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伯母子岳
伯母子岳

基本情報
1 山名 伯母子岳(おばこだけ)
標高 1344m 
山域 紀伊山地
都道府県 奈良
位置 N34.04.39/ E135.39.03
地図 昭文社 山と高原地図51「高野山・熊野古道・伯母子岳」
2万5千分の1地図「伯母子岳」
20万分の1地勢図「和歌山」
7 山岳区分 日本二百名山、関西百名山
登山記録
山歩No 28450-22022
登山日 2022年7月18日(月)
歩程 4時間10分
天候
形態 日帰り
アプローチ 国道371号龍神高野スカイライン箕峠野迫川温泉大股
パーティー 2人
動画URL https://youtu.be/bZG7W0Qi-jQ へのリンク

 海の日の三連休で冷水山・矢筈岳・伯母子岳と関西百名山3つを登る予定だったが、初日土曜日の天気があまりよくないので、日曜と祝日の月曜で冷水山と伯母子岳に登る計画に変更した。 リーダーのH.Hさんに車を出してもらい、日曜日は紀伊山地西部周辺の冷水山に登った。 冷水山は閑散百名山の登頂を目的に行った場所であるが、 翌日登る伯母子岳は関西百名山であるとともに、日本二百名山でもある。 佐武流山以来の日本二百名山となるが、エリアが全く異なり、久しぶりの関西地区なので楽しみである。 


2022年7月 冷水山からの下山

 冷水山登頂後に、下山の汗を流すために登山口近くの丹生ヤマセミ温泉館へ寄る。 風呂からあがって翌日の伯母子岳の登山口を目指す。 三又口から祇園越えで龍神温泉に入り、そこから国道371号線を北上する。 17:45高野龍神スカイラインでみちの駅「田辺市館こまさんスカイタワー」へ。 ここから三百名山の護摩壇山までは目と鼻の先なのであるが、H.H氏も自分も行ったことのあるところだったので特に立ち寄ることはせず、休憩だけして宿泊地である大股を目指す。道の駅から見た伯母子岳の向こうに昨年登った大峰の釈迦が岳までが見えたのがよかった。

大股登山口でキャンプ

 国道371号を箕峠から右折して弓手原へ入る。 野迫川温泉を経て大股に到着したのは18:41だった。4台だけ駐車できる駐車スペースはまだ空いていた。 テントを張って19:20宴会開始。 いわしの缶詰やアカガイの缶詰を開けて焼酎でご機嫌になった。 当たり前ながらかなり蚊に刺されてしまった。


大股登山口出発

 7/18(月)6:30起床。 晴れ。 朝食を食べてテントを撤収し登山の準備をする。昨日、がらがらだった駐車場にも他に車が停まっている。やはり登山者がいるのであろう。 7:53大股登山口出発。しばらくは民家の間を通るようにして進むが墓を過ぎてから山道に入り、ジグザグを切って植林の中をすすんでいく。 それでも熊野古道なので道幅はかなり広く歩きやすい。 途中で林業用のカートがある。 ナンバープレートがついていないので、これは植林作業に使われるだけなのだということを知る。 今回、夏山のトレーニングのためにテントを含むすべての荷物を背負っている。

萱峠避難小屋

9:06萱峠避難小屋。 ここで休憩する。小屋はきれいに使われている様子だった。 オーナーのご厚意で開放されているようである。 小屋の裏手には少しずつ水が流れている水場があり、その桶の中に売り物のビールやジュースが冷やしてあった。 せっかくなのでまだ午前中であるがビールをいただく。休憩が思わず長居になってしまった。


桧峠

 11:15桧峠到着。大股まで3.5㎞で伯母子峠まで3.2㎞になっているのでイメージとして半分くらいの距離を来たことになるだろう。 ルートはここから先、少し下りになる。六字名号碑が伯母子岳分岐のところにある。 このまま直答して伯母子岳に行くこともできるが我々はいったん伯母子峠を回ってみようということになった。伯母子峠まではゆったりとして登り。

 

伯母子峠避難小屋

 11:58伯母子岳避難小屋到着。宿泊は10名くらいだろうか? トイレは見た目よりもきれいであった。 12:18避難小屋出発。ここからは稜線にそってゆるやかな登り、10分ほどで山頂が見えた。


伯母子岳山頂

 12:30伯母子岳山頂到着。展望は文句なしのピークであった。 例のよって動画で万歳三唱を撮る。 西には護摩壇山・東には大峰山の釈迦ヶ岳や八経ヶ岳、さらにその奥には大台ケ原方面をと思われる山脈も続いていた。 また前日登った冷水山の向こうには大塔山や雲取山と思われる和歌山南部の山も見えていた。 山頂でアルファ米の昼食を食べる。 13:25伯母子岳山頂出発。


下山、大股登山口

 14:05桧峠。来るときには気が付かなかったがここから夏虫山へのルートが続いている。 夏虫山は展望はないが三等三角点がある山なので訪問する人もそこそこいるようである。 14:48萱峠避難小屋を通過。 さらに樹林を通ると、登るときに林の入り口にあったお墓が見えた。人家の間を縫うようにして15:36大股登山口。 15:58、H.H氏の母上が完熟トマトを差し入れしてくれていたのだが、それを車に忘れていたことに気が付いて下山してから食べた。 帰路は龍神高野スカイラインを高野山まで行き、橋本経由で帰った。

高野山経由大阪へ

 えらく道が狭くとても対向車との行き違いができないようなところがある国道で驚いた。19:00三国ケ丘の駅で車から降ろしてもらい関空快速で帰った。 大阪まで直接行かずに、H.H氏の推薦で、西九条で途中下車し、しろくま食堂に立ち寄って晩飯を食べる。 肉豆腐やチャーシューを食べて21時に西九条から電車に乗る。22:00出発のバスだったが、梅田から駐車場までが恐ろしく遠かった。夜中3:15に遠州森町で停車したときは外はかなり強い雨が降っていた。登山中に降らなくてよかった6:35、横浜駅到着。 朝早い私鉄で家まで帰った。 

 

下山 大阪へと戻る

13:33奥駈道出合いまで戻ってきた。 休憩しあめを食べる。 14:19トンネル西口着。 バスが3台とまっていたので、やすんでいた運転手にここまでどうやってあがってきたのかきいてみた。 西からは御手洗渓谷のトンネルがネックでとおれないらしい。 14:35、片づけを終えて車で国道309号線をゆっくり下っていく。 途中6-8台ほどすれちがう。 一番せまいところで福井ナンバーとすれちがったところは緊張した。 309号を帰り、途中128円のセルフスタンドでガソリンを入れて、当麻から南阪奈道路を通る。景色のよい道だった。 美原JCT・松原JCTまで阪和道をとおって大阪市内へ帰った。

いまから30年ほど前に伯母子岳に誘われたことがあるが都合が合わずに参加を断ってしまった。 そのときから気になっていた山ではあるが今回初めて行くことができた。 護摩壇山からの稜線は展望が良さそうなコースである。山深いこの地域はもっといろいろ歩いてみたいところがたくさんあると感じた一日であった。

(2022年8月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています