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堅破山
堅破山

基本情報
1 山名 堅破山(たつわれやま)
標高 658 m
山域 阿武隈山地
都道府県 茨城県
位置 N36.42.38/ E140.33.44
地図 昭文社 山と高原地図「」
2万5千分の1地図「堅破山」
20万分の1地勢図「白河」
7 山岳区分 関東百名山
登山記録
山歩No 5300-11033
登山日 2009年12 月20 日(日)
歩程 2時間10分
天候 晴れ
形態 日帰り
アプローチ 常磐自動車道日立北ICより
パーティー 2人


もうすぐ2009年も終りという押し迫った日、いわゆる冬型で太平洋岸が晴れて天気のいい一日を狙って、関東北部の山を目指すことにした。 この時期は、高速道路特に、常磐道などは空いているという傾向がある。 寒さが気になるが茨城県北部の堅破山を目指すことにした。 

登山案内図

12/20(日)朝5:03起床。 快晴。  6:30自宅出発。 首都高速経由7:20に三郷から常磐道に入る。 道はまったく渋滞していない。 日立北ICを出た後、コンビ二でおにぎりとおかずを買って、山のガイドブックに従う形で道を進む。。

駐車場

十王駅から山部の交差点から西に入り、十王湖を越えて、指導標識に沿って最後は狭い林道を1Kmほど走って、二の鳥居の横の駐車場に結果的に9:35に到着する。 他に車は1台も止まっていなかった。 トイレを済ませて、靴をはいて9:55出発。

不動岩

森林浴の道の案内図に、いろいろな石をめぐるコースが出ていたので楽しみに思う。 歩き出して10分ほどて最初の石、不動岩。 岩の上に水が流れていて、夏ならば涼しい休憩場といったところか。 

炭焼釜跡

 さらに進むと、烏帽子石・手形石・畳石、ここの上に水場がある。 尾根を北東にまくように進むと、登山道の右手に古い炭焼き釜がある。 意外に近年まで実際の炭焼きに使われていたらしい。 中をのぞいてみたがひと一人入るのがやっとのような広さだった。  

弁天池

10:30弁天池。 ここには東屋があって休憩できる。標高ではもう500mに近いと思うが、伏流水が流れているようだった。 水戸光圀公もかつてここを訪れたようななので、輔さんや格さんとここで腰をおろしてどんな会話をしていたのだろうかと、想像をめぐらす。 少し休んで、三の鳥居と仁王門をくぐって石段をあがる。

黒前神社

  太刀割石は帰りによることにして、山頂を目指す。 山の中腹に神社の札所があり、そこに甲石と船石があった。 甲石の中には、もともと仏像が保管されていたらしい。 さらに石段をあがると、黒前神社の本堂。 ゆったりとした尾根筋を2-3分あるくと、そこはもう山頂の台地になっていた。 

展望台

  高さ10mほどの鉄製の展望台はすぐそのうらだった。展望台はすぐそのうらだった。 10:48、展望台到着。 あがって360度の景色を楽しむ。 筑波山の右手にはるか遠く富士山も見えた。天気は申し分ないが、気温が低く、風も冷たい。 日光・上越の山々はもう雪をかぶっていた。 高鈴山とその左手には日立方面の町が見えて海も臨めた。。 

堅破山山頂

展望台をおりると、山頂自体はさほど広くなく、周りを樹で囲まれているのでとりたてて展望はない。下で三脚を使って11時に写真を撮ったあと、胎内岩を目指す。 11:12に胎内岩の前で写真を撮って、山頂方向に戻る。 山頂をまくようにして神社の前に出て、神社の西側にシートをひいて昼食、寒いせいかおにぎりを少しほおばっただけで早々に切り上げる。 11:48出発。 札所まで降りたら2人の登山客とすれちがった。 これで今日三人目。 山肌をまくようにして太刀割石まで行く。


太刀割石

 太刀割石はなるほど、大きな刀で二つの石をスパッと切ったようにひとつが立った状態、のこり半分がころがった状態のように見える。 球状の石の直径は8mくらいはあるだろうか。史実によると、1080年(寛治元年)、奥州遠征途上の八幡太郎源義家が黒前神社に戦勝祈願をした際、夢に現れた神に授けられた太刀を大岩に振り下ろすと、これが真っ二つに割れたという。。 

仁王門

12時、石の前で写真を撮って、もときた仁王門の方へ降りる。 12:23駐車場到着。 福島ナンバーの車が一台止まっていた。 着替えて12:38に車を出発させる。 途中、天気もいいせいか車内は暖かく、運転していると眠くなってくる。 十王湖のほとりで車をとめて13:08から15分ほどシュラフをかぶって仮眠。 それから、山部の交差点近くのシェルで20Lだけガソリンを入れて、高速に乗り、東京へ。 常磐道はまったくこんでいなかった。15時半に首都高に入ってもすいすいと流れて、16時半に帰宅。 


標高差も少ない手軽なハイキングコースだったが、展望に恵まれた楽しい真冬の一日だった。マイカーで入ることができるので、そうすると少し歩く距離としてはものたりないものになるかもしれないが、歴史や奇岩に目を奪われながらゆっくり歩くのにいいのではないだろうか?
(2009年12月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています