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日和田山
日和田山

基本情報
1 山名 日和田山(ひわださん)
標高 305m(四等三角点) 
山域 奥武蔵
都道府県 埼玉
位置 N35.53.37/ E139.18.18 
地図 昭文社 山と高原地図22「奥武蔵・秩父・武甲山」
2万5千分の1地図「飯能」
20万分の1地勢図「東京」
7 山岳区分 関東百名山
登山記録
山歩No 4560-21020
登山日 2021年9月23日(木)
歩程 6時間40分
天候
形態 日帰り
アプローチ 西武池袋線飯能駅
パーティー 1人

3日前に東北遠征から帰ってきてまだ少し足に乳酸がたまっている感じはあったのだが、まだ高気圧に覆われて埼玉県地方は降水確率10%の好天が見込まれた。まだ神奈川県にも埼玉県にも緊急事態宣言が発令中だったので不要不急の外出は控えたほうがよかったのだが、彼岸なので墓まいりに行かな刈れば先祖の供養ができないなどと勝手な理屈をつけて、飯能郊外の墓地に出かけることにした。秋分の日には飯能駅から臨時の送迎バスが墓地まで出るのであるがあえてそれを使わず、飯能駅から約5㎞を走っていく計画である。 

飯能の花屋 

8:10に武蔵小杉駅をFライナーに乗車する。 9:25には飯能駅に到着なので早くなったものである。 生花を買わなければいけないので、10時より前に空いている花屋を探す。 予定していた店よりも駅よりに花屋で開店しているところがあった。 さすが、彼岸だということもありお供え用の生花を束で販売していた。 

飯能駅を出発、彼岸花の咲く街道

9:55飯能駅南口からランニング開始。 まず、入間川にかかる飯能大橋を渡って美杉台通りを南へ進む。成木川にかかる手前にスーパーアルプス飯能美杉台店があったので中に入ってみるとお供え用の生花が自分が買ったよりも少し安い値段で売っていたのでショックを受けた。 まあ、仕方がないのでまたランニングを開始。成木川を渡り岩淵という交差点から進路を西にとる。 路傍の彼岸花がきれいである。

長光寺

岩井堂観音でいったん東京都青梅市に入るがすぐまた小木曽街道を北に進むことになるので埼玉県に入る。 下畑で小木曽街道を過ぎるとここからは県道193号下畑軍畑線。 南高麗中学校の横を進んで長光寺の境内に入る。この長光寺がわが菩提寺である。そのまま裏の飯能霊園に行く。 さすがに彼岸だということもあり送迎バスも1時間に1本ほど到着してたくさんの人が来苑していた。 自分もご先祖様の墓石を洗い墓参する。


小木曽街道

11:25、長光寺を出てから下畑まで戻る。 のどがかわいたので自販機で三ツ矢サイダーを買って飲みながらランニング。 小木曽街道を北に飯能市街へ向かう。 コスモスがきれいに咲いている。 天気がよいからか途中の龍崖山公園ではたくさん車が停まっていた。入間川を渡ってさすがに12時半近くなり空腹を覚えてきたのでドラッグストアセキ飯能店に立ち寄っておにぎりを買う。 やはりビールも買ってしまった。 さてどこで飲もうかと思ったが、ここまできたら多峯主山に登ってそこから展望を楽しみながらビールを飲もうと思い、もう少し辛抱をする。

多峯主山への登り

13:00、多峯主山の登山口から登り始める。 YAMAPの地図には掲載されていないルートなので「ルートはずれ」の警告が何度かでてしまう。最初にとりついた登り口はまったく踏み跡もなかったので、ひとつ東側に移って登り始める。 ここは人家の裏からはっきりした踏み跡がある。 階段を登りきると、ちょうど1年前、天覧山から多峯主山に登ったときに歩いたルートと合流した。 トイレのある尾根から東側の稜線にとりついて階段を上がると山頂へのルートが見えてきた。
 

多峯主山山頂

13:28 多峯主山(標高270.8m)に到着。 数名のハイカーが休憩をしている。 南側の展望の見えるベンチでおにぎりとちくわとビールで休憩する。 残念ながら富士山は雲に隠れて見えない。 ここから見ると丹沢の大山がきれな円錐型に見える。 棒の峰から蕎麦粒山への稜線がよく見える。 今日は三脚を持ってこなかったので石の上にうまくカメラを置いてセルフタイマーで撮影をする。 13:55、目指す日和田山へ向かって出発。


日和田山登山口へ

山頂を出てからこま武蔵台団地を高麗駅に向かって進む。 コースタイムは40分だが、ゆっくりジョギングしながらなので25分ほどで高麗駅に到着。 帰りはここから電車に乗ることになる。高麗駅からは巾着田の標識に向かって進む。 残念ながら巾着田曼殊沙華祭りは今年も中止である。 「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、曼殊沙華を開花前に刈り込むこととしたため、花の鑑賞はできません」とホームページに書いてある。 鹿台橋から北に道をとり、日和田山の登山口に到着する。  

日和田山二の鳥居

そろそろ下山するひとも多いが、意を決して登り始める。 14:39、ハイキングコースの看板の横から山に入る。 14:49一の鳥居、 鳥居を過ぎると男坂と女坂の分岐につく。 男坂を歩くことにする。 道の悪いところには鎖がついている。 15:08二の鳥居がある。この上の社から振りかえって見る景色が素晴らしい。 飯能の町がきれいに見える。 巾着田のきれいな円形な地形も見える。  確かに彼岸花の赤い色が点在しているという気配はない。 ここからひと登りで日和田山の山頂である。

日和田山山頂

15:20ほぼコースタイム通りで山頂到着。 5人くらいの外国人のグループが下山したあとのベンチに座って休憩する。 こちらから東側の坂戸市方面の景観がきれいである。 高指山方面の分岐を右に見ながら下山を開始する。 本当は時間があれば高指山を経て物見山に登り武蔵横手に下山するコースを歩きたかったがさすがにこの時間では日没になってしまうのであきらめることにした。
 

田部井淳子さんのレリーフ

下山は来た道を戻る。 彼岸花のさく登山口駐車場に到着。 2016年の10月に亡くなった田部井淳子さんのレリーフがある。 「日和田山からエベレストまで」というプレートがついている。 田部井さんはこの日和田山をずっと愛していたそうである。 NHKの番組で、山の楽しさを語っていた田部井さんの笑顔と声が今でも懐かしく思い出される。

高麗駅

16:15高麗駅まで戻る。駅の線路わきの土手にもきれいに咲いていた。 着替えて16:32の電車で帰る。 16:40に飯能からFライナーに乗車。 この列車はそのまま小竹向原から副都心線に入り東横線に乗り入れているので乗換がなく楽である。 18時に最寄り駅について、夕食を食べて家に帰った。

緊急事態宣言が出ている中なので不要不急の県またぎの移動は避けた方がよいのだろうが、墓参とセットなのでハイキングも一緒に行ってもよかろうと勝手に考えて出かけた。 9月になってから涼しい日が多かったが、台風が抜けて久しぶりに昼間の気温が32℃まで上がる暑い一日であった。今度はもう少し家を早く出て日和田山から物見山まで歩くことにしよう。

(2021年9月記) 

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています