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飯縄山
飯縄山

基本情報
1 山名 飯縄山 (いいづなやま)
標高 1917m
山域 妙高山周辺
都道府県 長野県
位置 N36.44.22/ E138.08.01
地図 昭文社山と高原地図18「妙高・戸隠・雨飾」
2万5千分の1地図「若槻」
20万分の1地勢図「高田」
7 山岳区分 日本二百名山、信州百名山
登山記録
山歩No 2530-10009
登山日 2010年3月14日(日)
歩程 5時間40分
天候 晴れ
形態 日帰り
アプローチ マイカー 長野道信濃町ICより
パーティー 1人

天気予報では絶好の高気圧に覆われる予定。 今年はじめての山スキーを計画する。 当初、福島の吾妻も検討したが、東北の方が天気が悪そうだったので、晴天率の高い信州を狙うことにした。 03/13(土)20時に家を出て、第三京浜を経由して、環八へ。21:06練馬ICから関越に乗る。 道は込んでいないので順調に進む。 、小布施PAに到着して、そこで、シートをひらいて少しひとり宴会をして25時に就寝。 

出発 瑪瑙山

03/14(日)朝6:40起床。 もう日は昇っている。 雲はかかっているが天気は悪くはなさそう。 PAのレストランが7時にあくのを待って、入り朝食セットを食べる。 信濃町ICで降りて、そこからは、ナビにしたがっておよそ40分で、戸隠スキー場へ。 昨日、雪が降ったのか、道はかなり積雪があった。 高妻山に登る戸隠牧場の前は、すごく雪が積もっていたが、登山客と思われる車が10台以上駐車してあった。 9:25スキー場到着。 係員の誘導に従い車を停める。 駐車料金はかからなかった。 天気がいいという予報のため、結構多くのスキー客が来ていた。 ただスキー場は曇り。 高いほうの視界はない。 着替えて9:45に板をザックにくくりつけて出発。 高速クワッドリフトの前に券売所があったのでそこで1回券を2枚600円で買う。 同じようなアルペンスキーを履いた5人組くらいがいた。 長い第3リフトを乗ってそこからいったんゲレンデをすべって第6リフトへ行く。 こちらの方が短い。 おりたらもう瑪瑙山の頂上直下だった。 スキーでそのままあがったような形跡もあったが、板をはずして瑪瑙山山頂まで行く。 9:56、山頂で写真を1枚撮って10時出発。 前にスキーを置いて歩いていく8人組くらいの集団が見えた。 

鞍部からの登り

視界はわずか10mくらい。 瑪瑙山からすぐくだり。 登山客のトレースとスキーのシュプールが混ざる中をゆっくりすべり、10:24鞍部に到着。 板をはずしてザックにくくりつけて10:30出発。 途中で、雲が徐徐にとれ、稜線が見えるようになってくる。 標高1668の地点で、いったんザックをおろしてあわてて日焼け止めクリームを塗る。 11:40霊仙寺山との分岐。 そこからは結構きついのぼり、やがて登山靴のステップは直登コースへ行き、シュプールはななめにあがる形でトレースと分かれた。 うしろを、テレマークとボードをかついてスノーシューというカップルとが追い上げてくる。 自分はアイゼンもつけていなかったので結構、雪にもぐるような場面に合う。 お年寄りの山スキーの2人がほいほいとぬかしていった。

飯綱山山頂

12:06、飯縄山山頂到着。 まわりは360度の展望。 妙高・火打・高妻が北西にきれいに見える。高妻山はひときわぬきんでていてその雄姿はすばらしい。 瑪瑙山からののぼりは最初はガスにおおわれていて視界がなかったが、最低鞍部をすぎてから霊仙寺山にの分岐にいたる稜線ののぼりからはガスも晴れ、くっきりと展望を見ることができたので、山頂でもさぞいいだろうと期待はしていたが、ここまで視界が開けているというのは感動的だった。。 

