切れたところで暑くなってきたので休憩して水分補給をする。向かい側に300名山の倶留尊山への登山道が見えている。曽爾高原も手に取るような近さで見える。10:55出発。いったん樹林の中を下るように進むがすぐにまた急な登りとなる。後古光山は正面に見えているが、どうして大変そうな登りである。やがて階段に加えてロープを掴んで登るところも現れた。足下がすべりやすく踏ん張りの効かないところもある。11:00、次第にルートは険しくなっていく。 幸い、後古光山へと向かう道は整備されており階段がしっかりと取り付けてある。 さらに、危ないところではロープが張られているので安心である。
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後古光山
結構厳しいルートを登り切ると後古後山の山頂だった。 11:15に後古光山の山頂に到着。 標高は892mとなっている。幸い天気も回復して大洞山や尼が岳もきれいに見えてきた。台高の方角は山頂部分は厚い雲に覆われていた。おやつにきのこの山をいただいて、ひとしきり休憩する。
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急斜面をくだる
11:30後古光山を出発してくだりはじめる。 フカタワまで0.2km/古光山山頂まで0.7kmと記載された曽爾村の標識がある。 ところが、この標識から先が曲者だった。 最初はなだらかな稜線のくだりだったのだが、 5分も過ぎると、木の根が張り巡らされた、急斜面に到着。 そこを、おっかなびっくり、ロープにつかまりながら下りる展開となった。 なるほどガイドブックに「上級者向けコース」と記載されていた意味がわかった。 距離はたいしたことはないのだが、これでは小学生のハイキングコースとするわけにもいくまい。
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フカタワ
11:45、最低鞍部にたどり着いた。 ここがフカタワである。 曽爾ファームガーデンまで3.3kmの下山路がある。 また御杖村菅野にも下りる道があるようだ。 われわれの目指す古光山の山頂はここから0.5kmである。 意を決して、山頂への登り道を踏み出していく。 次第に傾斜が急になってくる。
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最後の登り
やがてこちらも、後古光山からのくだりの同じような感じで岩の間を縫ってロープにつかまってあがっていく道になった。 丸太梯子がかけられている箇所もある。 12時をすぎてそろそろお腹も減ってきた。 15分ほどすると急斜面は終わり、次第にカヤトの生い茂る樹林になった。最後のきつい登りをあがりきると古光山山頂の標識が見えた。 12:15登頂。標高は952.7mである。
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古光山山頂
山頂からの見晴らしは必ずしもよくはなかったが、樹林の中の山頂は成長した樹木に囲まれており、夏は日射をさえぎって休憩できるのではないかと思った。 三角点の横に腰をおろして、巻き寿司の昼食をとる。 持ってきたビールで乾杯。 AD氏は運転手だということでノンアルコール・ビールで乾杯してくれた。 D夫人の差し入れのでこポンをいただく。 われわれはここから下山したが、実は足を延ばして南峰に向かうと、さらに標高の高い、960mの高峰だtったようだ。 。ピークを越えた辺りからやせ尾根となり、岩がゴツゴツした見晴らしの良い岩稜に飛び出る。階段状の岩峰に立つとかなり高度感があり、天気がよければ、高見山、西に住塚山、東に大洞山、尼ヶ岳が臨めるらしい。
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再びフカタワ
昔の東北の山に行った思い出話をしたりしながらゆっくりとした昼食を摂る。 13:21出発。 そこから来たコースを戻ることにする。フカタワについたあたりから雲行きが怪しくなってきた。 眼下には赤い屋根のみつえ牧場が見えている。 あそこまで下りると林道を歩いて戻ることができるのだが、少し距離が余分にかかることから思い切って、来た道を引き返すことに決める。 さすがに、フカタワから後古光山までのロープのルートは気を使った。
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後古光山から見る古光山
後古光山到着、14:12. ここから見る古光山はなかなか見事だった。 先に南峰も見えていたが、結構距離がありそうである。 天気も悪くなってしまったし、行かなくてよかったと思う。雨も少し強くなってきたので、ここでレインスーツを着る。
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曽爾高原レストハウス
帰りの登山道は木道が滑って結構下りにくかった。 14:55に長尾峠に到着。 靴がどろどろになってしまっていたので、木の枝でこすって泥を落として、A.D氏の車に乗せてもらう。 曽爾高原のお亀の湯によって一汗流していくかという案もでたが、折角の桜の時期に来たのだから「三多気の桜」を見に行こうということになり、風呂はスキップ。
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三多気の桜
車で20分ほど国道369号伊勢本街道を東に進む。先ほど登った古光山の南東を巻くようにして、御杖村に入る。 神末まで来たので、今から20年以上前に三峰山を登った日のことを思い出した。 キャンプ場を越えて、三重県に入ると美杉村。いよいよ日本桜の100選に入った三多気の桜を見る。真福院の参道の両側には1.5kmの桜並木があるのだが、残念ながら少し早かったようだ。 それでも境内の枝垂桜は見事だった。夜桜広場を眺めつつ、正面の岳ノ洞山の雲が晴れないかと願うも山容は見えない。 17:30に名張駅まで送ってもらい、 近鉄特急で名古屋へと帰った。
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あとからガイドブックを読み返すと、古光山は第一峰から第五峰まであるようだ。 われわれが登頂したのは三角点のある第一峰だったらしい。 最高峰は標高960mの第三峰のようだった。 そこはそこそこに展望もいいようだ。まあ、われわれの場合、 展望の開けた後古光山を経てやってきたので、まあ、よしとしなければいけない。 今度、機会があれば大峠から長尾峠に至る縦走コースをチャレンジしてみることにしよう。
(2015年4月 記) |
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