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南木曽岳
南木曽岳

基本情報
1 山名 南木曽岳
標高 1,679m
山域 木曽山脈(前衛)
都道府県 長野県
位置 N35.35.33/ E137.38.39
地図 昭文社 山と高原地図40「木曽駒・空木岳」
2万5千分の1地図「南木曽岳」
20万分の1地勢図「飯田」
7 山岳区分 日本三百名山、甲信越百名山
登山記録
山歩No 3610-11015
登山日 2011年7月16日(土)
歩程 6時間00分
天候 晴れ
形態 日帰り
アプローチ 中央自動車飯田山本IC国道256号南木曽山麓
パーティー 2人

南木曽岳はたまたま思い立ったように行った山だった。といういか山に行くこと自体は決めていた。 梅雨もあけて夏山のシーズン。海の日の三連休にキャンプをかねて中部地方の山に出かけた。当初、土曜日は移動のみ、日曜日に小秀山を、祝日の月曜に奥三界岳を登 るつもりであったが、日程をひっくり返した関係で、土曜に少し時間ができそうだった。 日本三百名山を目指すには、できれば奥三界 岳と南木曽山は一緒のタイミングで行っておきたい。 そこで当初移動だけの予定だった土曜日に正午くらいにキャンプ場について登頂を目指すという計画に変更した。 

出発

07/16(土)朝4:30起床。 さあ、梅雨も明けていよいよ夏山のシーズンだ。 今日から海の日の月曜まで三連休だ。 車が混むことが予想されるので、早めに出発することにした。5:35に家を出る。地図を忘れたことに気がついて、一回家に帰り、あらためて出発。  6:25に調布ICから中央道に乗るが、乗ったとたんに、渋滞している。日野BSのあたりはそれなりに流れていたので本当の渋滞は小仏トンネルのあたりか。 相模湖ICを先頭に13kmの渋滞とな っている。 飯田山本ICを降りてすぐ、生協で買い物。 行動食のゼリーやウイスキーボンボンを買って、国道256号線を南木曽に向けてはしる。ガソリンスタンドでキャンプ場あららぎの場所を聞いて、受付でテント場の代金4600円をはらって山へ行くことを管理人に伝える。12:00すぎに駐車場到着。 荷物の準備をして、買ってきたソースカツサンドを食べて12:30出発。 

下山道との分岐・金時の洞窟

 駐車場から200mも歩くと、避難小屋があった。 夜のうちに到着した人はここに泊まって翌朝から登ることができると思った。 トイレをしていると、下山者が4人降りてきた。12:44自然歩道を歩く。 あずまやの横を通って一度林道に出る。 そこからは結構日に照らされて暑い。 3人の下山者からこれから登るの?ときかれた。 13:14、下山路との分岐で休憩。 13:20出発。 でてすぐ左手に金時の洞窟が見えた。

カブト岩手前の登り

木橋をわたって、そこから徐所に尾根筋を上がる。かなり強引に標高を稼いでいく気がする。 中央アルプスの前衛として結構この山は人気があるようで、我々が登るときには駐車場に車が結構停まっていたが、ただ、このルートを下りてくる人が少ないところを見ると、この西側の稜線に取り付いて登って、東側にまいて摩利支天のほうから下るというのがオーソドックスなルートなのだろう。 その意味ではこのルートは登り専用か。 13:52、かぶと岩の見えるとこ ろで休憩。 このあたりでずいぶん標高をかせいできた気ががするが、結構な急坂である。 13:55出発。 さらに進むと、人の話し声が聞こえてきた。 1組の男女だった。 すれ違うときに声を掛けられたが、自然保護の活動をがやっている地元の人だった。 山のマナーを書いたパンフレットをくれた。 ご苦労様です。  

南木曽岳山頂

着きそうでなかなか着かないのぼり道をつめていくと、やがて尾根筋から北東に伸びる稜線 にたどりついて最後のひとがんばり。 15:04南木曽岳の山頂に到着。 残念ながら山頂自体は樹林の中で、展望はない。 もう他の登山者はいなかった。 三角点を踏んで、三脚で写真を撮影。メロンパンを食べて15:28出発。 少し東に行ったところに祠があって、祠の登山道をはさんで反対側に見晴らし台にあがるはしごがある。 見晴らし台はただの大岩だが、確かにそこから御嶽と乗鞍を見ることができた。 


