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山名 |
白髪岳(しらがだけ) |
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標高 |
722m |
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山域 |
丹後山地 |
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都道府県 |
兵庫県 |
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位置 |
N35.02.46/ E135.08.05 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図「該当なし」
2万5千分の1地図「篠山」
20万分の1地勢図「京都および大阪」 |
7 |
山岳区分 |
関西百名山 |
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登山記録
山歩No |
5300-11035 |
登山日 |
2011年12月04日(日) |
歩程 |
3時間45分 |
天候 |
曇り時々晴れ・にわか雨 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
舞鶴自動車道篠山口ICより国道178号線丹後由良 |
パーティー |
5人 |
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白髪岳は関西中部、丹波と北摂の中間にあたる山である。 アプローチに篠山線が使えることから電車を利用したハイキングもさかんなようだ。 私の場合は、納山会に参加するために、前日の12月2日に夜行バスで大阪にはいり、友人たちと丹後北部の由良ヶ岳に登った翌日、車で大阪に帰る人に登山口まで送ってもらい、ひとりで登った。
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旅館「よし鶴」出発
12/04(日)朝7:15に、起床。 きのうは11:30まで飲んでいたらしい。 写真を撮って、めがねをはずして一応寝たようだ。 15分しかなかったが、さっと風呂に入って、ゆかたのまま、少し遅れて朝食に行く。朝からイカのおさしみがついていることに感動。 きすのひらきもうまい。 食べ終わって8:30に出発と決める。 Y.Iさんご夫妻は舞鶴のほうの山に登るらしい。我々はMリーダーの車に7人乗って、大阪に帰ることになった。 荷物の準備をして、それから、宿、よし鶴の前で記念撮影。裏山には30分くらいで登れますよといわれたが行く人はいなかった。 宮津の町でY.Iさんと別れて、そこから京都縦貫道路で走る。 天気は山間部では曇りでちょっと雨がぱらついたりもした。 |
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文保寺
西紀SAで休憩。 篠山ICで降りてもらって、そこから国道を北にあがり味間南集落から文保寺を目指す。 最初K.Mさんは、「松尾寺」と思い込んでいて、少し道が怪しかったので、農作業をしている人にきいて文保寺の境内に入ってもらう。 そこで車を降りて、皆と握手をしてお別れ。二つに分かれていた荷物をできるだけひとつにまとめて、あいたお茶のペットボトルに水道の水を汲んで11:09出発。 |
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登山開始ーいきなりゲート
まずは名刹の文保寺におまいりする。 杉木立がきれいないいお寺である。 寺の裏手の狭い車道をあがっていくと、やがて、白髪岳登山口の標識が見えた。 ここから3.7Kmで90分となっている。 もみじを踏み分けてさらに車道を進むと、鉄柵のゲートがあった。 かんぬきがしてあるが、鍵はないのであけて中に入り、もういちどかんぬきをしておいた。この右手から、登山道が続いている。結果としてあと10分ほど先まで進んだところで、車道が堰堤で終点となり、そこから上がってくる登山道と合流していた。 ここから80分となっている。 |
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沢筋の登り
11:5沢沿いの明るくなったところで休憩。水を飲んで11:59出発。 道は沢を離れ、次第に尾根に向かって上がっていくが、じぐざくにきってあり急登ではない。一箇所、ロープにつかまって上がるところがあった。 きのうH.Tさんに教わったマムシ草が咲いている。 植林された林に入ると、道は南西に向かって上がっていく。再度大きく南東にまいたところで丹波篠山の町が見えた。
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肩越の辻
