 |
 |
基本情報
1 |
山名 |
湧蓋山(わいたさん) |
2 |
標高 |
1500m(三等三角点) |
3 |
山域 |
九重山地 |
4 |
都道府県 |
大分・熊本 |
5 |
位置 |
N33.08.23/ E131.09.53 |
6 |
地図 |
昭文社 山と高原地図58「阿蘇・九重・由布岳」
2万5千分の1地図「湯坪」
20万分の1地勢図「大分」 |
7 |
山岳区分 |
日本三百名山・九州百名山 |
|
|
登山記録
山歩No |
3980-18034
|
登山日 |
2018年10月21日(日) |
歩程 |
3時間20分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
大分自動車道九重ICから国道387号線筋湯温泉 |
パーティー |
4人 |
|
 |
|
 |
|
|
九州遠征2日目はいよいよ湧蓋山登山である。 前日は佐賀と福岡県境の背振山に登った。 そろそろ寒風が吹き付ける季節となっている。 山岳部九州支部のM.Aさんのお宅に招待されて九州の美酒を味わって300名山の2座目を目指す。湧蓋山は九重連山の最も西に位置する山である。 円錐形のなだらかな山容は美しく、玖珠富士(くすふじ)、小国富士(おぐにふじ)の名でも親しまれている。九重本峰に登ったのが1987年4月なので、そこから31年の月日が過ぎたことになる。 湧蓋山は九重の峰を眺めるにも素晴らしい場所に位置すると聞いているので楽しみである。
|
玖珠PA
10/21(日)朝6:40にA.Dさんがかけてくれていた目覚ましで起きる。買ってあった寝酒はほとんど口をつけただけだったので。朝からそれを飲んで、荷物をもって出る。テレビで天気予報を見たら、なんと全国的に快晴マークばかりだった。 今日は登山日和となりそうである。 前の日にホテルのフロントの人から聞いていた朝食をやっているはずの食堂がやっていなかったので、駅前のコンビニで買ったそばを食べて、7:30にM.Aさん夫妻と合流。 筑紫野ICから九州自動車道を南に進む。
|
 |
登山口伊東邸
筑紫野ICから九州自動車道、途中鳥栖JCTから大分自動車道に入り、およそ50㎞走り、玖珠PAで少し休憩する。 今朝は思ったほど冷え込んでいないので山を登るにはちょうどよいか。売店でお茶を買う。車は玖珠ICで大分自動車道を下りて、それから国道387号線を南に走る。大岳温泉経由、筋湯温泉へ。 宿の人にきいて、伊東さんのお宅の駐車場に止めさせてもらえるということでそこへ向かう。伊東さんが庭先に出ていて、今日は大型車が入ってくることになっているから家を脇に邪魔にならないように駐車してください、という指示に従って車を停める。 荷物を準備して9:45出発。
|
 |
振り返って温泉と地熱発電所
1時間ほど登ると開けた場所に出る。 ここからは牧場の敷地となり、林道も軽トラックが走った轍の跡がある。 クラブツーリズムの集団かと思うような60代と思われる17人のパーティーが休んでいた。 放牧する場所のようで林道にもつながっている。正面にミソコブシという独立峰の草原ピークが見えていた。 そこからハイカーが降りてくるのも見える。 八丁原登山口から湧蓋山を目指す人はこのミソコブシのピークを越えて登ってくるようである。 牧場の中は林道を進んできたが、ここで牧場のメインルートをはずれ道標に従い門柱をくぐって10分行くとわいた越し。 2人組の若者が休憩していた。
|
 |
女岳からの登り
わいた越しからはしばらく樹林の中の道。 石を踏み分けて登ると、また眺めのよい登り道に出た。 東の方に由布岳がきれいに見えた。 湧蓋山は双耳峰である。 手前の峰が女岳で奥の最高峰が男岳である。 女岳までの登りは右手に最高峰を見ながらの登りとなる。 女岳を越えて最後50mほどの急登り。 途中でY.Aさんは休憩したいというので休む。 酸素が少ないのか、立ち眩みがするということなので、先にY.AさんとM.Aさんは後から登ってくることにして、先にA.Dさんと2人で山頂に上がっておくことにした。
|
 |
湧蓋山山頂
12:15山頂到着。 山頂ではクラブツーリズムが先に山頂で写真を撮っていたので、そのあとでシャッター押してもらう。 よく見たらクラブツーリズムではなく大牟田ハイキングクラブと書いた旗を持っておられた。 そうこうしていと思われた団体がいたが、持っている旗を見たら、大牟田ハイキングクラブと書かれていた。 彼らが全体写真を撮るためのシャッター押しのかかりを務める。 さすがに、1枚撮ったら、私のスマホでも撮影して頂戴!というようなリクエストを受けて、5-6カット撮影に協力させていただいた。 そうこうしているうちにY.Aさん、M.Aさんも登ってこられたので、4人で記念写真を撮影。
|
 |
遠くに由布岳を展望
標高1500mの山頂からの景色はもう秋が来ていることを感じさせられた。 たくさんの赤とんぼがとびかっていた。正面には九重の山がきれいに見えた。九重の山の特徴は樹林がないことである。 湧蓋山と同じように山頂近くまですすきに覆われているようで、太陽の光を受けて金色に輝いているようにも見えた。 どれが大船だろうかねということを話しながら、あそこの煙が出ているところが坊がつる温泉だなどとあてずっぽうを言っていた。先ほど牧場ですっきり見えていた由布岳は女岳の山頂に向けて登っているときには見えなくなっていた。 ちょうど湧蓋山の山頂がブラインドになるからである。 湧蓋山の山頂から少し地蔵原側の北東登山道に入るところまで行くときれいに見ることができた。
|
 |
すすきの下山路
山頂では買ってきたまき寿司の昼食を食べる。M.Aさんがコーヒーを沸かしてくれた。 眺めのよい山頂で飲むコーヒーはうまい。13:15出発。 あとはゆっくり15時までに下ればよい。 紅葉をバックにしたパラボラアンテナのきれいな絵を撮影。 途中のわいた越のところでは、前を歩く4人の方がエスケープルートをわざわざトライしてみていた。 そちらを通ったほうが距離は近いようだが足場が悪いので、時間は余分にかかるようだ。ただ、エスケープルート側に赤いテープが巻いていあったので、少しルートファインディングの力がないと、歩く際に無駄が生じてしまうようである。 ヤマレコの記録などを見ても、牧場からの入り口を間違えて30分ロスしたという方もいたりして注意が必要だ。
|
 |
無事に下山
牧場の中のゆるい上り坂を越えて、赤いテープに従って進んでいたが、笹が生い茂っており、少しわかりにくくなった道もあったが、樹林の中を高度を落としていく。 舗装道路を経由したあたりで伊東さんの家の屋根が見えた。 15時下山。 大牟田ハイキングクラブの団体さんはすでにバスで移動したようで、残っている車も3台ほどであった。 ここから、 往路は大岳温泉を通ったが、少し違うところをナビがさしたのでそちらを通って行く。九重夢の大吊橋のゲートの前を通る。 鳴子川渓谷の標高777m地点に架かる長さ390m、川床からの高さ173mでともに日本一の規模を誇る日本一の人道専用吊橋で時間があれば観光したいところでもある。 地元のM.Aさんは以前行ったらしい。
|
 |
大分自動車道を進む
帰路は、九重ICから、大分自動車道に乗る。 途中、やはり玖珠PAで休憩をとる。 定番の三ツ矢サイダーを買う。 なぜか下山してから飲むサイダーは町で飲むのよりうまく感じる。鳥栖ICから福岡へ向かう道路は少し渋滞したが筑紫野ICを16:50に降りることができた。 車の中でパリーグのクライマックスシリーズの結果を知る。 結局、パリーグ優勝の西武ライオンズは二位のソフトバンクホークスに2勝4敗で敗れて日本シリーズに進むことができなかった。 とはいうものの、もしパリーグ優勝チームがソフトバンクホークスだった場合、この日のクライマックスシリーズは埼玉の西武ドームではなく、 博多のヤフオクドームで開催されていたのであろうから、自分が東京に帰る飛行機も満席だったのだろうと思うとちょっとほっとした。 二日市駅でM.Aさん、Y.Aさんと別れて、A.Dさんと電車に乗り込む。
|
 |
二日市から福岡空港へ
ちょうど17:09の快速電車に乗れたので十分に空港で飛行機に乗るのには時間がある。 A.Dさんは以前、九州の山に登って下山するときに飛行機に乗り遅れたという経験があるようだ。博多駅で新幹線で関西に帰るA.Dさんと別れて、地下鉄で福岡空港へと行く。 定番のヤマヤの明太子を土産に買って、ゲートで飛行機を待つ間に夕食の海老カツ天むすを食べて18:40にANA266便に搭乗。 20:15に羽田に到着して、京浜急行を使って自宅に帰った。
|
 |
かつて秋に飛行機を使って山へ行くということを何シーズンかやっていた。 2009年には屋久島に出かけた。 2010年には阿蘇・祖母・傾・大崩へ。 2012年には北海道の天塩岳と四国の石鎚山に行った。 ただ、13年から4年間、静岡に住んでいたこともあり、 飛行機で少し遠方の山に行くというのはここ数年おろそかになっていた。 今年思い立って九州へ行った。 EPIコンロを運べないという難点はあるがそれでもやはり遠くの山に行けるのはうれしい。 今回は、Y.Aさんの家にもお邪魔した。 背振山も湧蓋山も本州の山では見ることのできない素晴らしい展望を楽しませてくれた。 来年どこに行くか、冬の間ゆっくり計画を考えることとしよう。
(2018年11月 記) |
|