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奥大日岳
奥大日岳

基本情報
1 山名 奥大日岳 (おくだいにちだけ)
標高 2611m (三等三角点)
山域 飛騨山脈・立山・剱連峰
都道府県 富山県
位置 N36.35.54/ E137.34.51 
地図 昭文社 山と高原地図36「劔・立山」
2万5千分の1地図「劔」
20万分の1地勢図「高山」
7 山岳区分 日本二百名山
登山記録
山歩No 2590-08030
登山日 2008年9月15 日(月)
歩程 4時間30分
天候 晴れのち曇り
形態 テント1泊
アプローチ 富山地方鉄道立山駅からケーブル美女平バス室堂
パーティー 1人

 9月の祝日を利用して立山・劔へのアタックをするべく山にやってきた。初日はあいにくの雨、立山に登り剣沢にテントを張る。 翌日は幸い快晴となり、その中を念願の剱岳に登ることができた。 雷鳥坂を降りてテントを張る。 

早朝の立山連峰

9月15日(月)朝3:30起床。 テントはそのままに朝食に昨日たいた五目飯を食べて湯を沸かしてトン汁を入れる。 サブザックに必要なものだけつめて4:50に出発。 暗い中ヘッドランプをつけて沢を渡り、雷鳥坂との分岐をすぎる。 先日、新宿の好日山荘で購入したステッキが軽くてなかなか使い心地がよい。

新室堂乗越

 5:22雷鳥沢を渡る。 ここが昨日降りてきた雷鳥坂と分岐奥大日連峰のある稜線との分岐になっている。 川を渡り切ってうっそうとした低木を通過。分岐で少し休憩をして5:27出発。まもなく木道歩きとなる。歩き出して30分、5:43に新室堂乗越まで到着。大日方面と別山乗越への分岐点になっている。明るくなってきた山山の中でも剱岳がひときわそびえているのが見える。 ルートはここから稜線伝いに大日方面へと歩く。  
 

奥大日岳を目指す

 稜線歩きだが、だんだん標高を上げて行っているのがわかる。 6:33、奥大日岳の望めるところで休憩する。 この稜線は、室堂まで見渡すことができるし、後を振り返ると剱岳の姿を眺めることができる気持ちのいいコースだ。 若い元気なご夫婦が追い越して行った。給水して6:38歩き出す。  

奥大日岳山頂

 稜線の途中で雷鳥にであう。 つがいの雷鳥だろうか。 劔岳をバックに雷鳥の姿を撮影することができた。 急な坂のがれたところを通って7:09奥大日岳山頂着。ここには三角点がある。 誰もいないのでどうしようかと思っていると後から途中で朝食をとっていた西宮の若い夫婦ずれがやってきた。 彼らは、大日岳の方までいくという。 3人組の女性が到着して写真のシャッターを押してくれとたのまれた。 2人組の初老の男性組も来る。やがて賑やかな山頂となった。 

最高峰で劔をバックに

 7:52に出発。 ふみ跡をたどって、最高峰(2611m)まで行ってみる。 標識も何もないが景色はよかった。 2人組も追いついてどこの山小屋がよかったという話をする。8:18に最高峰を出発する。帰りは下りの稜線でテント荷物もないので楽に歩くことができる。 9:23分岐の手前で休み9:29出発。さすがにこの時間になると、 多くの登山者とすれちがうようになる。 10:00にテンバ到着。本日の歩行行程はほぼ終了となる。 あとはバスで下山するまでお楽しみの温泉である。

みくりが池と逆さ立山

 トイレをすませて、アルファ米の昼食をつくり始める。 食べたあとテントを乾かしながら撤収。 11:05に出発。 ヒュッテの奥から地獄谷を通り、そこから登り詰めてみくりが池温泉に到着する。みくりが池温泉は、日本で最も標高の高い温泉である。コインロッカーのような下駄箱に靴をしまい、  600円払って風呂に入り、3日ぶりに頭をあらう。 あがってから生ビールをいっぱい飲んで着替えをしまって室堂へ向かう。 13時20分出発の臨時バスの補助席に座って下山する。 ケーブルは満員だった。 

美女平

 降りて電鉄立山から2両目車両に座っていたら、さっき分かれたご夫婦連れが称名の滝経由で降りてきて隣に座った。 いろいろと山の話をしていたらすぐ富山についた。 駅でご夫婦連れに別れを告げて、駅前の100円ショップに行く。 ダンボールを分けてもらって そこにEPIタンク3つをしまい、駅前のコンビニから宅配便で送る。 なにしろ、飛行機にEPIのタンクは持ち込めないので難儀である。 せんべいのおみやげを地下街で買って17時にバスで空港へ向かう。荷物を預けるときのEPIの残留ガスまで調べられた。 

帰郷---記念品とともに

 17:40に寿司を買って、酒を飲みつつあわてて寿司をかきこみ、18時にゲートから搭乗口へ。 18:25離陸。 寝ていたら19時30分に羽田の着陸。荷物をとって20:15の空港バスに乗り駅から降り出した雨の中を歩いて家に9:40に帰る。 日焼けのせいで顔がむくんでしまったようだ。 風呂に入って、荷物を片付けて23時就寝。

 奥大日岳という名前を聞いたのは、大阪で勤務していたときに富山出身の友人が大日山を登ると聞いたときが初めてだった。 この山は立山連峰にありながら劔・立山の主脈から外れており、これらの名山を展望するに素晴らしいロケーションである。 夜行2泊3日の劔・立山連峰のテント登山を締めくくるのに素晴らしい山旅となった。 
(2014年6月 記)

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています