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基本情報
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山名 |
笠山・堂平山(かさやま・どうだいらさん) |
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標高 |
837m(笠山) |
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山域 |
奥武蔵 |
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都道府県 |
埼玉県 |
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位置 |
N36.01.06/ E139.11.23 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図22「奥武蔵・秩父」
2万5千分の1地図「安戸」
20万分の1地勢図「宇都宮」 |
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山岳区分 |
関東百名山 |
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登山記録
山歩No |
4570-12001 |
登山日 |
2012年1月2 日(月) |
歩程 |
4時間00分 |
天候 |
晴れ時々曇りにわか雪 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
関越自動車道嵐山小川ICより県道11号「白石車庫」 |
パーティー |
2人 |
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2012年1月2日 今年の山の登り初めを埼玉県の「笠山・堂平山」で実施した。 この山は、大霧山とともに比企三山と言われている奥武蔵の名山である。 笠山は、関東百名山に名を連ねる山でありながら、関東ふれあいの道のメインルートからはわずかに外れている。 それだけに訪れる人も少ないようだ。 しかしながら、この山は小川町・寄居方面からは見る山としても有名で「乳首山」といわれている。 「乳首」といえば安達太良山が有名であるが、そのような形の山なのだろうか?。 |
出発―白石キャンプ村駐車場
朝5:30起床。 登る山を前夜に決めたので、コース研究の不足は否めない。 日の短い時期でもあるので、あまり歩程の長いコースを選ぶことはできない。 6:30に家を出て、車で、環八経由練馬ICから関越に乗る。 まだ正月の2日ということもあって道はすいている。 嵐山小川ICで高速を降りたのが8:15.デイリーヤマザキによって、おにぎりセットとばらのおにぎり、牛乳を買う。 車の中で簡単に朝食を済ませる。 白石車庫まで着いてインターネット情報にあったとおりに、農園キャンプ場の駐車場を探す。 駐車場には一台も車が停まっていなかった。 入り口に、キャンプ利用者以外の方は有料と書いてあったので、登山者が停めることも容認しているのだろう。 入り口のポストに封筒が備え付けられていて、車種とナンバーを書いて、料金500円を入れて投函する。 9:10出発。 |
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笠山登山道入り口
駐車場から、林道の分岐に下りようとしたところ、右手に、インターネットで見た、笠山と書いてある道しるべ岩があったので、そこで右に折れて 、農機具をしまってあるような小屋の裏手を登っていく。 登山道はすぐに、先ほどの林道と合流する。 笠山右手の標識があったので、それにしたがって、進むと、民家の家を前を通って、畑のあぜ道のようなところを進む。 その右手から、森林に入るところに笠山右手の標識がある。 入り口になぜかネズミ捕りがおいてあった。 畑を荒らす、小動物が獲物か。 のぼり道を進むと、小さな小屋があって笠山神社の分社とも 見れる祭壇があったので、おまいりをする。 道はそこから植林された杉林の中を進んでいく。 決して急な登りではないが、標高差500mを登ることになるので、そこそこ手ごわいのぼりだ。 |
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笠山峠からの登り
しだいに、空が見えはじめる。 9:55に一度、樹林の伐採地標高770mの地点で休憩してお茶を飲む。 10:04出発。 そこから、次第に、稜線に沿った北東に向かう道となる。 いったん、林道とぶつかる。 林道には、車のバッテリーのような廃棄物がいろいろ落ちていた。 環境汚染にも困ったものである。 林道を横切って、再び登山道に入り、林が薄くなってくるのがわかる。 |
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笠山西峰山頂
登りきると、笠山の山頂の肩の部分になって、皆谷方面からの道と合流していた。 10:34に西峰の山頂に到着。 登山者は誰もいない。 山頂からの展望は、北東方向の見晴らしが開けているので小川町をきれいに見ることができた。 正面には、榛名山と赤城山がきれいに見えている。 遠方の山は雪雲に隠れているようだった。道標の前で写真を撮って、おやつにプリッリルを食べる。 そこから、10:48に一通り記念写真を撮った後に東峰に行って見る。
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笠山東峰(笠山神社)
いっ
たん10mほど下って、再度上がると東峰。笠山神社の社の建物以外に、社務所のような建物があった。 シーズン中はお守りなどを売っているのだろうか。 小屋の隣には、トイレがあったので利用させてもらう。建物の南西方向には、栗山方面に下りる道がつながっていた。結構傾斜はきつそうである
。 神社におまいりして西峰へ戻る。西峰まで戻り、それから外秩父7峰縦走ハイキングコースを笠山峠まで行く。峠の手前では林道工事のためにルートが迂回していた。
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七種峠
いったん林道に下りたあと、林道に沿った登山道を七草峠まで。 ほぼ平坦の気持ちのいい銃走路である。七草峠まではいったん登山道から林道まで登り返す。 ここからは笹山へいく道と、堂平山へいく道とに分かれている。 堂平山へ行く道は、新道と旧道に分かれている。 看板には新道の方が路面がいいという表示が出ている。 新道のほうがうっそうとして樹林を通らない分だけ景色が明るいか? 旧道が路面が悪いというのは、日当たりが悪い分、雨のあとなどはぬかるみが残っているということのようだ。 もっともこの時期は、旧道は樹林に葉が落ちており、新道はぬれた部分が凍って霜柱になっているので、どちらが、路面がいいということはいえない。 われわれは前半は新道・後半は旧道を歩いた。 途中で何度か交差しているのでこのように選んで途中で変更することもできる。
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ときがわ町キャンプ場・林業体験センター
西のほうの空は、雪雲でかなり黒く覆われだしてきた。 やがて、急に風が強く吹いてきて林を揺らすようになったかと思うと、粉雪が舞いだした。 急速な天気の変化に驚いたが、やがて、風はさらに強くなり、風速10mくらいになった。 木がすれて動物の鳴き声のようにもきこえて少し恐怖。 粉雪はしだいにあられのような雪に変わった。 あまり視界が悪くなったら、七種峠まで引き返して林道を下山しなければならないかななどと思いつつ、さらにあがると樹林が開けて、堂平山のトレードマークである天文台のドームが見えてきた。 その建物から下には牧場のような芝の広場が広がっていい感じ。 ドームの近くには、人影が見えた。 車が入れるのだろうか? ハイキングコースの標識に従って11:55に林道に沿って堂平山に到着。山頂に行く前に林道の東側に小屋のような建物がいくつか見えたのでそちら側にいって風雪をさけようとして下りていってみた。 果たして、そこは、キャビンがひくつかあるキャンプ村だった自然交流センターもあったが、無人で当然のごとく施錠されていた。
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堂平山山頂
キャンプ村の建物の裏に水場の表示があり、そこは、炊事棟のように、ベンチとテーブルが用意されていたので、そこに座って昼食のしたくをすることにした。 EPIをつけて湯を沸かし、ラーメンを作る。 湯が沸くのに少し時間がかかったので、その間に、おにぎり弁当を食べる。 ラーメンを食べて暖かくなりほっと一息。 小屋の裏になって、風もさけられて快適だった。 トイレの表示もあったが、施錠されており使用不可だった。 やがて天気も回復してきて、また青空が戻ってきた。 さっきの強風がいったいなんだっのかというくらい風も弱まってきたので12:31出発。 山頂を目指す。 ドームの前に
を停めていた人々は、グライダーを飛ばしに来ている同好会の人たちだった。 ドームの裏を回り、山頂にいく。 この山頂は三角点があるだけでなく、四方の山の山座同定の写真があったので、まわりの山を確かめることができた。 浅間山は、見るからに雪雲に覆われていて視界がなかった。 八ヶ岳と富士山も雪雲の中だった。
上越国境の谷川岳や苗場山も見えるはずだった。 一番山頂のとがっているものが、仙ノ倉山と思われた。
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剣ヶ峰
山頂は、きわめてたおやかな芝生の広場のようでありながら、三角点もあり、かつ、周囲の山も眺められるという気持ちのよう場所だった。 難を言えば、山頂直下まで車道がつながっていて、その気になれば自家用車でもすぐ来ることができるというのが、残念ともいえる。12:49に山頂を出発して外秩父7山のハイキングコースをたどる。 尾根伝いに南西に少し下り、森林探索ルートと分かれて少し車道を歩く。
頂手前にゲートがあったが、商用車のような車が上がってくるので、車道として実際に使われている道だと知る。 ほぼ平坦な車道を少し歩いて、再び、登山道への入り口を見つける。 ここには、剣ヶ峰がこの上と書いてある。 少し険しい道だが、最後の登りと意を決して、階段状に整備された坂を登る。 13:00に剣ヶ峰の山頂に到着。 ここは標高が876mと堂平山とほぼ同程度の高さで、本日のコースの最高峰である。山頂には大きなパラボラアンテナがつけられいるので、あまりスペースはなく、剣ヶ峰神社の小さな碑があるだけであった。 休憩するいいスペースもないが、とりあえず、荷物を降ろして、お茶を飲む。。 |
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白石峠
正面にもうひとつパラボラアンテナが見えたので、もしかするとそちら側が、本当の剣ヶ峰かもしれないと疑いを抱いて、出発する。 果たして、急な下り坂を注意しながら降りていくと、車道に出くわした。 標識を見るとそこが、白石峠だった。 峠には、サイクリング車で上がってきた初老の男性がいたが、あとは人気もなくひっそりとしていた。 関東ふれあいの道の大きな看板がある。 以前登った大霧山へのコースが、ちょうどこれから下山する白石車庫から登ってこの白石峠をすぎて、定峯峠を経て行くルートになっている。 白石峠からは、午前中登った笠山がきれいに見えた。 遠望からの写真を撮る。13:25峠を出発。
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白石車庫バス停
白石車庫までは道標にしたがって樹林の中を下る。 地図に表記されているほど急なルートではなかった。 よく整備され、ところどころ関東ふれあいの道の標識があるのを横目で見ながら、ところどころ雪が残る道を踏み分けていく。 20分もすると登山道は林道に変わり、 鯛釜との分岐の標識のある車道に出た。 ここからは蛍光灯の街灯もついた車道をテクテク歩いて13:57に白石の駐車場に到着。 着替えて、車を発進。 白石車庫のバス停には路線バスが停車していた。 通りすがりにバスの中を見たが、 座席お客さんは誰もいなかった。 帰りは嵐山小川ICから東京よりに渋滞が予想されたので、その隣の東松山から乗ることにする。 それでも7kmほどは混雑していた。 また、練馬まで来たところで出口で6kmほど渋滞していた。 環八も全体に車が多く、家に帰り着いたのは17:50だった。
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外秩父7峰縦走ハイキングコースは東武鉄道がPRしているコースで、 小川町から寄居駅まで42.195kmをを歩くルートである。今回歩いた笠山ー堂平山ルートは、この前半部分に指定されているので、日の長い時期であれば皆野から上がって笠山峠、白石峠経由大霧山まで行くのも面白いだろう。(自分の脚力・体力ではどんなに日の長い時期でも全コースを一日で行くのは残念ながら無理だろう。) コースはよく整備されているのであまり道を間違う心配はないが、関東ふれあいの道とちがって、道標は小さく見落とす危険はある。 たとえば、笠山から白石車庫へ降りる下山道などは、少し見落としそうである。 笠山からの景色は、北西側はすばらしい。また、堂平山からの360度の展望は、見事である。 今回、山によらなかったが、エアリアマップによると南側の笹山も360度の展望の山であるので、一度機会があれば訪れたい。
(2012年1月 記) |
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