高妻山ー北アルプス遠望

反対の南東には外輪山まで雪がかかった浅間山がきれいに見えた。真東が志賀高原のスキー場になるので、見えている白い山並みは、おそらく岩菅山・横手山・万座山から四阿・根子岳にいたる稜線であろうか。 西の方向には北アルプスの展望もばっちり。特に、八方尾根は真っ白なので、それとすぐわかる。 唐松・五竜・鹿島槍の後立山連峰がそびえている。 槍ヶ岳・穂高という北アルプスの主脈も意外に近くに見えた。 。 


山頂結婚式

ノンアルコールビールで一人で乾杯して、パンを食べてしばし休憩。 8人組の登山者はその日、この山頂で結婚式をあげることになっていた。 男性は登山ズボンをぬいで黒いスーツに着替え、女性は、きれいなドレスにベールといういでたちになった。 折りたたみ式のテーブルがこしらえられ、シャンパンが置かれた。 残念ながら、下山の時間があったので、結婚式を最後まで見ることはできなかった。 。 

飯綱神社

山頂からほぼなだらかな稜線を少し下って神社の祠がうもれているのを発見した。 たいしたのぼりでもなく 13:01東峰到着。 さっきのテレマークとボードのカップルが写真を撮っていたので、シャッターをおしてあげる。 自分も北アルプスをバックに写真を撮ってもらう。 13:08山頂出発。  

ドロップポイント

西南西の稜線を降りる。 先がよく見えるので、なんの心配もない。 途中から13:25に1786mの地点でスキーを履いて、そこからは滑走。 あとでGPSデータでみるとそこから走行速度が速くなっているので面白い。。 


後立山連峰

樹林に入り込む前に、後立山連峰の迫力ある姿を写真に撮る。
途中、1711mの地点まで来て、笠山方向の尾根に入り込まないようにという注意点から大きく北西に回りこむ。 少し樹林がきついので板をはずして歩くが、先ほどのカップルはなんと言うこともなく滑ってぬかしていった。。



1431m地点 鳥居

14:26に標高1431地点に到着。神社の鳥居までうまってしまっている。 休憩をしていると、さきにきていた例のカップルが「老人二人組みを追い越しませんでしたか?」と聞かれた。 確かに、さきほど、スキーの2人をつぼあしの自分が追い抜いた。 「あのひとたちに追い越し禁止だ!といわれたんです。」とのこと。 こばらがすいたので野菜ジュースを飲んでカロリーメイトを食べて、そして14:37出発。 シュプールを忠実にたどると 15:16、林道との分岐に出た。 。



戸隠スキー場

平坦な林道を歩いて中社スキー場へ。 15:22、そこからまっすぐ戸隠スキー場へいく道をまちがえてしまい、戸隠神社のほうにおりてしまった。 土産を買っていた人に聞いてそこからスキー場に戻るが車道を兼用靴であるくのはたいへんだ。 16:12に運よくスキー場ゆきのバスが来たのでそれに載って、16:25無事に車に 着替えてスキー場からの高妻山の景色を楽しんだ後、16:48スキー場を出発。 途中、へんな農道を経由したものの、406号線までおりて、そこから長野市内に。 高速に乗る前にガソリンを満タンにして17:35長野ICから、途中、上信越道はとおらずに、中央道を選択。 ただ、松本のあたりで少し渋滞していた。 梓川PAでおみやげを買って、あとは中央道をひたすら走る。。



飯縄山は北信五岳の中のひとつで、スキー場から何度もその美しい山容をみて、いつかは登らねばと思っていた山のひとつだった。 今回、秋に買ったスキーベンチャーのデビュー戦としてはふさわしい充実したスキーツアーだった。 天気もこの上ないほどの快晴で、まわりの山がすべて見えたといっても過言ではないくらいだった。瑪瑙山からの2時間ほどののぼりもほどよいもので、ガイドブックに書かれていたほどの急登は苦にならなかった。山スキー初級・中級者にはお勧めのコースといえるだとう。 GPSを持っていながら、最後、中社スキー場から戸隠神社の方におりてしまい、バスで登り返すというしゃれがついてしまったが忘れられない楽しい一日となった。。 
<2010年3月記>                                                 ⇒ 山歩写真館「2010-03-15飯縄山

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地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号  平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています。