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基本情報
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山名 |
吾国山(わがくにさん) |
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標高 |
518m(一等三角点) |
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山域 |
筑波山地 |
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都道府県 |
茨城 |
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位置 |
N36.19.20/ E140.12.05 |
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地図 |
2万5千分の1地図「加波山」
20万分の1地勢図「水戸」 |
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山岳区分 |
関東百名山 |
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登山記録
山歩No |
4480-22002
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登山日 |
2022年1月29日(土) |
歩程 |
6時間30分 |
天候 |
晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
JR常磐線岩間駅 |
パーティー |
1人 |
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2022年1月、ちょうど一か月前に関東百名山は太平山・晃石山へ行った。今年になってからまだない。 笠間アルプスというのは通称であるようだが、筑波連山の北は本当にハイキングに適した山々が連なっていてガイドブックを見ていても楽しい。 自分の記録を振り返ると2014年の天引山も2018年の富谷山も1月に登っている。 おかげで、この山域天気と展望が良かった印象ばかりである。 関東平野はもともと冬の晴天率の高いところであるがそれでも奥武蔵や丹沢のような西の山では、天気が変わりやすいが、北関東は安定しているイメージがある。 そういうわけで、2022年も関東百名山はこの茨城県からスタートすることにした。今回節目の関東百名山75座目である。
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スタート---JR常磐線岩間駅
朝5時起床。 JRで品川まで行く。 6:35に上野東京ラインの勝田行きに乗車する。 この電車は常磐線直通の電車なので乗り換える必要がない。8:26岩間駅に到着。 ひとつ手前の羽鳥駅の前で筑波山と加波山の姿がきれいに見えた。 平野からひょっこり飛び出した筑波山はやはり秀麗という言葉がぴったりくる。 8:26岩間駅到着。 この駅は1895年に開業であるが、2012年に橋上駅舎が完成。東西自由通路「あいろーど」が完成した。 なので、結構近代的なデザインできれいである。 発車メロディは隣接する友部駅同様に、笠間市にゆかりのある歌手・坂本九の楽曲に変更されたという。 自分の乗った列車は下りだったので メロディは「幸せなら手をたたこう」であった。
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あたご天狗の森公園
8:38駅を出て道標に従い愛宕山を目指す。 国道355号線を渡り、六所神社の前では大きな石の標柱で右手愛宕山2.8㎞と出ていた。 ここから少し上り坂となる車道を進む。 途中車道から別れ右手に登山道を入っていく。 9:09ほどなく再び車道に合流した。ここに大きな駐車場があり、二の鳥居という神社への参道が始まるところだった。 少し登山道を登り、車道に合流すると、別の駐車場の裏手にあずまやがあり、そこから登山道が続いている。 あたご天狗の森公園の案内図を通過してその登山道に入る。 やがて愛宕神社への長い石段が現れた。
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愛宕神社
石段の途中に「女人禁制」と書いた札があった。 先日、大峰山の山上ヶ岳に登りに行ったが、この愛宕山も女人禁制なのであろうか?301段の石段を登りきると愛宕神社の本殿があった。 りっぱな本殿でお詣りをする。 愛宕神社は日本三大火防神社という記載がある。 あと二つはどこだろうかとネットで調べたが、やはり同じトライをした方が、「どうググっても、「日本三大火防神社のひとつ」 と高らかに訴求しているのはこの笠間の愛宕神社のみで、他の 2つは見当たらないのである。」と書いているのが面白かった。
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愛宕山山頂
本殿でお参りをしたあと反時計回りでぐるっと回ってみたら奥宮のようなところがあった。ここに飯縄神社と書いた祭殿がありこちらもお詣りをする。 愛宕山の山頂標識は見当たらなかったが、「十三天狗祀」と書いた大きな銅製の六角殿があった。 これが愛宕山の山頂であろうか? 笠間市のホームページにある地図では標高306mとなっている。飯綱神社の例祭は「悪態まつり」といい、12月(旧暦11月14日)に行われる。日本三大奇祭の一つだという。
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見晴らしの丘
愛宕山を出て、YAMAPの地図が指す方角に進む。 参道を大鳥居まで下ると参拝者用の大きな駐車場があった。 駐車場を横切ってあたごの森スカイロッジの横を抜ける。 以前、家族向けに人気だったこの宿は近年グランピングの施設としてリニューアルしたらしい。9:47車道の突き当りに登山道のスタート地点があった。 笠間・愛宕・吾国ハイキングコース入口という表記がある。 登り始めてすぐに「見晴らしの丘」展望台につく。 ここは東側に開けていて水戸方面の景色が良く見える。
