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基本情報
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山名 |
依遅ヶ尾山(いちがおさん) |
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標高 |
540m |
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山域 |
丹後山地 |
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都道府県 |
京都 |
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位置 |
N35.44.02/ E135.08.14 |
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地図 |
2万5千分の1地図「丹後平」
20万分の1地勢図「宮津」 |
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山岳区分 |
関西百名山 |
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登山記録
山歩No |
5360-14036
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登山日 |
2014年11月29 日(土) |
歩程 |
2時間30分 |
天候 |
曇り時々晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
舞鶴道宮津天橋立ICより |
パーティー |
5人 |
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依遅ヶ尾山(いちがおさん)は、京都府京丹後市丹後町にある山。丹後半島の北端にあり、標高540mの独立峰で、死火山である。関西百名山に選ばれている丹後半島唯一の山であり、金剛童子山系の北端に位置する。この山には2002年に納山会のときに立ち寄ったが、あいにくの天気で展望はなかった。 今回も計らずも2014年納山会の当初の青葉山からの目的地変更で再び訪れることになった。 |
夜行バス大阪到着
金曜日の23:50に横浜駅東口バスターミナルから夜行バスに乗る。千葉発のバスだったので乗客の多くは既にバスの車内でリクライニングシートを倒して寝ていた。自分は3列シートの真ん中の4Bの座席で大阪駅前のハービス大阪に到着したのが07:10。電車で移動して7:33に福島インターでリーダーのK.Mさんの車に乗せてもらう。雨の中、渋滞した中国自動車道を西へ。紅葉シーズンだからか、天気は良くないのに渋滞している。西宮名塩で30分以上渋滞通過にかかった。 9:24に西紀SAで休憩した。雨は小降りになりそうではあるものの、本日青葉山に登るには時間が十分にないと判断した。 そこで、本日は宿泊地である間人に近い依遅ヶ尾山にコースを変更する。 矢畑駐車場には車が10台ほど停められるだろうか?
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出発わらぶき小屋
準備をして11:25に駐車場を出発。このころにはすでに雨はやんで曇り空となっていた。 しかし、日差しがないので寒い。 ジャンバーを着たまま歩き始める。 手袋がないのが失敗であった。 ここからしばらくは林道が続くが、わらぶきの休憩小屋の先から登山道になる。 道標はしっかりしたものがつけられているので迷う心配はない。道は少しずつ急傾斜になっていくがよいペースで進む。
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日本海網野方面展望
途中、 「ここらで一服」と書かれた木の札がぶら下がったところで眼下に景色が広がっていたので、少し休んで水を飲む。 今日は歩き出す駐車場が標高180mくらいだから標高差360mを登ることに「なる。 ほぼ1時間というところだろうか? ここらで一服と書かれた看板の裏側にはあと800mという記載があった。 これは駐車場までの下山ルートが800mなのか、上りの山頂までが800mなのか迷うところである。日本海網野方面を見ると、今夜の宿のある間人砂方の三角錐の丘が見えた。
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依遅ヶ尾山山頂
歩くにつれて、標識はあと700m、 あと500mという具合に距離が縮まるのがわかった。少しにわか雨が降り出したので、レインスーツを着ようかとも思ったが、さほど強くなくてぱらぱらと通り雨のようだった。2-3分降ったあとにはやんだ。 山頂直下に巨岩があり、これを巻くように登ると、山頂の祠が見えた。 12:45に山頂到着。 祠の前には広く聖地された場所で、少し上に山頂の三角点があった。山頂から奥にもふみ跡が続いているようにも見えたが、実際にはわれわれが登った道が唯一の登山道のようだった。 山頂にはわれわれ以外に登山者の姿はなかった。 山頂に標識もなく、 関西百名山というにはさびれた何かうら寂しい感じだった。
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下山開始
山頂ではコンビニで買って担ぎ上げた弁当を食べる。 K.Mさんがテルモスに入れた湯でコーヒーを飲ませてくれた。山頂から北には犬ヶ岬が、北東には権現山と京丹後市最北端の経ヶ岬が見えた。小さな三脚を使って全体写真を撮影し、13:34に下山開始。 少しぬれた登山道が滑りやすくなっていたので注意しながら下りる。 自分の前を歩いていたA.Hさんは、ストックを持っていなかったので、2度ほどしりもちをついてリーダーから片方のストックを借りて下りていた。
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到着---矢畑駐車場
14:13に無事に駐車場に下山。 靴の裏に泥がついたので、近くの小川の水で洗い流してから車に乗る。 まっすぐ宿に行ってもまだ時間が早いということで、観光をかねて経ヶ岬へ行って見ることにした。 途中の道路をたくさんのランナーが走っている。 翌日の30日に丹後半島駅伝大会があるということでその練習・下見の人が多いようだ。 経ヶ岬に到着して観光駐車場に車を停める。 なんと1台観光バスが駐車場に停まっていた。 早速、灯台までハイキングをする。険しいのぼり坂をこらえながら進む。
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経ヶ岬灯台見物
経ヶ岬の灯台は1898年(明治31年)12月25日初点灯した灯台で、第1等フレネルレンズを使用した第1等灯台に指定されている。点灯した日がクリスマスというのがしゃれている。 自分のWEBサイトを立ち上げたのも、12月25日なので何か縁がありそうだ。この灯台のレンズを回転させる機械は、水銀槽式
回転機械と呼ばれるもので、1893年発明。当時、画期的な発明として、世界中から注目され、パリで開催された万国博覧会に展示されたものを、そのまま購入して、経ヶ岬灯台に設置したものだという。
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山頂展望台
灯台は経ヶ岬中腹の海抜144mに立地しており映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となった白亜の灯台である。 日本三大灯台のひとつだという。残りの2つが犬吠埼の灯台と室戸岬の灯台だというのだからたいした物である。岬の周囲は、石に柱状に割れ目の入った柱状節理が見られ、波の浸食作用によって断崖絶壁となっています。柱状の割れ目が連なる様子が経巻を立てたように見えることから経ヶ岬の名前が付いたともいわれている。 灯台の敷地から冠島が見える。 残念ながら、野猿がでるのか、いたるところに糞が落ちている。 灯台を見学したあとはさらに上りの急階段を上りつめて山頂展望台へ向かう。
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季節外れの日本海
山頂展望台からは、先ほど登った依遅ヶ尾山が日没の太陽に照らされている姿を見ることができた。東屋がひとつあるだけで回りは林になっているので猿が出るかと思ったがまわりにそれらしき姿はなかった。ふたたび急な階段を足元に気を付けながら16:00に駐車場に戻る。 途中で2組ほどの家族とすれ違ったが、他には人影もなく、さすがに季節はずれの観光地という様子がありありとしていた。
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夜の民宿----カニで宴会
夜の宴会の買出しをして、定宿の「よし鶴」さんに今年も宿泊。カニを食べて今年の山を振り返り来年の登山計画に花をさかせた。 夜、宿から出て空を眺めると、朝の雨がうそのように上がってきれいな星空が出ていた。 オリオン座がきれいだった。 部屋に帰って、またひとしきり飲んでいたが、夜行バスでの疲れもでたのか23時くらいには睡魔に勝てなくて寝てしまった。
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今回、二度目の依遅ヶ尾山だったが、前回と違って周りの山の展望を見ることができたのはラッキーだった。 前回は確かレインスーツを着ながらかなりの雨の中を下山してきたような記憶がある。 決して標高の高い山ではないが、リアス式海岸の山に迫った地形の妙味もあって楽しむことができた。
(2014年12月 記) |
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