南木曽岳避難小屋

15:36そこから緩やかに樹林を 下ると開けた台地に出た。 その一角に南木曽岳避難小屋があった。 ちょっと休んでみるのもいいかと思い、入ってみた。 「揮発性の油が置いてありますので火気の使用を御遠慮します」という張り紙があった。 思わず噴出してしまった。 どう考えても正しい日本語は、「火気の使用をご遠慮願います」じゃないだろうか? 小屋の雑記帳をながめてみるといろいろなことが書かれていて面白かった。古い小屋ではあるが、土間もよく掃除されており、トイレも屋内に併設されていて、気持ちのよい小屋だと感じた。  

小屋の裏より山頂を眺める

 小屋の裏手に出てみると、下りてきた山頂方面を望むことができた。 山頂自体は樹林に覆われているので見ることはできないが、なるほど山頂からここまではゆるやかなくだりになっていて稜線歩きの気分を楽しむことができる。 誰かがWEBに、山頂の東に出たら景色がいいたと書いていたがここのことである。 午後になって少し雲が上がってきてはいるが、今日は天気もよく、1600mの高所では風も吹いて心地よい。 

中央アルプス・御嶽展望台

小屋をでて15:46少しくだって登った高台が中央アルプスの山を展望できるところだった。 なるほど、これは見晴らしコースと呼ぶにふさわしい。 そこから川向に降りる道との分岐があった。 中央アルプスは南のすりこぎ山から越百、空木、木曽駒まできれいに見えた。15:51写真を撮るためにそこで休憩 すぐ隣には、同じような展望台があって、そちらは、御嶽・乗鞍を展望できるところだ。 まあ、ここでこれだけの景色を見ることができるなら、見晴らし台で無理に写真を撮らなくてもいよいということか。 15:58に出発。 


摩利支天より南木曽温泉を見る。

標識に従い稜線を進むと地図にはでていない小屋があった。 されに進むと摩利支天の展望台の分岐だった。 景色を楽しむべくいったみた。 岩場はスリルがあったが、妻籠方面のながめがとてもよかった。16:20出発。 そこからの1時間のくだりが結構な試練だった。 とにかく急坂、木の根の張った道をひたすら下る。 だんだんめまいがしてきて、17:20に分岐のところについたときにはほっとした。沢の水を飲んでのどを潤す。 17:28出発。



下山。 男滝・女滝を散策

18時に自然歩道をわきにそれて男滝・女滝を見物。 18:17に無事下山。 いつものことながら、駐車場についたときには自分の車しかなかった。 18:30にキャンプ場に到着。 管理棟で食事中だった管理人さんに下山したことを声をかけて、テント場に向かう。 暗くなる前にテントを張ることができた。 めしより先に、風呂に行こうとして木曽路館までいったのだが18時で閉店してしまっており真っ暗。 仕方なく、駐車場で夕日の写真を撮る。 なんと、今日は風呂に入れないのかとちょっとがかっかりしたが、ナビで調べるとすぐ下にアララギの湯があるとなっているのでそこへいく。 幸い、そちらは20時まで営業していたので、一人550円の入浴料でつかることができた。昔ながらの銭湯という感じで、おせじにもりっぱとはいえないところだったが、汗を流せたのはよかった。 ポーランド人のグループみたいな人たちも入っており、結構混雑していた。自販機でコーラとビールを買うが、ビールのほうはまったく冷えていなかった。 ちょっとだまされた気がした。 車でテントに戻って、ヘッドランプに電池を入れて焼きそばの夕食を作る。 たいやきとマカロニサラダを食べて夕食完了。 22時に就寝。

南木曽岳は登り応えはあるが、確かに周回するこのコースは眺めもよくお勧めである。 下山のとき、200m寄り道をして男滝・女滝に行ってみると夏は気持ちがいいかもしれない。 
(2011年7月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。