日本山歩日記 本文へジャンプ
青葉山
青葉山

基本情報
1 山名 青葉山(あおばやま)
標高 693m 
山域 若狭
都道府県 福井・京都
位置 N35.30.18/ E135.29.01 
地図 2万5千分の1地図「青葉山」
20万分の1地勢図「宮津」
7 山岳区分 関西百名山
登山記録
山歩No 5200-14039
登山日 2014年11月30 日(日)
歩程 2時間30分
天候 快晴
形態 日帰り
アプローチ 国道27号松尾寺
パーティー 4人

 青葉山は2014年の納山会でのメインのターゲットとなっていた。 しかしながら、 出発時点で雨が降っていたことと、予想外に中国自動車道が渋滞したことから、11月29日(土)に登るのは断念することになった。 その代わりに、29日(土曜)は宿泊地の間人に近い依遅ヶ尾山に登り、 翌日の30日(日)に好天の中で再度アタックすることにした。 6人で納山会に行ったが、日曜日に予定を入れていた2名は残念ながら先に帰ることになったが、幸い登山口まで送ってくれることになったので、残りの4人で登頂を目指す。

快晴の朝間人を出る

朝7:00起床。 宿で一風呂浴びた後に、8:30に出発。 ひたすら東に車を進めて、 舞鶴をすぎたところで、コンビニによって弁当を買う。 大阪に帰る二人も登山口までは車で送ってくれることになったので、最初に高野登山口に車を1台停めて、それからもう1台で登山口となる松尾寺を目指す。 松尾寺は、西国三十三箇所の札所として2007年にやってきた。 そのときは年の暮れの確か12月27日くらいだっただろうか。 結構強い雨が降っていた。今回は快晴であたたかい。

松尾寺を出発

松尾寺で参拝をして、そのまま参拝道を西に進む。 林道から竹やぶに入り、青葉山の登山口を目指す。 竹やぶの中でGPSのスイッチを入れていないことに気がついて、同行者たちに先に行ってもらい、あとから追いかける。 竹やぶの道はやがて2手に別れ、ゆるやかな林道を山頂に向かって進んでいく。 しばらく進むと前方に高い峰が見えた。 これが目指す東峰だ。 どうにも直登のように見えてしまう。 


急な登り道

  傾斜が強くなっていくると注連縄のようなロープが現れた。 かなり踏まれた道で、ところどころショートカットする道もついている。樹林とはいえ、もみじが多く、ほんの3週間ほど前ならば相当にきれいだったのではないだろうか、 その他も広葉樹であまり葉をつけていないので自分たちの登ってきたルートが見えてすこぶる眺めがよい。急傾斜もところどころあり、長い鉄梯子が備え付けられている。 これを運び上げたのはだれだろうか? 

西峰山頂

 急傾斜がゆるくなると祠が現れた。 ここからは山頂の巨岩が見える。 巨岩の上に3名ほどの登山者が座っているのが見えた。 12:10に広くなった山頂広場に到着。 ここに、青葉神社の奥宮と避難小屋があった。 避難小屋は結構きれいなつくりで、こんなところに宿泊して夜空の星を見たら楽しいだろうなあなどと仲間と話した。 (残念ながらトイレはないようであるが。)後陽成天皇の皇子の八条王子の歌が詠んだ若狭富士の写真がある。 小屋の裏手が本当の山頂のある巨岩である。 この巨岩にあがるのは両手両足を使って登るしかなく、少しおっかなびっくりだった。

若狭湾の展望

 巨岩の上には3-4名くらいしかいるスペースがないので、写真を撮ったら別の登山者にスペースを譲らなくてはならない。 ただ、この巨岩の上からの若狭湾の眺めはすこぶるよかった。 遠くに高浜原発も見ることができた。原発の先に見えるのは三方五湖であろう。 今から25年以上前に職場の仲間とこの湖に観光に来たことがある。 なつかしい思い出だ。 弁当を食べて、みかんをデザートにほおばって、13:00に出発。1m標高の高い東峰を目指す。 

西峰と東峰の間は険しい

 西峰から東峰への稜線は決してたやすいルートではなかった。 最初はゆるやかな下りだったが、次第に切り立った岩の間を通過したり、梯子を伝って下りたりというところもある。結構難易度は高い。前の日の雨のせいもあるだろう。 ところどころ滑りやすい場所もあった。 ストックを使いながら慎重に進む。 岩場を抜けるとあっけなく、東峰の山頂に到着した。  。 

東峰山頂(東の権現)

 山頂には祠が一つあるだけである。 ここも神社の奥宮なのであろう。東の権現と書いているガイドブックもあった。  ただし、展望は西峰ほどはない。 標高が1m高いのでこちらが一応本物の最高峰であるが、高度感や景色を考えるとやはり西峰に軍配が上がるのではないだろうか?青少年旅行村からピストンで登る方もいるのだろうが、ぜひ、西峰まで足を延ばすことをお勧めしたい。 東峰の祠の下には数か所のベンチがあり、登山者グループが思い思いに休憩をしていた。 

金比羅

 下山は、青少年旅行村を目指して一般道を下る。 道標も整備されているので歩きやすい。 金毘羅さんの社まで降りると、ベンチがあり休憩できるようになっていた。 その先にはNHK宮津中継所の設備が設置されている。 各地の映像を映し出すときの若狭湾の景色というのはここから無人のカメラで撮影しているのだろうか? 
 。 

展望台

 中継基地を過ぎるとすぐに展望台が現れた。 ここから見る若狭湾の景色は雄大で素晴らしかった。 先行パーティーの男性4人組も三脚を出して写真撮影を行っている。 と、セルフタイマーをセットした男性が、仲間のところに行く途中で階段で転んだので一瞬ひやっとした。 下山道はそこから15分ほどで、青少年旅行村と高野との分岐になる。 われわれは高野に車を停めているのでそちらの方向へ入る。 青少年旅行村のコースと比較して歩く人が少ないのだろうか、落ち葉に埋もれた静かな道だった。 

下山---米原駅より帰る

 14時前に無事に下山。 Y.Iさんのお計らいで、舞鶴自動車道を敦賀経由で帰っていただく。 帰りは米原で高速を下りて駅まで送ってもらったので、そこから新幹線に乗って帰った。 今年は北陸・近畿方面の山に行く機会が多かったせいか山の帰りにこの米原駅から乗車することが多かったようだ。こだま号の中で伊吹山を眺めながら来年の山のことを考えた。


海を眺める山というのは関西百名山にいくつかあるが、中でもこの青葉山は素晴らしい眺望を与えてくれるということを知ることができた。 西峰の岩場が狭くて足元が怖い絶壁なだけに、青い海が目に飛び込んできたのが印象的であった。 双耳峰の山なのに、若狭方面から見るとコニーデ型に見えて若狭富士といいう名が付いているというのも不思議であるが面白い
(2014年12月 記)

 日本山歩日記WEBトップ
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています