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基本情報
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山名 |
奥三界岳(おくさんがいだけ) |
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標高 |
1,810m |
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山域 |
阿寺山系 |
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都道府県 |
長野県・岐阜県 |
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位置 |
N35.40.53/ E137.30.25 |
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地図 |
昭文社 山と高原地図39「御嶽山」
2万5千分の1地図「奥三界岳」
20万分の1地勢図「飯田」 |
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山岳区分 |
日本三百名山、 |
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登山記録
山歩No |
3590-11016 |
登山日 |
2011年7月17日(日) |
歩程 |
7時間00分 |
天候 |
快晴 |
形態 |
日帰り |
アプローチ |
中央道飯田山本IC国道256号 |
パーティー |
2人 |
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2011年の海の日の三連休はまた海に行かず山に来た。 去年のこの時期は、南アルプスに入って光岳から聖岳まで縦走したが、今年は、テントを持って単独峰を1つずつ三つ登る計画。 まず、初日の16日土曜日には南木曽岳に登った。 コースタイムでは4時間ほどながら、渋滞の影響で麓に到着したもの遅かったし、山に入ってからの景色のよさもあり、暗くなるまで行動していたので、寝るのが遅くなってしまった。 今日は少し行程の長い奥三界岳。 御嶽の真南にあるこの山は街道から離れていることもあって秘境の山である。 |
夕森公園出発
07/17(日) 朝4:55起床。まあ6時間寝たというところだろうか。 何かとあわただしい。 朝食はとらずに、テントを撤収、ごみを片付けて5:47に車を出す。 6:20に夕森キャンプ場に到着。 バンガロー村があるところに車を停めて、荷物の準備。 それから、炊事場で水を汲めるので朝食を作る。あんかけちゃんぽんを作って食べる 歩き出しは7:25だったが、カメラを車に忘れてきたことに気がついて取りに戻る。車道を少し歩くとすぐにゲートがあってそこから先は車が入れないようになってい
る。 登山者と思われる車が1台だけ停まっていた。 |
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銅穴の滝
車道をなおも歩いて 7:53銅穴の滝に到着。 あずまやで休む。道標によるとここは登山案内所と書いてある。 しかしながら、係員もいないし案内標識があるわけでもない。 どうも林業で使うと思われる資材や地下足袋、ワイヤーがおいてあるだけだ。 7:57出発。 そこからさらに林道を進むと、奥三界山・あぜ滝こちらという道標があり、そこから登山道となる。 定員1名のつり橋をわたり、そこから樹林の中をじぐざぐを切って登っていく。8:40休み。結構傾斜が急である。もう汗びっしょりになった。 8:46出発。 地図で見るとこのあたりが一番急登のようである。 ただ、このコースの特徴は、山頂の300m下、およそ1570m
のところまで林道が通じていることである。 今こうして急なのぼりを進んでいるのも単なる近道であって、いずれ夕森公園から分岐してきた林道と合流するのだ。
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イセ谷のつり橋
9:11林道との合流。 そこから林道を歩く。 カーブミラーがあるところを見ると作業用の車は結構入るのだろう。ただ、日曜日ということもあって、作業用の車は一台もはいっていない。今年いっぱい造林の作業のために、日曜日以外は登山者が入れないことになっている。 我々ももともとは、土曜日の晩に乙女渓谷キャンプ場宿泊。 日曜日に小秀山に登って、この日に夕森荘に宿泊、それから月曜に奥三界岳を登る計画を立てていたのだが、夕森公園の案内所の方に電話をして調べてもらったが、祝日でも月曜は作業があるので入山禁止とのこと。急遽、予約してあった乙女渓谷も宿泊を一日ずらして、奥三界岳を日曜日に登る行程に変更したのである。おかげで作業用の車に会うことなくのんびりあるくことができるが、それにしても暑い。 |
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夕森山
先ほどの沢を渡ってからの急登もきつかったが、まだ日陰だからよかった。 今日の快晴無風で林道を歩くのはかなり厳しい。 まだ朝9時過ぎだが、相当に日射が強い
。 熱中症にならないかとかなり心配である。 この調子だと、帰りにこの林道を歩く14時ごろはどうなるのかとちょっと不安になる。 のどがかわいて仕方ないので、日陰に入って9:25休憩。 9:31出発。 そのあともできるだけ日陰にはいって歩くようにする。9:56奥暗がり渓谷を望む。 そこから上に橋が見えた。 林道はまだ天然公園へ、と続いているのだが 奥三界山には西に大きく曲がる登山道に入っていく。 林道が荒れたような道だが、そこで初めて下山者にあった。 こんな暑い道なんですかと聞くと、もうすぐ樹林になりますようお教えてくれた。 10:20にで休み 10:27出発。飯場のような小屋がありその横からは確かに本当の登山道になっている。
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涸谷の登り
樹林の中になったので少し気が楽になった。 11:16に水場で休憩。 ポリタンクに水をいっぱいにつめる。 11:30出発。 。 そこからはガラガラの沢をあがっていく。 もはや日光をさえぎる木々はまったくないので、後ろがやかれてひたすら暑い。 水にタオルを浸して、首に巻いて、帽子を水に浸しながらあが
っていく。 11:52に稜線に出る。 道標に寄るとそこから40分と出ていたので、 そこで林の中で休憩。11:54出発。 そこからは傾斜は比較的緩やか。 地図には夕森庭園という地名があるがどこがそれなのかはよくわからなかった。 山頂近くになるとなぜか、少し湿地帯のようになり、登山靴に泥がつくようになった。 鏡池というのを横を通り過ぎたが、少しも、池という感じはしなかった。ただの水溜りだった。。
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奥三界岳山頂
林の奥が最高点。山頂には少し古くなっているが木で組まれたやぐらの展望台があった。12:32正真正銘の櫓の上の最も高いところに登頂。登山者は他に全くいなかった。 御嶽方向は晴れてはいたが、残念ながら山頂部は曇っていた。御嶽から左には明日登る小秀山が見えた。阿寺山系は北西の白草山からこの奥三界岳まで相応の山脈を形成しているのが山頂の展望台からわかった。 この展望台がなければ、奥三界岳のピークは樹林の中になってしまうが、これのおかげで景色を堪能することができる。 以前、茨城の堅破山に登ったときも展望台のおかげで富士山まで見渡すことができたが、それを思い出した。 山頂の人口構造物には賛否両論あるが、このように山の価値を高めてくれる展望台は意味があるかもしれない。
ラーメンを作って食べて、セルフタイマーで数枚の写真を撮る。 展望台の隙間からステッキを落としてしまったのでこの構造物の下にまでもぐりこむことになった。笹薮の中をとりにいって。 13:19出発。
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笹の多い造林地
くだりは来た道を帰るのみ。 がんがんに照らされて暑いと思いきや。 少し雲があがって日差しをさえぎってくれたりするので、来るときよりも快適だった。 14:00、稜線上から中央アルプスがきれいに見せる。空木岳から南に伸びる稜線は、自分も行ったことのない領域である。いつかチャレンジしてみたいものである。 14:11に命の水場で休憩。 持っていたタオルはもうどろどろでもとの色もわからないようになっている。このタオルはLakidと書いてあり、1990年で山岳部で琵琶湖のほとりにテニス合宿に行ったときのペンションでもらったものである。 WEBで検索してもないのでもうとっくに閉鎖してしまったペンションであろうが、思い出の宿である。バブル華やかなりしころの流行か、ペンションの夕食はフランス料理のフルコースだった。 一泊いくらだったか、もはや記憶にない。 この山行きのこのタオルも捨てることになるが思い出深いものである。14:20出発。 樹林の中をすたすたと降りる。 あやうく間違えて 林道の分岐では思わずまっすぐ進もうとしてしまったが、すぐに気がついて正しい下山路をとった。
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水場
15:03に水がでていた場所で休憩。 命の水というにふさわしい水場だ。 15:10出発。 林道歩きはさほど苦痛ではなかったが、そこからの樹林のジグザグは、概ね1時間とわかっていたのでまあ、気分的にも楽だった。登るときはかなり暑かったが、午後になって少し風もでてきており思ったほど樹林の中の歩きもつらくはなかった。、沢についたら休憩しようなと言い聞かせて16:28につり橋の下で休む。 最後の水を飲んで、あとは林道をキャンプ場まで歩くだけ。 橋を渡るところの動画をとっていたら、休憩場所にステッキを忘れて、もどるはめになった。 気をとりなおして16:37出発。 ゆるやかなのぼりで沢から離れると林道歩き。あとは下山の心地よさで17:06にゲートに到着。。
17:15に車に戻って荷物を片付ける。 次の目的 地である、加子森森林組合の経営する乙女高原キャンプ場まで1時間以上かかるみとおしだったが、付知峡温泉おんぽいの湯に使って汗を
流す。 600円でなかなかいい湯を味わうことができた。 ごぼうサラダと、ビール、氷をファミリーマートで買って、乙女高原キャンプ場に着いたら19時。
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ない山だということか推して知るべしである。 林道歩きがつらいものの全体として稜線伝いに眺めがよく、時期がよければ素敵なハイキングコースということができるのではないだろうか。 麓の夕森公園も川遊びができて竜神の滝の散策をしたりしてなかなかお勧めの山とキャンプ場である。
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