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南山
さらに進むと少し急な登りとなった。 登り切ったところが南山(標高382m)である。 10:10、スタートしてほぼ1時間半である。 南山の木製の展望台は、老朽化が激しく崩壊の危険があるということで立ち入り禁止となっていた。
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団子岩
10:26団子石峠で車道を横切る。 4人組の自転車集団がいた。 10:29団子岩に到着。2016年度に登録された筑波山地域ジオパークを構成する4つのジオポイントの中のひとつである。砂岩や泥岩など堆積岩起源の吾国山変成岩であり、その源岩は、約2億年前に堆積した地層と考えられているらしい。団子岩を過ぎると少し登り傾斜が急になってくる。 10:41団子山到着。 小さな道標に標高431mと記してある。
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屏風岩
10:47大福山という記載のあるピークを通過。 筑波山がきれいに見える絶景ポイントがあった。 10:54獅子ヶ鼻の岩場を通過。 ここももうひとつのジオポイントである。 11:06屏風岩に到着。うっそうと茂る樹木の中に、そびえたつ高さ約10mの屏風岩は周りが樹林で少し暗いだけにお化けが出そうだなという感じもする。
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天狗の奥庭で加波山を眺める
10:57難台山への登りが次第に急になってくる。 その途中に天狗の奥庭という場所がルートから30mくらい離れたところにある。 ここからは西に眺望が開けているので加波山(標高709m)と燕山(標高701m)とが目の前にどーんと広がる展望スポットである。 北に目を転じると女峰山や男体山といった日光連山が雪をかぶった姿が見えた。
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難台山山頂
急な登りを進んで11:15に難台山山頂(標高553m)に到着。 山頂には山座盤があるので早速眺めてみる。 やはりこの笠間アルプスは西にそびえる筑波連山の展望台として絶好のポイントにあることがわかる。 また、水戸市街地からも近いので、たくさんのハイカーが訪れるというのも納得である。 今日だけで軽く50人くらいのハイカーにすれ違っているだろう。高齢の方も多いので、走る人は配慮しないといけない。
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道祖神峠
山頂で昼食にガッツギアのジェルとカロリーメイトで補給。 11:36山頂出発。山頂からは下り。 11:46少し登ってすずらん群生地との分岐。 季節が良い時期にはぜひ寄ってみたいが今は花を見ることもかなわないので、通過する。 ここから少し急な下りが続く。 12:03道祖神峠に到着。 ここには車道が来ているので路肩に駐車してハイキングを楽しんでいる方もいるようである。ハイキングコース内は自転車・MTBも乗り入れ禁止と注意書きがある。
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吾国山山頂
12:04峠からは一気に登りとなる。コースタイム」は40分となっているが真面目に歩いて25分で吾国山の山頂に到着した。 吾国山の山頂はこれといった山頂標識はないので、ハイキングコースの道標が証拠写真となる。 12:29到着。 田上神社の祠の前にベンチがあるので腰かけて水を飲む。 お詣りをしたあとにセルフタイマーで写真を撮影する。 この山頂は北側に展望が開けており、眼下に北関東自動車道と本日のゴールである福原駅の方角が見えた。
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下山---参道一丁目の鳥居
12:45山頂出発。 かたくりの群生地は、登山者が入らいないように、鉄でできたアーチ型の柵でルートをしっかりと限定している。 途中林道とぶつかる吾国山登山道入り口まで15分で駆け降りてきた。 ここから駅まで約30分。 果たして13:34の電車に乗れるだろうか? 何しろダイヤは休日昼間は一時間に1本である。 この道は昔の参道後なのか丁石があるので、これが1丁目になるところが麓なのだろうと思い走っていたが、最後、1丁目になったところは神社の鳥居であった。
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ゴール---福原駅
駅まではここから集落を抜けて10分。 小山行きの水戸線の列車が来る3分前にやっと駅に到着した。一日の乗降者数が115人のこの駅、 駅舎は出雲大社常陸分社をモチーフにした木造である。 それでも有人であるしSuicaを使うことはできる。列車は13:34に発車して小山到着が14:21。 結構長い時間乗った気がするが乗客が少ないので、車内で着替えをして汗をかいたTシャツと靴下を替えてすっきりした。 小山からは東海道線の各駅に乗り爆睡して帰った。
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笠間アルプスは縦走して初めて良さがわかるのが実感だが、一方で、マイカーで近くの駐車場に停めて独立したピークをピストンする楽しさもある両方で楽しめるということも市民から愛される山である理由であろう。 最高峰の難台山ではなく吾国山がなぜ関東百名山に選ばれているのかがわからなかったが、下山して調べると山頂に田上神社と一等三角点があると記載があった。 確かに自分のセルフタイマーで撮影した写真にも三角点らしきものが映っている。 三角点にタッチしてくるのを忘れたので再訪が必要ということになろう。
(2022年1月 記) |
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