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由良ヶ岳
由良ヶ岳

基本情報
1 山名 由良ヶ岳(ゆらがたけ)
標高 640m
山域 丹後山地
都道府県 京都府
位置 N35.30.26/ E135.15.24
地図 昭文社 山と高原地図「該当なし」
2万5千分の1地図「丹後由良」
20万分の1地勢図「宮津」
7 山岳区分 関西百名山
登山記録
山歩No 5350-11034
登山日 2011年12月03日(土)
歩程 3時間10分
天候 曇り
形態 日帰り
アプローチ 京都縦貫道宮津天橋立ICより国道178号線丹後由良より
パーティー 1人

 さあ、3月の震災や菅内閣の退陣と大変なことがあった2011年も終りに近づいた。2011年12月の第一週に予定されていた山岳部の納山会は、民宿のカニを食べるツアーとあわせて京都北部の山を登るというものだった。何しろ、自分が百名山の、登頂を果たした6月の大台ケ原のときにすでに、その計画で、皆に募集をかけていたのだから、リーダーのK.M氏の統率力と計画性には脱帽である。 最終的に9人の参加だと連絡をもらった。 皆に半年ぶりであえるのは楽しみである。

出発

12/02(金) 今回も前回6月に関西に行くときに使ったのと同じWillersさんの夜行バスを利用する。 西新宿(実は会社のとなりのビル)を22:50に出発して、大阪駅桜橋口に6:40に到着するのだからきわめて効率がいい。なおかつ、ビジネスクラスと銘打ってるだけあって、お値段は少し高いのだが、140度のリクライニングで本当に、国際線のビジネスクラスの航空機に乗ったような快適さだ。 前回、結構大阪までこの快適な座席のせいもあってよく眠ることができたので今回も利用させてもらうことにした。バスは、海老名で一回トイレ休憩をする。 参加の皆に食べてもらおうとお土産に小田原かまぼこを買って、あとはワンカップの焼酎を飲みながら寝てしまう。12/03(土)車内のアナウンス「あと15分ほどで大阪駅に到着です。」という案内で起きる。 桜橋口で下車し、大阪駅から6:50に環状線夢咲線直通の電車に乗る、。 西九条で下車。 一緒に行くメンバーはもう到着してコンビニで買い物をしていた。

国民宿舎丹後由良荘

  7:15出発。 福島から阪神高速に乗って、中国池田から中国道へ。 宝塚から7kmほど渋滞していたので到着が遅くなるかと新p利したがさほどひどい渋滞でもなかった。 舞鶴道には行ってからは車の流れは順調。 西紀SAで休憩。 お茶を飲む。 そこから綾部経由、京都縦貫で宮津天橋立へ。 国道178号を舞鶴方面に少し進んで、10:10に丹後由良に到着。 登山口は国民宿舎丹後由良荘の裏から続いているのだが、国民宿舎の中にはさすがに駐車できないねということで、水道管理棟のようなところの前に車を停める。 10:26歩き出し。裏手の登山口の前に、由良ヶ岳山の案内所というお堂があって、ガイドペーパーと、登山証明書を発行してくれていた。登る前に証明書を入手するのはいかがなものかとも思ったが、1枚とって、そこから歩き出し。仲間はまじめに、下山してから、証明書は頂こうと、このときは取らずにいた。

登山道崩壊

 案内所の裏手に登山道が続いている。  すぐに、一合目(標高30m)という標識があった。登山道はよく踏まれているが、意外に傾斜がある。 2合目は80m、3合目は130m、 4合目は炭焼釜のあととなっており、ここは広くなっているので、荷物をおろして休むことにした。 11:09休憩。11:18出発。 道は造林された林の中を高度をあげながら進む。そこから、再び登山道をあがるが途中で、かなり道が不鮮明で、倒木を踏み分けながら進むところがあった。 おそらく横ががれているので、土砂崩れが起きて、登山道がつぶれてしまっているのだろう。悪路を踏み分けて林道と交差した。 林道の左側に、再び登山道と思われる踏み跡があるのでそこをたどっていく。 

一杯水から鞍部へ

道は次第に険しくなり。じぐざぐを何度か切って12:04に一杯水に到着。 ここで再び休む。 水場は水を汲む人によって水量が変わるきまぐれだった。 休憩するには少し手狭だったが、ここですでに標高は530mあると、あと30mで東峰との分岐と聞いて元気になる。 12:10出発。 ここからは樹林を出て草付きの足場の悪いところをあるいた。最後580mの鞍部にいたる手前は少し傾斜が急になっていた。 残念ながら展望はない。 鞍部には道標があって、東峰まで5分、西峰まで10分となっている。 登山案内所でもらったガイドによれば、おおよそその倍の時間が表示されている。 仲間とどっちの山に先に上るかという談義になる。 東峰から海と天橋立が一望できるので、天気がよければ東峰に先に行って弁当というところになるのだが、今日は展望が期待できないので、西峰に先に行こうということになった。