12:30肩越の辻に到着。 ここは南矢代方面に行く道と高仙寺に下りる道との分岐がある。 よし鶴さんの部屋のお茶菓子の黒豆饅頭を食べてペットボトルの水で給水休憩。12:37出発。ここからまだ白髪岳まで50分という表示になっている。もう文保寺を出てから1時間以上たつというのに。幸いここからは比較的傾斜がゆるやかでる。道の脇に小さなお地蔵様があった。 稜線伝いに進むとやがて松尾山との分岐が見えてきた。松尾山にはよらないと聞いていたのでトラバースルートをそのまま白髪岳方面に進む。 途中、空あり風あり人ありというりっぱな標識があり、味間南に行く道が続いていた。地図で見るとここを下りても文保寺に出るようだ。
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気持ちよい銃走路
さらに進むと鐘掛の辻。 8人くらいの若い女性が混じったパーティーが元気に松尾山へと登っていった。。ここからの稜線は気持ちのいいコース。 道もしっかりしており歩きやすい。 さらに、白髪岳がだんだん近づいてくるのがいい。 ただ、住山林道への分岐をすぎてからは道が細くなり、本当の山らしいルートとなった。
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最後の登り
689mのピークは南側を巻いて、最後の白髪岳への登りはなかり急峻なルートだった。だんだん、本当の登山という感じがする。鐘掛の辻までの歩きやすいルートは、ある意味、昔の松尾山の城にあがるための道で整備されていたのであろう。太いロープにつかまりながら石をふんで進むと、13:20に山頂の岩が現れた。
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白髪岳山頂
ピークにはカップルが昼食を摂っていたが、他には登山者がいなかった。道標の横の平らなところでEPIをつける。昼食はビールとシーフードヌードル。 つまみに、コンビニでかった梅の実をつまんだ。 東の篠山方向には虹がでていた。 雨がぱらついているようなので傘を差したが、ながめは悪くない。 むしろ360度展望といっていいくらいである。 南東には20年前に20人で登った千丈寺山が見える。東には三岳や三国ヶ岳、西には西光寺山が見えた。 南のほうが光っているのは、海だろうか? 淡路島も和歌山の岬も見ることができた。 |
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南西尾根
14時に山頂を出発。くだりは、なるほど、文保寺からのコースに比べると険しいルートである。 山頂から5分ほど下ったところでまず、鎖場が現れた。 下山は住山まで急な岩場を通って南尾根を下りる。危険だと思われるところにはロープが張ってある。20分も下りたところで休憩に都合のよいベンチが現れた。 今日、出会った登山者は総勢20人くらいだろうか。 もう時間も遅いので、誰ともすれちがうこともないし、追い抜くこともない。 本当に単独行である。 途中から見える西の尾根の紅葉がきれいである。
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下山 住山林道
ラジオで落語を聞きながら歩いていると、岩の尾根はなくなり稜線を忠実にたどっていたルートもやがて北西の尾根をおりた樹林に中となる。15:50、登山口へ。紅葉が見事である。 あずま屋のあるところで水を飲んで林道をてくてく歩く。そろそろ日没が近いというのに登っていく登山者の人がいた。 きっと、山をはしごしているのだろう。 集落に入ってからは車道を歩いてJRの古市駅へ。 ここは赤穂義士の不破数衛門のゆかりの地だということで義士祭りの登りがでている。途中、辻の立石という道しるべがある。 古市の駅は無人の駅だった。 大阪までの切符は1110円。 意外に高い。 電車に乗っていい気分で寝ていった。 大阪駅到着17:30。
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白髪岳は山岳部でもかつて行っているコースであるが、自分はチャンスがなくて参加することができなかった。 今回、ひとりで登ることになったが、スタート時間が遅かったこともあり、静かな山旅となった。 初冬の関西の山はなぜか下山してきたときに、木にたわわになる柿を見ることが多い。 今回も住山の集落を歩きながら、柿の実を見て、風雅な気分に浸ることができた。 今年は、なぜか、桟敷ヶ岳、ポンポン山、大台ケ原日出ガ岳、由良ヶ岳、
そしてこの白髪岳と年に5つも関西の山に登る機会に恵まれた。 神戸に住んでいたのはもう10年ほど前になるが、そのころにもっと精力的に登っておけばよかったと思うほど、兵庫の山の魅力は底深い。
(2011年12月 記) |
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