西峰山頂

鞍部からはゆるやかなのぼり、平らな稜線で歩いていて気持ちがよい。 5分ほど歩いたところで突然、雨が降り出した。 あわててレインスーツを着込む。 林道との分岐のところに東屋があった。 ここならば、昼食をとるに、雨の心配もない。 ただ、さきほどの強い雨も一時的なものだったようで、もうやんでしまっていたので、がんばって西峰まで行くことにした。 標高740mなので、まだ少し登りだ。途中、見晴らし絶景地点の岩場があるがガスで何も見えない。 英字のBのように、直登コースと迂回コースとが入り混じる道をあがって、あがりきったところに大きな山頂の看板があった。5人でならんで三角点にタッチし、看板をバックに全体写真を撮る。 それから個人写真。 

あずまやで昼食

下って先ほどのあずま屋で昼食。 13:10. EPIでお湯を沸かしてカップラーメンの湯をつくる。  その間に海老名SAで飼ってきた小田原揚げを食べる。 昼食が終わってから、周りの掲示板の由良が岳付近の昆虫・動物の絵を見る。 近くの小学生の遠足などで登るにはちょうど手ごろな山だということもあるのだろう。 自然研究のための標識がよく整備されている。 見ると「由良ヶ岳に生息する危険な生き物」という看板があって「マムシ」 「ヤマウルシ」「ツキノワグマ」の三つが解説してある。
 ここに本当に「ツキノワグマ」がいるのかいというのがそもそも驚き。 

東峰へ

 昼食のあと東峰に向けて出発。 鞍部からはほぼ8分くらいだった。 山頂に虚空蔵菩薩の社があったのでその前でおまいりをして、再び写真を撮る。リーダーのK.Mさんの言葉によれば、この由良ヶ岳東峰から由良川河口と海を臨む景色は本当に最高だそうだ。 彼がこれまで登った関西百名山全山の中でも5本の指に入る展望だということである。 今日、ガスが出て展望を楽しむことができないのはきわめて残念だ。 

炭焼釜跡

14:23東峰出発。 14:28鞍部に戻ってくる。H.Tさんがマムシソウの由来を説明してくださる。14:36一杯水を通過。 そこまでのくだりがかなり滑りやすい道になっており気をつかうルートだった。 幸い、登山のときに通ったルートを下山しているので、どこを通ればよいかは学習済みである。 帰りは往路で通った危ないところは避けて林道を進む。 15:03に炭焼釜跡で休憩。 このあたりまで下りてくると視界を閉ざしていたガスも少しましになって、降りる方向には、宮津の大きな橋などがみえていた。レインスーツを着て歩いていると暑いくらいなので、脱ぎ始めるものもいる。 本来、今日一緒に昇るはずながら当日欠席となった2人の噂話にしばし花を咲かせた後、15:15出発。


下山

落ち葉の積もった登山道を忠実にたどり、 15:43に下山。 朝通った登山案内所にお約束どおり立ち寄るが、われわれ以外に登山者がいなかったので、登山証明の番号もさきほどと同じものだった。下山の際に靴が泥だらけになったので、洗うために水道がないかと探すが、国民宿舎丹後由良荘の前にはそのような気の聞いた水道はないようだ。 隣に、安寿荘という廃業して閉鎖されている宿泊施設があったので、その敷地に入って水道を使わせてもらう。 ただ、残念ながら水道の契約が打ち切られているのだろう。 最初は水道から出ていた水もタンクがそこをついて途中から出なくなってしまった。 5人のうち最後の人は十分な水を使って靴を洗うことができなかったが、まあ、車が汚れない程度にはできた。 

民宿「よし鶴」 納会

 宮津の町で酒を買って、間人の民宿「よし鶴」へと一気に走る。 こちらには天然かけ流しの天然鴻の鶴(こうのつる)温泉をひいておりつかれたからだにはとても温まる湯だった。 小さいが、露天風呂もある。 あいにく夜で景色は見えなかったが、山岳部新人のR.Mさんとゆっくり湯につかって夜は、間人カニで大宴会となった。かに刺し、焼きカニ、なべに雑炊ととフルコースで、熱燗を甲羅に注いで飲むと、カニ味噌といい風味で調合されて絶品だった。 夜行バスで来 て疲れていたはずだが、また23時すぎまで、仲間と豪快に飲んで騒ぐことになってしまった。


由良ヶ岳に登ると日本海が大きく見える。 この景色の素晴らしさは何度も友人たちから聞かされてきた。 リーダーのK.M氏は今回が3回目、同行のA.D氏も、夫人が山好きの方で、もう一度登りたい山に挙げているという。今回、登れたことはとてもよかったが、こうなると晴天のときにリベンジを果たしてみたいというのが正直な今の気持ちである。 幸い、仲間はカニ好き、今回の民宿に大満足ということもあるので、またの機会が楽しみだ。
(2011年12月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。